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帝都活動編
第 二百一話 退屈な日々
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それから一週間が経った。
まだラウルから何も連絡はない。
「ラウルさん。よっぽど忙しいみたいだね」
のんびり過ごしておいて良いと言われてはいるものの、こうも何もないと暇を持て余してしまう。
「うーん。いつまでこの状態が続くのかなぁ?」
「どうしたの?お兄ちゃん?」
アッシュ達に合流しようとギルドに向かっていたところ、歩きながら考え事をしていたのだが声に出してしまっていた。
ニーナに不思議そうに尋ねられる。
「ああ。今アッシュさん達に冒険者として色々と教えてもらっているじゃない?」
「うん、それで?」
「こうも何事もないとちょっと暇になっちゃって」
現状の退屈な日々、暇とは言ったものの冒険者としての活動はしているので暇とまでは言えなかった。
ただもう少し何かが欲しい。せっかく旅に出たのだから刺激はないのかと考える。
「(とは言っても勝手はできないしな)」
好きに過ごして良いとは言われており、ある程度自由があるとはいえどこまで好きにして良いのか判断が難しかった。
「あっ。それならこれなんかどうかな?」
何かを思い立ったニーナはガサゴソと鞄から何かを取り出す。
「先の話だから必要ないのかなって思ってたけど、一応もらっておいたんだ」
ピラッと一枚の紙を差し出して見せてきた。
「ん?なにこれ?」
受け取ったチラシを見ると、そこには『帝国武闘大会』と大きく書かれていた。
「そっか。武闘大会か。そういえばティアナさんが言ってたなぁ」
「ティアナさんって?」
「あー、ニーナは知らなかったね。ティアナさんっていうのは、前に助けた女性なんだけど」
「それってアッシュさんと会った時の人のことだよね?」
「うん。その人がちょっとだけ教えてくれたんだ。この武闘大会のことを」
確かにこれなら刺激としては十分かもしれない。
「出場資格は……と」
チラシの裏側には細かな条件が書かれており、出場資格は基本的に年齢制限がない。
ただし、帝国兵団の役職又は冒険者でAランク以上は参加不可となっている。
「なんでこんな条件があるの?」
「まぁたぶん、新しい人材発掘とかそんな感じじゃないかな?」
考えられる理由、それ以外の理由が見当たらない。
ヨハンの予想通り帝国側の目論見としては、野にいる実力者を勧誘したいという側面もあった。
同時に、参加者の多くも自分を売り込みたいという者や腕試しといった理由で参加をする者など。
「あっ、でもこの大会は魔法の使用は禁止みたいだね」
条件面の条項に魔法の使用不可と記載されていた。
「だとしたら闘気はどうなんだろう?」
「それはここに書いてあるよ。ほらっ」
ニーナも横からチラシを覗き込み指差す。
【尚、物理攻撃に関しては如何なる手段を用いようとも特に規制を設けない】と記載されていた。
「だから闘気はいいみたいだよ?武闘大会だから武術を競う大会なんじゃないかな?」
「ああ、なるほどそういうことか。興味はあるけど、僕も出ていいのかな?」
確認する限り条件的には出られる。
「(ギルドカードはC級扱いだし)」
実状と異なっていようとも表向き、実質的な活動はこうなっているのだから。
続けて確認する開催場所、チラシの片隅に描かれている開催場所は、帝国城のすぐ近くにある円形の建物。
「ここか。コロシアムね」
その建造物は帝都ではコロシアムと呼ばれており、催しで使われていない時は帝国兵団の練武場にあてがわれていた。時々こういった催し、国民の娯楽も兼ねた武術や魔術の大会が定期的に開かれている。
「出たいの?」
チラシから目を離したニーナは見上げるようにしており、疑問符を浮かべていた。
「…………出たい」
正直な所、出てみたい。
どれくらいの実力者が参加をするのか興味があるのは勿論、今の自分の腕試しもしてみたい。
「でも、あと一ヵ月ちょっとあるみたいなんだよね…………」
悩むのは開催日のその日、帝都にいるかどうかわからない。
未だにラウルから連絡がないのでどうしよかと頭を悩ませる。
「ならさ、今度おっちゃんのところに聞きに行こうよ」
「うーん。いいのかなぁ?」
「いいんじゃないの?用事があったら来いって言ってたんだし」
「そっか。そうだね。確かラウルさんがいなかったらカレンさんというラウルさんの妹を訪ねれば良かったんだったね。じゃあ今日の依頼が終わったら一度お城の方に行ってみよっか」
「うん」
ニーナの後押しもあったことでラウルに聞いてみることを決めた。
そんな話をしていると、程なく冒険者ギルドに着く。
ヨハンとニーナがギルド内に入るとにわかに笑い声が聞こえてきた。
「おいおい、あいつらまた来たぜ」
「ったく、アッシュもいい迷惑だな」
二人ともある意味有名になっているのは、兄妹でアッシュの世話になっている駆け出し冒険者がいるといった噂がたっている。
伴ってアッシュ達の評価も下がっていた。
内情としては依頼を全て完遂しているのでギルドの職員からの評価はそんなことはなかったのだが、比較対象がゼン達のパーティー。
アッシュ達のライバルとして目されているそのゼンのパーティーは向上心そのままにBランクに昇格したのに対して、アッシュ達は不貞腐れて保身に走っているという見方をされている。どこかの金持ちの子どもの面倒を見ているという程度に。
まだラウルから何も連絡はない。
「ラウルさん。よっぽど忙しいみたいだね」
のんびり過ごしておいて良いと言われてはいるものの、こうも何もないと暇を持て余してしまう。
「うーん。いつまでこの状態が続くのかなぁ?」
「どうしたの?お兄ちゃん?」
アッシュ達に合流しようとギルドに向かっていたところ、歩きながら考え事をしていたのだが声に出してしまっていた。
ニーナに不思議そうに尋ねられる。
「ああ。今アッシュさん達に冒険者として色々と教えてもらっているじゃない?」
「うん、それで?」
「こうも何事もないとちょっと暇になっちゃって」
現状の退屈な日々、暇とは言ったものの冒険者としての活動はしているので暇とまでは言えなかった。
ただもう少し何かが欲しい。せっかく旅に出たのだから刺激はないのかと考える。
「(とは言っても勝手はできないしな)」
好きに過ごして良いとは言われており、ある程度自由があるとはいえどこまで好きにして良いのか判断が難しかった。
「あっ。それならこれなんかどうかな?」
何かを思い立ったニーナはガサゴソと鞄から何かを取り出す。
「先の話だから必要ないのかなって思ってたけど、一応もらっておいたんだ」
ピラッと一枚の紙を差し出して見せてきた。
「ん?なにこれ?」
受け取ったチラシを見ると、そこには『帝国武闘大会』と大きく書かれていた。
「そっか。武闘大会か。そういえばティアナさんが言ってたなぁ」
「ティアナさんって?」
「あー、ニーナは知らなかったね。ティアナさんっていうのは、前に助けた女性なんだけど」
「それってアッシュさんと会った時の人のことだよね?」
「うん。その人がちょっとだけ教えてくれたんだ。この武闘大会のことを」
確かにこれなら刺激としては十分かもしれない。
「出場資格は……と」
チラシの裏側には細かな条件が書かれており、出場資格は基本的に年齢制限がない。
ただし、帝国兵団の役職又は冒険者でAランク以上は参加不可となっている。
「なんでこんな条件があるの?」
「まぁたぶん、新しい人材発掘とかそんな感じじゃないかな?」
考えられる理由、それ以外の理由が見当たらない。
ヨハンの予想通り帝国側の目論見としては、野にいる実力者を勧誘したいという側面もあった。
同時に、参加者の多くも自分を売り込みたいという者や腕試しといった理由で参加をする者など。
「あっ、でもこの大会は魔法の使用は禁止みたいだね」
条件面の条項に魔法の使用不可と記載されていた。
「だとしたら闘気はどうなんだろう?」
「それはここに書いてあるよ。ほらっ」
ニーナも横からチラシを覗き込み指差す。
【尚、物理攻撃に関しては如何なる手段を用いようとも特に規制を設けない】と記載されていた。
「だから闘気はいいみたいだよ?武闘大会だから武術を競う大会なんじゃないかな?」
「ああ、なるほどそういうことか。興味はあるけど、僕も出ていいのかな?」
確認する限り条件的には出られる。
「(ギルドカードはC級扱いだし)」
実状と異なっていようとも表向き、実質的な活動はこうなっているのだから。
続けて確認する開催場所、チラシの片隅に描かれている開催場所は、帝国城のすぐ近くにある円形の建物。
「ここか。コロシアムね」
その建造物は帝都ではコロシアムと呼ばれており、催しで使われていない時は帝国兵団の練武場にあてがわれていた。時々こういった催し、国民の娯楽も兼ねた武術や魔術の大会が定期的に開かれている。
「出たいの?」
チラシから目を離したニーナは見上げるようにしており、疑問符を浮かべていた。
「…………出たい」
正直な所、出てみたい。
どれくらいの実力者が参加をするのか興味があるのは勿論、今の自分の腕試しもしてみたい。
「でも、あと一ヵ月ちょっとあるみたいなんだよね…………」
悩むのは開催日のその日、帝都にいるかどうかわからない。
未だにラウルから連絡がないのでどうしよかと頭を悩ませる。
「ならさ、今度おっちゃんのところに聞きに行こうよ」
「うーん。いいのかなぁ?」
「いいんじゃないの?用事があったら来いって言ってたんだし」
「そっか。そうだね。確かラウルさんがいなかったらカレンさんというラウルさんの妹を訪ねれば良かったんだったね。じゃあ今日の依頼が終わったら一度お城の方に行ってみよっか」
「うん」
ニーナの後押しもあったことでラウルに聞いてみることを決めた。
そんな話をしていると、程なく冒険者ギルドに着く。
ヨハンとニーナがギルド内に入るとにわかに笑い声が聞こえてきた。
「おいおい、あいつらまた来たぜ」
「ったく、アッシュもいい迷惑だな」
二人ともある意味有名になっているのは、兄妹でアッシュの世話になっている駆け出し冒険者がいるといった噂がたっている。
伴ってアッシュ達の評価も下がっていた。
内情としては依頼を全て完遂しているのでギルドの職員からの評価はそんなことはなかったのだが、比較対象がゼン達のパーティー。
アッシュ達のライバルとして目されているそのゼンのパーティーは向上心そのままにBランクに昇格したのに対して、アッシュ達は不貞腐れて保身に走っているという見方をされている。どこかの金持ちの子どもの面倒を見ているという程度に。
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