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11話
ミランダ ★ <合間のお話>
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「ひぁっ…あっあっ…イイっ…そこもっとっ…」
いつもの慣れた弟の寝台で、私は犬のように四つん這いになって、後ろから穿つ熱に揺さぶられながら嬌声を上げる。
パンパンと肉をぶつけるような破裂音と、その合間に聞こえる余裕のない吐息が静かな夜の寝室に響き渡り、ケインの体液から発する甘い香りと相まって、まるで娼館の一室の様に淫靡な空間を作り上げていった。
「はぁっはぁっ……姉さま…ねえさまっ、あっ……はぁっ…っ…」
ケインは、最初の夜こそ前後するだけのぎこちなく、拙い動きで私の蜜穴を犯していったが、一晩…二晩と逢瀬を重ねていく内に、段々とコツを掴んだように巧みな動きを見せ始め……今では緩急合わせた動きで私の弱い所を積極的に突いて来る程の成長を見せてきた。
対して、私の方もケインの形に慣れてきたのか、ナカの開発が進んでしまい…貪欲に弟の責めを受け入れて、自ら貪るように蜜穴を収縮させて快楽を貪った。
「いやっいやっ…やぁっ……コレだめっ……ケイン、ケインっ…ぃあっ」
寝台のマットレスに腕を突いて体を支えていたものの、ズンズンと前後に責める動きに加えて、ずちゅっぐじゅっと掻き回すような動きを織り交ぜられれば、溢れる涙にも構わずイヤイヤと左右に頭を振りながら、下半身の深い所を犯す悦楽に力なく抵抗した。
「ぁっ…姉さま、暴れないでっ…締まるっ……すっげぇクるっ…」
苦しげに呻きながらも穿ち続ける弟の責めに、堪らず背中を反らして顎を突き上げると、その動きを抑制されるように腰を掴んで固定され、より一層激しい動きで蹂躙される。
そして、背後から聞こえる艶めいた吐息が背中にかかっては、ゾクゾクとした悪寒が腰を駆け上り……反射的にギュッと体を引き絞るように全身に力を込めた。すると、
「あっ…だめっ…きつっ。…姉さまっ、イクっ…」
余裕のないケインの掠れ声が漏れ聞こえると、ナカを犯す昂りがぐぐっと体積を増していき…「ぁっ…」と小さな吐息まじりの声と共に胎内に熱が放たれたのを感じた。
「ふぁあっ…あっ…はぁんっ!」
そして、全ての熱を放出した余韻にビクビクと震えるモノの動きを敏感に感じ取りながら…私も同時に絶頂を極めて、寝台に頭から崩れ落ちていったのだった。
あの日、私は体を襲う疲労感を抑えながら、どうにか一人で自室に帰っていったそうなのだが…正直その辺りの記憶は曖昧だった。
夕方に自室を飛び出してから、暗くなっても戻ってこなかったので、―――敷地から出ていった様子はなかったものの―――探しに行こうと思っていたと、ファントムは言っていたけれども、そのやり取りも、靄がかかったように朧げにしか思い出せない。
しかし、あんな状態であっても最初は案外まともな受け答えをしていたらしいが、
「ふふ……なんでもないわ…」
酔っ払った様に頬を染め、フワフワと応えていた私の態度の変化に気づき、訝しむファントムの目を誤魔化しきることはできなかった。
「おい、何か熱っぽ……」
そう言いかけたかと思うと、徐に私を寝台に押し倒し、観察するように上から見下ろしてきた。
「…また、あの匂いか。 しかも、今度は濃厚なあいつの…オスの匂いが纏わりついてやがる……」
何の抵抗もせずにクタリと寝台に寝転ぶ私を跨いで両腕を押さえつけると、上体を屈めてクンクンと匂いを確認され、チッと舌打ちをされた。
鼻面が触れるようで触れないギリギリの距離で吐息をかけられ、私は堪らずクスクスと微笑って見上げた。
幼い頃から一緒にいる配下とは言え、自分よりも遥かに大きな体の男に押し倒されているというのに何の抵抗もない。そして、微かに触れる吐息に身動ぎはするものの、無抵抗にされるがままになっており、そんな私の様子に苦虫を噛み潰すような表情を見せる。
「ふふ…くすぐったぁい……犬みたいよ、アンタ…」
「……ほんの数時間目を離したスキに…すっかりメス臭くなりやがって……。
念の為一つ確認するが…これは、私的なことか?」
常に無いほど無防備な私の姿に溜め息を付くと、私の心の奥を見抜くような眼差しで問うてくる。なので、
「ふふふ…そうね。 放っといて………あハ…」
そんな下僕の姿を下から見上げ、クスクスと笑いながら熱い吐息を漏らすと、ファントムは顔を反らして再び大きな溜め息をついて頭を左右に振った。
そして、ゴソゴソ口元を覆ったかと思うと、再び覆いかぶさるように顔を近づけて来るのだが、私は避けもせずその行為を一部始終見守って、唇に柔らかいものが落ちてくるのを受け止める。
くちゅ…んチュ…
唇を無理やり割り開かれ、微かな水音を立てて口の中に差し込まれる舌を受け入れるも、その動きに応えもせず…されど毛ほども抵抗せずに見つめていると、ややあって―――用事は済んだとばかりに―――温かな唇は離れていった。
口づけの甘い雰囲気など、欠片もない交わりだった。
そして互いの唾液が細い糸を引いて二人の間を繋いでいたけれども、距離が離れていくとそのまま音もなくかき消えていく。
初めて交わした口づけであったが、その余韻は苦くて…私は思わず顔を顰めた。
「まっずい……」
「文句を言うな。これから面倒なことになりかねないんだから……慣れろ」
ファントムは、やれやれと肩を竦めると、そのまま音もなく私の上から離れていく。
その際にも、これみよがしに大きなため息をつかれたけれども、どうでも良かった。
「もう、今日は疲れたから…寝るわ。 おやすみ」
私はそんなファントムの姿を見送ることもせず、そのままごろりと横になってシーツを被る。
物言いたげな下僕の視線は私の背後から真相を問いかけていたけれども、敢えて何も答えず眠りに落ちると…そのまま部屋の中から彼の気配は消えて行った。
いつもの慣れた弟の寝台で、私は犬のように四つん這いになって、後ろから穿つ熱に揺さぶられながら嬌声を上げる。
パンパンと肉をぶつけるような破裂音と、その合間に聞こえる余裕のない吐息が静かな夜の寝室に響き渡り、ケインの体液から発する甘い香りと相まって、まるで娼館の一室の様に淫靡な空間を作り上げていった。
「はぁっはぁっ……姉さま…ねえさまっ、あっ……はぁっ…っ…」
ケインは、最初の夜こそ前後するだけのぎこちなく、拙い動きで私の蜜穴を犯していったが、一晩…二晩と逢瀬を重ねていく内に、段々とコツを掴んだように巧みな動きを見せ始め……今では緩急合わせた動きで私の弱い所を積極的に突いて来る程の成長を見せてきた。
対して、私の方もケインの形に慣れてきたのか、ナカの開発が進んでしまい…貪欲に弟の責めを受け入れて、自ら貪るように蜜穴を収縮させて快楽を貪った。
「いやっいやっ…やぁっ……コレだめっ……ケイン、ケインっ…ぃあっ」
寝台のマットレスに腕を突いて体を支えていたものの、ズンズンと前後に責める動きに加えて、ずちゅっぐじゅっと掻き回すような動きを織り交ぜられれば、溢れる涙にも構わずイヤイヤと左右に頭を振りながら、下半身の深い所を犯す悦楽に力なく抵抗した。
「ぁっ…姉さま、暴れないでっ…締まるっ……すっげぇクるっ…」
苦しげに呻きながらも穿ち続ける弟の責めに、堪らず背中を反らして顎を突き上げると、その動きを抑制されるように腰を掴んで固定され、より一層激しい動きで蹂躙される。
そして、背後から聞こえる艶めいた吐息が背中にかかっては、ゾクゾクとした悪寒が腰を駆け上り……反射的にギュッと体を引き絞るように全身に力を込めた。すると、
「あっ…だめっ…きつっ。…姉さまっ、イクっ…」
余裕のないケインの掠れ声が漏れ聞こえると、ナカを犯す昂りがぐぐっと体積を増していき…「ぁっ…」と小さな吐息まじりの声と共に胎内に熱が放たれたのを感じた。
「ふぁあっ…あっ…はぁんっ!」
そして、全ての熱を放出した余韻にビクビクと震えるモノの動きを敏感に感じ取りながら…私も同時に絶頂を極めて、寝台に頭から崩れ落ちていったのだった。
あの日、私は体を襲う疲労感を抑えながら、どうにか一人で自室に帰っていったそうなのだが…正直その辺りの記憶は曖昧だった。
夕方に自室を飛び出してから、暗くなっても戻ってこなかったので、―――敷地から出ていった様子はなかったものの―――探しに行こうと思っていたと、ファントムは言っていたけれども、そのやり取りも、靄がかかったように朧げにしか思い出せない。
しかし、あんな状態であっても最初は案外まともな受け答えをしていたらしいが、
「ふふ……なんでもないわ…」
酔っ払った様に頬を染め、フワフワと応えていた私の態度の変化に気づき、訝しむファントムの目を誤魔化しきることはできなかった。
「おい、何か熱っぽ……」
そう言いかけたかと思うと、徐に私を寝台に押し倒し、観察するように上から見下ろしてきた。
「…また、あの匂いか。 しかも、今度は濃厚なあいつの…オスの匂いが纏わりついてやがる……」
何の抵抗もせずにクタリと寝台に寝転ぶ私を跨いで両腕を押さえつけると、上体を屈めてクンクンと匂いを確認され、チッと舌打ちをされた。
鼻面が触れるようで触れないギリギリの距離で吐息をかけられ、私は堪らずクスクスと微笑って見上げた。
幼い頃から一緒にいる配下とは言え、自分よりも遥かに大きな体の男に押し倒されているというのに何の抵抗もない。そして、微かに触れる吐息に身動ぎはするものの、無抵抗にされるがままになっており、そんな私の様子に苦虫を噛み潰すような表情を見せる。
「ふふ…くすぐったぁい……犬みたいよ、アンタ…」
「……ほんの数時間目を離したスキに…すっかりメス臭くなりやがって……。
念の為一つ確認するが…これは、私的なことか?」
常に無いほど無防備な私の姿に溜め息を付くと、私の心の奥を見抜くような眼差しで問うてくる。なので、
「ふふふ…そうね。 放っといて………あハ…」
そんな下僕の姿を下から見上げ、クスクスと笑いながら熱い吐息を漏らすと、ファントムは顔を反らして再び大きな溜め息をついて頭を左右に振った。
そして、ゴソゴソ口元を覆ったかと思うと、再び覆いかぶさるように顔を近づけて来るのだが、私は避けもせずその行為を一部始終見守って、唇に柔らかいものが落ちてくるのを受け止める。
くちゅ…んチュ…
唇を無理やり割り開かれ、微かな水音を立てて口の中に差し込まれる舌を受け入れるも、その動きに応えもせず…されど毛ほども抵抗せずに見つめていると、ややあって―――用事は済んだとばかりに―――温かな唇は離れていった。
口づけの甘い雰囲気など、欠片もない交わりだった。
そして互いの唾液が細い糸を引いて二人の間を繋いでいたけれども、距離が離れていくとそのまま音もなくかき消えていく。
初めて交わした口づけであったが、その余韻は苦くて…私は思わず顔を顰めた。
「まっずい……」
「文句を言うな。これから面倒なことになりかねないんだから……慣れろ」
ファントムは、やれやれと肩を竦めると、そのまま音もなく私の上から離れていく。
その際にも、これみよがしに大きなため息をつかれたけれども、どうでも良かった。
「もう、今日は疲れたから…寝るわ。 おやすみ」
私はそんなファントムの姿を見送ることもせず、そのままごろりと横になってシーツを被る。
物言いたげな下僕の視線は私の背後から真相を問いかけていたけれども、敢えて何も答えず眠りに落ちると…そのまま部屋の中から彼の気配は消えて行った。
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