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消えない罪
消えない罪(5)
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新しい職場は、保護士の先生の紹介の、小さな運送会社。トラック乗ってるのが7人と、事務のおばちゃんがひとり。あとは社長と社長の奥さんの10人。私は城田さんに連れられて、みんなに挨拶をする。社長はおっちゃんやけど、ええ人そうで、私はちょっと安心していた。
「ちょっと気強いとこもあるんですけど、真面目でええ子なんで、よろしくお願いします」
城田さんが深々と頭を下げて、私も慌てて、頭を下げた。
「そんな堅苦しいことええですって。聡子ちゃん、ここにおるのは、みんなちょっとまちごうてしもたんばっかりや、気使うことないからな。みんな気ええやつばっかりやし、すぐに仲良うなれるわ」
「はい、あの、が、がんばります」
「がんばってや、しっかり働いてくれたら、お給料も上げるからな」
私はそのまま、事務のおばちゃんに連れられて、社長の部屋を出た。
「聡子ちゃんゆうの?」
「あ、はい、野江聡子です」
「私、明石真由美ゆうんよ、よろしくね。いくつ?」
「21です。今年、22です」
「そう、ここ、トラックは若い子もいてるから、仲良うなれるおもうわ。……聡子ちゃん、左目、悪いん?」
あのとき、ヤクザに殴られた左目は、そのまま見えなくなった。手術したら治るって言われたけど、人殺した罪を消そうとしてるみたいで、そのままにしてる。
「生まれつき、見えなくて」
「そう、大変やね。困ったことあったら、なんでもゆうてね」
真由美さんは、おっとりした、きれいなおばちゃん。後から聞いたけど、真由美さんは、旦那から暴力受けてて、子供守るために、殺してしまったらしい。そんなん、罪なんかな。暴力する旦那のほうが悪いんちゃうんかな。
事務の仕事はすぐに慣れて、花見やバーベキューやって、なにかとみんなで集まっては、わいわいやって、私もそれなりに楽しんでる。なんとなく、彼氏もできて、いつのまにか、彼と一緒に住むようになった。
彼はトラックの運転手で、私とは同い年。窃盗で少年院に入ってたらしい。子供の頃から、お父さんに金庫やぶりやらされてて、今は、そのお父さんの残した借金を肩代わりしてる。
「聡子、シャンプーもうてきたで。配達先の倉庫あるやん、売れ残りのやつ、持って帰ってええっていうから、ほら、めっちゃもうてきた」
「わあ、こんなに、一生買わんでええなあ」
私たちは、お金はなかったけど、いろんな人に助けてもらって、なんとか生活してる。時々、城田さんも会いに来てくれて、彼はしょっちゅう、怒られてる。
「ほんま、城田のオヤジ、まじでうるさいわ」
「龍二のこと気に入ってるんよ。私には、めっちゃええ男やって、褒めてるで」
彼は嬉しそうに、茶髪をかきあげて、タバコをくわえた。
「それ、私のやねんけど」
「ええやん、また返すから。なあ、それよりな、聡子。俺な、考えてんけど」
「何を?」
「親父の借金、このままいったらちゃんと返せそうやねん。そしたら、その、一緒にならへんかなって思って」
「一緒にって……それ、結婚ってこと?」
「まあ、そういうことや。指輪は、まだ買われへんけど、俺、一生懸命働くし、絶対、苦労はさせへんから」
いつになく、龍二は真剣な顔してる。ああ、城田さん、ゆうてたなあ、一緒におって落ち着く男がいいって。
「龍二、私な、赤ちゃんほしいねん」
「ガキか? ええなあ、俺と聡子のガキやったら、絶対かわいいわ」
「うん……幸せになれるかな」
「幸せにする。何があってもな、聡子のこと幸せにするからな」
私たちは、狭いアパートで、壁の薄い部屋で、普通の若い恋人みたいにエッチする。音が聞こえへんか、いっつも冷や冷やして、顔を近づけて、くすくす笑いながら。
貧しいけど、穏やかで、静かな生活。龍二と暮らし始めて3年が経って、私は夜の街も、ブランドのアクセサリーも、全部忘れて、彼との生活に満足していた。
「どういうことや! 話しちゃうやんけ!」
アパートに帰ると、先に帰っていた彼が、電話相手に、声を荒げていた。
「ちょっと待て、そんなもん知るか! 俺は払わんからな!」
そう怒鳴って、携帯を畳に叩きつけた。
「くそっ、なんでやねん!」
「龍二、なんかあったん」
「親父の借金、膨らんどったんや。俺が今まで返したんは、利息分やとか……どうなってんねん!」
「あと、なんぼ残ってるん」
「わからん、また勝手に借金しとるみたいで……なんでやねん、俺はいつまで……」
「なあ、城田さんに相談しようや。なんか、力なってくれるかもしれん」
「あかん、相手はヤクザや。逆に迷惑かかる」
「返そう、私も働くし、生活は今まで通りでええやん」
彼はふと、テレビの横の、あの写真を見た。
「あれ、雅子やったっけ」
「ああ、そうや。入る前の写真や」
「おまえ、別人みたいやな。髪の毛も長いし、化粧もしてるし……」
「昔のことやん。あれも、盗んだ金でやってたんや、生活は今と変わらへん」
「あの雅子って子、どないしてるんや」
「わからん、あれ以来会ってないから……そやけど、東京で幸せにやってると思う」
「東京で……幸せにか……」
龍二は携帯を拾って、立ち上がった。
「どこ行くん」
「ちょっとな。聡子、約束したやろ、幸せにするって、俺、絶対守るからな」
なんか、嫌な予感がする。いっつも優しい龍二の顔からは笑顔が消えて、そんな顔、見たことない。
「龍二、私、今のままでええから、なあ、今のままでええやん」
「あかん、ガキほしいんやろ? このままやったら、ガキなんか育てられへん。俺に任せとけ、大丈夫や」
そのまま出て行った彼は、夜遅くに帰ってきた。
「どこ行ってたん」
彼は無言のまま、布団に入って、私を抱きしめる。
「龍二、なあ」
「前からな、声かけてもうてたんや。院におったときにしりおうた人でな……」
「あ、あんた、まさか……」
「組入りするわ」
「そんなこと、あかんに決まってるやろ!」
「大丈夫や。おまえはなんも心配せんでええ」
「龍二……」
「聡子、幸せにするからな。シャネルでもグッチでも、なんでもこうたる。美容院も行ったらええ、きれいに髪の毛、染めてこい。ええ車こうて、かわいいガキ連れて、マイホームや。ええ生活させたるからな」
幸せ、ええ生活……どっかで憧れてた。働いても働いても、口紅ひとつ、買うのも迷ってしまう生活、もう、どっかで、嫌になってた。
「私、どないしたらええん」
「おまえはそのままでええ。このまま、俺のそばにおったらええ」
まだ子供だった私たちは、それで幸せになれるって、本気で信じていた。
「ちょっと気強いとこもあるんですけど、真面目でええ子なんで、よろしくお願いします」
城田さんが深々と頭を下げて、私も慌てて、頭を下げた。
「そんな堅苦しいことええですって。聡子ちゃん、ここにおるのは、みんなちょっとまちごうてしもたんばっかりや、気使うことないからな。みんな気ええやつばっかりやし、すぐに仲良うなれるわ」
「はい、あの、が、がんばります」
「がんばってや、しっかり働いてくれたら、お給料も上げるからな」
私はそのまま、事務のおばちゃんに連れられて、社長の部屋を出た。
「聡子ちゃんゆうの?」
「あ、はい、野江聡子です」
「私、明石真由美ゆうんよ、よろしくね。いくつ?」
「21です。今年、22です」
「そう、ここ、トラックは若い子もいてるから、仲良うなれるおもうわ。……聡子ちゃん、左目、悪いん?」
あのとき、ヤクザに殴られた左目は、そのまま見えなくなった。手術したら治るって言われたけど、人殺した罪を消そうとしてるみたいで、そのままにしてる。
「生まれつき、見えなくて」
「そう、大変やね。困ったことあったら、なんでもゆうてね」
真由美さんは、おっとりした、きれいなおばちゃん。後から聞いたけど、真由美さんは、旦那から暴力受けてて、子供守るために、殺してしまったらしい。そんなん、罪なんかな。暴力する旦那のほうが悪いんちゃうんかな。
事務の仕事はすぐに慣れて、花見やバーベキューやって、なにかとみんなで集まっては、わいわいやって、私もそれなりに楽しんでる。なんとなく、彼氏もできて、いつのまにか、彼と一緒に住むようになった。
彼はトラックの運転手で、私とは同い年。窃盗で少年院に入ってたらしい。子供の頃から、お父さんに金庫やぶりやらされてて、今は、そのお父さんの残した借金を肩代わりしてる。
「聡子、シャンプーもうてきたで。配達先の倉庫あるやん、売れ残りのやつ、持って帰ってええっていうから、ほら、めっちゃもうてきた」
「わあ、こんなに、一生買わんでええなあ」
私たちは、お金はなかったけど、いろんな人に助けてもらって、なんとか生活してる。時々、城田さんも会いに来てくれて、彼はしょっちゅう、怒られてる。
「ほんま、城田のオヤジ、まじでうるさいわ」
「龍二のこと気に入ってるんよ。私には、めっちゃええ男やって、褒めてるで」
彼は嬉しそうに、茶髪をかきあげて、タバコをくわえた。
「それ、私のやねんけど」
「ええやん、また返すから。なあ、それよりな、聡子。俺な、考えてんけど」
「何を?」
「親父の借金、このままいったらちゃんと返せそうやねん。そしたら、その、一緒にならへんかなって思って」
「一緒にって……それ、結婚ってこと?」
「まあ、そういうことや。指輪は、まだ買われへんけど、俺、一生懸命働くし、絶対、苦労はさせへんから」
いつになく、龍二は真剣な顔してる。ああ、城田さん、ゆうてたなあ、一緒におって落ち着く男がいいって。
「龍二、私な、赤ちゃんほしいねん」
「ガキか? ええなあ、俺と聡子のガキやったら、絶対かわいいわ」
「うん……幸せになれるかな」
「幸せにする。何があってもな、聡子のこと幸せにするからな」
私たちは、狭いアパートで、壁の薄い部屋で、普通の若い恋人みたいにエッチする。音が聞こえへんか、いっつも冷や冷やして、顔を近づけて、くすくす笑いながら。
貧しいけど、穏やかで、静かな生活。龍二と暮らし始めて3年が経って、私は夜の街も、ブランドのアクセサリーも、全部忘れて、彼との生活に満足していた。
「どういうことや! 話しちゃうやんけ!」
アパートに帰ると、先に帰っていた彼が、電話相手に、声を荒げていた。
「ちょっと待て、そんなもん知るか! 俺は払わんからな!」
そう怒鳴って、携帯を畳に叩きつけた。
「くそっ、なんでやねん!」
「龍二、なんかあったん」
「親父の借金、膨らんどったんや。俺が今まで返したんは、利息分やとか……どうなってんねん!」
「あと、なんぼ残ってるん」
「わからん、また勝手に借金しとるみたいで……なんでやねん、俺はいつまで……」
「なあ、城田さんに相談しようや。なんか、力なってくれるかもしれん」
「あかん、相手はヤクザや。逆に迷惑かかる」
「返そう、私も働くし、生活は今まで通りでええやん」
彼はふと、テレビの横の、あの写真を見た。
「あれ、雅子やったっけ」
「ああ、そうや。入る前の写真や」
「おまえ、別人みたいやな。髪の毛も長いし、化粧もしてるし……」
「昔のことやん。あれも、盗んだ金でやってたんや、生活は今と変わらへん」
「あの雅子って子、どないしてるんや」
「わからん、あれ以来会ってないから……そやけど、東京で幸せにやってると思う」
「東京で……幸せにか……」
龍二は携帯を拾って、立ち上がった。
「どこ行くん」
「ちょっとな。聡子、約束したやろ、幸せにするって、俺、絶対守るからな」
なんか、嫌な予感がする。いっつも優しい龍二の顔からは笑顔が消えて、そんな顔、見たことない。
「龍二、私、今のままでええから、なあ、今のままでええやん」
「あかん、ガキほしいんやろ? このままやったら、ガキなんか育てられへん。俺に任せとけ、大丈夫や」
そのまま出て行った彼は、夜遅くに帰ってきた。
「どこ行ってたん」
彼は無言のまま、布団に入って、私を抱きしめる。
「龍二、なあ」
「前からな、声かけてもうてたんや。院におったときにしりおうた人でな……」
「あ、あんた、まさか……」
「組入りするわ」
「そんなこと、あかんに決まってるやろ!」
「大丈夫や。おまえはなんも心配せんでええ」
「龍二……」
「聡子、幸せにするからな。シャネルでもグッチでも、なんでもこうたる。美容院も行ったらええ、きれいに髪の毛、染めてこい。ええ車こうて、かわいいガキ連れて、マイホームや。ええ生活させたるからな」
幸せ、ええ生活……どっかで憧れてた。働いても働いても、口紅ひとつ、買うのも迷ってしまう生活、もう、どっかで、嫌になってた。
「私、どないしたらええん」
「おまえはそのままでええ。このまま、俺のそばにおったらええ」
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