転移したのでその世界を楽しむ事にした

話

１

「ここは……？」

真っ白い空間に１人の男が立っていた。
するとその男の前に１人の老人、神様が現れた。

「……!?あの、あなたは誰ですか？」

「ワシは神様じゃ」

「神様がなんで俺をここに？」

その男は周りを見渡した。

「詳しい事は言えぬが、お主は不幸な死を遂げてしまったんじゃ。だから転移させようと思うのじゃがどうじゃ？」

「俺……死んだんですね……。転移って事は地球じゃないどこかって事ですか？」

男は悲しげな顔をして下を向く。

「そうじゃ所詮異世界って所じゃ、しかもそこはお主が昔から悩んどった同性愛が当たり前、というか男しかおらん世界じゃそして魔法も使えるぞ」

それを聞いた男は顔を上げ神様を見た。

「本当ですか!?俺転移します！」

「そうか、そうかなら直ぐに異世界に送るぞ」

神様は何度も頷き右手に持っていた杖を、男の方に向け白い光りが溢れた。

男は腕を顔の前にクロスさせた。

そして光りが消えた時男も居なくなっていた。

「あ……。５才児の身体にしてもうた。ま、仕方ないの……これも運命じゃ」

そうして神様も真っ白い空間から居なくなった。