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76義務
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「…え?嘘?」
「ええ、先ほど彼らに説明した内容は嘘よ。
『巫女イルヴァ』が精霊の世界を通ってこの異世界に来ていたのではないの。
私が『グレイ家』で教えられたことを話すわね」
まだよく状況を飲み込めないエマの肩をポンポンとたたきながら皇太后ジェシカは話を続けた。
「本当は、この異世界は『イルヴァ』という普通の少女が創造したものなの。
まだルーンが民の言葉として使われていた時代、彼女はささやかなお伽話を作ったの。
それがこの異世界が生み出された瞬間だった」
ジェシカが語り出した内容はこうだ。
創造された空想の世界は異世界として実体化し、少女イルヴァは何らかの方法でこの世界に来ては様々なものを創った。
ここは彼女にとっては楽しいただの遊び場だった。ルーン文字で編まれたお話の世界なら『ルーン』は創造主の言葉。なんでも思いのまま。
やがて『イルヴァ』が亡くなってもこの異世界は消滅することはなく、それどころか『イルヴァ』以降血筋の娘たちが度々この異世界に呼ばれるようになってしまった。
どういった仕組みで私たちがここに飛ばされるのかはわからない。多分、親を慕うように『イルヴァ』の血筋の娘をこの世界は呼び寄せるのかも知れない。
ドリスのようにこの世界の娘に継がれた『ルーン』が悪用されなかったのは、『少女イルヴァ』が悪用のない優しい世界を望んだから。
つまり、この設定のおかげで、もしうっかり世間に漏れたとしても悪用されることなく補正されるのだと思われる。
でも、長い長い年月を経てやがて『ルーンの力』が及ぶものが四つだけと限られたものになってきている。
ジェシカは動物と意思疎通出来る魔女にも人を操る呪術の魔女にも会ったことがない。他国にいるのかも知れないけれど、もういないのかも知れない。
イルヴァが書いた本はいつの間にか失われてしまっていて、このことだけが『グレイ家』に口伝されているだけ。この世界はやがて創造主の言葉『ルーン』から完全に離れ本当の意味で自ら歩んで行こうとしているのかも知れない…。
信じ難い話だった。
でも、実際こうして世界は存在するのだから、そうなのだと納得するしかなかった。
そして、ジークヴァルトたちに、この世界は一人の少女の拙いお伽話から出来たあやうい世界などと言えるわけがなかった。
「そういえば、ホランヴェルス家の応接室は見たかしら?」
ジェシカは一転明るい口調で唐突にそう聞いてきた。
どうしてそんな話を急にするのかと戸惑い気味に頷くと、
「驚いた?私も初めて見たとき驚いたわ。
だって、英国のグレイ家のものとそっくりなんですもの。
あれはヴィクトリア女王時代の様式だから多分その頃の娘か、ひょっとすると、未来の『イルヴァ』がこの世界で時代を遡ったのか…
どちらにせよ、エマ姉様、ホランヴェルス家に嫁いだ『イルヴァ』がいたのよ」
とエマの顔をのぞきこみ、
「エマ姉様。
どこにも行かないで。
この国にいて」
と最後は懇願するようにエマの両手に自分の両手を重ねた。
✳︎
エマはジークヴァルトの待つ応接室へ足取り重く向かっていた。
あれからジェシカには皇太后の縁戚の娘としてこの国の『グレイ伯爵家』を継いで欲しいと言われた。
もともとエマはこの国を出ようと思っていた。でも、ジェシカにはそんな考えはお見通しだったのだろう。
(私たちの先祖の女の子がこの世界の創造主?
『ルーン』で創ったお話の世界って…でもたしかに、どんな薬だって創ることが出来るものね。そこはすごく納得。それに…いきなり女伯爵って…)
「こんな展開、想像もできないって」
例えば、ドリスと出会ったテューセック村に帰るのはどうだろう。エマにとって故郷だし、帰れば村長夫婦も喜んでくれるだろう。
でも、テューセック村にもう家はない。
それに村長の息子のハンスとの結婚を断った挙げ句、襲われかけたのに平然と暮らすことなどもう出来ない。
(スーラさんのお店に戻って街で暮して、たまに近所のおばあちゃんたちに薬を作ったりして…それもダメか。
またスーラさんたちにどんな迷惑をかけることになるかも知れない…)
ホージ侯爵の悪事が暴かれた今 ジークヴァルトに保護してもらう理由はないのだからあの屋敷も出るべきだろう。
この国にとどまるのなら身の振り方は早く決めなくてはならない。
やっぱりジェシカの希望通り伯爵家を継ぐべきか。そうすれば高齢の彼女をいつでも気遣える距離にいることも出来る。
(貴族社会で暮らした方が丸くおさまるかな…。
そうすると、ジークヴァルト様とはこれからは知人として顔を合わすことになるのよね……
知人…そうよね、『知人』よね。)
不意にエマは孤独を感じた。
こんな異世界で従姉妹のジェシカに会えて、血の繋がりのあるルイス王子がいる。
ジークヴァルトとも知り合えた。ルーという親友がいて、スーラやロジ、ロイ達とは家族のような縁を感じている。
周りにこんなに大切な人たちがいるのにどうしてそんな気持ちになるのか。
ドリスがいた頃は『魔女』になることに懸命だった。王都にきてからはホージ侯爵の悪事を挫くことを考えていた。
(『私』は本当はこれからどうしたいの?)
目の前の道がふつりと途切れたような感覚におそわれた。
「皇太后様の『界渡り』のことは私が宰相となる時にお教え頂いた。『イルヴァ』のことも」
応接室の扉の前で中から聞こえてきた宰相デイヴィッドの声にエマはハッとなった。
「古来より何人もの『イルヴァ』が知識や知恵を伝え文化を担い、神のような『魔女の力』をこの世界のためにふるってきた。
『魔女』がこの世界の創始から関わっているという古くからの伝承はジークヴァルトお前も知っているだろう」
立ち聞きはまずいと思いながらも、いまのエマには彼らだけの会話が気になった。
「その『魔女』がいま我が国には二人もいらっしゃる。さらに皇太后様の極近いお血筋である『イルヴァ』だ。
皇太后様はエマ様にグレイ伯爵家を継いで頂き、今後の保護もホランヴェルス家に任せてもよいとお考えだ。
なのに『お前ほどの男が』と呆れておられたではないか。
ジークヴァルト、『エマ・イルヴァ・グレイ』をお護りすることは宰相家であるホランヴェルス公爵家の義務だと思え。
それにしても、私の息子が肝心なところで朴念仁とは情けない」
「……父上、皇太后様のご意向は私も承知いたしました。
彼女は必ずホランヴェルス家に迎えますのでご心配なく」
「二人ともそれくらいにしておけば?
そろそろエマも戻ってくるころじゃないか?
しかし、驚いたね、『界渡り』?僕がいとこの孫っ?
僕はエマを何て呼べばいいんだろうか。
おばさん?大おばさん?
ははは、エマに怒られてしまうね」
ジェシカはもう幼かったあの頃の従姉妹のままではない。
ただ無邪気にエマと離れたくないと言っているのではない。この国を実質的に治める為政者としての考えがあるのだから。
そして、私心を捨ててもそれに従うのは臣下として当たり前のこと。
(ジェシーがホランヴェルス家の応接室の話を急にしたのはつまりこういうこと。
過去に『イルヴァ』が嫁いだ前例があるのだから私にも同じようにして欲しいと。)
ここは現実の世界。
悪いやつをやっつけても「めでたし、めでたし」のその先がある。
「ホランヴェルス家の義務」という言葉が、扉の前でたたずむエマの胸を貫いていた。
「ええ、先ほど彼らに説明した内容は嘘よ。
『巫女イルヴァ』が精霊の世界を通ってこの異世界に来ていたのではないの。
私が『グレイ家』で教えられたことを話すわね」
まだよく状況を飲み込めないエマの肩をポンポンとたたきながら皇太后ジェシカは話を続けた。
「本当は、この異世界は『イルヴァ』という普通の少女が創造したものなの。
まだルーンが民の言葉として使われていた時代、彼女はささやかなお伽話を作ったの。
それがこの異世界が生み出された瞬間だった」
ジェシカが語り出した内容はこうだ。
創造された空想の世界は異世界として実体化し、少女イルヴァは何らかの方法でこの世界に来ては様々なものを創った。
ここは彼女にとっては楽しいただの遊び場だった。ルーン文字で編まれたお話の世界なら『ルーン』は創造主の言葉。なんでも思いのまま。
やがて『イルヴァ』が亡くなってもこの異世界は消滅することはなく、それどころか『イルヴァ』以降血筋の娘たちが度々この異世界に呼ばれるようになってしまった。
どういった仕組みで私たちがここに飛ばされるのかはわからない。多分、親を慕うように『イルヴァ』の血筋の娘をこの世界は呼び寄せるのかも知れない。
ドリスのようにこの世界の娘に継がれた『ルーン』が悪用されなかったのは、『少女イルヴァ』が悪用のない優しい世界を望んだから。
つまり、この設定のおかげで、もしうっかり世間に漏れたとしても悪用されることなく補正されるのだと思われる。
でも、長い長い年月を経てやがて『ルーンの力』が及ぶものが四つだけと限られたものになってきている。
ジェシカは動物と意思疎通出来る魔女にも人を操る呪術の魔女にも会ったことがない。他国にいるのかも知れないけれど、もういないのかも知れない。
イルヴァが書いた本はいつの間にか失われてしまっていて、このことだけが『グレイ家』に口伝されているだけ。この世界はやがて創造主の言葉『ルーン』から完全に離れ本当の意味で自ら歩んで行こうとしているのかも知れない…。
信じ難い話だった。
でも、実際こうして世界は存在するのだから、そうなのだと納得するしかなかった。
そして、ジークヴァルトたちに、この世界は一人の少女の拙いお伽話から出来たあやうい世界などと言えるわけがなかった。
「そういえば、ホランヴェルス家の応接室は見たかしら?」
ジェシカは一転明るい口調で唐突にそう聞いてきた。
どうしてそんな話を急にするのかと戸惑い気味に頷くと、
「驚いた?私も初めて見たとき驚いたわ。
だって、英国のグレイ家のものとそっくりなんですもの。
あれはヴィクトリア女王時代の様式だから多分その頃の娘か、ひょっとすると、未来の『イルヴァ』がこの世界で時代を遡ったのか…
どちらにせよ、エマ姉様、ホランヴェルス家に嫁いだ『イルヴァ』がいたのよ」
とエマの顔をのぞきこみ、
「エマ姉様。
どこにも行かないで。
この国にいて」
と最後は懇願するようにエマの両手に自分の両手を重ねた。
✳︎
エマはジークヴァルトの待つ応接室へ足取り重く向かっていた。
あれからジェシカには皇太后の縁戚の娘としてこの国の『グレイ伯爵家』を継いで欲しいと言われた。
もともとエマはこの国を出ようと思っていた。でも、ジェシカにはそんな考えはお見通しだったのだろう。
(私たちの先祖の女の子がこの世界の創造主?
『ルーン』で創ったお話の世界って…でもたしかに、どんな薬だって創ることが出来るものね。そこはすごく納得。それに…いきなり女伯爵って…)
「こんな展開、想像もできないって」
例えば、ドリスと出会ったテューセック村に帰るのはどうだろう。エマにとって故郷だし、帰れば村長夫婦も喜んでくれるだろう。
でも、テューセック村にもう家はない。
それに村長の息子のハンスとの結婚を断った挙げ句、襲われかけたのに平然と暮らすことなどもう出来ない。
(スーラさんのお店に戻って街で暮して、たまに近所のおばあちゃんたちに薬を作ったりして…それもダメか。
またスーラさんたちにどんな迷惑をかけることになるかも知れない…)
ホージ侯爵の悪事が暴かれた今 ジークヴァルトに保護してもらう理由はないのだからあの屋敷も出るべきだろう。
この国にとどまるのなら身の振り方は早く決めなくてはならない。
やっぱりジェシカの希望通り伯爵家を継ぐべきか。そうすれば高齢の彼女をいつでも気遣える距離にいることも出来る。
(貴族社会で暮らした方が丸くおさまるかな…。
そうすると、ジークヴァルト様とはこれからは知人として顔を合わすことになるのよね……
知人…そうよね、『知人』よね。)
不意にエマは孤独を感じた。
こんな異世界で従姉妹のジェシカに会えて、血の繋がりのあるルイス王子がいる。
ジークヴァルトとも知り合えた。ルーという親友がいて、スーラやロジ、ロイ達とは家族のような縁を感じている。
周りにこんなに大切な人たちがいるのにどうしてそんな気持ちになるのか。
ドリスがいた頃は『魔女』になることに懸命だった。王都にきてからはホージ侯爵の悪事を挫くことを考えていた。
(『私』は本当はこれからどうしたいの?)
目の前の道がふつりと途切れたような感覚におそわれた。
「皇太后様の『界渡り』のことは私が宰相となる時にお教え頂いた。『イルヴァ』のことも」
応接室の扉の前で中から聞こえてきた宰相デイヴィッドの声にエマはハッとなった。
「古来より何人もの『イルヴァ』が知識や知恵を伝え文化を担い、神のような『魔女の力』をこの世界のためにふるってきた。
『魔女』がこの世界の創始から関わっているという古くからの伝承はジークヴァルトお前も知っているだろう」
立ち聞きはまずいと思いながらも、いまのエマには彼らだけの会話が気になった。
「その『魔女』がいま我が国には二人もいらっしゃる。さらに皇太后様の極近いお血筋である『イルヴァ』だ。
皇太后様はエマ様にグレイ伯爵家を継いで頂き、今後の保護もホランヴェルス家に任せてもよいとお考えだ。
なのに『お前ほどの男が』と呆れておられたではないか。
ジークヴァルト、『エマ・イルヴァ・グレイ』をお護りすることは宰相家であるホランヴェルス公爵家の義務だと思え。
それにしても、私の息子が肝心なところで朴念仁とは情けない」
「……父上、皇太后様のご意向は私も承知いたしました。
彼女は必ずホランヴェルス家に迎えますのでご心配なく」
「二人ともそれくらいにしておけば?
そろそろエマも戻ってくるころじゃないか?
しかし、驚いたね、『界渡り』?僕がいとこの孫っ?
僕はエマを何て呼べばいいんだろうか。
おばさん?大おばさん?
ははは、エマに怒られてしまうね」
ジェシカはもう幼かったあの頃の従姉妹のままではない。
ただ無邪気にエマと離れたくないと言っているのではない。この国を実質的に治める為政者としての考えがあるのだから。
そして、私心を捨ててもそれに従うのは臣下として当たり前のこと。
(ジェシーがホランヴェルス家の応接室の話を急にしたのはつまりこういうこと。
過去に『イルヴァ』が嫁いだ前例があるのだから私にも同じようにして欲しいと。)
ここは現実の世界。
悪いやつをやっつけても「めでたし、めでたし」のその先がある。
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