異世界で夢の人気者に!帰りたくないんですけど!

だましだまし

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チート級に夢が叶った!

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次の日から朝とお茶の時間をリターシャさん、昼を紺の髪のセジーさん、夜を栗色の髪のラトミラさんが担当することになった、と夕飯を持ってきたリターシャさんに告げられた。
あと預かってきたと昨日の絵を渡される。

厚紙に挟んであったり、額に入っていたりと3人ともスゴく大事にしてくれてるのが伝わった。
巨匠のサインのような扱いに感動する。

「じゃあ食べてる間にお願いしていい?」

私は夕飯前までに描いてた漫画のセリフを食べながら指定していく。
メモに書いた日本語は彼女たちが読めないので口頭で指示していくしかない。

「なるほど…この枠に文で書くとまるで絵が話してるようになるんですね…!音も文字で書いただけで聞こえるようですわ!」

出来上がりをみて感心する彼女の姿に私は大いに満足した。
なんせネタはパクっても大丈夫…じゃなくて!オマージュし放題!
どこかで読んだようなお話も全部が新鮮オリジナル!
内容は異世界だからキチンと通じるか彼女たちに確認しつつになるけどアレでこんなにも高評価なのだから売れること間違いない!
印刷技術があるから本も出せるだろうし夢が叶っちゃう!

お礼の色塗りが仕上がる頃には彼女たちは文字入れは先に続きが読める約得だと楽しんでしてくれるようになった。
そうして一週間程で出来上がった本を一冊にまとめる。
まずは使用人たちで回し読みし、反応を報告してくれることになったからだ。

当然予想通り絶賛の嵐で給餌担当を変わって欲しいと懇願されまくったらしい。
本は偉い人達に献上され、瞬く間に印刷、出版。
一ヶ月も経てば一大ブームが起きてるとかで私はもの凄く持て囃され大事に扱われた。

もうウッハウハ!
空前絶後の人気漫画家だと言っても過言ではない!
この世の春もとい異世界の春である。異世界様々!異世界万歳!
毎日忙しいけどSNSでボコボコに叩かれる心配もなくのびのびと描けて、描いたら大絶賛が待っている。

漫画家冥利に尽きるじゃないか!

大量に届くファンレターにプレゼント!
ファンレターは文字が読めないから読み聞かせてもらってるけど自己肯定感爆上がりしちゃう!
プレゼントにはなんと宝石などの貴金属も沢山届いた!
貴族から作者へって持つべきものは太いファンだわ!
着けてく所も機会も無いけど宝石とか金貨って見ていてウキウキするんだね!
ちょっとしたイラストも持て囃され最高の毎日。
夢の毎日だ。

こっちの世界に来て2ヶ月近く。
異世界チート、叶ったぜ!と元の世界に帰りたい気持ちなんかミジンコ程も残らなくなった今になって召喚術の責任者とかを名のる人がやってきた。
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