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気付いてしまった!
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翌日、朝食の時にリターシャさんと昨日のメンバーのうち2人が来てお礼だとお菓子や花を差し入れてくれた。
思わぬ大絶賛に気をよくした私は気分が乗り4コマ漫画のような物を描く。
こちらの文字は分からないのでサイレント漫画というやつだ。
ノリノリで描いた割に読み直すと我ながらさして面白くはない。
やっぱりセリフが無いと難しいな。
幾つか描いても上手く話が作れないのでまたイラストをガリガリ描いてるとお昼ご飯の時間となった。
食事を持って来てくれたのは毎度のリターシャさんと残りの2人。
「これ…私達3人からのお礼です」
渡されたのは薄いスケッチブックと木箱に入ったクレヨンのようなものだった。
「私達ですぐ用意できる画材といえばこれくらいで…絵の具でなくてすみません」
少し申し訳なさそうに差し出してくれる。
この世界の画材の価格が分からないけど…話しぶりからもしかして高価な物なのではー!?
合同でお金出し合うくらいだし!
なんか申し訳なくて居た堪れない。
「ありがとう!ちょっと使ってみていいかな?」
紙に赤色のそれを走らせるとクレヨンというよりクーピーみたいな描き心地だった。
指で軽く擦っても周りを汚さないしほぼクーピー。
貰い過ぎな気もするしお礼に昨日の絵にコレで色を付けてあげよっかなとか考えてると「ブフッ!」と吹き出す声がした。
藍色の髪の人が私の4コマもどきを見て笑っている。
うん…バナナの皮ですっ転ぶだけのそれでそんな笑ってくれるのは異世界広しといえど多分あなただけですぜ…なんてちょっと恥ずかしくなってるのに他の2人も笑い出した。
「すごっ…絵だけなのに動きが伝わってくる!喜劇のワンシーンのようだわ!」
「こっちも見て!肩を叩かれて振り返ったら顔の形が変わるくらい指で頬を押されてるの!すごい顔よ!」
「こっちも笑えるわよ!」
ワイワイと4コマ漫画で盛り上がっている。
もしかしなくてもこの世界…漫画がないの…?
「あのさ…ここに小さく「ツルッ」ってのと…ここに大きく「ズデン」て文字を入れられたらもっと面白くなるかなって実は思ってたの…」
おずおずとバナナの漫画を指差し伝える。
3人はキョトンとしていたが「では…」と栗色髪の人が文字を書き込んだ。
「プッ…くふっふふふっ!」
やっぱり藍色の彼女は笑いの沸点が低い気がする。
「一段と面白さが増しましたね!マヤさんは天才ですか!?」
リターシャさんが目をキラキラさせながら褒めてくれた。
うん!この世界、漫画無いな!
しかも笑いの沸点が低い!
それが分かれば悪い考えが過る。
ダメ元で言ってみるか!
「これは私の世界にある娯楽的な読み物で「漫画」って言うんだけど、本当は文字でセリフを書いたりするの。もし字の部分を代筆してくれるなら今もらったコレで昨日の絵に色をつけるけど…どう?」
「やります!やりたいです!」
「リターシャだけズルい!私も手伝わせて下さい!」
「私もやります!リターシャ!食事の担当、交代制にしてっ!」
なんと全員が食いついた!
「んじゃ皆にお手伝いお願いするね!」
にこやかに3人を受け入れ腹の中でグフフと笑う。
だってこの世界なら!きっと私も人気漫画家になれるはず!!!
思わぬ大絶賛に気をよくした私は気分が乗り4コマ漫画のような物を描く。
こちらの文字は分からないのでサイレント漫画というやつだ。
ノリノリで描いた割に読み直すと我ながらさして面白くはない。
やっぱりセリフが無いと難しいな。
幾つか描いても上手く話が作れないのでまたイラストをガリガリ描いてるとお昼ご飯の時間となった。
食事を持って来てくれたのは毎度のリターシャさんと残りの2人。
「これ…私達3人からのお礼です」
渡されたのは薄いスケッチブックと木箱に入ったクレヨンのようなものだった。
「私達ですぐ用意できる画材といえばこれくらいで…絵の具でなくてすみません」
少し申し訳なさそうに差し出してくれる。
この世界の画材の価格が分からないけど…話しぶりからもしかして高価な物なのではー!?
合同でお金出し合うくらいだし!
なんか申し訳なくて居た堪れない。
「ありがとう!ちょっと使ってみていいかな?」
紙に赤色のそれを走らせるとクレヨンというよりクーピーみたいな描き心地だった。
指で軽く擦っても周りを汚さないしほぼクーピー。
貰い過ぎな気もするしお礼に昨日の絵にコレで色を付けてあげよっかなとか考えてると「ブフッ!」と吹き出す声がした。
藍色の髪の人が私の4コマもどきを見て笑っている。
うん…バナナの皮ですっ転ぶだけのそれでそんな笑ってくれるのは異世界広しといえど多分あなただけですぜ…なんてちょっと恥ずかしくなってるのに他の2人も笑い出した。
「すごっ…絵だけなのに動きが伝わってくる!喜劇のワンシーンのようだわ!」
「こっちも見て!肩を叩かれて振り返ったら顔の形が変わるくらい指で頬を押されてるの!すごい顔よ!」
「こっちも笑えるわよ!」
ワイワイと4コマ漫画で盛り上がっている。
もしかしなくてもこの世界…漫画がないの…?
「あのさ…ここに小さく「ツルッ」ってのと…ここに大きく「ズデン」て文字を入れられたらもっと面白くなるかなって実は思ってたの…」
おずおずとバナナの漫画を指差し伝える。
3人はキョトンとしていたが「では…」と栗色髪の人が文字を書き込んだ。
「プッ…くふっふふふっ!」
やっぱり藍色の彼女は笑いの沸点が低い気がする。
「一段と面白さが増しましたね!マヤさんは天才ですか!?」
リターシャさんが目をキラキラさせながら褒めてくれた。
うん!この世界、漫画無いな!
しかも笑いの沸点が低い!
それが分かれば悪い考えが過る。
ダメ元で言ってみるか!
「これは私の世界にある娯楽的な読み物で「漫画」って言うんだけど、本当は文字でセリフを書いたりするの。もし字の部分を代筆してくれるなら今もらったコレで昨日の絵に色をつけるけど…どう?」
「やります!やりたいです!」
「リターシャだけズルい!私も手伝わせて下さい!」
「私もやります!リターシャ!食事の担当、交代制にしてっ!」
なんと全員が食いついた!
「んじゃ皆にお手伝いお願いするね!」
にこやかに3人を受け入れ腹の中でグフフと笑う。
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