好きを好きなだけ

鈴卜優

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碧の誘惑

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「碧、お待たせ。次どうぞ~」

成田 碧は目のやり場に困っていた。

お風呂から上がった朝也は上裸でズボンを履き肩までつくかつかないかの黒髪をかきあげていた。

(エ、エロい…)

程よく鍛えられ、割れた腹筋のある身体。
自分とは少し違う。

今まで自分は性欲は薄い方だと思っていた。
実際、必要最低限ほんとに溜まった時でしか自慰をしていなかったし。

でも朝也と肌を重ねるようになってから強い刺激や快感を知り、ふとしたこの朝也の姿に欲情してしまう自分がいた。

(明日はお互い休みだし…したいけど。自分から誘うって淫乱みたいに思われるかな…。)

「碧どうしたの?」
ぼーっとしてたのか肩がびくっとしてしまう。
「あ、すぐ入ってきます。」

そさくさと逃げるように風呂場へ行く。

「??」
そんな碧の後ろ姿を朝也は不思議な顔で見ていた。


シャワーを浴び念入りに身体を洗う。
どうやったらいつも余裕そうな朝也をその気にさせる事ができるのか…。

(朝也さんの余裕なさそうな顔もっとみたい。)

よし、これだ。

風呂上がり、碧は下着は履かず、朝也のダボっとしたTシャツを着る。

そしてソファーに座って携帯をいじる朝也を後ろから抱きしめ首筋に口付けを落としてみる。

携帯をガタっと落とし「あ、碧??」

そしてそのまま首筋をぺろっと舐める。
「ちょっちょちょっと!!?」

と焦っているのがわかる。

「……したいです。」
と素直に言ってみる。
「……っく」

(ふふ、焦ってる。)

スッと朝也は立ち上がりすぐさま碧の方にやってきて正面からひょいと持ち上げられる。
抱っこされる形となりベッドまで連れてこられた。

ドクンドクンと胸が高鳴っていく。
覆い被さるようにすぐさま口付けを落とされる。

「っん…」

「…下着も履いてないなんて。えっちだな~碧は。」そういって唇を離し髪を掻き上げる。

(朝也さんこそ、えっちなのに…)

お腹の下らへんに朝也の熱い屹立が押し当てられるのを感じ、碧もそれを挿入された時の快感を思い出し身体が興奮してきた。

口付けを繰り返しながらゆるりと朝也の手は碧の後ろの窄まりに指を差し入れられた。

「あっ……ふっ…んん」

くちゅくちゅと音が聞こえさらに興奮が増す。

朝也の指先が碧の中を弄り与えられる快感に酔いしれていた。

「んぅ…ぁあ…んっ」
「俺も早く挿りたい。いい?」

「ん…。」こくこくと頷く。
「ねぇ?今日は、碧が誘ってくれたんだから上に乗ってくれる?」

突然の提案にビクッと震える。そしてコクンと頷く。
(でも、朝也を喜ばせたい。)
朝也の上に跨るような形になる。

できるかな?と思いつつ覚悟を決め、朝也の屹立に自分の後孔に押し当てる。

「そう、このまま腰を下ろして…。」
ぬぷぷと朝也のが入っていく。

「…っんん」「っそう。上手。」
「くっ…ふぅっ…ぁあ」

真下から奥を押し上げられる感覚にくらくらとする。
(あぁ気持ちいい…)

「碧の中もうとろとろだね…」そう言ってずんっと押し上げてくる。

「あぁっ…だめっ…動いちゃっあぁっ」
「ほら、碧も動いて?」

碧はゆるゆると動き出す。
朝也はツンと立った乳首をコリコリと刺激する。

「ひぁっ…んんあっ…」

その間もズンズンと下から突き上げられ、快感に後ろに仰け反る。
「あぁすごい締まるっ」
乳首を摘まれるたびにキュウキュウと締めつけてしまう。

「碧、エロいっ」

「だってぇ…朝也さんが乳首さわるからぁ…んああん」

碧はびくびくと震えてしまう。
そして朝也は突き上げる律動を早くする。

「んん~…あぁ~もうっんんっ」

ズンっとひときわ奥まで突き上げられ碧は吐精してしまった。

「はっ、はぁはぁっそんなっ」
「っもう少しだけ付き合って?」

そう言って碧の腰をしっかり持ちズンズンと力強く突いていく。

「あぁああ~…だめっ激しっ…んぁ」

身体ごと上下に揺さぶられる程の律動に碧はもうわけがわからなくなり、そのまま朝也に倒れ込んでしまう。

それでも律動は止まらず、唇も食らいつかれた。
「ふぅっん…んん」

強い快感に碧はもうたまらない気持ちになってあっという間に限界が来た。


「もっもう…またっイクっ…んう」
頭が真っ白になるほどの快感を与えられ碧は2度目の絶頂を迎えた。

「っん」朝也の肉棒は碧の中でびくびくと震えた。

そのまま2人は深い口付けを重ねた。

「あぁ~俺の碧がどんどんエロくなっていく。」
「んっもう!」

「俺がそうしたかと思うともっと堪らない…。」
そう言って愛おしそうに見つめてくる。

「俺をそうした責任とってくださいね。」
そうムッとした顔で言う。


「~…んっ一生とるに決まってるよ?」

碧は情事特有の甘い倦怠感に包まれながら、自然と口元を綻ばせるのであった。



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