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14日目 淫獄の冒険
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「う……ぁ……っ」
マルアークは裸体を粘液や白濁で彩り、仰向けで身悶えしながら嬌声を上げる。
「ぁあ、だめっ……もう……」
身体を反らし、膝を折って何かに抵抗する。彼女の陰部と不浄の穴には太い触手がねじ込まれ、今もなおどくどくと腹が膨れるまで抽送と射精を繰り返されている。股の下には白濁の水溜まりが出来ており、一体どれほどの時間凌辱を受けたのか分からない。
(これ……っ、何日目なんだろう……)
たった一日だという事実を知ったら絶望するだろうが、それでもなお、正気を保って脱出を試みる。
「う、ぐ……」
なんとか手で触手を掴み、引き抜こうとする。両腕で掴んでも余るほど太い触手なぬらぬらと粘液にまみれておりぬらぬら輝き、滑って苦戦する。
「あ、ぁっ!」
それでもどうにか一本目、蜜壺をかき回している触手を引き抜く。その瞬間、どろりと精液が溢れ出す。しかし長らく太い淫茎を突き立てられていたため、だらしなく開いたままになってしまう。
「はぁ、はぁっ……もう、少し……」
幸い、抜いた分の触手が戻ろうとすることはない。今のうちに、と尻穴を犯す触手もどうにか抜こうとする。
「う、う……ん、くぅ!」
長らく快楽漬けにされていたせいか、腕に力が入らない。惰性のまま、もう少し、あと少しこの絶頂を味わっていたいという心の隅にある邪な気持ちも邪魔をする。しかし、どうにか打ち勝って触手を抜いた。
「は、あぁぁんっ!」
本来はすぐに移動したいところだが、エラの張った触手が膣壁をひっかいたせいで腹がずきずき熱くなり、腰が砕けてしまう。長い時間を掛けて呼吸を整え、ぬめぬめの肉壁に身体を預けてどうにか起き上がる。
「あぁ、う……」
しかしそうすると生暖かい肉に敏感になった身体が触れてしまい、淫唇がひくひくと震えて続きを欲しがる。
「だめ……してほしくて、たまらない……っ!」
不快感や屈辱を塗りつぶす様な快楽を覚えてしまい、マルアークは葛藤する。だがここで流されてはデリンジャーの思惑通り。壁から離れ、小鹿の様に震える足で歩き出した。この空間は甘い匂いが漂っており、大きく息を吸うと身体が火照る。道も前後に伸びており、どっちが出口なのかわからない。
ただここに留まる意味はない。適当に歩き、脱出口を探すしかないのだ。分かれ道も何本かあり、選んで進むと道が閉じてしまう。まるで迷路だが、出口があるのかも怪しいところだ。
「これは?」
勘で進むマルアークだったが、途中下り坂の様なものを見つける。床も肉で柔らかくぬるぬるしている上角度も急なため、転倒を防ぐべく座って滑り落ちる。
「んっ、くぅ……」
尻を撫でられ湿った声が出てしまう。その先では甘い匂いが強くなり、霧の様なものが立ち込める様になっていった。
「これは……」
辿り着いたのは、一際霧の濃い場所。ミストシャワーの様に何かの液体が吹き出したおり、近づくだけでじっとり濡れる。
「っ……ぁ!」
そしてその甘い香りは手を自然と股へ伸ばさせる。理性を何とか働かせて止めるも、むずがゆく抑えの効かない高ぶりが彼女を襲っていあ。
(したい……だめ、こんなっ……でもしたい、したいしたいっ!)
ここはダメだ、引き返えそう。マルアークは溶けていく理性で判断する。しかし後ろは先ほど下った坂。登って引き返せるだろうか。後退して坂を登ろうとするが角度がきつく、這いずっていくしかなさそうだ。
「ん、しょ……」
登り始めたはいいが、掴むところがなく滑るためかなり体力と神経を使う。しかし、しばらく登ったところであえなく滑り落ちてしまう。
「あ、ひゃあ……ぁああっ!」
腹ばいになって滑ったため、霧で敏感になった乳首や肉芽を擦り付けながら落ちていく。床に転がったマルアークは無様に蹲り、絶頂に至る寸前で歯を食いしばりながら涙目で唸ることしか出来ない。
「ふぅー……っ、ふぅー……うぐぅう!」
口の隙間から涎がだらだら垂れる。引き返すのは無理と悟った彼女はふわふわする頭で起き上がり、霧の中へ歩を進める。
「はぁ、はぁ……く」
奥へ進むと吐くほど甘ったるい香りが強くなる。霧の中は暖かく、身体も火照って汗が吹き出してきた。
「うぐ、あぁっ!」
何もされてないのに、蜜もぼとぼと溢れ出す。両手が股へ行くのを抑えながら速足で霧の中を抜けようとするも、膝から崩れ落ちて堪らず秘部と乳首に指が向かう。
「あ、あぁっ、はぁ……あぁ」
くちゅくちゅと下品な音を立てながら自慰に耽るマルアーク。自分の気持ちいいところは既に知り尽くしており、数々の凌辱で開発されている。自分でするのは加減の調整はもちろんのこと、嫌悪感も少ないため気持ちよさが段違いだ。
「っぁあっ!」
身体を大きく震わせ、忽ち絶頂に至る。ぷしゃっと蜜が吹き出し、頭もぼんやりしてまだ続けたくなってしまう。
「だ、だめっ……!」
なんとか自制し、半ば這う様に霧の中を抜けるマルアーク。これを抜けても吸い込んだ霧の効果は切れず、新鮮な空気もないので身体の熱は下がることなどない。このままではひたすらオナニーを繰り返して動けなくなってしまう。欲望を必死に抑えながら彼女は覚束ない足で先へ進む。
「これは……」
しかしその先は行き止まり。もうあの霧を引き返したくないのはもちろんだが、頑張って戻ったとしてもあの坂でそれ以上は戻れない。
「ん?」
なんとかならないかと周囲を見渡すと、小さな穴があった。狭いが、ここを抜けるしかない。どれほど長くてどこに繋がっているか分かったものではないが、もうここしかない。
「んしょ……」
穴は小さなマルアークの身体を包み込むほど狭く、それでいてしっかりほぐされた彼女の蜜壺の様にじっとり濡れているため難なく進むことができた。
「んあ、あぁ……これ、擦れてっ……!」
否、坂の時と違い上下からしっかり圧迫された状態で性感帯を擦ってしまうため、嬌声を上げては身体が震えて思う様に進めない。このまま思う存分身体を擦り付けて果てたい気持ちがマルアークの中に目覚める。
(気持ちいい……自分でするの最高……っ!)
普段無理矢理やられてばかりだったため、ここまでオナニーが気持ちいいとは知らなかった。先ほど霧の中で味わってしまった以上、もう戻れない。
「あ、ぁぁ……んん、う、おぅ! く、はぁ、はぁ、あと……一回だけ……ん、ふぅ、ふぅ……ぁ、もう少し……んっ!」
肉壁に身体を擦り付ければ擦り付けるほど、穴は粘液を分泌する。あの霧はこれが気化したものなのか、頭の中が真っ白になって止められない。
「ダメっ、こんなことしてる場合じゃ……でもっ……!」
脱出したいが、監禁生活で受けた強いストレス、それ以前からの禁欲的な教育で抑圧されたものが吹き出してせめぎ合う。何度も葛藤しながら、その度に自慰で果てる。ようやく穴を抜けた頃には全身が粘液でぐしょぬれになり、股から吹く蜜も白く泡立っていた。
「はぁっ、はぁっ……私、こんなはしたなくない……っ」
どうにか出口を探さねば。しかしマルアークの前に現れたのは巨大な穴と、向こう岸へ架けられた一本の肉の棒であった。
「これ、渡るの……?」
肉の棒だけが橋になっており、それは丸く、ぬめぬねしている。平均台の様に渡ろうものなら足を滑らせて下へ真っ逆さま。大量の触手が蠢く中に落ちれば、どんな凌辱を受けるか分からない。
「っ……」
内股にだらりと愛液が垂れ、マルアークは生唾を飲んだ。分からないわけがない。何をされるかなんてもう、容易に想像が出来る。それを期待している自分もいた。男根の様な触手は性器だけでなく、尻や口にも突き立てられるであろう。さすれば、腹の圧迫感と呼吸を遮られる苦しみで理性が溶け、より気持ちいことだけを考えられる。
「……ぁは」
彼女は股に手を伸ばして、淫唇を開く。野太い触手で貫かれ続けたここは広がってしまい、もう人間の性器では満足できないだろう。焼ける様な精液を前後へ容赦なく絶頂と共に注がれるのは、多幸感に満ちている。
「んぐっ……こくっ」
気づけば喉を鳴らす。きっと口に吐き出される白濁はエグイ匂いと味だろうが、こってりとゼリーみたいになっていていつまでも喉のこびりつくのだろう。
「う、はぁっ……」
空いた手で細やかに膨らむ胸を揉みしだく。触手にはカップの様な先端のものがおり、母乳を搾る機能があるのは一目瞭然。びゅーびゅー出すのは本当に気持ちがいい。男の射精もこんな感じなのかな、とありもしないことを考えてしまう。
「あ……え、私……?」
ふとマルアークは正気に戻る。すっかり淫乱に成り果てていたが、こんなものは化け物共の分泌物が起こす錯覚だ。ちゃんと治療を受ければ元の身体に戻る。そう自分に言い聞かせ、彼女は意を決して橋を渡る。
(跨ったらだめ……)
一番いいのはこの肉の棒に跨っていくことだろうが、それをすれば股間に擦れてまた快楽の虜になってしまう。足を棒へ垂直になる様に重ねて、横歩きで慎重に進むのがベストだろう。
「っと……く」
足元がぬるぬるしているためバランスが取れない。触手の粘液は揮発し、マルアークの鼻に甘い匂いを届かせる。
「っ……」
落ちたら数えきれないほどの凌辱が待っている。あれだけの性器、代わるがわる犯されても尽きることがないだろう。すべて一巡する前に再起した触手が奪い合うように、むさぼる様に自分を犯す。マルアークはその快感を覚えてしまった。ナカも尻もきゅんきゅん疼いてそれを思い出してしまう。
「あっ……いやあああっ!」
集中が乱れ、足を滑らしてしまう。マルアークは数多の毒牙が待ち受ける中へ飛び込む形となってしまった。
「く……はな……せっ!」
案の定、というべきか穴の下で待ち受けていた触手に四肢を絡めとられ、身動きが出来なくなる。逃れようと暴れるほど息を交換し、中に躰を火照らせる甘いガスを取り込んでいく。
「んは、はぁ……はぁっ」
真っ先に男根で貫かれると考え、必死に股を閉じたが触手たちの狙いは違った。半透明のカップみたいなものが付いた触手が、マルアークの双丘に狙いを定める。そして、すっぽりとその乳房を覆い、ぐにぐにとほぐして啜り始めた。
「うくっ、あぁ……やめ、ろ……」
焦らしに焦らされたマルアークの身体は、僅かな体温と愛撫だけで達しそうになっていた。手加減された自慰では満足できないほど、彼女は知らぬ間に調教され切っている。乳房を振り回す様に触手が蠢き、胸に上ってくる熱が限度を超えようとしていた。我慢など聞くはずもなく、情けない声を上げて彼女は絶頂した。
「い、やぁああっ!」
同時にびゅるびゅると母乳が吹き出し、カップの中が白く染まる。頭の中も気持ちよさで同じ様に真っ白だ。触手はマルアークに聞こえるよう、ごきゅごきゅわざと音を立てて飲み干しカップの中がまた見える様にした。
「く、ぅぅう……」
頭を振り乱して正気に戻ろうとするマルアーク、そんな彼女の前に球体が連なった触手が差し出される。無意識にその先端をちろちろと舐めてしまう。この肉の牢獄で受けた懲罰がすっかり彼女を淫乱な少女へと変えてしまった。
「ん、ちゅ……じゅる、じゅる……ちゅむっ……」
涎が唇の隙間から零れる。触手も先走りが垂れているのだろうか、口には生臭さと苦味が広がっていた。その間も当然、乳は搾り続けられる。
「っは……」
触手が離れると、唾液が糸を引くほど舐めていたことがわかる。今度は横向きに近づけられたため、触手全体を労うかの様に舌を這わせる。
「ちゅ……ちゅ……ぅ、んじゅ……っ」
不意を突く様に、乳房から母乳が吹き出し容赦なく啜り上げられていく。
「んくぅううっ!」
ただでさえここ数日の凌辱で疲弊しているのに、体液を搾り取られてしまっては頭の中が痺れて抵抗が難しくなる。触手が不浄の穴へ向かい、唾液で濡れた先端を容赦なく突きこむ。
「んぁっ!」
苦痛や嫌悪ではなく、悦楽からくる甘い声が出てしまう。くぷくぷと尻から触手が出入りし、淫唇がひくひく震えて乳首もツンと立つ。
(こんなの……だめっ)
頭ではこんなことで喜んではいけないと分かっていたが気持ちいいのだけは止められない。乳と尻は両方とも敏感になっており、同時に責められるとどうしても湿った嬌声を上げて身悶えすることしかできない。
「あ、ぁあんっ……く、いいっ……!」
すっかり慣らされた尻は触手をなんなく飲み込むと、トドメとばかりに吐精する。煮える様な白濁が腸を打ち付けるほどの勢いで吹き出し、収まり切らずに零れだす。
「あぁああっ……!」
同時に達し、母乳も強く搾られる。瞬く間に飲み干されてもなお、乳頭からだらりと垂れるほどだ。一体自分の身体はどうなってしまったのか。それを考える余裕はマルアークにない。
(あぁ……これっ、おまんこに欲しい……)
尻穴に注がれた熱い精液を身体で感じ、胎がきゅんきゅん疼いて子宮が降りてくる。期待している、そんなはずないのに否定できない。
「はぁ、はぁっ……」
荒くなった呼吸を整えようとするが、この周囲には先ほどの霧と同じものが立ち込めているのか息を深く吸えば吸うほど乱れていく。そんな大きく開いた口に太い触手が突っ込まれる。
「ぐぅう!」
触手はまるでマルアークの口をオナホの様に扱い、喉の奥から舌先までを使って男根の様な形状のそれを扱き上げる。より鋭敏な感覚を持つ口内に感じるのは、エラの張った肉槍が熱く脈打ち、膨らみ続ける様子。
(これ……挿入れてくれるんだ……)
この逞しいモノが埋めるものを求めて愛液をだらしなく垂れ流す女淫に入れられるのだろうか、そう期待してやまない。
「んぶっ、んんんっ! ごきゅ……こくっ、んくっ……!」
口いっぱいに生臭い白濁が暴発する。呼吸を確保するため、という言い訳も成立しないほど自ら進んで飲み干してしまう。鼻から匂いが抜けて、頭が真っ白になる。
(はやく……頂戴っ……)
気づけば自ら股を広げ、犯されるのを待っていた。
触手の海から解放されたマルアークは完全に気を失い、白濁まみれで監禁されていた施設の一室に戻ってきた。床には水溜まりの様にすえた匂いの精液が溜まり、彼女はピクリとも動かない。
「流石にあんだけ犯されればもう一回孕むわよね」
その様子を見下した様に、デリンジャーが見る。時間を止める男の子を生む前に、あの淫獄でマルアークはもう一度孕まされていた。
「赤ちゃんいるのに孕むとか兎か何か? まぁ、片方が人間と違う生き物だからいろいろあるんでしょうけど……ふふ。計画なら一回でいいところ、いい感じになりそうじゃない。卵割ったら双子だったくらいのうきうき」
デリンジャーの恐るべき計画がマルアークを襲おうとしていた。
マルアークは裸体を粘液や白濁で彩り、仰向けで身悶えしながら嬌声を上げる。
「ぁあ、だめっ……もう……」
身体を反らし、膝を折って何かに抵抗する。彼女の陰部と不浄の穴には太い触手がねじ込まれ、今もなおどくどくと腹が膨れるまで抽送と射精を繰り返されている。股の下には白濁の水溜まりが出来ており、一体どれほどの時間凌辱を受けたのか分からない。
(これ……っ、何日目なんだろう……)
たった一日だという事実を知ったら絶望するだろうが、それでもなお、正気を保って脱出を試みる。
「う、ぐ……」
なんとか手で触手を掴み、引き抜こうとする。両腕で掴んでも余るほど太い触手なぬらぬらと粘液にまみれておりぬらぬら輝き、滑って苦戦する。
「あ、ぁっ!」
それでもどうにか一本目、蜜壺をかき回している触手を引き抜く。その瞬間、どろりと精液が溢れ出す。しかし長らく太い淫茎を突き立てられていたため、だらしなく開いたままになってしまう。
「はぁ、はぁっ……もう、少し……」
幸い、抜いた分の触手が戻ろうとすることはない。今のうちに、と尻穴を犯す触手もどうにか抜こうとする。
「う、う……ん、くぅ!」
長らく快楽漬けにされていたせいか、腕に力が入らない。惰性のまま、もう少し、あと少しこの絶頂を味わっていたいという心の隅にある邪な気持ちも邪魔をする。しかし、どうにか打ち勝って触手を抜いた。
「は、あぁぁんっ!」
本来はすぐに移動したいところだが、エラの張った触手が膣壁をひっかいたせいで腹がずきずき熱くなり、腰が砕けてしまう。長い時間を掛けて呼吸を整え、ぬめぬめの肉壁に身体を預けてどうにか起き上がる。
「あぁ、う……」
しかしそうすると生暖かい肉に敏感になった身体が触れてしまい、淫唇がひくひくと震えて続きを欲しがる。
「だめ……してほしくて、たまらない……っ!」
不快感や屈辱を塗りつぶす様な快楽を覚えてしまい、マルアークは葛藤する。だがここで流されてはデリンジャーの思惑通り。壁から離れ、小鹿の様に震える足で歩き出した。この空間は甘い匂いが漂っており、大きく息を吸うと身体が火照る。道も前後に伸びており、どっちが出口なのかわからない。
ただここに留まる意味はない。適当に歩き、脱出口を探すしかないのだ。分かれ道も何本かあり、選んで進むと道が閉じてしまう。まるで迷路だが、出口があるのかも怪しいところだ。
「これは?」
勘で進むマルアークだったが、途中下り坂の様なものを見つける。床も肉で柔らかくぬるぬるしている上角度も急なため、転倒を防ぐべく座って滑り落ちる。
「んっ、くぅ……」
尻を撫でられ湿った声が出てしまう。その先では甘い匂いが強くなり、霧の様なものが立ち込める様になっていった。
「これは……」
辿り着いたのは、一際霧の濃い場所。ミストシャワーの様に何かの液体が吹き出したおり、近づくだけでじっとり濡れる。
「っ……ぁ!」
そしてその甘い香りは手を自然と股へ伸ばさせる。理性を何とか働かせて止めるも、むずがゆく抑えの効かない高ぶりが彼女を襲っていあ。
(したい……だめ、こんなっ……でもしたい、したいしたいっ!)
ここはダメだ、引き返えそう。マルアークは溶けていく理性で判断する。しかし後ろは先ほど下った坂。登って引き返せるだろうか。後退して坂を登ろうとするが角度がきつく、這いずっていくしかなさそうだ。
「ん、しょ……」
登り始めたはいいが、掴むところがなく滑るためかなり体力と神経を使う。しかし、しばらく登ったところであえなく滑り落ちてしまう。
「あ、ひゃあ……ぁああっ!」
腹ばいになって滑ったため、霧で敏感になった乳首や肉芽を擦り付けながら落ちていく。床に転がったマルアークは無様に蹲り、絶頂に至る寸前で歯を食いしばりながら涙目で唸ることしか出来ない。
「ふぅー……っ、ふぅー……うぐぅう!」
口の隙間から涎がだらだら垂れる。引き返すのは無理と悟った彼女はふわふわする頭で起き上がり、霧の中へ歩を進める。
「はぁ、はぁ……く」
奥へ進むと吐くほど甘ったるい香りが強くなる。霧の中は暖かく、身体も火照って汗が吹き出してきた。
「うぐ、あぁっ!」
何もされてないのに、蜜もぼとぼと溢れ出す。両手が股へ行くのを抑えながら速足で霧の中を抜けようとするも、膝から崩れ落ちて堪らず秘部と乳首に指が向かう。
「あ、あぁっ、はぁ……あぁ」
くちゅくちゅと下品な音を立てながら自慰に耽るマルアーク。自分の気持ちいいところは既に知り尽くしており、数々の凌辱で開発されている。自分でするのは加減の調整はもちろんのこと、嫌悪感も少ないため気持ちよさが段違いだ。
「っぁあっ!」
身体を大きく震わせ、忽ち絶頂に至る。ぷしゃっと蜜が吹き出し、頭もぼんやりしてまだ続けたくなってしまう。
「だ、だめっ……!」
なんとか自制し、半ば這う様に霧の中を抜けるマルアーク。これを抜けても吸い込んだ霧の効果は切れず、新鮮な空気もないので身体の熱は下がることなどない。このままではひたすらオナニーを繰り返して動けなくなってしまう。欲望を必死に抑えながら彼女は覚束ない足で先へ進む。
「これは……」
しかしその先は行き止まり。もうあの霧を引き返したくないのはもちろんだが、頑張って戻ったとしてもあの坂でそれ以上は戻れない。
「ん?」
なんとかならないかと周囲を見渡すと、小さな穴があった。狭いが、ここを抜けるしかない。どれほど長くてどこに繋がっているか分かったものではないが、もうここしかない。
「んしょ……」
穴は小さなマルアークの身体を包み込むほど狭く、それでいてしっかりほぐされた彼女の蜜壺の様にじっとり濡れているため難なく進むことができた。
「んあ、あぁ……これ、擦れてっ……!」
否、坂の時と違い上下からしっかり圧迫された状態で性感帯を擦ってしまうため、嬌声を上げては身体が震えて思う様に進めない。このまま思う存分身体を擦り付けて果てたい気持ちがマルアークの中に目覚める。
(気持ちいい……自分でするの最高……っ!)
普段無理矢理やられてばかりだったため、ここまでオナニーが気持ちいいとは知らなかった。先ほど霧の中で味わってしまった以上、もう戻れない。
「あ、ぁぁ……んん、う、おぅ! く、はぁ、はぁ、あと……一回だけ……ん、ふぅ、ふぅ……ぁ、もう少し……んっ!」
肉壁に身体を擦り付ければ擦り付けるほど、穴は粘液を分泌する。あの霧はこれが気化したものなのか、頭の中が真っ白になって止められない。
「ダメっ、こんなことしてる場合じゃ……でもっ……!」
脱出したいが、監禁生活で受けた強いストレス、それ以前からの禁欲的な教育で抑圧されたものが吹き出してせめぎ合う。何度も葛藤しながら、その度に自慰で果てる。ようやく穴を抜けた頃には全身が粘液でぐしょぬれになり、股から吹く蜜も白く泡立っていた。
「はぁっ、はぁっ……私、こんなはしたなくない……っ」
どうにか出口を探さねば。しかしマルアークの前に現れたのは巨大な穴と、向こう岸へ架けられた一本の肉の棒であった。
「これ、渡るの……?」
肉の棒だけが橋になっており、それは丸く、ぬめぬねしている。平均台の様に渡ろうものなら足を滑らせて下へ真っ逆さま。大量の触手が蠢く中に落ちれば、どんな凌辱を受けるか分からない。
「っ……」
内股にだらりと愛液が垂れ、マルアークは生唾を飲んだ。分からないわけがない。何をされるかなんてもう、容易に想像が出来る。それを期待している自分もいた。男根の様な触手は性器だけでなく、尻や口にも突き立てられるであろう。さすれば、腹の圧迫感と呼吸を遮られる苦しみで理性が溶け、より気持ちいことだけを考えられる。
「……ぁは」
彼女は股に手を伸ばして、淫唇を開く。野太い触手で貫かれ続けたここは広がってしまい、もう人間の性器では満足できないだろう。焼ける様な精液を前後へ容赦なく絶頂と共に注がれるのは、多幸感に満ちている。
「んぐっ……こくっ」
気づけば喉を鳴らす。きっと口に吐き出される白濁はエグイ匂いと味だろうが、こってりとゼリーみたいになっていていつまでも喉のこびりつくのだろう。
「う、はぁっ……」
空いた手で細やかに膨らむ胸を揉みしだく。触手にはカップの様な先端のものがおり、母乳を搾る機能があるのは一目瞭然。びゅーびゅー出すのは本当に気持ちがいい。男の射精もこんな感じなのかな、とありもしないことを考えてしまう。
「あ……え、私……?」
ふとマルアークは正気に戻る。すっかり淫乱に成り果てていたが、こんなものは化け物共の分泌物が起こす錯覚だ。ちゃんと治療を受ければ元の身体に戻る。そう自分に言い聞かせ、彼女は意を決して橋を渡る。
(跨ったらだめ……)
一番いいのはこの肉の棒に跨っていくことだろうが、それをすれば股間に擦れてまた快楽の虜になってしまう。足を棒へ垂直になる様に重ねて、横歩きで慎重に進むのがベストだろう。
「っと……く」
足元がぬるぬるしているためバランスが取れない。触手の粘液は揮発し、マルアークの鼻に甘い匂いを届かせる。
「っ……」
落ちたら数えきれないほどの凌辱が待っている。あれだけの性器、代わるがわる犯されても尽きることがないだろう。すべて一巡する前に再起した触手が奪い合うように、むさぼる様に自分を犯す。マルアークはその快感を覚えてしまった。ナカも尻もきゅんきゅん疼いてそれを思い出してしまう。
「あっ……いやあああっ!」
集中が乱れ、足を滑らしてしまう。マルアークは数多の毒牙が待ち受ける中へ飛び込む形となってしまった。
「く……はな……せっ!」
案の定、というべきか穴の下で待ち受けていた触手に四肢を絡めとられ、身動きが出来なくなる。逃れようと暴れるほど息を交換し、中に躰を火照らせる甘いガスを取り込んでいく。
「んは、はぁ……はぁっ」
真っ先に男根で貫かれると考え、必死に股を閉じたが触手たちの狙いは違った。半透明のカップみたいなものが付いた触手が、マルアークの双丘に狙いを定める。そして、すっぽりとその乳房を覆い、ぐにぐにとほぐして啜り始めた。
「うくっ、あぁ……やめ、ろ……」
焦らしに焦らされたマルアークの身体は、僅かな体温と愛撫だけで達しそうになっていた。手加減された自慰では満足できないほど、彼女は知らぬ間に調教され切っている。乳房を振り回す様に触手が蠢き、胸に上ってくる熱が限度を超えようとしていた。我慢など聞くはずもなく、情けない声を上げて彼女は絶頂した。
「い、やぁああっ!」
同時にびゅるびゅると母乳が吹き出し、カップの中が白く染まる。頭の中も気持ちよさで同じ様に真っ白だ。触手はマルアークに聞こえるよう、ごきゅごきゅわざと音を立てて飲み干しカップの中がまた見える様にした。
「く、ぅぅう……」
頭を振り乱して正気に戻ろうとするマルアーク、そんな彼女の前に球体が連なった触手が差し出される。無意識にその先端をちろちろと舐めてしまう。この肉の牢獄で受けた懲罰がすっかり彼女を淫乱な少女へと変えてしまった。
「ん、ちゅ……じゅる、じゅる……ちゅむっ……」
涎が唇の隙間から零れる。触手も先走りが垂れているのだろうか、口には生臭さと苦味が広がっていた。その間も当然、乳は搾り続けられる。
「っは……」
触手が離れると、唾液が糸を引くほど舐めていたことがわかる。今度は横向きに近づけられたため、触手全体を労うかの様に舌を這わせる。
「ちゅ……ちゅ……ぅ、んじゅ……っ」
不意を突く様に、乳房から母乳が吹き出し容赦なく啜り上げられていく。
「んくぅううっ!」
ただでさえここ数日の凌辱で疲弊しているのに、体液を搾り取られてしまっては頭の中が痺れて抵抗が難しくなる。触手が不浄の穴へ向かい、唾液で濡れた先端を容赦なく突きこむ。
「んぁっ!」
苦痛や嫌悪ではなく、悦楽からくる甘い声が出てしまう。くぷくぷと尻から触手が出入りし、淫唇がひくひく震えて乳首もツンと立つ。
(こんなの……だめっ)
頭ではこんなことで喜んではいけないと分かっていたが気持ちいいのだけは止められない。乳と尻は両方とも敏感になっており、同時に責められるとどうしても湿った嬌声を上げて身悶えすることしかできない。
「あ、ぁあんっ……く、いいっ……!」
すっかり慣らされた尻は触手をなんなく飲み込むと、トドメとばかりに吐精する。煮える様な白濁が腸を打ち付けるほどの勢いで吹き出し、収まり切らずに零れだす。
「あぁああっ……!」
同時に達し、母乳も強く搾られる。瞬く間に飲み干されてもなお、乳頭からだらりと垂れるほどだ。一体自分の身体はどうなってしまったのか。それを考える余裕はマルアークにない。
(あぁ……これっ、おまんこに欲しい……)
尻穴に注がれた熱い精液を身体で感じ、胎がきゅんきゅん疼いて子宮が降りてくる。期待している、そんなはずないのに否定できない。
「はぁ、はぁっ……」
荒くなった呼吸を整えようとするが、この周囲には先ほどの霧と同じものが立ち込めているのか息を深く吸えば吸うほど乱れていく。そんな大きく開いた口に太い触手が突っ込まれる。
「ぐぅう!」
触手はまるでマルアークの口をオナホの様に扱い、喉の奥から舌先までを使って男根の様な形状のそれを扱き上げる。より鋭敏な感覚を持つ口内に感じるのは、エラの張った肉槍が熱く脈打ち、膨らみ続ける様子。
(これ……挿入れてくれるんだ……)
この逞しいモノが埋めるものを求めて愛液をだらしなく垂れ流す女淫に入れられるのだろうか、そう期待してやまない。
「んぶっ、んんんっ! ごきゅ……こくっ、んくっ……!」
口いっぱいに生臭い白濁が暴発する。呼吸を確保するため、という言い訳も成立しないほど自ら進んで飲み干してしまう。鼻から匂いが抜けて、頭が真っ白になる。
(はやく……頂戴っ……)
気づけば自ら股を広げ、犯されるのを待っていた。
触手の海から解放されたマルアークは完全に気を失い、白濁まみれで監禁されていた施設の一室に戻ってきた。床には水溜まりの様にすえた匂いの精液が溜まり、彼女はピクリとも動かない。
「流石にあんだけ犯されればもう一回孕むわよね」
その様子を見下した様に、デリンジャーが見る。時間を止める男の子を生む前に、あの淫獄でマルアークはもう一度孕まされていた。
「赤ちゃんいるのに孕むとか兎か何か? まぁ、片方が人間と違う生き物だからいろいろあるんでしょうけど……ふふ。計画なら一回でいいところ、いい感じになりそうじゃない。卵割ったら双子だったくらいのうきうき」
デリンジャーの恐るべき計画がマルアークを襲おうとしていた。
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