好きを好きなだけ

鈴卜優

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朝也の嫉妬

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「おい、お前あれ大丈夫か~?」

杉谷の言う方向を見ると碧が他ブランドのゲイであろうメイクスタッフに絡まれていた。

今日は碧のエリアの店舗でイベントをしておりメイクアップアーティストの自分と杉谷は応援に来ているのだ。

「あ、ほら肩に手置かれてる!」

(っ!?あのやろ~!)

「いや、よくない。まじでやだ、なんなのあいつ」

「まーなんか成田くん妙な色気が増えて来た気がするからな~」

「いや、わかる。わかるけど。」


そうなのだ。碧は俺に抱かれるようになってから色気が増し、より艶めいている。

だからってあんな触れさせるのは…

よりによって相手は少しダンディな感じのやつだ。

「お前しっかり捕まえとけよ~いくら同棲してるからって油断はすんなよな~」

「っぐ!わかってるよ」

仕事だってわかっていても他の奴に笑顔を返さないでほしい。

俺のだけの碧。触れる事ができるのは俺だけだ。


そんな気持ちが沸々と心の奥から湧いてくる。

こんな気持ちになるのは碧の事だけだ。



_________________________………


「朝也さん、どうかしました?」

お風呂上がりでバスローブ姿の碧が朝也に問いかける。

先程の嫉妬心が顔にでているのだろうか。

「ん~…最近、碧が色気が増して無防備すぎる~」

少しムッとした感じで言う。

「っ!?へっ?色気??」

「そうだよ。今日、男に触られてたでしょ?」

「え?誰だろ。」

やっぱり気付いてない。男はみんな下心の塊なんだ。

「ほら他ブランドの刈り上げのやつ。」

「あ~あの人ですか。そんな邪な気持ちないですよ?」

(この鈍感碧!あいつは鼻の下伸ばしてた。)

「いや、あった。あったね。碧は無防備すぎる。自分が魅力的な事にもっと気づいて!警戒して!」

「もう~大袈裟ですよ。そんな俺なんか…」

「もう碧は悪い子だね。わからせてあげる。」

そう言ってぐっと碧の身体を引き寄せ、顎を持ち上げ上に向ける。そうして荒々しく碧の唇を塞ぐ。


「んぅっ……」

空いていた隙間から舌を入れ絡ませる。

ちゅくちゅくと音が響いていく。
「ふ……んんっ」

碧はたちまち体温が上がりとろんとしている。

深い口付けに碧はずるりとその場から崩れそうになる。

朝也はそんな碧を抱き留め素早くベットへ押し倒す。

「今日は我慢しないから。」

朝也はそう言って素早く碧のバスローブを脱がし両手を上にやりバスローブの腰紐で柔らかく縛る。

「っん!?朝也さんっ!!??」

「だめだよ?今日は俺の好きにする。他の奴に触らせる碧が悪い。」

「っんぅ……あぁ…っくっ」

性急な手つきでローションを取り出し碧の後ろの窄まりに塗りつけこじ開けていく。

「っ…なんでぇ……ふぁっんんっ…」

胸の尖った部分をパクリと咥え込みちろちろと舌先で舐めあげる。

もう片方の手は碧の中をぐちゅぐちゅと音をたて弄っていく。

碧のとろんとしていて熱っぽい表情と縛られている姿をみて朝也もどんどん興奮してくる。

(この顔がみたかったんだ。)


「…あっ……んぁ…っんん~…もう、ほしっ…ほしいよぅ……んっ」

「俺も挿れたいっ…挿れるね?」


そう言って碧の後ろの窄まりに自分の陰茎を押し当てこじ開けていく。

「っんぅ…っ~」

朝也は緩やかに動きながら碧の気持ちいいところに突いていく。

「ぁ、あん…んん……んぁ…」

ぐちゅと音を立てて碧の最奥を押し上げる。

「んぁっ…あぁんっ…んっ…きもち…ぃ」

碧はじわりと目の端から涙が溢れている。

「碧の中、気持ちいっどこが好き?奥?この浅いとこ?」


そう言って奥をガツガツ突いたあと浅いとこを擦るように動く。


「んっんん~だっめぇ~……あぁん…」

「ほら?どっち?」

「っ…っおっ奥……おくっ…ん…きもち…ぃ」

「奥ね?もっと突いてあげるね。」

ゆるゆるとした動きから奥へと強く早く腰を動かしていく。

そうすると碧はたまらないというように喘いでいる。

「っあ…んぅ…も、もうっむりぃ~…んん」

碧の腰がビクビクと揺れ射精する。

「もうちょっと付き合ってね?」

「っあ、これはずしてぇ~…んあっ…」

涙目で懇願する碧に朝也は「っく」と声を漏らす。

その姿だけで目に毒だ。

シュルリと紐を外し手首に口付けを落とす。

「心の狭い男でごめん。でも愛してるよ。」


そういって最奥を押し上げながら突いていく。

結合部からは、ぐぽぐぽと卑猥な音が鳴り蜜が飛び散っている。

ギリギリまで引き抜かれた熱杭が何度も何度も突き戻される。

「っ…んん~ひっ…ぅう……っあん」

「っ…あーやばいっ」

「…好きっ…んっ…朝也さんっ…すきっ」

「っ!碧っ!」

碧の締め付けが強くなり碧の中で朝也の陰茎がぶるりと震え、最奥で熱い飛沫が放たれる。

「碧無理にしてごめんね。」

そう言うと碧が朝也を引き寄せ下から抱きしめる。
 

「嫉妬しなくても俺の頭の中は朝也さんでいっぱいですよ。」

嫉妬でドロドロしていた朝也の胸の中は幸せな気持ちで溢れていく。

「~…碧、ほんとすき。」

「ふふ、俺もです。」

慈愛に満ちた目で朝也を見つめ微笑んでいる。


「あー碧には一生敵わないな。」


そんな碧を優しく抱き締め返した。







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