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第三章:巻き込まれるのはテンプレですか? ふざけんな
4-1.森の姫君(笑)、何も考えたくない時ってあるよね…って話 ※
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5~6時間もカーバンクルの里に滞在していたため、家に着いた頃にはすっかり日も暮れていた。
「お疲れさま。…あんまり食欲ないから、お風呂入って寝るね…」
こちらを窺うように視線を送りながらも、何も言わない2匹には何も答えず、私はそのまま家に入る。
色々あってすっかり疲れてしまい、作りおいていたパンにベリーのジャムを付けただけで夕食を済ませると、すぐにお風呂へ向かった。 2匹は…お腹空いてたら何か適当に食べるだろう。
ふぃ~……生き返るなぁ…
私はさっと体と頭を洗ってから、温めのお湯を満たしたバスタブでググ~っと伸びをして体をほぐした。
…しかし……、名前か……なんだよ、マイカ=クラッセンって…。
馴染み過ぎてて違和感は全然ないだけに、こんなの使ってオンラインゲームで姫プレイしてたとか、思い出したら恥ずかしいわ。
「みんな、いつもごめんねぇ…。マイカもみんなの力になりたいのに」
殊勝な感じでそんなことをつぶやくと、イケメンアバターの戦士だったり騎士だったりするお兄さん(推定)なんかが、我先に
「そんなこと気にしないでよ! マイカちゃんがそこにいるだけで俺たち頑張れるんだよ」
「そうだそうだ!マイカ、これを使うといい。マイカのプレイスタイルに合うだろうと思って、手に入れたんだ」
「わあ、〇〇さん、いつもありがとぉっ♡ 大変だったんでしょ?」
「マイカが喜んでくれればそれだけでご褒美だよ!」
「マイカちゃん、俺も俺も……」
…なーんて、ワッショイワッショイされている時期がありましたが………
…………だれか、過去に戻ってこのオタサーの姫みたいなビッチ殺してきてくれないかな………
ふと、暗転したテレビの画面に自分の姿が反射して目に入り、アホ面した自分の姿を捉えた瞬間、急速に虚しさに襲われて、オンラインゲームという闇の世界に足を踏み入れなくなったんだよな…
あの頃の私は、様々なストレスにさらされ続けて、病んでいたのだと思う。
閑話休題。
タロウの背に揺られて家路をたどりながら、私は沈痛な面持ちでそんなことばかり考えていた。
過去の黒歴史その2が、またもや私のメンタルをビシビシと攻撃してきて、もはや瀕死ですわ。
そして、食事もそこそこに、真面目な顔してそんなことがグルグル頭を巡っていた自分にビックリしております。
いや、カーバンクルのお爺さんが言っていたことは、結構衝撃だったよ?
武士が生きてる時代の日本人が同じ世界に転移してきて、50年彷徨った挙句に手掛かり無くて諦めて、200年もこの世界で生きてたって話は、私に一瞬の希望を抱かせ、そのままその希望を粉砕したに等しい衝撃だった。
…これってもう詰んでない? と、咄嗟に思ってしまったほどには。
私は……かつての稀人さんの様に、50年も諦めずに探し続けることができるだろうか…?
そして、諦めずに探し続け、帰る方法を見つけられた時は何年後で、その時の私はどんな姿になっているんだろうか…とも考えた。
浦島太郎って、玉手箱なかったら竜宮城に行く前の状況にもどって生活できたのかな?
まさにそんな感じ。
そして、戸籍管理とかゆるゆるな昔話と違って、1年以上も行方不明になってたら、きっと一人暮らししていた部屋の家賃が滞納してて退去になってるだろう。もちろん、家族にも連絡は行ってると思って間違いない。
…捜索願とか、出てるだろうと思うと、……尚更帰りにくい……。
そういう問題じゃないかもしれないけど、そういう問題でもあるんですよ。
もちろん、帰りたいとは思うけど……それが無理なら…せめて、連絡だけでも取れたらな……
私は、ブクブクと湯舟に頭から潜りながら、元の世界に帰りたいという当初の希望から比べると、大分ハードルの下がった希望を叶えるにはどうすればよいのかという事を考えていたが……答えはでなかった。
もう一回、あそこに行って、何か手掛かりになるものでもないか、捜索させてもらった方が良いだろう。
そう思って、私は思考の海に沈んでいった。
「二人とも、もう寝たの?」
とはいえ、そんなに息も続かないので数分もしないうちに考えることを切り上げお風呂からあがった。そして、寝支度を整えて寝室に入ると、すっかり照明は消えており、2匹はベッドの上で左右に分かれて、犬猫サイズで丸まっている。
私は大きなベッドを這うように移動して、2匹の間…ベッドの真ん中で寝転んだ。
『ご主人は…異世界から来たニャ?』
身動きもしないで、マーリンがボソリとつぶやいた。 やっぱり起きていたらしい。
「うん…。なんか、言うタイミングがつかめなくてね。1年ちょっと前、気づいたら、ここにいたよ」
『主は……我らを置いて、帰ってしまうのか?』
タロウは、ムクリと頭を起こして、寂しそうにこちらを見つめている。
そうか、帰るってことは、彼らと別れるということになるのか……
「帰る目途もたってないから、わからないけど…そうなっちゃうかも、しれないね…」
すると、2匹はスルスルと近づいてきて、コテンと私の両腕にそれぞれの頭を乗せた。
両脇から胸元に寄り添ってくる体温があったかい……
くぅぅっ…私、このモフモフ達ともお別れできるのかなぁ!? できるのかなぁっ!?
やっべぇ…これは結構自信ないかも…
私は素知らぬ顔を保ちつつ、私は両脇に寄り添う二匹の背中をサワサワと撫でながら、心でこっそり悶えていた。
『ご主人にとって、吾輩たちの存在はいつでも捨てていけるようなもんだったニャ…』
そんなことないよ!
そう言おうとしたのだが、その言葉は突然覆いかぶさってきた、人化したタロウの唇に吸い込まれていった。
「んぅっ!?…っ」
んちゅ…と音を立て、性急に唇を割り開いては、私の口腔内に舌を忍ばせる。
「んぁっ…ふっ…」
その人よりも長い舌で、私の舌に巻き付き、卑猥な動きでしごき上げては口蓋を舐め上げるので、思わず目を閉じてビクビクと反応してしまった。
タロウは、私の耳をいじりながら頭部を固定し、慣れた動きで唇の角度を変え、クチュクチュと音を立てて唾液を流し込んでくるので、そのまま飲み込んでしまう。
『やっぱり、まだ我らの存在がご主人の中では重きを得ていないのだな…』
そっとその唇を離すと、そう言って寂しそうに見つめてくるので、何か言い訳をしようとしていたものの、私は胸を突かれて何も言葉を発することができなかった。
『ならば、もっともっとご主人にご奉仕し、我々の虜にして離れられないようにするだけニャ』
そう言うマーリンに、不意にローブの上から胸を寄せられ、息を飲んだ。
マーリンもいつの間にか人化しており、両手で胸を中央に寄せては、その親指で中央のとがりをクリクリと刺激しながら、その尻尾を足にまとわりつかせてくるので、思わず
「んっんっ…ふぁっ」
と声を上げてしまう。しかも同時にタロウが私の耳元に唇を寄せて耳介を舐めたり甘噛みしたりしつつ、反対側の太ももから股関節の際どい所ををさすっているので、私は自分の左手を噛んで「んーんーっ」と声を押し殺した
やだ、やだ、ちくび、みみ、気持ちいい。だめっだめっ
すっかり二人の愛撫に慣らされた体は、思ったよりも敏感になっており、口腔内や乳首、隘路なんかをくすぐられると、容易く快感を拾ってしまうので下腹部がジンジンして、モゾモゾと太ももをこすり合わせてしまう。
唇を塞いでいなければ、あられもない声を上げてしまっていただろう。
『ご主人、自分の指なんて噛んじゃだめニャ』
情欲で潤んだ瞳で見つめてそう言い、そっと私の口から左手を引きはがしてその指先にチュッとキスをして、今度はマーリンがチュッチュと軽く唇をついばみはじめる。そして、開いた口腔の中の歯列や内頬に舌を滑らせて、コチョコチョとした動きで上あごをくすぐってくるので、思わずモゾモゾと落ち着きなく動いてしまう。
「んン…ふぁ…あん」
耳元でクチュクチュと音を立てて私の耳介や耳朶を食んでいたタロウは、項から胸元に移動しながら、その舌を這わせ、その手はいつの間にか下からローブの中に入っており、今は直接私の太ももや股関節をさすりながら、時折親指で下着の上から縦筋をなぞってくる。
「んちゅっ。はっ…あぁんっ、やんっ…そこ、いい…」
マーリンが私の頭部を両手で固定しながら、その指は左右の耳をつまんだり耳孔をくすぐったり、耳裏を撫で上げたりと忙しない動きをすると、それだけでゾゾっとした寒気が背筋を走って、私は背中をのけぞらせる。そして、自然に開いた私の口に、ザラっとした舌を差し込まれて口腔内を撫でられると、それだけでも達しそうになるほど気持ちいい。
『ご主人、すっかりトロンと蕩けてるニャ…』
そういうマーリンだって、うっすらと頬を染めて、その大きな瞳は情欲に潤んで艶めかしい輝きを放っている。
『主よ、こちらも大分ドロドロに蕩けているようだ』
タロウはそう言うと、私の胸に唇を寄せ、ベロベロと固くなった乳首を乳輪ごと舐め転がすと、その手を濡れて色が変わった下着の上からクチュリと音をたてて股間の縦筋に食い込ませてきた。
「っふぁんっ!! んちゅ…、そこ、だめっ!」
突然の強い刺激に、思わず腰を浮かして声を上げるが、口は塞がれているので思うような言葉が出ない。
それをいいことに、タロウは責め手を休めず、更に隘路の奥の方へ指を沈めてくる。
『だめという割には、ココは蜜を垂らして大層喜んでいるようだが…?』
そう言いながら、私の足を大きく開脚させて、濡れそぼった下着の上からクチュクチュと音をたてて上から下からとその縦線をなぞっては、水分で張り付いた薄い布の下からくっきりと形を浮かび上がらせ、固くなった上部の突起をピンピンと指先で弾いてくる。もちろん、片方の乳首をジュウッと乳輪ごと吸い上げては、口の中でしこった乳首を舌で舐め転がしながらという、同時責めで。
マーリン側の乳首も、マーリンが指で挟んだり乳輪ごと引き絞ったりと忙しなく責めてくるので、私はいくつもの快楽に支配されて、訳が分からなくなってきた。
『ああんっあんっあんっあんっ!だめ、だめぇっ! やぁあっ!』
同時に複数の快楽のツボを刺激され、最早自分が何を言っているのか、何をされているのかもわからず、ただただ生理的な涙を流して快感にビクビクと全身で反応しながら意味のない声をあげてしまう。もはや、何度も達してしまって、全身が快楽の海に溺れて何も考えられなくなってしまいそうだ。
下着など、蜜や唾液の水分をたっぷり含んでしまっているため、すっかりその用を成していないのだが、タロウはそこから責めたてるのが好きらしく、何度も何度もしつこく下着越しにグジュグジュと水音を立ててはジュジュっと吸い上げてくるのでたまらない。
その後、忙しなく体位や姿勢を変えては、全身余すところなく責めたてられていたため、気が付くと、下着もローブも取り払われて、私は全裸になってマーリンに正面からもたれかかって抱き着いていた。
そしてマーリンと、どちらからの音かもわからない程グチュグチュと音を立てて唇を合わせながら、膝立ちになってタロウの顔を跨いだ体勢となり、下からも責められて、訳も分からず腰を揺らして声もなく悶え狂っている。
『ご主人、こんなに淫乱な体になっちゃっては、帰ることなんてできないニャ』
…全身余すところなく愛撫され、我を忘れて快楽にふける私は、マーリンが耳元で囁く声にも、鼓膜が勝手に快感を拾ってしまい、ビクンビクンと体を震わせた。
「ふぁんっ、ああんっ。そんなこと……だめっ」
最早、意味のあることなんて考えられない。 ただただ、気持ちいいことだけでいい。
そして、マーリンの責めと同時に、タロウの長い舌が、私の膣穴の奥をジュルジュルと抜き差ししては、その上部の陰核を指でもクニクニと刺激してくるため、
「ああんっ!だめだめだめ、そこ同時とか、ホントだめぇっ!!」
と、思わず腰を浮かしそうになる。
しかし、タロウはがっちり私の太ももを両腕で固定しているので、私はそれ以上立つことも座るも事もできずに成す術もなく、ただただ獣の顎の前にその性器を無防備に晒し、敏感になって収縮を繰り返す雌穴の奥を一方的に蹂躙されつくされた。
『主よ、ここは気持ちいいか? ココを責めると、主はたくさんの蜜を流す。………もっと狂うように我を欲すると良い』
そういって、時折下から聞こえる声にも返答することができず、ドロドロに濡れそぼった膣孔を長い獣の舌で犯され、蹂躙されながら、夢中になって対面するマーリンにしがみつき、隙間なく抱き合って唾液を啜り合うようなキスを繰り返しては、お尻や背筋をなぞられた刺激にビクビクと体を震わせて……
やら…っ、だめぇっ、きもちいい、きもちいい…何も考えられないっ…あああああっ
何度も唾液と一緒に声を吸い込まれながら絶頂を迎え、訳も分からずマーリンの体躯にしがみつく腕に力を込め、絶叫と共に背中を弓なりに反らせた。
「お疲れさま。…あんまり食欲ないから、お風呂入って寝るね…」
こちらを窺うように視線を送りながらも、何も言わない2匹には何も答えず、私はそのまま家に入る。
色々あってすっかり疲れてしまい、作りおいていたパンにベリーのジャムを付けただけで夕食を済ませると、すぐにお風呂へ向かった。 2匹は…お腹空いてたら何か適当に食べるだろう。
ふぃ~……生き返るなぁ…
私はさっと体と頭を洗ってから、温めのお湯を満たしたバスタブでググ~っと伸びをして体をほぐした。
…しかし……、名前か……なんだよ、マイカ=クラッセンって…。
馴染み過ぎてて違和感は全然ないだけに、こんなの使ってオンラインゲームで姫プレイしてたとか、思い出したら恥ずかしいわ。
「みんな、いつもごめんねぇ…。マイカもみんなの力になりたいのに」
殊勝な感じでそんなことをつぶやくと、イケメンアバターの戦士だったり騎士だったりするお兄さん(推定)なんかが、我先に
「そんなこと気にしないでよ! マイカちゃんがそこにいるだけで俺たち頑張れるんだよ」
「そうだそうだ!マイカ、これを使うといい。マイカのプレイスタイルに合うだろうと思って、手に入れたんだ」
「わあ、〇〇さん、いつもありがとぉっ♡ 大変だったんでしょ?」
「マイカが喜んでくれればそれだけでご褒美だよ!」
「マイカちゃん、俺も俺も……」
…なーんて、ワッショイワッショイされている時期がありましたが………
…………だれか、過去に戻ってこのオタサーの姫みたいなビッチ殺してきてくれないかな………
ふと、暗転したテレビの画面に自分の姿が反射して目に入り、アホ面した自分の姿を捉えた瞬間、急速に虚しさに襲われて、オンラインゲームという闇の世界に足を踏み入れなくなったんだよな…
あの頃の私は、様々なストレスにさらされ続けて、病んでいたのだと思う。
閑話休題。
タロウの背に揺られて家路をたどりながら、私は沈痛な面持ちでそんなことばかり考えていた。
過去の黒歴史その2が、またもや私のメンタルをビシビシと攻撃してきて、もはや瀕死ですわ。
そして、食事もそこそこに、真面目な顔してそんなことがグルグル頭を巡っていた自分にビックリしております。
いや、カーバンクルのお爺さんが言っていたことは、結構衝撃だったよ?
武士が生きてる時代の日本人が同じ世界に転移してきて、50年彷徨った挙句に手掛かり無くて諦めて、200年もこの世界で生きてたって話は、私に一瞬の希望を抱かせ、そのままその希望を粉砕したに等しい衝撃だった。
…これってもう詰んでない? と、咄嗟に思ってしまったほどには。
私は……かつての稀人さんの様に、50年も諦めずに探し続けることができるだろうか…?
そして、諦めずに探し続け、帰る方法を見つけられた時は何年後で、その時の私はどんな姿になっているんだろうか…とも考えた。
浦島太郎って、玉手箱なかったら竜宮城に行く前の状況にもどって生活できたのかな?
まさにそんな感じ。
そして、戸籍管理とかゆるゆるな昔話と違って、1年以上も行方不明になってたら、きっと一人暮らししていた部屋の家賃が滞納してて退去になってるだろう。もちろん、家族にも連絡は行ってると思って間違いない。
…捜索願とか、出てるだろうと思うと、……尚更帰りにくい……。
そういう問題じゃないかもしれないけど、そういう問題でもあるんですよ。
もちろん、帰りたいとは思うけど……それが無理なら…せめて、連絡だけでも取れたらな……
私は、ブクブクと湯舟に頭から潜りながら、元の世界に帰りたいという当初の希望から比べると、大分ハードルの下がった希望を叶えるにはどうすればよいのかという事を考えていたが……答えはでなかった。
もう一回、あそこに行って、何か手掛かりになるものでもないか、捜索させてもらった方が良いだろう。
そう思って、私は思考の海に沈んでいった。
「二人とも、もう寝たの?」
とはいえ、そんなに息も続かないので数分もしないうちに考えることを切り上げお風呂からあがった。そして、寝支度を整えて寝室に入ると、すっかり照明は消えており、2匹はベッドの上で左右に分かれて、犬猫サイズで丸まっている。
私は大きなベッドを這うように移動して、2匹の間…ベッドの真ん中で寝転んだ。
『ご主人は…異世界から来たニャ?』
身動きもしないで、マーリンがボソリとつぶやいた。 やっぱり起きていたらしい。
「うん…。なんか、言うタイミングがつかめなくてね。1年ちょっと前、気づいたら、ここにいたよ」
『主は……我らを置いて、帰ってしまうのか?』
タロウは、ムクリと頭を起こして、寂しそうにこちらを見つめている。
そうか、帰るってことは、彼らと別れるということになるのか……
「帰る目途もたってないから、わからないけど…そうなっちゃうかも、しれないね…」
すると、2匹はスルスルと近づいてきて、コテンと私の両腕にそれぞれの頭を乗せた。
両脇から胸元に寄り添ってくる体温があったかい……
くぅぅっ…私、このモフモフ達ともお別れできるのかなぁ!? できるのかなぁっ!?
やっべぇ…これは結構自信ないかも…
私は素知らぬ顔を保ちつつ、私は両脇に寄り添う二匹の背中をサワサワと撫でながら、心でこっそり悶えていた。
『ご主人にとって、吾輩たちの存在はいつでも捨てていけるようなもんだったニャ…』
そんなことないよ!
そう言おうとしたのだが、その言葉は突然覆いかぶさってきた、人化したタロウの唇に吸い込まれていった。
「んぅっ!?…っ」
んちゅ…と音を立て、性急に唇を割り開いては、私の口腔内に舌を忍ばせる。
「んぁっ…ふっ…」
その人よりも長い舌で、私の舌に巻き付き、卑猥な動きでしごき上げては口蓋を舐め上げるので、思わず目を閉じてビクビクと反応してしまった。
タロウは、私の耳をいじりながら頭部を固定し、慣れた動きで唇の角度を変え、クチュクチュと音を立てて唾液を流し込んでくるので、そのまま飲み込んでしまう。
『やっぱり、まだ我らの存在がご主人の中では重きを得ていないのだな…』
そっとその唇を離すと、そう言って寂しそうに見つめてくるので、何か言い訳をしようとしていたものの、私は胸を突かれて何も言葉を発することができなかった。
『ならば、もっともっとご主人にご奉仕し、我々の虜にして離れられないようにするだけニャ』
そう言うマーリンに、不意にローブの上から胸を寄せられ、息を飲んだ。
マーリンもいつの間にか人化しており、両手で胸を中央に寄せては、その親指で中央のとがりをクリクリと刺激しながら、その尻尾を足にまとわりつかせてくるので、思わず
「んっんっ…ふぁっ」
と声を上げてしまう。しかも同時にタロウが私の耳元に唇を寄せて耳介を舐めたり甘噛みしたりしつつ、反対側の太ももから股関節の際どい所ををさすっているので、私は自分の左手を噛んで「んーんーっ」と声を押し殺した
やだ、やだ、ちくび、みみ、気持ちいい。だめっだめっ
すっかり二人の愛撫に慣らされた体は、思ったよりも敏感になっており、口腔内や乳首、隘路なんかをくすぐられると、容易く快感を拾ってしまうので下腹部がジンジンして、モゾモゾと太ももをこすり合わせてしまう。
唇を塞いでいなければ、あられもない声を上げてしまっていただろう。
『ご主人、自分の指なんて噛んじゃだめニャ』
情欲で潤んだ瞳で見つめてそう言い、そっと私の口から左手を引きはがしてその指先にチュッとキスをして、今度はマーリンがチュッチュと軽く唇をついばみはじめる。そして、開いた口腔の中の歯列や内頬に舌を滑らせて、コチョコチョとした動きで上あごをくすぐってくるので、思わずモゾモゾと落ち着きなく動いてしまう。
「んン…ふぁ…あん」
耳元でクチュクチュと音を立てて私の耳介や耳朶を食んでいたタロウは、項から胸元に移動しながら、その舌を這わせ、その手はいつの間にか下からローブの中に入っており、今は直接私の太ももや股関節をさすりながら、時折親指で下着の上から縦筋をなぞってくる。
「んちゅっ。はっ…あぁんっ、やんっ…そこ、いい…」
マーリンが私の頭部を両手で固定しながら、その指は左右の耳をつまんだり耳孔をくすぐったり、耳裏を撫で上げたりと忙しない動きをすると、それだけでゾゾっとした寒気が背筋を走って、私は背中をのけぞらせる。そして、自然に開いた私の口に、ザラっとした舌を差し込まれて口腔内を撫でられると、それだけでも達しそうになるほど気持ちいい。
『ご主人、すっかりトロンと蕩けてるニャ…』
そういうマーリンだって、うっすらと頬を染めて、その大きな瞳は情欲に潤んで艶めかしい輝きを放っている。
『主よ、こちらも大分ドロドロに蕩けているようだ』
タロウはそう言うと、私の胸に唇を寄せ、ベロベロと固くなった乳首を乳輪ごと舐め転がすと、その手を濡れて色が変わった下着の上からクチュリと音をたてて股間の縦筋に食い込ませてきた。
「っふぁんっ!! んちゅ…、そこ、だめっ!」
突然の強い刺激に、思わず腰を浮かして声を上げるが、口は塞がれているので思うような言葉が出ない。
それをいいことに、タロウは責め手を休めず、更に隘路の奥の方へ指を沈めてくる。
『だめという割には、ココは蜜を垂らして大層喜んでいるようだが…?』
そう言いながら、私の足を大きく開脚させて、濡れそぼった下着の上からクチュクチュと音をたてて上から下からとその縦線をなぞっては、水分で張り付いた薄い布の下からくっきりと形を浮かび上がらせ、固くなった上部の突起をピンピンと指先で弾いてくる。もちろん、片方の乳首をジュウッと乳輪ごと吸い上げては、口の中でしこった乳首を舌で舐め転がしながらという、同時責めで。
マーリン側の乳首も、マーリンが指で挟んだり乳輪ごと引き絞ったりと忙しなく責めてくるので、私はいくつもの快楽に支配されて、訳が分からなくなってきた。
『ああんっあんっあんっあんっ!だめ、だめぇっ! やぁあっ!』
同時に複数の快楽のツボを刺激され、最早自分が何を言っているのか、何をされているのかもわからず、ただただ生理的な涙を流して快感にビクビクと全身で反応しながら意味のない声をあげてしまう。もはや、何度も達してしまって、全身が快楽の海に溺れて何も考えられなくなってしまいそうだ。
下着など、蜜や唾液の水分をたっぷり含んでしまっているため、すっかりその用を成していないのだが、タロウはそこから責めたてるのが好きらしく、何度も何度もしつこく下着越しにグジュグジュと水音を立ててはジュジュっと吸い上げてくるのでたまらない。
その後、忙しなく体位や姿勢を変えては、全身余すところなく責めたてられていたため、気が付くと、下着もローブも取り払われて、私は全裸になってマーリンに正面からもたれかかって抱き着いていた。
そしてマーリンと、どちらからの音かもわからない程グチュグチュと音を立てて唇を合わせながら、膝立ちになってタロウの顔を跨いだ体勢となり、下からも責められて、訳も分からず腰を揺らして声もなく悶え狂っている。
『ご主人、こんなに淫乱な体になっちゃっては、帰ることなんてできないニャ』
…全身余すところなく愛撫され、我を忘れて快楽にふける私は、マーリンが耳元で囁く声にも、鼓膜が勝手に快感を拾ってしまい、ビクンビクンと体を震わせた。
「ふぁんっ、ああんっ。そんなこと……だめっ」
最早、意味のあることなんて考えられない。 ただただ、気持ちいいことだけでいい。
そして、マーリンの責めと同時に、タロウの長い舌が、私の膣穴の奥をジュルジュルと抜き差ししては、その上部の陰核を指でもクニクニと刺激してくるため、
「ああんっ!だめだめだめ、そこ同時とか、ホントだめぇっ!!」
と、思わず腰を浮かしそうになる。
しかし、タロウはがっちり私の太ももを両腕で固定しているので、私はそれ以上立つことも座るも事もできずに成す術もなく、ただただ獣の顎の前にその性器を無防備に晒し、敏感になって収縮を繰り返す雌穴の奥を一方的に蹂躙されつくされた。
『主よ、ここは気持ちいいか? ココを責めると、主はたくさんの蜜を流す。………もっと狂うように我を欲すると良い』
そういって、時折下から聞こえる声にも返答することができず、ドロドロに濡れそぼった膣孔を長い獣の舌で犯され、蹂躙されながら、夢中になって対面するマーリンにしがみつき、隙間なく抱き合って唾液を啜り合うようなキスを繰り返しては、お尻や背筋をなぞられた刺激にビクビクと体を震わせて……
やら…っ、だめぇっ、きもちいい、きもちいい…何も考えられないっ…あああああっ
何度も唾液と一緒に声を吸い込まれながら絶頂を迎え、訳も分からずマーリンの体躯にしがみつく腕に力を込め、絶叫と共に背中を弓なりに反らせた。
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