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禊の対価

第二百四十三話 繋がりときっかけ

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深まった夜の闇の中、大きな建物、領主官邸の中から漏れ出る光と庭園を照らす光の仄暗い空間にいくつもの金属音が響き渡っている。

「おいおい。どんだけ強くなってるんだよ」
「そんなこと言いながら、シンさん抜いてないじゃないですか」
「そう思うなら抜かせてみな」
「わかりました」

キィンと金属音が響いた後、反射的に二人とも距離を取る。
お互いの距離は離れており、この距離からなら踏み込んだところで見切られた上に対応されてしまうのは共に明らか。

ジリジリとお互いの距離を測りながら、シンは左手に鞘を持って下段に構える。

「(とはいえ、コイツ、めちゃぐちゃ強くなってるじゃねぇか)」

余裕を見せる振りを見せながらも、シンは軽く息を整えていた。
そのまま観察するようにヨハンを見る。

「……まさか天弦硬を使えるようになってるとはな」

呟きながらそうしてシンは思い返した。
たまたま出先でガルドフ達スフィンクスに会ったことで言伝の依頼を受けることになる。以前受けた借りがあったので面倒臭いと思いながらもその依頼を受けることになり、さらにようやく着いたシグラム王国ではシェバンニによって半ば強制的に学年末試験に駆り出されることになってしまった。

嫌々ながらも折角なら自分も楽しもうと思ったのはいいのだが、調子に乗った結果、誰も試験を合格できなくなってしまう事態。
一応誰がどうだったのかは後である程度は報告するつもりだったのだが、そこで最後に訪れたパーティー。

なんとなく他の学生達とは気配が違うなと思いつつも、それが想定以上の強さを見せる。
実際、ローズに止められなければあのまま殺してしまったかもしれない。

そこでシンは思わず鼻で笑った。
その様子をヨハンは疑問に思いながら見ていた。

「(違うな。殺しちまってたなアレは)」

ほんの一瞬だが本気になってしまった時の事を思い出す。レインが闘気を扱えるようにならなければ間違いなく殺してしまっていた自信はあった。

「(なるほどね。この年頃は伸びしろたっぷりってわけだ)」

ジッと目が合うヨハンを見ながら、自身のことを回想する。

「(これが歳を取ったってことか?)」

同じようにして強さを求めた時の事、自分と重ねてみた。

「なら見せておくのもいいか」

小さく呟き、手に持つ剣……握っている右手、刀の柄にグッと力を込める。


「何をする気だろう?」

ジッと動きを止めたまま、ヨハンはシンの動きを一挙手一投足見逃さないように確認していた。
そうして、脚よりも腕にほんの、ほんの僅かに力を込めたのを見逃さない。

「……もしかしてアレは」

シンが次に取る動きを予測しながら正眼に構えていた剣を斜めに構える。


「どうするつもりだ? まぁいい。これを見て驚くなよ?」

ヨハンの構えが僅かに変わったのを見ながら、それでもシンはグッと前傾姿勢になった。
そのまま握っていた刀の柄をクッと軽く引き抜こうとした瞬間、眼前に一筋の鋭い閃光が迫って来ている。

「なッ!?」

一瞬驚きに目を見開いたのだが、そのまま刀の柄を力一杯引き抜いた。

シンが刀を引き抜くと同時に刀身は眩いばかりの白い光を放っている。それは目の前に迫って来た閃光と同じ色。同種。

「チッ!」

そのまま眼前の閃光に目掛けて自身の閃光をぶつける。
途端に白い閃光同士は重なるのと同時にパンッと大きな破裂音を響かせた。

「おいおい、剣閃まで使えるのかあのやろう!」

眩い閃光の奥にいるヨハンの姿を確認しようとした途端、側面に気配を感じて背筋に寒気を覚える。

「――ッ!」

もう間に合わないと判断すると同時に、油断をしてしまった自分を悔いた。
顔を振りながら視界の端にヨハンの姿を捉えるのと同時に振り抜かれている剣戟をまともに腹部に直撃させる。

「ぐっ!」

地面に道筋を残しながらズザザと吹き飛ばされた。
吹き飛ばされた先で片膝を着く。

「……がはっ!」

僅かに口腔内に感じさせる血の味と鼻腔を差すその匂い。
若干の苛立ちを覚えながら、腹部の痛みを堪えて負傷具合の分析をする。

「ちっ。骨をちょっと持ってかれたなこれ。ローズになんて言おうかな」

ズキズキとする痛み、鈍痛を得ながら、この後に受ける治療の際の精神的苦痛を比較した。

「うーん、言うべきか言わないべきか……――」

まさか目の前に剣を構える子どもにこれだけの負傷を負わされたと知られると笑われるのか怒られるのか、果たしてどちらなのか。

「――……よし。言わないでおこう」

そうして鈍痛を堪えながらゆっくりと立ち上がる。

「すいません! 大丈夫ですか!?」

シンが動かない様子を見て、剣を鞘に納めながら慌てて走って来る子どもに思わず呆れてしまう。

「いや、大丈夫だ」
「本当……ですか?」

脂汗を垂らしながら笑顔を浮かべるシンを見てヨハンは疑問符を浮かべた。

「気にするな。それより、ここまでにしとこうか。これ以上になると運動の域を超えるしな」
「わかりました」
「そんなことより、お前剣閃まで使えるようになってるのかよ」

呆れながらヨハンを見る。

「はい。まぁでもこれもまだ練習中なんですけど」
「だな。だがそのまま鍛錬を積めば十分だけどな」
「シンさんも最後、あれ剣閃を使ったんですよね?」
「ああ。もしかしてそれを見越してたのか?」
「はい。ほんの少しだけ脚よりも手に力が入っていたので。まだ距離のあるあの状況で踏み込みじゃなく手を動かすとしたら遠距離攻撃かなって」
「へぇ。それで?」
「はい、もしそうなら、魔法ではないのだと仮定すればもしかしたらそうかなぁって思って。それで機先を制するつもりで先に仕掛けさせてもらいました」

あっけらかんと言い放ち、屈託のない笑みを向けるヨハンの顔を見てシンはきょとんとする。そのまま俯き加減に手の平を額に持っていった。

「――ぷっ!」

そのまま夜空を見上げると同時に笑いが漏れ出る。

「あははははははは」

突然笑い出したシンを見てヨハンは戸惑った。

「ど、どうかしましたか?」
「て、いててっ」

不意に笑ったことで脇腹の痛みを再び得て若干顔を曇らせる。

「本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫だっての。子どもが気にすんな」
「……はぁ」
「いや、まぁもう全部お前の言う通りだ。なるほどな。油断したつもりはなかったが、それでも俺の予想の上をいってやがったな」

感心してヨハンの頭上に手の平を乗せるシン。

「強くなったな。あん時よりも遥かに」
「ありがとうございます」

笑顔をシンに向ける。

「あと、それとだ。あの剣閃、自分では完成度どれぐらいのつもりだ?」
「そうですね。大体半分ぐらいのつもりです」
「そうか。妥当な線だな」
「シンさんは剣閃を完成させているんですよね?」
「んー、まぁな」

そこでシンは僅かに考え込む。

「ただまぁ、そこまで扱えるなら知ってると思うけど、剣閃ってぇのは闘気を飛ばす遠距離技の名称であって基本的には無形だからな」

剣閃。
闘気を剣先に凝縮させて斬撃と同時に飛ばすその技。魔法と違って魔法量の使用も抑えられるのだが、闘気が霧散しないように相手まで届かせる技量を必要とする難しさがある。距離が伸びれば伸びる程その威力が損なわれるのだが、近ければ大岩をも容易く切り裂ける。

「だからまぁ基本的には鋭い斬撃として闘気の圧縮を維持するのが基礎としてまず必要なことだが、そこから先は自分の戦闘に合わせて使い分ければいいだけだからな。熟練者には斬撃の鋭さを押さえつつ連撃する奴もいれば、敢えて霧散させて広範囲攻撃に変換するやつもいる。あとはお前がどういう風にそれを扱うのかってことだな」

ラウルが見せてくれたのは剣圧と斬撃の二種類。

「僕だけの形……か」
「まぁそれができればそれに越したことはないけど、そこから先は練度の問題で大体が似たり寄ったりだけどな。さてっと、じゃあそろそろ戻るとするか」
「はい」

そうして建物の中に戻りながらシンと話をする。

「そういや、何か掴めたのか? その変な魔道具ってのは」
「いえ、まだ何も。シンさんも調べているのですか?」
「いや。俺達はってか……俺は、だな。まぁついで程度だ。そういう噂があるからってな。依頼と関係ないことで動き回るとジェイドのやつが五月蠅いんだよ」
「仲が悪いのですか?」
「そういうわけじゃねぇよ。単にアイツが生真面目なだけだ。依頼を遂行するためにな」
「へぇ」
「まぁカレン様の周りにいると色々と大変だろうけど、頑張れよ」
「はい。ありがとうございました!」

頭を下げてシンの後ろ姿を見送った。

「それにしても、結構本気でいったんだけど、さすがまだ実力差はあるなぁ」

シンの姿が廊下の角を曲がって見えなくなったところでヨハンも振り返り客室に向かう。

「――つぅううう! あいててててっ……」

廊下の角を曲がったところでシンは壁にもたれ掛かり、脇腹を押さえていた。

「くそっ、思っていた以上だなこりゃ。仕方ねぇ。ローズにお願いするしかないか」

チラリと廊下の方に顔を出してヨハンの後ろ姿を見る。

「素質はあると思ってたけど、まさかこれほどとはねぇ。変なことに巻き込まれなけりゃあいいけどな。ああいう奴が権力者に目を付けられると碌なことになりゃしねえ…………って、別に俺が心配することでもないか」

小さく息を吐いてシンも自室の方に戻っていった。


◇ ◆ ◇


「ふぅむ。まーさかこんなところで彼の姿を見ることになーるとは」

庭園の影からギロッと動く二つの目。

「珍しい魔力の持ち主が居るという報告を受けて期待して来たのですが、こーれは中々に厄介でーすね」

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