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3 【ミキ視点】
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「初めまして。」
そしてそのパーティーに参加した事で私は運命の人と出会ってしまった。
出会った瞬間、サトルさんの周りがキラキラして見えた。ああ、輝いている人ってこの世にいるんだ・・・私の身の周りでは見た事のないオーラをその時のサトルさんに感じた。生まれて初めての一目惚れだった。
「・・・初めまして。」
出会ったばかりのサトルさんの姿が眩しく感じ恥ずかしく、私は俯いた。
「・・・・・もしかして、緊張してるかな?」
「あ・・・すみません、今日初めてパーティに参加して・・・何を喋ったらいいかよくわからなくて・・・。」
「そう・・・初めて、なんだ。」
嘘だ。さっきまでの人とは辿々しくありながらも会話出来てたじゃないか。目の前のカッコイイサトルさんの姿にたじろいで私は何を話したらいいかわからなくなったんだ。
「実はボクも今日が初めてで。なんかこんなに沢山初対面の人とどんどん話していく事はそうそう無いからね。緊張しちゃうよね。」
そしてそんなコミュニケーション能力の低さが露呈した私にもサトルさんは優しく話しかけてくれた。何気ない会話だったとは思うが緊張しすぎて何を喋ったかはあまりよく覚えてなかった。
ああ、でも一人一人と会話出来る時間は限られている。もうすぐチェンジの時間だ。まだサトルさんと話していたい。そう自分の中で思っていてもやっぱり言葉に出して言う事は出来なかった。そしてそんな時、サトルさんが思いもよらない言葉を放つ。
「あの、時間が無いから無理を承知で言うんだけど君ともっと話がしてみたいから良かったらカップルになって欲しい。」
たぶん私自身かなり目を丸くしてたんじゃないだろうか。サトルさんからの願ってもない言葉を受けた私はそのまま彼に視線を合わせ静かに頷いた。
まさか本当に誰かとカップルになってこの会場を出られるとは・・・驚くと共に勇気を出した自分を褒め称えて抱きしめたいくらいだった。
パーティーが終わると女性陣は先に会場を出る。カップルになった子はビルの前で男性を待ち、なれなかった子は足早に帰路に着く。そしてしばらく待ったあと私を目がけてサトルさんが笑顔で歩いてきた。
「お待たせ。どっか近くのカフェでお茶でもどうかな?」
「はい、是非!」
・・・今思えば、この日が私にとっての人生の大切な分岐点だったんだよね。
婚活パーティーに行くという判断も、サトルさんとカップルになることも、その後カフェに行く事も、これから起こる事は全て自分で決めた。
自分の持っている世界を変えたくて、サトルさんと関係を持つ事で何かが変わるんじゃないかって、サトルさんなら私に新しい世界を見せてくれるんじゃないかって・・・淡い期待を持ち合わせていた。自分なりにもがきながらサトルさんという人間に惹かれていった・・・でも。
まさか、この後その一目惚れした彼に殺される事になるとはこの時は考えもしなかったな。
サトルさんが私に見せてくれたのは新しい世界ではあったけど、それは見たり触れたりしてはいけない暗闇が広がる世界。開けてはいけない地獄の扉のドアノブに知らない内に手を伸ばし始めていた。
そしてそのパーティーに参加した事で私は運命の人と出会ってしまった。
出会った瞬間、サトルさんの周りがキラキラして見えた。ああ、輝いている人ってこの世にいるんだ・・・私の身の周りでは見た事のないオーラをその時のサトルさんに感じた。生まれて初めての一目惚れだった。
「・・・初めまして。」
出会ったばかりのサトルさんの姿が眩しく感じ恥ずかしく、私は俯いた。
「・・・・・もしかして、緊張してるかな?」
「あ・・・すみません、今日初めてパーティに参加して・・・何を喋ったらいいかよくわからなくて・・・。」
「そう・・・初めて、なんだ。」
嘘だ。さっきまでの人とは辿々しくありながらも会話出来てたじゃないか。目の前のカッコイイサトルさんの姿にたじろいで私は何を話したらいいかわからなくなったんだ。
「実はボクも今日が初めてで。なんかこんなに沢山初対面の人とどんどん話していく事はそうそう無いからね。緊張しちゃうよね。」
そしてそんなコミュニケーション能力の低さが露呈した私にもサトルさんは優しく話しかけてくれた。何気ない会話だったとは思うが緊張しすぎて何を喋ったかはあまりよく覚えてなかった。
ああ、でも一人一人と会話出来る時間は限られている。もうすぐチェンジの時間だ。まだサトルさんと話していたい。そう自分の中で思っていてもやっぱり言葉に出して言う事は出来なかった。そしてそんな時、サトルさんが思いもよらない言葉を放つ。
「あの、時間が無いから無理を承知で言うんだけど君ともっと話がしてみたいから良かったらカップルになって欲しい。」
たぶん私自身かなり目を丸くしてたんじゃないだろうか。サトルさんからの願ってもない言葉を受けた私はそのまま彼に視線を合わせ静かに頷いた。
まさか本当に誰かとカップルになってこの会場を出られるとは・・・驚くと共に勇気を出した自分を褒め称えて抱きしめたいくらいだった。
パーティーが終わると女性陣は先に会場を出る。カップルになった子はビルの前で男性を待ち、なれなかった子は足早に帰路に着く。そしてしばらく待ったあと私を目がけてサトルさんが笑顔で歩いてきた。
「お待たせ。どっか近くのカフェでお茶でもどうかな?」
「はい、是非!」
・・・今思えば、この日が私にとっての人生の大切な分岐点だったんだよね。
婚活パーティーに行くという判断も、サトルさんとカップルになることも、その後カフェに行く事も、これから起こる事は全て自分で決めた。
自分の持っている世界を変えたくて、サトルさんと関係を持つ事で何かが変わるんじゃないかって、サトルさんなら私に新しい世界を見せてくれるんじゃないかって・・・淡い期待を持ち合わせていた。自分なりにもがきながらサトルさんという人間に惹かれていった・・・でも。
まさか、この後その一目惚れした彼に殺される事になるとはこの時は考えもしなかったな。
サトルさんが私に見せてくれたのは新しい世界ではあったけど、それは見たり触れたりしてはいけない暗闇が広がる世界。開けてはいけない地獄の扉のドアノブに知らない内に手を伸ばし始めていた。
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