神守君とゆかいなヤンデレ娘達

田布施月雄

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第2章 クリオの休日

第19話 スーパースター来日

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――ロサンゼルス空港を離陸。


 今回、僕の他にパイロット2人がいる。
 操縦を交代しながらのんびりと帰路につく。
 給油先で操縦を終えた僕はクリオのいる客室に行くと、彼女は自分の脇の席をポンポンと叩きながら僕を誘った。

 「お疲れ」

 「――別にそんなに疲れていないよ」

 僕はクリオの脇に座ると手足を伸ばしてリラックスした。

 「今、考えるとあなたって結構、無茶するわね」

 彼女はそう言いながら頭を僕に肩に寄せる。

 「別に大丈夫だよ」

 「でも往路で13時間操縦しっぱなしだったんだから疲れたでしょ?」

 「まあね――普通、そうなんだろうけど……」

 僕はちょっと歯切れ悪く答えた。

 「あっ、何か隠している?」

 クリオは頭でグイグイと僕の肩に押しつける。


 「いや――途中、寝てたし……」


 「あっ、そうだよね。疲れちゃうもんね……」

 「うん」

 「――」

 「……」


 しばらく沈黙の二人、それから数秒後――クリオが僕の頭に頭突きを噛ました。


 「あんた! 寝ていたってどういうこと!」

 「オートパイロットにしていたから」

 「それって――つまり……居眠り運転?」

 「あーっ、そうなっちゃうかな……」

 「――」

 再び沈黙するクリオ……僕が立ち上がろうとするとクリオが僕の襟首を掴み、振り回した。


 「あんた、飛行機落っこっちゃったらどうするつもりだったのよ!」


 「大丈夫、僕も大統領同様に保険を掛けていたから」

 「保険掛けていても、死んじゃったら保険金なんて自分に入ってこないわよ! レイのブラックジョーク、マジで笑えないんだけど!」

 「暴れないでよ。マジで墜落しちゃうから。せっかく6億で買ったばかりなんで――」

 「飛行機より、私の心配をしなさいよね」

 「そうなんだけど――こんな小さい飛行機の中で暴れたら墜落しちゃうよ。全員、死ぬよ」

 そう諫めるとクリオはブツブツ言いながら着座した。

 「本当は先ほど借りたビフさんのジェット機と同じ機体もあったんだけど――ちょっと訳があって……利用できなかったんだ」

 「はぁ?! あんた――頭おかしくなったの? 普通はビジネスジェットなんて所有していないから!」

 確かに普通はプライベートジェットは必要はない。
 僕の場合は映画の宣伝とか移動手段に必要だと思って購入した。
 初めての機体は大陸間を給油1回で往来できる中型のプライベートジェット機――そうビフさんの機体と同じ物である。

 以前の持ち主は中国出身のアクションスター。
 彼から「新しい機体に買い換えるのだが、今まで僕の使っていた機体を使うかい?」と進められ、ありがたく譲り受けた。
 もちろんタダとはいかない。1千万ドル――日本円で11億円で買い取らせてもらった。それでも機体の消耗程度や大きさ能力を考慮して破格だったと思う。
 ただ、買ったはいいがジェット機なんてものは、そう毎日運行する訳ではない

――それではさすがに勿体ない。

 だったらパイロットと整備士を雇い、そのジェット機をパイロットごと貸し出せば、色々と維持費も経費で抑えられるし、お金も浮くのでは――と思い事業化した訳である。
 実際にそうしたところ、事業としては非常にうまくいった。一応黒字である。

 ……ただ困ったことが発生した。それは、僕が利用しようとするとすでに予約で埋まっており、お金を産んでも使用できないという問題である。

 そこで、今まで使用していた中型のジェット機は完全に業務用で、僕個人用には小型ジェットを購入することにした。
 その旨をクリオに説明すると、クリオは 「普通、2機も所有していないから!」と大層怒られてしまった。

 ――何言っているんだよ。ビフさんなんて他にもB社の747タイプの大型旅客機の持っているんだけど……って言ったら『おまえは大統領とは違う』ってもっと怒られるだろうなぁ。

 さらに不機嫌そうな顔でクリオが話を続けてきた。

  「それにさらっと6億っていっていたけど――」

 「そう。6億――でも年間2~3億近く維持費もかかるから、そう考えるとコストパフォーマンスがいいこれにしたわけ」

 「ね、年間――3億……」

 「大丈夫、両方とも法人所有で運用整備するのも2機とも同じだから。維持管理で6億までは膨らまないよ」

 その話をすると、彼女は大きなため息をついて自分のこみかみ部を人差し指でコンコンと叩きながら呆れている。

 「あんたやっぱりスパースターだわ――」

 「何言っているんだよ。そのスーパースターにジェット機ださせて文句をいう君はウルトラスターじゃないか」

 僕がそう言い返すと、彼女は額を抱えながら「あなたには完敗だけどね――そうね……ビジネスジェット機の話を美子と眞智子、スクリュービッチ佐那美に言ったら、なんて思うかしら」とぼやき出した。

 「どうだろう。でも、どうせアピールするならこれぐらいド派手で行かなきゃ。予想外の行動したことについては佐那美さんはぶち切れるだろうけど、あとの二人は佐那美さんをからかって大笑いしているか目が点になって呆然としているのどちらかだとと思うけど」


 ――そうこうしているうちに、日本に到着。


 僕は一緒に同乗していたパイロットに後片付けを頼んだ。クリオはサンディ=クリストファーとして、僕はそのボディーガードとしてビジネスジェット専用搭乗施設に入った。
 そこでは若干の報道陣が待ち構えていたが、見た感じでは映画専門誌と地端プロダクションと交流のある新聞会社くらいなものだ。
 さすがに来日会見第一声の質問が「プライベートジェット機の乗り心地はどうでしたか?」には萎えてしまったが、クリオは英語で――

 「ええ、最高でしたよ。うちのプロデューサーがこれぐらい派手に行きなさいって言うもんですから……今回のチャーター代すべて事務所負担ですから――」

――と誰かさんをからかった。
 報道の人達は「おぉ!」と佐那美にパチパチと拍手を送っているが、当の本人はクリオの英語が理解出来るわけもなく、なぜ拍手されているのか分からず若干困惑している。
 そしてクリオの猛攻が続く。


 「佐那美、ヒコーキ代3000万円ヨロシク!」


 クリオはここぞとばかりにわざとらしい片言の日本語で彼女にトドメを刺した。
 当然、意味を理解した佐那美は顔色が青くなり、泡を吹いてその場で倒れてしまった。

 あぁ、あとで行きの燃料代も請求してやるか――もっとも大統領が出してくれたから貰う必要はないんだけどね。
 請求したら間違えなく佐那美は泣きながらぶち切れるだろうな。  


――それから30分後。


 佐那美は地端家のクルマの中でプリプリ怒っていた。
 途中合流した眞智子と美子が佐那美を指差し馬鹿笑いをしている。

 「良かったじゃねえか! 3000万円の宣伝代。それも飛行機代って」

 眞智子は腹を抱えて笑っている。

 「何言っているのよ。行きの飛行機代もあるでしょ――あれも普通の飛行機じゃなかったんでしょ。だったら少なくとも6000万ってことじゃないの……プププッ」

  美子は淡々と話していたが、我慢できず吹き出してしまった。


 「うぎゃあああああ!」


 佐那美は僕の襟首を掴んで上下に揺って奇声をあげた。

 ――美子さん。それ、僕が言おうと思っていたんですけどね。

 ただ、ここらで本当の事を話しておかないと、佐那美が責任とって結婚しろって訳の分からんことを言いそうだからそろそろからかうのはやめておきますか。


………………


 「えっ? そんなことあったの?」
 
 僕の話で、美子がキョトンとして……眞智子は目が点となって固まってしまった。
 まぁ、アメリカの大統領のプライベートジェット機を借りたとか、帰りは自分のところのプライベートジェット機で帰ってきた話をすればそうなるわな。

 「そういうことで、大統領のジェット機はお金かからないから」

 僕は『残りはよろしく』とばかりに佐那美の肩に手を掛けた。
 佐那美は最初、その意味を理解出来ず安堵していた様だが、クリオから「帰りの飛行機代3000万円で良いっていうことよ」とその意味を伝えられると佐那美は慌てだした。

 でも事実とはちょっと違う。

 何が違うのか? それは復路の値段である。

 「クリオ、ちょっと違う。リアルな話3000万円じゃないから――」

 「えっ、3000万円じゃないの?」


 「4000万円位だから」


 皆が僕の方を見て呆然としている。

 「給油のため何回かいろんな国の空港を経由したんだ。入港料もとられるし、パイロットだって僕の他2人もいたんだ。それ位は請求したいよね」

 僕はニコニコしながらプロデューサーである佐那美をからかう。
 案の定、佐那美は「映画撮影前に予算なくなっちゃうでしょ! 神守君の馬鹿ああぁ!」と泣きながら再び僕の襟首を掴んで振り回した。

 その状況を呆然とみている3人――

 「お兄ちゃん、サディストでしょ……」

 さっきまで6000万円だと煽っていた美子が今更、言わないでくれる?
 それに本物の得物を佐那美の頭上すれすれに投げる様なヤンデレの極みの人からサディストと言われたくないんですけども。

 「佐那美、ぶっ壊れちゃう……ちょっと礼君――やり過ぎ」

 眞智子よ。やり過ぎというけど、いつも佐那美の顔面をぶん殴っているのは許されるのか? それにくせ、クリオと一緒になって佐那美をからかっていたのは君だよね?

 「レイは飛行機の中でも、居眠り運転したって私をからかったり、『墜落しても保険入っている』てブラックジョークかましたり……私、何度か気を失ったんだけど」

 そう言うクリオだって、真っ先に佐那美をからかっていたじゃないか。せっかく僕が出てきて暇しないように盛り上げてあげたのに、急に責任転嫁しないでくれる?

――と内心、ボロクソ言っている僕であるが、そんなこと本人を前にして言える訳でもなく……とりあえず佐那美がマジギレしてしまったので、そろそろ正直に話すとするか――

 「嘘だよ、嘘。今回は請求しないよ。今回はジェット機受領しただけに過ぎないから。そこにオーナーの僕がクリオを連れて初試乗しただけだから」

 「――ホント? 今度はホントだよね……」

 佐那美は鼻をグズグズさせながら確認する。
 それについて「ホントだよ」と告げた時、僕の頭がある方向に強引にグイッと向けられた。美子である。

 「ちょっと待ってよ。お兄ちゃん、飛行機を受領って言っていたけど――」

 「美子さん首痛い……」

 「飛行機買ったの?」

 「うん。一機追加した」

 「へっ? 一機追加って言うことはもう一機もあるっていうことでいいのかな?」

 「そうそう。中型ジェット機あるんだけど――僕の所有する会社でチャーター機として利用しているので僕が使えなくなっちゃったんだ。だから買った」

 「――所有する会社?」

 またクリオに説明したのを美子達にも説明しなければならないのか――ちょっと面倒くさい……とりあえず同様の話を美子らに話した。
 すると美子は頭がショートした様にその場でフリーズし、横で話を聞いていた眞智子に関しても美子同様フリーズした。
 僕の飛行機話はこれで済んだかなっと思っていたが、さらに食らいついてきた人がいる。佐那美である。

 「利益あるの?」

 「なければ追加で買わないよ」

 「――あんた、いくら稼ぐつもりでいるの?」

 「稼ごうとは思っていないよ。でも行動範囲が広くなるからいいかなって――それだけだよ」

 「それじゃあ、神守君の飛行機を利用すれば移動費節約できるのかしら」

 「あー、無理でしょう……一応、利益追求で会社として活動している以上、チャーター代戴かないと――さっきの佐那美さんの様子じゃ……ねぇ……」

 「ちなみに国内だと――」

 「500万円くらいかな」

 しばらく考える佐那美――そして訳の分からないことを主張し始めた。

 「それじゃあ、私が神守君の奥さんになれば、タダでいいのよね?」

 佐那美を除くヤンデレ娘3人がジロッと彼女を睨みつけた。
 いつもなら、得物片手に『てめえこ○すぞ!』とか、ヤンキーが裸足で逃げ出すような睨みを利かせる眼光の鋭さ、『Shit!』と汚い言葉で相手を罵る――等するのだろうけど、さすがに佐那美の父が運転するクルマの中でそういうこともは控えたようで――

 「佐那美、あんたやっぱり帰りの飛行機代4000万円、礼君に払ってあげて」

 「そうそう、眞智子のいうとおり。それにあんたが変なことをクリオに要求してくれたおかげでこうなっちゃったんだから、その4000万円の他にお兄ちゃんの往路操縦代金払ってくれる?」

 「そう、美子の言うとおり。あんたが変なこと指示しなければこうならなかったんだからね。だからうちの大統領の燃料代と空港利用代金も払ってくれる? アメリカ国民としてあんたに請求するわ」

 ――と口調は抑えつつ、厳しく請求した。
 さっきまで一致団結して僕を責めたのに、たった一言でコロッと態度を変える彼女らは一体なんなんだろう……美子が言うとおり『自分以外みんな敵』というのが正しいのかもしれない。

 一方の佐那美も全く相手にしていない様で「えーっ……何で神守君じゃなくって外野に責められるのよぉ」とブーブーと文句を垂れつつ、彼女らを軽くあしらっていた。

 
――話がまとまらないので、ちょっと話題を変えてみる。


 「ところで、佐那美さん。TKBはどうなっているの?」

 それに対して佐那美は相変わらずシビアである。

 「あぁ、あのモブか。明日イベントあるんだけど――」
 
 「あっ、そうか。明日土曜日か。それなら――」
 
 「いや、神守君とふぁっきゅうーはちょっと休んで欲しいのよ」

 「えっ、何で?」

 「いや、飛行機の疲れもあるでしょ? ちょっと休んで欲しい。特に神守君には完璧な状況でレインになってもらいたいの」

 佐那美はじっと僕の顔を見ながら答えた。

 「きっと、あなたの事でだから、ふぁっきゅうーにこんな事話しているんでしょ? 『操縦しながら少し寝た』って」

 「――」

 「……本当は眠くて頭がボーッとしているんでしょ?」

 佐那美は本当に僕の体調を理解している様だった。
 彼女の言うとおり実際の所、往路は全く寝ていない。

 ――結構無理している。

 実際に復路で操縦交代した時は眠くて仕方がなかった。
 それでもクリオが気合い入れてくれたおかげで少し耐えられた。
 もちろん、このまますぐに『寝ろ』と言われたら1分もあれば熟睡できる。
 でも、みんなの前でそれは言わないで欲しかった。
 クリオがかなり動揺している。
 それに眞智子や美子だってうまく騙せていたのにな――そう思っていたら眠くなってきた。

 「神守君――お疲れ。とりあえず撮影は日曜日以降に始めるから」

 「それじゃあ……うちの敏腕プロデューサーがそう言うんじゃあ、寝かせて貰おうかな」

 「お休み……とりあえず、このまま神守君ちに送り届けると美子に犯されそうだから――……」

 「なんですって――! ……」


 その辺で意識が朦朧としそこで意識はとんでしまった。


――次の日の朝。


 気がつくと自室のベッドの上だった。
 僕は、ハッとして飛び起きた。それは美子に何かされていないか――という心配である。
 でも着衣に乱れはなく、ベッドにも何かされた様な痕跡は残っていなかった。
 
 とりあえず、眠気も吹き飛んだところで下に降りてみる。
 父母共にそろって食卓でのんびりお茶していた。
 
 「あら、おはよう――っていうか午後3時かしらね」
 「あっ――ずいぶん寝ていたなぁ」

 すると父が、新聞読みながら首を傾げている。

 「おまえ、本当にアメリカに行ったんだってな……美子からお前のパスポート見せてもらって正直驚いた」

  父はそれ以上僕に尋ねてはこなかったが、美子の事に関してはこちら側の知りたい情報を教えてくれた。

 「美子の奴、地端んちにいるぞ――なんでも佐那美さんがお前を『ゆっくり寝かせてあげたい』っていうもんだからな」

 すると今度は母がその話に入ってきた。

 「眞智子さんも『責任もって美子を預かります』って言っていたからお願いしちゃった」

 「――それで、美子さんは」

 「大騒ぎしてたけど……母さんのヘッドバットを喰らってそのままおやすみなさいって――」

 「その後、女の子3人が美子を担いで連れて行ったわよ」

 ――それって拉致じゃないですか?

 とりあえず、グループSNSで確認取ってみる。

 『今、起きました』

と記したところ、

 美子 『今、アエオンモール』

 眞智子『ずいぶん寝ていたのね。今、ライブが終わったところ』

 佐那美『これから、握手会が始まったところ♪』

 クリオ『TKB前よりものすごく良くなったよ』

と次々返事があった。

 『ツカサさんは?』

という尋ねてみたが、それについては――

 美子 『あのクソ女、「神守君は?」ってしつこかった。死○ばいいのに!』

 眞智子『寝ていないからって言ったら「見舞いに行く」ってほざいていた』

 佐那美『今度、例のオタク連れて行くって話したら「そう言えばあの人も来ていない」ってガッカリしていた』

 クリオ『レイのオタクね(笑)でも、ホント、一美の奴しつこく聞いてきたよ。とりあえず「安静にさせて」と言ったら一応、納得した』

――とあまり良い印象はなかった。

 それでも、クリオが『ものすごく良くなった』というのであればプロの目にもそう映った訳だ。これは非常に楽しみだ。
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