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天使な碧
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『BENI年下イケメンと熱愛か!?』
それは2人が同棲を始めて結構経った秋の頃。
碧の姉でモデルの紅の熱愛がスクープされ、週刊誌に載ったのだ。
碧と一緒にその週刊誌をみると姉と手を組んで写っているのは碧だった。
目元に薄くモザイクがかかっているが、碧を知るものなら碧とわかるだろう。
「昨日、姉から週刊誌のスクープがでて迷惑かけるって連絡がきて今事務所がマスコミ対応してるらしいんだけど…」
迷惑かけたらすみませんと言われる。
「いや、それは大丈夫だけど…」
(碧の存在が世間に知られてしまう…!?)
と少しバカな思考になってしまう。
携帯で検索などすると、やっぱりいろいろと書かれていた。
『BENIの彼氏モザイクかかってても美形なのわかる』『絵になる2人』『尊い。相手もモデルかな?』などと碧の事を特定しようとするような書き込みもある。
「姉が弟ですって公表するみたいです。だからきっとすぐ収まると思う」
と碧が言う。
「それならいいんだけど。」
______________________________…..
後日、紅が弟と公表した事で騒ぎは落ち着いたが、美形な弟ということもあり碧がキッズモデルしていた頃の写真が瞬く間に拡散してしまったのだ。
「あー俺の碧が~。」
「なんか、キッズの時の出されるとほんとやです。」
碧がうんざりした顔で言う。
ネットに拡散している画像をみると本当に天使のような小さい頃の碧が写っている。
(かわいい、ほんとに。)
よく今まで無事だったな。と思う程碧はとても綺麗でかわいかった。
「も~また朝也さん画像みてる。もうやめてよ~」
「出回ってるなんてほんと胸糞悪いけど小さい頃の碧がほんとにかわいくて。」
「小さい頃の俺より今の俺をみてよ」
そう少し拗ねた顔で朝也に言う。
(っ~。ほんとなにそれ、かわいすぎる)
「も~たまんない。」
そう言ってぽてっとした唇に口付けを落とす。
「そんなに気になるなら、今度実家から写真持ってくるよ。」
「え?いいの?」
「だっていろんな俺知ってもらいたいから」
「はぁ~これ以上煽らないで。」
「えっ?煽ってないよ。」
「そういうとこだよ。でも、写真もってきてね」
「じゃあ、朝也さんのもみたいな」
碧の頼みならお安い御用だ。
こんなに純粋で綺麗で無垢な碧が恋人なんて俺前世でたくさん徳を積んだのかもしれない。
「碧、ずっと一緒にいようね。これからもたくさんいろんな碧をみせてね。」
「ふふ、もちろん。ずっと一緒にいます」
碧は嬉しそうに微笑み、朝也に口付けを返す。
それは2人が同棲を始めて結構経った秋の頃。
碧の姉でモデルの紅の熱愛がスクープされ、週刊誌に載ったのだ。
碧と一緒にその週刊誌をみると姉と手を組んで写っているのは碧だった。
目元に薄くモザイクがかかっているが、碧を知るものなら碧とわかるだろう。
「昨日、姉から週刊誌のスクープがでて迷惑かけるって連絡がきて今事務所がマスコミ対応してるらしいんだけど…」
迷惑かけたらすみませんと言われる。
「いや、それは大丈夫だけど…」
(碧の存在が世間に知られてしまう…!?)
と少しバカな思考になってしまう。
携帯で検索などすると、やっぱりいろいろと書かれていた。
『BENIの彼氏モザイクかかってても美形なのわかる』『絵になる2人』『尊い。相手もモデルかな?』などと碧の事を特定しようとするような書き込みもある。
「姉が弟ですって公表するみたいです。だからきっとすぐ収まると思う」
と碧が言う。
「それならいいんだけど。」
______________________________…..
後日、紅が弟と公表した事で騒ぎは落ち着いたが、美形な弟ということもあり碧がキッズモデルしていた頃の写真が瞬く間に拡散してしまったのだ。
「あー俺の碧が~。」
「なんか、キッズの時の出されるとほんとやです。」
碧がうんざりした顔で言う。
ネットに拡散している画像をみると本当に天使のような小さい頃の碧が写っている。
(かわいい、ほんとに。)
よく今まで無事だったな。と思う程碧はとても綺麗でかわいかった。
「も~また朝也さん画像みてる。もうやめてよ~」
「出回ってるなんてほんと胸糞悪いけど小さい頃の碧がほんとにかわいくて。」
「小さい頃の俺より今の俺をみてよ」
そう少し拗ねた顔で朝也に言う。
(っ~。ほんとなにそれ、かわいすぎる)
「も~たまんない。」
そう言ってぽてっとした唇に口付けを落とす。
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「はぁ~これ以上煽らないで。」
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「じゃあ、朝也さんのもみたいな」
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「碧、ずっと一緒にいようね。これからもたくさんいろんな碧をみせてね。」
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