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可愛いあいつは俺の恋人(終)
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クリスマスイブの夜から俺たちは、本当の恋人になれた。
学校ではいつも通りだけど、土日の空いてる時は、お互いの家に遊びに行っては、イケナイこともしている。
そんなある日、翔が真剣な顔をして話があると言う。
突然、恋人が真剣な顔をして話す内容がどんなものがあるのか分からないが、嫌な予感がするので心臓に悪い。
聞きたくはないが、翔の話を聞かないでは済ましたくもない。
「どうした?何かあったか?」
翔は、覚悟を決めたかのように、うなづき話し始めた。
「俺さ、前に始めて女の格好で会った時、罰ゲームで姉貴に着せられたって言ったの嘘なんだ。本当は、別に嫌々着させられたわけじゃなくて、そういう格好をしたりするの好きなんだよ」
「え」
それって、朗報?嫌々着てるのだったら、また着てなんて無理な事は言えないけど、好きなら俺も好きだし、どんどん着てくれてもいいじゃないか。
「じゃあ、またデートで着てくれるってこと?嫌々じゃなく?」
「そうだ」
おおー!!キター!!もしかして看護婦さんの格好とかしてくれたりとか?
やばい、妄想が止まらない。
しかし、翔の顔が浮かない。
「俺のこと、嫌じゃないか?こんな趣味あってさ」
「な、何を言ってるんだよ!そのおかげで俺はお前と出会えて付き合えたんだから、すげえいい趣味だよ。もっと早く言ってくれても良かったのに」
翔は俺の言葉にやっと肩の力が抜けたようだ。
「そ、そうか。愛想尽かされるんじゃないかって心配でさ。俺、変身願望とかあってさ、ヒーローじゃなくて、ヒロインに変身したいとかって言ったら、みんなに変だって言われのが結構トラウマで、このこと知ってるの姉貴くらいなんだよ。服飾の仕事してるから、俺に手伝えとか言いながら、俺の趣味の理解者なんだ」
「そういうことだったのか、いい姉さんなんだな」
いつか、翔の姉さんにも挨拶しないとな。
俺は、翔がいつか俺の為に花嫁衣装を着る予感がした。
それを手がけるのは、翔の姉さんで。
「いつか俺の為に花嫁衣装着てくれよな」
そういうと、翔が顔を赤くしてー。
「いつかな」
俺たちに優しい風が吹いた。
完
あとがき
皆さま、お読みしてくださりありがとうございます。
初めてのBL作品なので拙いところがありますが、楽しんでいただけたなら幸いです。
ケセラセラ
学校ではいつも通りだけど、土日の空いてる時は、お互いの家に遊びに行っては、イケナイこともしている。
そんなある日、翔が真剣な顔をして話があると言う。
突然、恋人が真剣な顔をして話す内容がどんなものがあるのか分からないが、嫌な予感がするので心臓に悪い。
聞きたくはないが、翔の話を聞かないでは済ましたくもない。
「どうした?何かあったか?」
翔は、覚悟を決めたかのように、うなづき話し始めた。
「俺さ、前に始めて女の格好で会った時、罰ゲームで姉貴に着せられたって言ったの嘘なんだ。本当は、別に嫌々着させられたわけじゃなくて、そういう格好をしたりするの好きなんだよ」
「え」
それって、朗報?嫌々着てるのだったら、また着てなんて無理な事は言えないけど、好きなら俺も好きだし、どんどん着てくれてもいいじゃないか。
「じゃあ、またデートで着てくれるってこと?嫌々じゃなく?」
「そうだ」
おおー!!キター!!もしかして看護婦さんの格好とかしてくれたりとか?
やばい、妄想が止まらない。
しかし、翔の顔が浮かない。
「俺のこと、嫌じゃないか?こんな趣味あってさ」
「な、何を言ってるんだよ!そのおかげで俺はお前と出会えて付き合えたんだから、すげえいい趣味だよ。もっと早く言ってくれても良かったのに」
翔は俺の言葉にやっと肩の力が抜けたようだ。
「そ、そうか。愛想尽かされるんじゃないかって心配でさ。俺、変身願望とかあってさ、ヒーローじゃなくて、ヒロインに変身したいとかって言ったら、みんなに変だって言われのが結構トラウマで、このこと知ってるの姉貴くらいなんだよ。服飾の仕事してるから、俺に手伝えとか言いながら、俺の趣味の理解者なんだ」
「そういうことだったのか、いい姉さんなんだな」
いつか、翔の姉さんにも挨拶しないとな。
俺は、翔がいつか俺の為に花嫁衣装を着る予感がした。
それを手がけるのは、翔の姉さんで。
「いつか俺の為に花嫁衣装着てくれよな」
そういうと、翔が顔を赤くしてー。
「いつかな」
俺たちに優しい風が吹いた。
完
あとがき
皆さま、お読みしてくださりありがとうございます。
初めてのBL作品なので拙いところがありますが、楽しんでいただけたなら幸いです。
ケセラセラ
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初めてのBL作品でこの完成度は凄い、めっちゃ萌えれた
初めての感想です。
ありがとうございます!!