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そのころ碧が帰った後_____
「朝兄の彼氏めっちゃ素敵な人ー!」と呑気にソファーに座る弟を横目にはぁとため息をつく。
「っで大地は急にどうしたんだよ?」
すると大地は少し悲しそうに気まずそうに朝也をみる。
「朝兄ごめん!ちょっとの間泊まらせて!」
「はぁっ!?無理だよ。なんで?」
「だってさー、今喧嘩中でどこにも行けないんだよ。」
要するに大地は同棲中の彼女と大喧嘩をし、兄の朝也に助けを求めてきたのだ。
実家は県外のため、都内の人気店で美容師をしている弟は割りかし近くに住んでいる自分のとこに来たのだ。
「助けてよー、朝兄しか頼りがいないんだよー。」とうるうるした表情で言われる。
昔から弟のこの顔に弱いのだ。
少し考えるも、どうしようもできないので
「はぁ~。早く仲直りしてよね。少しだけだから。」と返す。
すると、ぱぁ~と笑顔になる弟。
「ありがとう~助かる~迷惑はかけません!」
(あ!ってことは週末碧とは過ごせない…。しくった。)
すぐに朝也は後悔した。だが、可哀想な弟をほっとけもしないのだ。
はぁ~と落ち込む。
とりあえず碧に伝えなきゃと思いメッセージを送る。
すぐに『当分会えないですね。休みの日が会えばご飯とかおでかけしましょう。』
と返ってくる。
(碧不足になりそう…。)
付き合って結構経つが、週末は泊まりにくるし休みが合う日はデートもする。
ただもうそれだけじゃ足りないのだ。
碧は実家暮らしをしており、そろそろ同棲もしてはいいのでは。と感じる。
ただ、付き合いたての頃は軽く流されたが今はどうなのだろう。
(俺は朝起きて1番に碧を見て、夜は隣で眠りたい。それがずっと続けばいいのに…)
碧への気持ちはどんどん大きくなる一方で朝也はもし断られたらと不安になる。
今まではこんな事で悩んだりした事がなかった。
ただ碧相手だとこんなにも違うのかと感じる。
もう俺は碧以外考えられないのだ。
今度会う時にちゃんと聞いてみよう。
問題があるとすれば、碧がどう思っているかと言う事と、碧の仲良い姉弟が許してくれるかどうかだ。
なんせ手強そうな姉と弟なのだ。
「ああ~…。」と朝也は項垂れる。
「どしたの?朝兄?」すでにくつろいでる大地に少しだけイラッとした。
「なんでもないよ。ほんとお前は早く仲直りしてくれ。」
大地はムスッとした顔をする。
「もう~かわいい弟に久々にあったのにひどっ!」
じゃあ聞いてよ~と彼女との喧嘩の理由を聞かせられる事となった。
とりあえず碧に予定を確認しよう。
そう思った朝也だった。
「朝兄の彼氏めっちゃ素敵な人ー!」と呑気にソファーに座る弟を横目にはぁとため息をつく。
「っで大地は急にどうしたんだよ?」
すると大地は少し悲しそうに気まずそうに朝也をみる。
「朝兄ごめん!ちょっとの間泊まらせて!」
「はぁっ!?無理だよ。なんで?」
「だってさー、今喧嘩中でどこにも行けないんだよ。」
要するに大地は同棲中の彼女と大喧嘩をし、兄の朝也に助けを求めてきたのだ。
実家は県外のため、都内の人気店で美容師をしている弟は割りかし近くに住んでいる自分のとこに来たのだ。
「助けてよー、朝兄しか頼りがいないんだよー。」とうるうるした表情で言われる。
昔から弟のこの顔に弱いのだ。
少し考えるも、どうしようもできないので
「はぁ~。早く仲直りしてよね。少しだけだから。」と返す。
すると、ぱぁ~と笑顔になる弟。
「ありがとう~助かる~迷惑はかけません!」
(あ!ってことは週末碧とは過ごせない…。しくった。)
すぐに朝也は後悔した。だが、可哀想な弟をほっとけもしないのだ。
はぁ~と落ち込む。
とりあえず碧に伝えなきゃと思いメッセージを送る。
すぐに『当分会えないですね。休みの日が会えばご飯とかおでかけしましょう。』
と返ってくる。
(碧不足になりそう…。)
付き合って結構経つが、週末は泊まりにくるし休みが合う日はデートもする。
ただもうそれだけじゃ足りないのだ。
碧は実家暮らしをしており、そろそろ同棲もしてはいいのでは。と感じる。
ただ、付き合いたての頃は軽く流されたが今はどうなのだろう。
(俺は朝起きて1番に碧を見て、夜は隣で眠りたい。それがずっと続けばいいのに…)
碧への気持ちはどんどん大きくなる一方で朝也はもし断られたらと不安になる。
今まではこんな事で悩んだりした事がなかった。
ただ碧相手だとこんなにも違うのかと感じる。
もう俺は碧以外考えられないのだ。
今度会う時にちゃんと聞いてみよう。
問題があるとすれば、碧がどう思っているかと言う事と、碧の仲良い姉弟が許してくれるかどうかだ。
なんせ手強そうな姉と弟なのだ。
「ああ~…。」と朝也は項垂れる。
「どしたの?朝兄?」すでにくつろいでる大地に少しだけイラッとした。
「なんでもないよ。ほんとお前は早く仲直りしてくれ。」
大地はムスッとした顔をする。
「もう~かわいい弟に久々にあったのにひどっ!」
じゃあ聞いてよ~と彼女との喧嘩の理由を聞かせられる事となった。
とりあえず碧に予定を確認しよう。
そう思った朝也だった。
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