マギアメイデン・マルアーク

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4日目 産気

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「ん、ちゅ……」
 ある日、デリンジャーはナメクジを押し倒し、口づけをしながら腰を振っていた。ナメクジのそそり立った肉棒が彼女の秘部へ出入りし、ずるずると粘液が音を立て糸を引く。
「んぅ……」
 種付けされると、彼女は愛おしそうにナメクジの口を吸った。その背後から、怪人自助組織の首魁である男、インディラがやってくる。デリンジャーはそれに気づかず、夢中でナメクジとの交尾に臨んでいる。そこに水を差すかの様に、インディラは空いた尻穴に指を入れる。
「ひゃんっ……!」
「精が出るね。いや、精を出されているのか」
 驚いたデリンジャーは起き上がり、インディラの方を見る。粘液にまみれた彼女の顔に触れ、インディラは唇を奪う。
「インディラ……んむ」
「妬けちゃうなぁ。私以外の男と夢中になっているなんて」
 インディラとキスをしている間もナメクジは彼女は下から突き上げる。
「あ、ん……い、一応研究なんだから……んぅ!」
「分かってるよ。君のおかげで散逸していた異界生物の情報も再建しつつある」
 デリンジャーは人間との戦いが原因で研究資料が消失していた異界生物の研究も進めていた。口伝ではある程度の情報が残っていたが、裏取りが出来ていなかったりするのでそれを元にデリンジャーが身を以って確かめている。
「でもその子のことは確かめたよね?」
「たしかに……んっ、雌なら孕ませる性質は確かめたけど……は、あぁん、再現性を確かめないと……」
「そんなこと言って、ナメクジチンポに夢中じゃないか」
「う……確かに気持ちいいけど、やっぱあなたがいい……」
 デリンジャーは上目遣いで瞳を潤ませ、インディラに愛を伝えるもナメクジは容赦なく彼女へ射精する。しっかりと咥え込み零すことなく子種を中へ収めたためか、腹が少し膨らんでいる。
「っぁああ!」
「ふふ、可愛いなぁ」
 インディラは愛おしそうに彼女の頭を撫でる。デリンジャーは顔を赤らめて息を荒げつつ、インディラに頼み込む。
「はぁ、はぁ……ねぇ、あなた……」
「なんだい?」
「このナメクジ、他の生物の生殖を妨げないって話があるの……実証、手伝ってくれる?」
 誘う様に甘く囁き、体をインディラに預ける。この様にして異界生物の生態は徐々に解明されていくこととなる。
 
   @

「う……」
 マルアークは腹部の違和感と吐き気に悩まされていた。怪人達の凌辱を受けたあと、その体臭を拭い中に射精されたものを搔きだすためシャワーを浴びていたが、その嫌悪だけではないものに気づいた。
「あら? もしかしてデキた?」
「な……そんなわけ……」
 彼女が犯されている様子を見て我慢できなくなったのか、デリンジャーもご相伴に預かっていた。狭いシャワールームで汗を流し、けらけらと茶化す様に笑う。
「時期的にナメクジのみたいね。がんばれ、マルアークママ」
「ふざけないで!」
 お互い、裸で湯を浴びる状態だがマルアークに抵抗する術はない。真正面から戦って勝てる相手ではない上、人形師とやらの能力でいつでも絶頂させることが出来る。マルアークはこのままナメクジの子を産むという更なる屈辱を受けるのかと歯噛みするしかなかった。
「そうそう。むっつりなあなたなら知ってると思うけど妊娠中に中出しされると流れちゃうんだって」
「っ……なに?」
 そんな彼女にデリンジャーは希望とも取れる情報を渡す。飛びつきかけて、マルアークはすぐ冷静になる。
「そんなこと言って……私が自分から犯されたがると……」
「ナメクジのママになるかどうかの瀬戸際よ? まぁ、悪いもんじゃないけどね、ママになるってのも」
 マルアークは吐き捨て、バスタオルを巻いてシャワールームから出る。シャワールームはガラス張りで丸見えだが、少しでも尊厳を保ちたいという意思があった。タオルも薄手で短く、水滴を拭った後に巻くと身体に張り付いてその未熟なラインを露わにし、健康的な生足も殆ど隠すことなく見せつける。
「あ、丁度次のお客さん来てるじゃない」
 デリンジャーはタオルで前だけ隠し、追随する。ベッドには人型の化け物みたいなものが肉棒を屹立させて寝ていた。
「っ……!」
「ほら、お客様にご奉仕なさい。あんたも赤ちゃん流せてウィンウィンでしょ」
「そんなことするわけ……!」
 化け物とセックスしろという命令をマルアークは拒絶する。しかし、それがデリンジャーの怒りに触れたのか、彼女はマルアークの両腕を片手で掴んで壁に押し付ける。
「あっ!」
「しなさい。元々彼らは男女の交わりで快楽を得れば生きていける種族だったの。それをあんたらレギオンが、女性を片っ端から攫って魔装の材料にしたからこうして人の形と知性を保てない人だって出てんでしょ!」
 レギオン、魔法少女の罪。そんなことはマルアークにとって関係のないことだった。デリンジャー、エイルがある日から急に怪人を庇う様になったことと関係があるのだろうか。
「ぁ……ああっ」
 マルアークの思考を打ち切る様に、腹が疼き秘部からボタボタと粘液が垂れる。腕を解放されたが、そのまま座り込んでタオルがはらりと落ちても拾えないほど体が火照り意識が遠のく。
「ほら、あんたも早くしないと生まれるよ」
「く……」
 ナメクジを産むという屈辱を避けるには、既に通り過ぎた凌辱という屈辱に甘んじるしかない。マルアークは意思を決め、ベッドに向かう。
「さて、私は野暮用。そうそう、これみんなに見られてるから実況したり淫語言ったりして満足してもらえれば投げ銭貰えるよ。それで薬も買えるから」
「……」
 デリンジャーは最後にそう言い残し、部屋を去る。どうやら避妊薬の様なものも手に入るシステムがあるらしい。マルアークは化け物の腰にまたがり、肉棒を尻で擦る。
「こんなの……大したことない……大したことない……」
 彼女は自分に言い聞かせる。いくらバキバキに勃起し、我慢汁でぬるぬるになっていたとしても、溶解している様な状態で言葉にならない呻きを上げる化け物が相手でも、ナメクジや虫の化け物に犯されるよりはマシだ。ましてやナメクジを産むことに比べれば。
「っ……ぁああ!」
 ゆっくり自ら肉棒をナカへ誘い込む。人体とは思えないほど硬化した棒が肉をかき分けナカへ侵入していく。腹が詰まる様な感覚に彼女は声を上げる。脳の奥がビリビリと快感で痺れる。
「ふっ、う、ぅ……」
(これ……実況とか、淫語ってどうすればいいの?)
 薬の為にはそれをしなければならない。マルアークはいつもの癖で声が漏れない様に手の甲で口を抑えていたが、思ったことを口にすることにした。
「これ……大きい……奥まで、届いて……!」
 状況を言葉にすると、認識が強くなってより淫靡な空気に飲まれていく。が、ここで問題が起きた。この化け物、今までの男や化け物と違い、自分から腰を振らないのだ。
(え……これ、私が動かなきゃ……)
 つまり、マルアークが自ら腰を動かさねば終わらない。彼女は腰をグライドさせてどうにか対応する。
「ん、んぅ!」
 少し動くだけでも強い快楽に襲われる。最奥を膨れ上がった亀頭が押し付け、ぐりぐりと撫でつける。
「ぁ、あぁ……っ、う、ぅ……はやく……射精してっ!」
 快楽に負けないよう、必死に搾り取ろうと腰を前後左右に揺する。しかしマルアークが気持ちよくなる一方で化け物の股間はびくびく震えるが射精には至らない。
「うぁああっ!」
 そしてそのままマルアークは絶頂に至る。体をのけぞらせ、髪を振り乱し、嬌声を上げて痙攣する。化け物の唸り声がする中、彼女は肩で息をして快感に白む頭で考える。息を整えると、これが見られていることに気づく。顔から火を噴く様な羞恥と屈辱に悶えるが、今はとにかくナメクジを産みたくない一心で耐える。
(このままじゃ私がイくだけだ……どうにかしないと……)
 化け物を射精させるため、マルアークは腰を上下に揺さぶる。じゅぽじゅぽ汁が跳ね、焼けた様に熱い肉棒が彼女の敏感になった膣内を搔き回す。反ったイチモツはごりごりと膣壁を抉り、マルアークの熱を高める。
「うあぁああ、あ、ん、ああんっ! やだ、こんな……ナカ掻き回されて……っ」
 ただ腰を横に振るだけより強い快楽がマルアークを襲う。化け物の肉棒も脈打ち、化け物は呻きを上げて熱く湿った肉ヒダの感触を愉しんでいる様子だ。
「大きく……なって……」
 腹の奥でとぐろを巻く甘い痺れに耐えていると、肉棒が膨らみ始める。亀頭がナカで引っ掛かり、思う様に腰を動かせない。愛液とも先走りとも判別の付かぬ汁が股から垂れ、射精されるという焦りから思わず抜こうと苦心する。
「ん、んんぅ! あ、あっ!」
 しかし結果的にナカを小刻みにかき回す結果となり、急に快感のリズムが変化したことで我慢の枷が壊れてしまう。
「んぁああああっ!」
 全身が快楽に支配されるが、マルアークは醜態を晒すまいと身体を丸めて耐える。ナカはぎゅっと肉棒を締め付け、子種汁を彼女の意思とは反対に蠢く。
「あ、ぁ……」
 びゅーびゅー注がれる音がマルアークの頭に反響する。お腹の中に叩きつけられる煮えたぎった精液の感触に酔いしれ、涙や涎を流して茫然とする。
「こ、これで……おわ……」
 一通りセックスを終えたマルアークは一安心し、息を吐く。ようやくこの恥辱と望まぬ快楽の苦痛から解放される。そう思った矢先、腕を化け物に捕まれてマルアークは心臓が飛び跳ねる。
「っ!」
 その中に驚きとは他に、「まだ『してくれる』の?」という悦びが僅かに混じったことを、彼女は自分で必死に否定する。しかしそんな余裕すら殆ど与えられず、化け物はマルアークを突き上げ始める。
「おっ……、あ、ぁあああっ!」
 急激に奥を他人にペースで突かれ、彼女は下品な声を出してしまう。中出しされた精液がぐちゃぐちゃにかき混ぜられ、繋がった隙間から溢れる。
「ま、まって、ね……これ、やだっ……」
 一度萎えかかった肉棒は徐々に硬度と太さを取り戻し、カッと熱くなっていく。絶頂の直後、敏感になったナカを搔き回されイチモツが抉る感触をより繊細に感じていく。
「ん、うぅんんっ!」
 身体が落ちない様に化け物はマルアークの腰を掴み、逃がさない。彼女は抵抗を繰り返すがグライドの様に自ら腰を振る状態になってしまい、甘い声が止まらない。
「んっ、いやぁああ! さわ……るなっ!」
 片腕でも十分にマルアークを拘束できるためか、余った手で彼女の細やかな胸を揉みしだく。マルアークはその腕を掴んで離させようとするが、下と上で溢れる快楽のせいか力が入らない。
「く、はな……ぁあっ!」
 二度目の絶頂と共にぎゅうと肉棒を咥え込み、その刺激で化け物は射精に至る。新しく注がれる精液が古い精液を押し出し、隙間から漏れ出す。
「う……ぁ」
 マルアークは度重なる絶頂で身体から力が抜け、化け物に倒れ込んでしまう。それを化け物は受け止め、がっしり抱きしめて再び腰を振り始める。
「や、やめ……ろ!」
 イった影響で敏感になった乳首が擦れ、新たな愉悦がマルアークに襲い掛かる。尻を鷲掴みにして揉みしだく化け物は快楽を得て回復し、さらにマルアークを求めて動く。腰を叩きつけられる度に目の焦点が合わなくなり、ただ甘い声を出すことしか出来なくなっていく。
「あ、あぁああっ! だめ、こんな……んぅ!」
 理性を保とうとシーツを掴む。しかし彼女の生真面目さが災いし、頭の片隅に残っていた『実況』という要素がつい表に出てしまう。
「二回も射精したのに……熱くてごつごつしてるっ! ナカぐりぐり抉られてる……! こんなの、私……」
 考えもまとまらないうちに三度目の射精を受ける。ぐりっと子宮口に亀頭をねじ込み、直に注ぎ込む。
「あぁああっ! こんなに射精されたら……赤ちゃん、でき……」
 ベッドに白濁の溜まりが出来るほど、この射精は凄まじかった。常に新しい精液が供給され、マルアークを孕ませんとする。彼女はそんなことも気づかず、一縷の希望に縋るかの様に朦朧とする意識でただ性交を続けた。
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