普通に役立たずなので当たり前の様に追放されたんだけど明日からどうしよう

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漂流した教室編

情状酌量も反省も無ければどうにもならない

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「頭いてぇ……」
 俺はある問題に直面していた。まもなくシンジが破壊した女神像の始末をつけるお沙汰が開かれる予定なのだ。審問官として不本意ながらそのお沙汰に俺も参加することになったのだが……。
「派遣弁護人ってなんだで?」
 シンジが声を張り上げたのはお沙汰における弁護人を付ける制度。一応、裁判では弁護人を付ける権利が認められている。しかし、こんな完全にシンジの過失みたいな事例などどうやって弁護すればいいか分からないし、こういう例では弁護したがる人間がいないのも当然。
「国選弁護人と同じって言ったじゃない」
 ハルカの言う様に彼らの土地にも似た制度があるらしい。加護の神殿から派遣された人間が弁護を行う制度だ。
「そんなのやーなの! ちゃんと弁護士付けてほしいだで!」
「いや、無理だと思うぞ……」
 シンジはその制度の使用を嫌がった。
「なぁ、国選弁護人ってのはあまりよくないのか?」
「まさか。ちゃんと仕事はするわよ。弁護士当人の評価にも関わるし」
 やはりと言うべきか、別に国選弁護人という制度は仕事の出来ない奴が宛がわれるとかではないらしい。お国に任されるというのはある程度信頼が必要なものだ。
「じゃあなんで嫌がってんだ?」
「国選弁護人ってなんだで? そんなのいいから弁護士を寄越すで!」
「いや知らねぇのかよ」
 シンジは驚くことに国選弁護人という制度を知らなかった。ハルカが知っているんだから学校で習うことなんだと思うんだけど。
「多分派遣って語感で嫌がってるんだと思うけど」
「派遣ってなんか悪いん?」
 彼女の予想では派遣という言葉が良くないらしい。派遣ってどっかからどっかへ人を寄越すって意味で他意はないはず。向こうの土地じゃなんか違うのか?
「派遣会社に登録してその都度お仕事に派遣される働き方を日本じゃ派遣って言うんだけど、派遣切りとか中抜きとか暗い話題が絶えないのよね。安定しない働き方だし」
「うへ、ギルドと同じ方式なのにダメなことあるんか……」
 話を聞く限りギルドと似た様なものだ。俺達だってギルドに登録し、仕事を受けてその都度報酬を貰っている。
「魔物っていう身に迫る危険がないからじゃない?」
 ハルカが言うには危険の有無が大きいらしいが……それ以外も原因がある気がするぞ。魔物だってギルドマスターのお婆さんが子供の頃には魔王勢力が下火になって城なんて構えてなかったくらい弱くなってるし。
「そんなものか? ていうか……働かないこいつが職業差別するのか……」
 俺はシンジの態度に心底呆れた。親が親なせいで俺は職業差別に一際敏感だ。加護を受けていない、この世界に飛ばされた人達はギルドの管理や街の仕事をしている。高い教育を受けてきたのか、中には学校で子供達に勉強を教えている奴もいる。
 それなのに魔王レベル99という棒立ちでも魔物をくびり殺せそうな加護を貰ったこいつが何一つ仕事をしないのはどうなんだ。放置すると何するか分からないから外のテント暮らしから監視の意味も込めて街の中に入れてやったが、何もしない。
 ニアが寄越した監視妖精からも仕事の報告がない。見通しの鏡でも掛け値なしの成果なし。どうしたものか。妖精曰く隣の花街にはフラフラ出向いているみたいだが……そんな遊び場俺でも行ったことないってのに。
「ていうか前までぼそぼそしか言わなかったのになんで急に饒舌になったんだ?」
「ようやく状況を理解したんじゃない?」
 ただ、自分が訴訟を受けているという状況だけは理解している様だ。いや分かってんなら賠償できるように働けよ……。
「レブサク村の件もあるからなー」
 俺は焚きつける為にもう一件の訴訟を教えてやる。人間に戻ったハイプリーストのモニカを構わず火刑にしようとした件で加護の神殿から罰が下る予定なのだ。高レベルの加護を持つ者が民草の混乱を収めずあまつさえ便乗しようとした罪は重い。バスターという加護には相応の責任が伴う。
「とにかく弁護士を探すだで!」
「はぁー」
 人に物を頼む態度とは思えないシンジに俺は分かりやすく溜息を吐いてやる。仕方ない。弁護人をやってる人に直々に断ってもらって現実を見せてやろう。弁護人は加護とかではないが、法律に絡む仕事のため金を取って請け負うには資格が必要。お沙汰での弁護だけでなく、難しい手続きも手伝ってくれる。そのため、弁護人であることを掲げて仕事を募る人もいる。
「仕方ない、エンタールの弁護人を紹介してやる。まぁ断られるだろうがそん時は諦めろ」
「早く連れて行くだで!」
 とにかく偉そうなシンジ。どこからそんな自信が……って魔王レベル99だもんなぁ。疑わしいけど。
「よくぶん殴らないわね」
「サナトリ村とかこのレベルの屑わんさかいるし」
 ハルカには度を超した寛容さだと思われているようだが、生まれ故郷が人間の掃き溜めみたいな場所だと人の善性や知性に対して一定の諦めもつく。逆によくこいつハルカ達の土地で殺されなかったな。

 俺とシンジはエンタールにいる弁護人の下を訪れた。弁護人というのは個人でかつ特定の職場を持たないので、その人の自宅に向かうこととなる。
「失礼します、これから無礼が起きることを先にお詫びします」
「え? なんだいそれは?」
 弁護人は眼鏡の知的な男性。しかし事がことだけに先行詫びをしたが怪訝な顔をされた。当然である。これから弁護してもらうかもしれないのは、埒外の馬鹿野郎なのだから。先に謝るのもそれが理解できないのも仕方ない。
 とにかく、と俺達は客間に通される。お茶までわざわざ出してもらったが、シンジは飲んで一言文句を言う。
「甘くない……」
「失礼な奴だな! いや本当すいません……」
 入れて貰ったお茶に文句をつけるなんて、どこまで無神経というか自分勝手というか。
「というわけで、女神像をぶっ壊した件の沙汰の弁護を頼みたくてですね」
 俺は経緯を話す。絶対どう頑張っても弁護の余地なんてないだろう。
「あの村ですか……観光資源及び防衛装置の破壊、かなり重罪ですよ。懲役刑は覚悟しないと」
「やっぱり」
 今の時代が魔物の隆盛でなく、あの場が激戦地でないことを差し引いてもその重さは避けられないだろう。女神像に変わる防衛設備の整備には時間もお金も掛かるし、喪失した観光収入も大きい。
「し、知らなかったので……」
 ぼそぼそとシンジが喋っているが、知らなかったから他人のモノを壊していいわけないだろう。
「馬鹿言え、柵で囲ってあって看板にも何なのか書いてあっただろ」
「魔物避けの道具を破壊となると、偶発的な事故ではありませんよね? 落とした程度で壊れるものではありません、ああいうのは」
 女神像の詳細は知らないが、弁護人曰く魔法の道具だけあって簡単に破壊できるものではない。魔王レベル99の加護が厄介な方向に出たものだ。
「文字が……分からないので……」
「嘘つけ、確認したぞ」
 文字が読めなかったことにしたいらしいが、ハルカと出会った日に何故か文字が読解できることを確かめたのだった。
「文字……ですか?」
「ああ、その謎の転移で違う土地から来たんですよ。数十人単位で。言語も文化圏も違うみたいで」
「ほう……なら、これは読めますか?」
 文字が読めないという点に弁護人は着目する。本当はいけないことだろうが、文化の違いや文字の読解で何とか減刑を狙う作戦か。よく弁護の手段を捻り出すもんだ。弁護人は小さな紙に簡単な文字を書いて見せる。だが、弁護人の意図が組めないのかシンジはどや顔で答えた。
「そのくらい読めるで! 女神像だで!」
「一番読めちゃいけない単語なんだよなぁ」
 なんだろう、無能の癖に変なとこでプライドむくむくさせて余計なことするスタイルなんだろうな。まさに女神像の一件なんて、勝手に敵の狙いが女神像だと思い込んだ上でやらかしたし。
「あー、しかも目撃者がめっちゃいまして……どう言い訳したものか」
「それは……無理ですね。ちょっと弁護のしようが。反省している旨を主張して減刑しますか」
 もう詰みである。ここまで行くと弁護士は置物。しかしそれでも何とかする手段はあるらしく、してしまったことは仕方ないので反省アピールをしようというのだ。本当によく思いつくな……。
「もう謝ったで?」
 しかし当のシンジは何が問題なのか理解していなかった。あの場では謝ったんだろうが、根本の反省が出来ていない。ごめんなさいって言えばチャラになると思ってんのか。
「これ無理ですね」
「はい。言質取ったぞ! 帰る!」
 弁護人直々の無理宣言を聞き、俺はシンジを連れて帰ることにした。さすがに反省の意もない奴を弁護など出来んだろうな。だがシンジは食い下がる。
「やーだ! 弁護するだで!」
「まぁ、報酬を収めてくれれば善処しますが状況が状況だけに結果は保証できませんよ?」
 駄々をこねるシンジに弁護人は大人の対応。仕事を逃さず、文句を言われない様にしている。
「だってよ、金あればとりあえず弁護人席に座ってくれるんだとさ」
 金があれば、な。働いてないこいつにはそんな金ないだろうけど。
「じゃあ、賠償金からだすで」
 が、こいつは信じられないことにどこから貰う気なのか賠償金で報酬を出そうとしていた。いやお前最低でも払う方だからな? 弁護人雇えば勝てると思ってんの?
「帰れ!」
 当然、呆れ果てた弁護人に家の外へ蹴り出されてしまった。
「すいません、すいません……」
 俺は当然平謝り。まさかここまで馬鹿で無礼だとは思わなかった。
「大変ですね」
 弁護人はこんな奴の介護をしていることに同情してくれた。とにかくこれでシンジの奴も諦めつくだろう。

   @

「それであんたが弁護することになったんだ」
 結局弁護人は見つからないし、派遣弁護人に泥を被せるわけにもいかないので俺が弁護人席に座ることにしたことをフィルセに伝えた。ギルドに戻ると何をしたわけでもないのにどっと疲れが押し寄せる。
「ああ……金貰わなきゃ別に資格いらんし」
「罪を軽くするのは不可能みたいね」
 もう俺の弁護なんて形式ですらない。俺はいるだけ。後は精々、お沙汰当日にシンジがやらかさない様に見張るだけだ。
「さすがに目の前に刑罰が控えてる中であいつもやらかさんだろ。問題はお沙汰の日に集約したと言えるな」
「牢屋にぶち込まれたらハルカ達が帰る時に面倒じゃない?」
 そうだ忘れてた。あいつらが帰る時に牢獄にいたんじゃ色々ひと悶着ありそうだな……いつでも行き来可能、って風にはならんだろうし。
「気にしないで。ちゃんとお灸据えてやって」
「いいのか?」
 俺達が悩んでいると、ハルカがやってくる。遠慮はいらないとのことだが、仮にもクラスメイトとやらだろう。よっぽどよほどなのかあいつ。
「ええ、これ以上みんなに迷惑かけられないし。それに、悪いことしたんならちゃんと責任は取らないと」
「お前らの土地ってまだ大人まで五年あるだろ?」
 ハルカ達の土地では二十歳が大人のライン。十五で大人の俺達とは差がある。だが、複雑な事情がある様だ。
「お酒やたばこは二十歳、選挙権は十八歳……だけど郷に入らば郷に従えってわけ。それに子供がしたことってレベルじゃないでしょこれは」
 確かに観光資源と防衛設備になっているものを意図的に破壊したり、人を火あぶりにしようとしたりは子供の悪戯で済ませられるものではない。
「そうだ、ジャンヌのマント直ったぞ」
「わ、もう? ありがとー!」
 俺はハルカに頼まれていたマントを渡す。長らく酷使していたのでボロボロになっており、それを直しておいたのだ。
「ジャンヌ?」
「ああ、あの首無し騎士。あっちじゃ有名な女騎士の名前なんだって」
 フィルセはあの首無し騎士がジャンヌと名付けられたことを知らなかった。首無し騎士では呼びにくいし、馴染まないのでハルカが付けた名前だ。
「あー、でも苗字決めないと」
「苗字は持ってる方が珍しいのよ」
 ハルカは苗字の方で悩んでいたが、実はそんなもの付いてる方が少数。俺は昔の威光だし、フィルセはゼノリウム園っていう孤児院の名前がそのまま付いている。
「そういうものなのね」
「高貴な身分でさぞ階級の高い社会ならいるだろうが……俺ら庶民はな」
「ある意味呪いね」
 落ちぶれた家の名前なんて持っていてもいいことないし、孤児院の名前も大人になるまでに里親に貰われれば外れるので単に寂しくなるだけのものだ。
「そうだ、モニカさん怪我治ったらここの教会に来るって」
「それは助かる。前はいなくて大変だったもんな」
 魔物の姿から戻ることの出来たモニカの足取りも続報があった。エンタールの教会に僧職がいないせいで、フィルセが呪いの武器を手にした時は苦労したもんだ。
「大変だ! これがギルドのポストに!」
 俺達が話していると、ハルカの仲間が慌てた様子でやってきた。手にしているのは封筒。その封印はエンタールの近くにある花街、そこで悪名高い経営者のものであった。俺は花街に行ったこともなければその経営者についてもよく知らない。門番のリバストさんにもあそこは評判が悪いから避けろって言われてたし。
「一体何よ……」
「何で俺を疑いの目で見るんだよ。娼館どころか劇場も行ってねぇよ!」
 フィルセがじとっと俺を見るので否定すると、彼女は溜息を吐いた。
「そうね、あんた暇さえあれば工房で木彫りしてるもんね」
「なんか男としてなじられた気分!」
「そういえばここんところ大きなもの彫ってるけどあれ何?」
「秘密だ秘密!」
「痴話げんかはいいから、封筒。ジュンイチが罠無いって」
 誰が痴話げんかか。レンジャーのスキルで罠が無いと見抜ければ、後は俺の番。だがあそこはバスターにとっての禁忌、魔物を討つ力で守るべき民を殺した証たる烙印持ちを誇らしげに警備へ使っている様な場所って聞く。烙印持ちバスターが仕掛けた罠だと見抜きにくいか? いや、一応門を通ってくる郵便物には一通り危険性のチェックが入るはず……。
「デカース! 呪いは解除したが……念の為離れてくれ」
 呪いの有無に関わらず解呪を行い、封筒を開けようとする。だが、その時首無し騎士、ジャンヌが封筒を奪い取る。
「私がやろう。お前よりレベルが高いから、ちょっとやそっと問題にならん」
「気を付けろよ」
 ジャンヌが封筒を開けると、特に何の仕掛けも無かった。封筒には手紙が入っている。
「これは……見ろ」
 手紙の内容は、概ね以下の通り。
 そこにはシンジが差出人の経営する劇場で問題を起こしたので身柄を拘束しており、後始末と身柄の引き渡しの為花街の劇場まで来てほしいとのことだ。何人連れてきても構わないしいつまでも待つとやけに悠長なことも記されている。
「あ、そういえばあの野郎いねぇ!」
 ギルドに帰って来てからほんの少し目を離してこれか……。
「私がいくよ」
 フィルセが名乗りを上げたが、いくら俺より強くてもそんな治安の悪いところに女の子一人で行かせられない。
「いや俺がいく」
「あんたそんなに強くないでしょ」
「そりゃそうだがな……」
 強さの面では確かにその通りだが、そういう問題でもないのだ。
「責任を感じるなら筋違いでもあるよ」
「だれがあんな奴。お前ひとりに行かせられないってだけだ」
「二人で行って全滅したら、この街のバスターいなくなるよ?」
 互いにどうも譲る気はないらしい。変なことで頑固なんだからこいつは。
「俺は逃げ足なら自信あるぜ」
「お荷物を抱えて?」
「はいはい、痴話げんかはその辺に!」
 平行線を辿る議論にハルカが口を挟んだ。
「「痴話げんかではない!」」
 そこは俺とフィルセの意見が一致した。だが、これでは話が進まないのも事実。
「正直、能動的に迷惑ばっか掛けてるあいつの為に二人に危険なんて冒して欲しくないけど、どうしても行くってならリュウガが、ジャンヌを連れていって」
「こいつを?」
 フィルセは不満げであったが、ハルカの判断はとても正しい。審問官である俺だからこそ、この役目にピッタリなのだ。
「ギルマスのおばあちゃんに聞いたけど、審問官のナシバ系の魔法、死霊だけじゃなくて烙印持ちにも有効なんだってね。だったら多分、リュウガの方がいい」
「やったことはないけど死霊系より効きがいいらしいな」
 金縛りの魔法は簡単な堅強スキルや魔法の装飾品で防げるため軽んじられがちだが、烙印持ちにはそれらを貫通して大きな効果を与える。審問官の名前は伊達ではないよ。
「……ジャンヌがいるなら大丈夫だと思うが、死ぬなよ?」
「分かってる」
「もしシンジの奴を見捨てて帰って来ても、私は責めない」
「ま、優先度は低いしな」
 相変わらずの心配性だ。言われなくても俺は死ぬ気ないからな。ハルカはジャンヌに補修したマントを渡す。
「リュウガをお願い」
「承知した。シンジとやらも、な」
 濃紺のマントを纏ったジャンヌは、騎士としてシンジも助ける気でいた。生前はさぞ高潔な人物だっただろうことが伺える。
「どんなに愚昧な者でも救うのが騎士。それに、奴は償うべきを償っていない」
「んじゃ、行くか!」
 俺達はシンジを助けるべく、花街にある曰く付きの劇場へ向かうこととなった。
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