79 / 724
水面下の陰謀編
第七十八話 サイクロプス(前編)
しおりを挟む
夜空に燦々と輝く月を中心にして、周囲にある数多の星々が廃鉱となった炭鉱を照らし出す。
「グォオオオオオオオッ!」
自然の光が照らすその幻想的な空間にはおよそ人間の体躯の十倍以上はある大きさで褐色の肌をした単眼巨人、サイクロプスが片手に棍棒を持って吠えていた。
そして、その炭鉱の入り口にオルフォード・ハングバルムがいる。
手にはサイクロプスを呼び出したであろう笛を持っており、狂気の笑みを浮かべて、その目は血走っていた。
最初に見せていた余裕の一切が見られない。
オルフォード伯爵は決してヨハン達を子供だからと侮っていたわけではない。
だが側近の男達は信がおける実力者のはずなのにそれらをいとも容易く倒されたことでオルフォード伯爵の余裕をなくさせてしまった。
そしてオルフォード伯爵は高笑いする。
「ハァーハッハッハッハッハッハ!サイクロプスよ!壊せ、壊せ!壊し尽くしてしまえ!こうなってはもう後には引けん。全てを……全てを破壊してしまうのだ!」
「グォオオオオオ!」
オルフォードはサイクロプスに指示を出すとサイクロプスは上空に顔を向けて激しい咆哮を放った。
「ここで食い止めるんだ!」
「ええ!」
下から声が聞こえたので地面を向くと破壊の対象、ヨハン達が各々の武器を構えている。
「さて、これだけの巨体だ。生半可な攻撃は効かないかな?」
「サイクロプスは確かに伝説に近い存在ではありますが、その身体の構造には弱点があります」
「弱点?」
「ええ。書物によると、あの体皮は頑丈過ぎて刃を通さないのですが、あの単眼、あれはそれほど頑丈ではありませんわ。それに物理攻撃以上に魔法がそれなりに効果はあるはずですわ。魔法でかき回しながらなんとか隙を作ってあの単眼に総攻撃をしかけますわよ!」
エレナが陣頭指揮を執り、単眼巨人サイクロプスの攻略方法について伝えた。
「よし、わかった!」
「りょーかい!」
「任せて!」
初めて見る魔物、いや、とてつもない怪物に対してその威圧感を受けながらもキズナは冷静に戦況を見極める。
「グオオオオオオッ――」
「来るよっ!」
サイクロプスは棍棒を大きく振り上げたと思えばすぐにヨハン達目掛けて振り下ろした。
ドゴォオオンと轟音を立てて地面は激しい土煙を立てるのだがそこにはヨハン達の姿はない。
ヨハン達は四方に散開しながら土煙を潜り抜けるようにしてその場を飛び出した。
そうしてそれぞれサイクロプスを四方から包囲する。
「グゥウウウ――」
サイクロプスは首を回し周囲を見ながらギロリと単眼で睨みつけたあとに正面付近を見た。
ヨハン達の動きを見てすぐさま各個撃破に即座に切り替えた様子でまず眼前に立ったヨハンに向けその棍棒を振りかぶる。
大きく振り下ろされるその棍棒と腕の動きは十分に視認できた。
ヨハンは地面を踏み抜いて即座に横っ飛びで躱すのだがサイクロプスの動きに驚愕する。
「――えっ!?」
先程同様ドゴンと再び激しく地面を叩くのだが、先程と違うのは、サイクロプスは地面に叩きつけた棍棒をそのまま勢いよく横薙ぎに振り払った。
「みんな!跳んで!」
「あぶなっ!」
「ちっ!」
「はっ!」
自身を中心に円形に薙ぎ払われた棍棒は物凄い轟音を立てて四方を囲んでいたエレナ達をも巻き込もうとする。
ヨハンの掛け声に同調するように跳躍して即座にその場から全員が飛び退いた。
大きく距離を取り直す。
「こいつ、今の動き考えてやりやがったのか?」
「わからないけど、本能だろうとなんだろうとあれは厄介だわ」
サイクロプスは自身にもたらされる脅威への対処をするだけ。
巨体で動きのそれほど速くはないサイクロプスにとって背後に回られることなど常なのであり、本能でそれを排除しようとする。
「仕方ねぇ、こりゃあ遠くから魔法を当てていくしかねぇな」
「僕が陽動であいつの周囲を動き回るから、みんなお願い!」
モニカ達が頷いたと同時にヨハンは闘気を身に纏い、サイクロプスに駆け出した。
その動きを察知したサイクロプスはギロリと単眼を回して攻撃対象をヨハンに特定して反撃する。
ヨハンは近付きサイクロプスが振り下ろす棍棒を躱し足元に踏み込んで魔力を手の平に集中させた。
「くらえっ!」
と至近距離で火魔法を放つ。
ドゴンと爆音を上げるが、体皮に煤焦げた様子を見せるだけでそのダメージは軽微な様子だった。
サイクロプスは単眼を回して地面を見下ろし、ヨハン目掛け両腕を挟み込むように動かすのだが、ドン!パン!シュッ!と足元に魔法を受けて微かに身体をグラつかせる。
「一度だけで終わらないわ!」
「同じところを狙い続けるわよ!」
だが、そこにレインとモニカとエレナが左右から飛び込み代わる代わる魔法を打ち込んでいく。
レインが火の玉を、エレナは水の塊を、モニカは風の刃を次々に放った。
「グッ…………グウウゥウ」
サイクロプスは単眼を左右に目まぐるしく回される。
「な、なんだというのだあいつら!?サイクロプスが翻弄されているだとッ!?」
炭鉱の入り口から戦況を見ているオルフォードは目の前で起きている光景に衝撃を隠せないでいた。
「まさか…………これほど強いとは……」
グッと奥歯を噛み締め、右手に握るサイクロプスを呼び出した笛を握る手に力が入った。
「グォオオオオオオオッ!」
自然の光が照らすその幻想的な空間にはおよそ人間の体躯の十倍以上はある大きさで褐色の肌をした単眼巨人、サイクロプスが片手に棍棒を持って吠えていた。
そして、その炭鉱の入り口にオルフォード・ハングバルムがいる。
手にはサイクロプスを呼び出したであろう笛を持っており、狂気の笑みを浮かべて、その目は血走っていた。
最初に見せていた余裕の一切が見られない。
オルフォード伯爵は決してヨハン達を子供だからと侮っていたわけではない。
だが側近の男達は信がおける実力者のはずなのにそれらをいとも容易く倒されたことでオルフォード伯爵の余裕をなくさせてしまった。
そしてオルフォード伯爵は高笑いする。
「ハァーハッハッハッハッハッハ!サイクロプスよ!壊せ、壊せ!壊し尽くしてしまえ!こうなってはもう後には引けん。全てを……全てを破壊してしまうのだ!」
「グォオオオオオ!」
オルフォードはサイクロプスに指示を出すとサイクロプスは上空に顔を向けて激しい咆哮を放った。
「ここで食い止めるんだ!」
「ええ!」
下から声が聞こえたので地面を向くと破壊の対象、ヨハン達が各々の武器を構えている。
「さて、これだけの巨体だ。生半可な攻撃は効かないかな?」
「サイクロプスは確かに伝説に近い存在ではありますが、その身体の構造には弱点があります」
「弱点?」
「ええ。書物によると、あの体皮は頑丈過ぎて刃を通さないのですが、あの単眼、あれはそれほど頑丈ではありませんわ。それに物理攻撃以上に魔法がそれなりに効果はあるはずですわ。魔法でかき回しながらなんとか隙を作ってあの単眼に総攻撃をしかけますわよ!」
エレナが陣頭指揮を執り、単眼巨人サイクロプスの攻略方法について伝えた。
「よし、わかった!」
「りょーかい!」
「任せて!」
初めて見る魔物、いや、とてつもない怪物に対してその威圧感を受けながらもキズナは冷静に戦況を見極める。
「グオオオオオオッ――」
「来るよっ!」
サイクロプスは棍棒を大きく振り上げたと思えばすぐにヨハン達目掛けて振り下ろした。
ドゴォオオンと轟音を立てて地面は激しい土煙を立てるのだがそこにはヨハン達の姿はない。
ヨハン達は四方に散開しながら土煙を潜り抜けるようにしてその場を飛び出した。
そうしてそれぞれサイクロプスを四方から包囲する。
「グゥウウウ――」
サイクロプスは首を回し周囲を見ながらギロリと単眼で睨みつけたあとに正面付近を見た。
ヨハン達の動きを見てすぐさま各個撃破に即座に切り替えた様子でまず眼前に立ったヨハンに向けその棍棒を振りかぶる。
大きく振り下ろされるその棍棒と腕の動きは十分に視認できた。
ヨハンは地面を踏み抜いて即座に横っ飛びで躱すのだがサイクロプスの動きに驚愕する。
「――えっ!?」
先程同様ドゴンと再び激しく地面を叩くのだが、先程と違うのは、サイクロプスは地面に叩きつけた棍棒をそのまま勢いよく横薙ぎに振り払った。
「みんな!跳んで!」
「あぶなっ!」
「ちっ!」
「はっ!」
自身を中心に円形に薙ぎ払われた棍棒は物凄い轟音を立てて四方を囲んでいたエレナ達をも巻き込もうとする。
ヨハンの掛け声に同調するように跳躍して即座にその場から全員が飛び退いた。
大きく距離を取り直す。
「こいつ、今の動き考えてやりやがったのか?」
「わからないけど、本能だろうとなんだろうとあれは厄介だわ」
サイクロプスは自身にもたらされる脅威への対処をするだけ。
巨体で動きのそれほど速くはないサイクロプスにとって背後に回られることなど常なのであり、本能でそれを排除しようとする。
「仕方ねぇ、こりゃあ遠くから魔法を当てていくしかねぇな」
「僕が陽動であいつの周囲を動き回るから、みんなお願い!」
モニカ達が頷いたと同時にヨハンは闘気を身に纏い、サイクロプスに駆け出した。
その動きを察知したサイクロプスはギロリと単眼を回して攻撃対象をヨハンに特定して反撃する。
ヨハンは近付きサイクロプスが振り下ろす棍棒を躱し足元に踏み込んで魔力を手の平に集中させた。
「くらえっ!」
と至近距離で火魔法を放つ。
ドゴンと爆音を上げるが、体皮に煤焦げた様子を見せるだけでそのダメージは軽微な様子だった。
サイクロプスは単眼を回して地面を見下ろし、ヨハン目掛け両腕を挟み込むように動かすのだが、ドン!パン!シュッ!と足元に魔法を受けて微かに身体をグラつかせる。
「一度だけで終わらないわ!」
「同じところを狙い続けるわよ!」
だが、そこにレインとモニカとエレナが左右から飛び込み代わる代わる魔法を打ち込んでいく。
レインが火の玉を、エレナは水の塊を、モニカは風の刃を次々に放った。
「グッ…………グウウゥウ」
サイクロプスは単眼を左右に目まぐるしく回される。
「な、なんだというのだあいつら!?サイクロプスが翻弄されているだとッ!?」
炭鉱の入り口から戦況を見ているオルフォードは目の前で起きている光景に衝撃を隠せないでいた。
「まさか…………これほど強いとは……」
グッと奥歯を噛み締め、右手に握るサイクロプスを呼び出した笛を握る手に力が入った。
10
お気に入りに追加
473
あなたにおすすめの小説
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
【完結】異世界転移特典で創造作製のスキルを手に入れた俺は、好き勝手に生きてやる‼~魔王討伐?そんな物は先に来た転移者達に任せれば良いだろ!~
アノマロカリス
ファンタジー
俺が15歳の頃…両親は借金を膨らませるだけ膨らませてから、両親と妹2人逃亡して未だに発見されていない。
金を借りていたのは親なのだから俺には全く関係ない…と思っていたら、保証人の欄に俺の名前が書かれていた。
俺はそれ以降、高校を辞めてバイトの毎日で…休む暇が全く無かった。
そして毎日催促をしに来る取り立て屋。
支払っても支払っても、減っている気が全くしない借金。
そして両親から手紙が来たので内容を確認すると?
「お前に借金の返済を期待していたが、このままでは埒が明かないので俺達はお前を売る事にした。 お前の体の臓器を売れば借金は帳消しになるんだよ。 俺達が逃亡生活を脱する為に犠牲になってくれ‼」
ここまでやるか…あのクソ両親共‼
…という事は次に取り立て屋が家に来たら、俺は問答無用で連れて行かれる‼
俺の住んでいるアパートには、隣人はいない。
隣人は毎日俺の家に来る取り立て屋の所為で引っ越してしまった為に、このアパートには俺しかいない。
なので取り立て屋の奴等も強引な手段を取って来る筈だ。
この場所にいたら俺は奴等に捕まって…なんて冗談じゃない‼
俺はアパートから逃げ出した!
だが…すぐに追って見付かって俺は追い回される羽目になる。
捕まったら死ぬ…が、どうせ死ぬのなら捕まらずに死ぬ方法を選ぶ‼
俺は橋の上に来た。
橋の下には高速道路があって、俺は金網をよじ登ってから向かって来る大型ダンプを捕らえて、タイミングを見てダイブした!
両親の所為で碌な人生を歩んで来なかった俺は、これでようやく解放される!
そして借金返済の目処が付かなくなった両親達は再び追われる事になるだろう。
ざまぁみやがれ‼
…そう思ったのだが、気が付けば俺は白い空間の中にいた。
そこで神と名乗る者に出会って、ある選択肢を与えられた。
異世界で新たな人生を送るか、元の場所に戻って生活を続けて行くか…だ。
元の場所って、そんな場所に何て戻りたくもない‼
俺の選択肢は異世界で生きる事を選んだ。
そして神と名乗る者から、異世界に旅立つ俺にある特典をくれた。
それは頭の中で想像した物を手で触れる事によって作りだせる【創造作製】のスキルだった。
このスキルを与えられた俺は、新たな異世界で魔王討伐の為に…?
12月27日でHOTランキングは、最高3位でした。
皆様、ありがとうございました。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる