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第4話ーミランダ視点ー

忠犬の乱心 ☆

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「ひぁんっ……ふぁっ…あぁんっ」

「………下僕の舌は気持ちいいか? ご主人さま」

 押し開いた腿の間に陣取って、ドロドロに蕩けた隘路を下から上へ丁寧に舐めあげながら、いちいち慇懃無礼に聞いてくる男に怒りが湧くが、抗議の声を上げる事もできずに喘がされる。

「あんなに下着もグショグショになるくらい火をつけられていたんだ、体が火照って眠れないだろう。
 ご主人さまの安眠のために、こうして健気な下僕が鎮めてやるんだ。
 弟ばかりじゃなく、俺にも優しくしてくれないか?」

 ………そんな如何わしい手管で主人を散々鳴かせながら、余裕綽々に見下ろして言い放つ下僕がどこにいる。

 あまりにも飄々とした風情で言い放たれ、私はギッと自称下僕を睨みつけた。

 はっきり言って、巨大なお世話よ!
 あんたに寝かしつけてもらわなくても自分で眠れるわよ!!
 誰もあんたに頼んでないし、そんな偉そうな下僕がいるか!?
 デカイ図体して8歳児と張り合ってんじゃないわよ!! 

 反射的に怒りのボルテージが駆け上がり、そんな言葉が頭に浮かんだが、饒舌な動きに翻弄されて責め続けられ、抗議しようと口を開く度に、

「ぁっ……ふぁっ……んんっ…」

 と吐息混じりの声になってしまので、何も言えずに頭をブンブンと横に振って、子供のようにイヤイヤと態度で表すしかできなかった。




 ……最初は多分―――やり方はアレだったが―――本当に私のことを心配して、薬物の痕跡を探そうとしていたのだと思う。
 しかし、私の濡れた下着を見た瞬間……何かが弾けたように豹変していくのを目の当たりにして、対応が遅れてしまったのが敗因だった。

 ……その結果、必死の抵抗も虚しく、今はこの自称下僕に、良い様に弄ばれている。


 下着を抜き取られた初めのうちは、両手でファントムの頭を押し出そうと抵抗していたのだが、花弁を押し開かれ、尖らせた舌でクニクニと固くなった陰核を弄ばれているうちに力が抜けていった。
 そして、快楽に抗いながら夢中になって頭を外そうとしていたはずなのに、気づいたらまるで逆に股間に押し付けているような形になっていた。

「薬も何も使われず、あんたは自分から胸をイジられてヨガっていたというのか……くく……男も知らないガキのくせに、とんだ淫乱だな」

 そう言って、一際深い部分に舌を差し込み、狭い膣穴の周りを舐め啜られ、私はビクリと腰を浮かす。

 あああ、うるさいうるさいうるさい!このノゾキ魔ピーピング・トムっ!!
 自分でも変だと思ったけど! 変だと思ったけど!
 おかしかったんだから仕方ないじゃない!!
 …ていうか、そのガキ相手にセクハラしてるあんたは何だっていうのよ、このロリコン!

 思いつく限りの罵詈雑言を浴びせてやりたいのに、いつもの半分も頭が回らず、言いたいことが言えない悔しさに、歯噛みしながら悔し涙が溢れてくる。
 いや、過度な快感による生理的な涙も混じっているかもしれないけども。

「そんなに泣くなよ、ご主人さま。 
 下生えもないツルツルの子供の穴から、いやらしい汁がダラダラと溢れてくるぞ。
 おもらしか? はしたないな」

 更に畳み掛けるようにそんな屈辱的な言葉を掛けられて、怒りと羞恥に真っ赤になった。

 ……この男、殺す。絶対殺す!!

 そう決意しながら拳を握るのだが嬌声は止められず、少し強めに吸われて舐られただけで、体は私の意に反してビクンビクンと素直な反応を返してしまう。

 そして、長く伸ばされた舌で、狭い膣孔をより奥まで抉られながら、指でプクリと形を露わにする秘芽の周りをヤワヤワと揉み込まれると、腰を浮かせてビクビクと震え、

「ぅあっ…あっ…んぁあっ」

 と、意味のない母音ばかりが口をつく。

「ご主人さまにそんなに腰を振ってオネダリされると、下僕冥利に尽きるじゃないか。
 ここがそんなにイイのか?」

 そんなふざけた台詞を言う時でさえも、鼠径の敏感な部分を擦りながらクチュクチュと隘路をなぞる指は止めてくれない。

 だからっ!その下僕プレイはなんなのよ!?
 下僕のふりしてドSプレイとか、下剋上でもしてるつもり!? 小賢しいわ!!
 ていうか、私、自分からあんたに下僕なんて言ってないでしょ!?

「この……へん…たいっ!!」

 強制的に引き出される快楽に打ち震えながら、辛うじて何とか罵ることに成功したものの、罵声を浴びせられたというのに嬉しそうに嗤うこの男には何の痛痒も与えられず、

「……ふふふ…そんなに褒めてもらえると、もっとご奉仕したくなるな」

 などと返されて、逆にもっと激しく舐めしゃぶられた。

「ああああ…っ! この、バカ! 変態、変態ぃ!」

 より一層激しくなる舌の動きに翻弄されて、子供のような悪口しか出てこないのが尚悔しい。

 そもそも、何を言っても通じていない所があるやつだったと、今更思う。
 本当に、今更気付くのだ。

「……ははっ、いい音色だ。 もっと言ってくれないか?」

 …………普段の無表情キャラが、柄にもなく嬉しそうに微笑んでいるようだが、私にとっては悪巧みしている顔にしか見えない。
 しかも、本当に罵られて嬉しそうで、もうどうして良いのかわからない。
 下手に罵ると、余計火に油を注いでしまうパターンだと、ここに来て漸く実感した。

 どうすればいいのよ、これぇっ!?

 グチュグチュと膣孔の周りを舐め啜られて頭を振り乱しながら、長年一緒に過ごしてきた部下にして幼馴染の病があまりにも深刻で、手の施しようがないと自暴自棄になりかかっている時だった。

 「あぁ…もうダメだ」
 
 そんな呟きが聞こえてきたような気がして目をやると、 おもむろにゴソゴソと自分の下履きを脱ぎだしたと思うと突然下着姿になり、薄い布越しに固く勃起した性器を露わに突き出してきたのだ。

 私は思わず「ひっ」と小さな悲鳴を上げて体を引こうとしてしまうが…、目の前に差し出された太くて長いモノから目が離れない。
 濡れて張り付く下着越しに、ビクビクと脈打つ血管が透けて見えるような気がして、更に怖い。

 すると、怯える私の反応に気を良くしたのか、「ふっ」と静かに笑みを溢し、

「…………もっと気持ち良くしてやる。 
 ……そんなに怖がらなくても、まだ小さなお前の穴に入れたりしないから、安心しろ」

 いっそ優しいとも思える静かな声で、力なく開かれた股の間に膝立ちになって見せつけてくる男の姿を認めた瞬間、私は一瞬思考を止めた後…



頭の中で『ブチッ!』と切れる音がした。

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