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第一章
巫女(2)
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さて、どうしよう…
アキラは静かに、そして悩んでいた。
カベラもいないから力の使い方分かんないしな~
かといって、あのままにしておくわけにもいくまいし…
コツコツ
ワンチャンの可能性にかけて、神の力で収めようかな…
でもあの雲に危険性はないから、発動しないかもな~。
コツコツ
どうしたものか……
「(。・ω・)σ゙ ツンツン」
!?
足元に何かつつかれた感じがあって、びっくりした。
足元を見ると、まだ気絶してる巫女と、麦わら帽子を被った金髪の女性が立っていた。
そして、喋りかけてきた。
「何してるんですか?アキラさん。」
え、なんで俺の名前知ってんの?
てゆーか誰?
「やだなー、忘れちゃったんですか?」
えー、分からん。
てゆーか普通に会話できるんだ。
「はいもちろん!何回も会話したじゃないですか。」
え、俺こっちの世界に来て会話したの巫女だけだよ?
「 またまたご冗談を。」
んーーーー、誰?
「……本当に分からないんですか? 」
うん。
「はぁ、アキラさんがそんな人だとは思いませんでしたよ!」
だってわからないんだもん。
あと、誰からアキラって聞いたの?
俺誰にも名前教えてないのに。
そう言って、俺は記憶をたどってみた。
たしか誰にも教えてないはず。
呼ばれたことすらあんまり無いの、に…
しかし、考えてみると、1人いた。
……カベラ?
「やっと思い出したんですか?そうですよ!『狭間の世界』からこの世界に送り出したカベラです!」
いやいや、ちょっと待って、なんでこっちにいるの?
『狭間の世界』は?
カベラ管理者でしょ?
こっちの世界に来て、大丈夫なの?
「まぁ、それはおいおい説明するとして、今はとりあえず、あの雲を消すのが先決じゃないですか?ちゃっちゃとけしてくださいよ。街がパニック状態ですよ。」
いや、まぁそうなんだけど。
カベラに消し方教わってないから、消せないんだよ。
「あー、そういえばそうでしたね。まぁこの際なので教えておきましょうか。」
オネシャスm(_ _)m
「まず消したいものを想像します。」
ハイハイ
「で、『消えろ』って思うだけです。」
(´・∀・`)ヘー
じゃあ早速。
あの雲を想像して、
『消えろ』
すると、雷雲は消え、辺りは快晴になった。
暑っつい。
あの雷雲事件から1週間たった。
あれから、雲という雲全てが消え、日光を遮るものが無くなったため、直射日光が俺の石像の体に降りそそぐ。
カベラによればこの現象は、『雷雲』ではなく、『雲』を想像して、消したかららしい…
そんなの最初から言ってよ。
まぁ、そのため、街の周りにある池や川が干上がってしまい、水が貴重品となった。
…やってしまった……………
でも、すごいと思ったこともあった。
なんとリユの街は水の奪い合い、というものが、丘の上から見る限りなかった。
それどころか、水をみんなで分け合い、「こんな時こそみんなで頑張ろう。」というスローガンまで掲げていた。
これに関しては本当にすごいと思った。
そしてこの街の人たちを絶対に何があっても守る。と決めた。
「ホント、この街はいいですよね。」
ん?
ふと、下を見てみると、人がいた。
…巫女だ。
あー、何しに来たの?
「言ったでしょう?7日ごとにお祈りしに来るって。」
あー、言ってた気がする。
で、用事はそれだけ?巫女さん?
「あの、その巫女って呼ぶのやめてくれません?ちゃんと名前があるので名前で呼んでください。」
えー、でも俺君の名前知らないし…
「あれ、言ってませんでしたっけ?」
うん。
多分(¬¸¬)ボソ
「それは失礼しました。改めまして、私、第18代目巫女、ラーベ・ダンと申します。」
…どっちが名前?
「ラーベの方が名前です。気安く、ラベ、とでも呼んでください。」
分かったよ。
よろしくねラベ。
「こちらこそよろしくお願いします。」
で、今日の用事は終わり?
「いえ、今日はアキレウス様にお願いがあってきました。」
え?お願い?
「はい、この日照りと、水不足をどうにかして欲しいのです。」
あー、なるほど。
無理です。
「?、何故ですか?神の力でどうにかできるんじゃないですか?」
あ、ごめん言い方が悪かった。
「??」
日没まで待ってくれない?
「今すぐ、は無理と?」
うん。
理由聞く?
「は、はい、教えてください。」
えっとね。
今回の件は俺のせいで、何故かっていうと(ry
で、こっからが本題。
今回、俺の、、まぁ師匠みたいな人がね。
「今回は神の力の使い方がなってないので、ペナルティとして、神の力の使用を1週間後の日没まで制限します。反省してください。」という感じで今俺力使えないんだよ…
「それは自業自得じゃないですか?」
返す言葉もごさいません。
「まぁ理由は分かりました。では、日没には水と雲をどうにかして置いてくださいね。」
(*・∀・*)ノ ハーィ
「それでは、私はこれで。」
気を付けて帰るんだよー
「ありがとうございます。」
そう言って、ラベは帰ろうとして転んだ…
不安だ。
でも最後は無事に帰っていった。
ちなみにだが、さっきラベに話した理由は嘘である。
俺は、カベラにそんな事言われてないし、なんならそんなペナルティもない。
それに、神の力を使って、水を流そうともした。
けれど、水が流れることは無く、代わりに日照りが続いたのであった。
アキラは静かに、そして悩んでいた。
カベラもいないから力の使い方分かんないしな~
かといって、あのままにしておくわけにもいくまいし…
コツコツ
ワンチャンの可能性にかけて、神の力で収めようかな…
でもあの雲に危険性はないから、発動しないかもな~。
コツコツ
どうしたものか……
「(。・ω・)σ゙ ツンツン」
!?
足元に何かつつかれた感じがあって、びっくりした。
足元を見ると、まだ気絶してる巫女と、麦わら帽子を被った金髪の女性が立っていた。
そして、喋りかけてきた。
「何してるんですか?アキラさん。」
え、なんで俺の名前知ってんの?
てゆーか誰?
「やだなー、忘れちゃったんですか?」
えー、分からん。
てゆーか普通に会話できるんだ。
「はいもちろん!何回も会話したじゃないですか。」
え、俺こっちの世界に来て会話したの巫女だけだよ?
「 またまたご冗談を。」
んーーーー、誰?
「……本当に分からないんですか? 」
うん。
「はぁ、アキラさんがそんな人だとは思いませんでしたよ!」
だってわからないんだもん。
あと、誰からアキラって聞いたの?
俺誰にも名前教えてないのに。
そう言って、俺は記憶をたどってみた。
たしか誰にも教えてないはず。
呼ばれたことすらあんまり無いの、に…
しかし、考えてみると、1人いた。
……カベラ?
「やっと思い出したんですか?そうですよ!『狭間の世界』からこの世界に送り出したカベラです!」
いやいや、ちょっと待って、なんでこっちにいるの?
『狭間の世界』は?
カベラ管理者でしょ?
こっちの世界に来て、大丈夫なの?
「まぁ、それはおいおい説明するとして、今はとりあえず、あの雲を消すのが先決じゃないですか?ちゃっちゃとけしてくださいよ。街がパニック状態ですよ。」
いや、まぁそうなんだけど。
カベラに消し方教わってないから、消せないんだよ。
「あー、そういえばそうでしたね。まぁこの際なので教えておきましょうか。」
オネシャスm(_ _)m
「まず消したいものを想像します。」
ハイハイ
「で、『消えろ』って思うだけです。」
(´・∀・`)ヘー
じゃあ早速。
あの雲を想像して、
『消えろ』
すると、雷雲は消え、辺りは快晴になった。
暑っつい。
あの雷雲事件から1週間たった。
あれから、雲という雲全てが消え、日光を遮るものが無くなったため、直射日光が俺の石像の体に降りそそぐ。
カベラによればこの現象は、『雷雲』ではなく、『雲』を想像して、消したかららしい…
そんなの最初から言ってよ。
まぁ、そのため、街の周りにある池や川が干上がってしまい、水が貴重品となった。
…やってしまった……………
でも、すごいと思ったこともあった。
なんとリユの街は水の奪い合い、というものが、丘の上から見る限りなかった。
それどころか、水をみんなで分け合い、「こんな時こそみんなで頑張ろう。」というスローガンまで掲げていた。
これに関しては本当にすごいと思った。
そしてこの街の人たちを絶対に何があっても守る。と決めた。
「ホント、この街はいいですよね。」
ん?
ふと、下を見てみると、人がいた。
…巫女だ。
あー、何しに来たの?
「言ったでしょう?7日ごとにお祈りしに来るって。」
あー、言ってた気がする。
で、用事はそれだけ?巫女さん?
「あの、その巫女って呼ぶのやめてくれません?ちゃんと名前があるので名前で呼んでください。」
えー、でも俺君の名前知らないし…
「あれ、言ってませんでしたっけ?」
うん。
多分(¬¸¬)ボソ
「それは失礼しました。改めまして、私、第18代目巫女、ラーベ・ダンと申します。」
…どっちが名前?
「ラーベの方が名前です。気安く、ラベ、とでも呼んでください。」
分かったよ。
よろしくねラベ。
「こちらこそよろしくお願いします。」
で、今日の用事は終わり?
「いえ、今日はアキレウス様にお願いがあってきました。」
え?お願い?
「はい、この日照りと、水不足をどうにかして欲しいのです。」
あー、なるほど。
無理です。
「?、何故ですか?神の力でどうにかできるんじゃないですか?」
あ、ごめん言い方が悪かった。
「??」
日没まで待ってくれない?
「今すぐ、は無理と?」
うん。
理由聞く?
「は、はい、教えてください。」
えっとね。
今回の件は俺のせいで、何故かっていうと(ry
で、こっからが本題。
今回、俺の、、まぁ師匠みたいな人がね。
「今回は神の力の使い方がなってないので、ペナルティとして、神の力の使用を1週間後の日没まで制限します。反省してください。」という感じで今俺力使えないんだよ…
「それは自業自得じゃないですか?」
返す言葉もごさいません。
「まぁ理由は分かりました。では、日没には水と雲をどうにかして置いてくださいね。」
(*・∀・*)ノ ハーィ
「それでは、私はこれで。」
気を付けて帰るんだよー
「ありがとうございます。」
そう言って、ラベは帰ろうとして転んだ…
不安だ。
でも最後は無事に帰っていった。
ちなみにだが、さっきラベに話した理由は嘘である。
俺は、カベラにそんな事言われてないし、なんならそんなペナルティもない。
それに、神の力を使って、水を流そうともした。
けれど、水が流れることは無く、代わりに日照りが続いたのであった。
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