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第48話 力の行方
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割れた空間の中は真っ暗で、偶にアスカが見ている夢のような景色だった。
中に入るとすぐに割れていた空間は閉じ、辺りは暗闇に包まれた。
「ここは?」
「世界の狭間だ。簡単に言えば、俺の世界とお前の世界の間にできたほんの少しの隙間と言ったところだ」
「その剣を使って空間を斬ったのか……。じゃあ、あの刀は?」
「この剣と融合した。勿論解除はできる。空間を斬ること自体の能力は刀の方にあるんだが、何故かこういう風に融合してから使わないと成功しない」
「融合武器を融合できる時点でもうおかしい」
ちょいちょい質問をしながら歩いて行く。アスカにはどこに向かっているのかはまったくわかっていないので、行き先はシロウのみが知る。
ここでは自分を殺さないのかとアスカが質問すると、シロウ曰く、ここで下手に暴れると道がわからなくなるらしい。それに加え、この世界の狭間で両世界へ繋がる道を作ってしまった場合、片方の世界の物が別の世界に渡ってしまうとのこと。
「それと、お前にはまだ生かさなければならない理由ができた」
「殺すか殺さないのか、結局どっちなんだよ」
「まだ殺さん。変異種とかいう問題が片付くまではな」
変異種──その言葉を聞いた途端、アスカは気持ちを切り替える。
シロウのせいで後々に考えていた変異種のことだが、先程のシロウの攻撃から変異種にまともに戦えるのは現状アスカとシロウだけだ。ここで戦力を削るのはまずいと思ったシロウは、アスカを変異種の件が一段落付いてからでもいいだろうと考える。
アスカから目を離さなければ、シロウの知る最悪の未来に至る選択が来てもなんとか対応できる。
「……この辺りか」
しばらく歩いているとシロウが立ち止まり、ここに入る時と同じように剣を振るい空間を斬る。
スパッと開いた空間の先には、先程アスカ達がいた洞窟の中ではなく、洞窟とは少し離れた森の中にいた。しかし、時間自体はあまり経っていないようで、未だに暴風雨は降り続けていた。
「言っておくが、世界の狭間では時間や流れが違う。向こうの5分はこっちで言う5秒だ」
「1時間でやっと1分か……」
「確か、森の出口はこっちだったはずだ」
森の外に続くであろう道をシロウの案内で向かっていく。
普通に歩いているように見えるが、アスカはこれでも警戒している。油断していれば、ふと隙ができた時に首をスパッと斬られるかもしれない。流石のクロでも切断された部位を繋げるのは無理だ。
一応殺さないとは言っているが、本当はそう言っておいて油断させる作戦なのかもしれない。
「…………」
「……そこまで警戒するな。今は殺す気は無い」
「ハァ……どうしてこうなった……」
「知るか」
「知るかって、9割お前が悪いだろ」
雨が降る中、アスカはシロウと距離を開けて歩く。
この森には少なくとも魔獣がいるはずだ。しかし、この暴風雨では流石に晴れている時よりかは行動する魔獣が少ないようだ。
しかし、この場合にとってはありがたい。もしも魔獣と遭遇すれば、ただでさえどちらかと言うと敵寄りに中立しているシロウがいるのだ。魔獣に気を取られれば、それこそシロウの思う壷だ。
──瞬間、2人の近くに落雷が発生する。
「うわっ!」
「……傘が欲しい」
「反応薄いな!?」
「落雷よりも雨を凌ぎたい。しかし、この辺りには木しかない。こういう時は木が1番危ない」
「森の中は木しかないけど?」
「……モグラになりたい」
「シロウも結局は雷が怖いんだな」
「怖くはない。うるさいだけだ、それと、急に呼び捨てにしたな」
「1度殺されかけた相手に敬語なんて使う必要ある?」
そんなことを話しているうちにどんどん落雷が降るまでの間が短くなってくる。
何故ここまで発達した積乱雲が直撃したのだろうか。わかっていたのならば、態々こんな日にクエストなんてやらなかった。全くツイてない。
「……そう言えば、クロの力が本来の半分以下ってどういうことだ?」
先程の戦闘時から気になっていた疑問だ。何故クロの力が半分以下なのか。それと、何故そのことをシロウが知っているのか。
いや、シロウについては少し先の未来を知っているからという理由で大抵は片付く。重要なのはクロの方だ。
「そういうのは直接本人に聞いてみる方がいい」
「……クロ、聞こえているか?」
『聞こえてる。それで、どうして本来の力を出せないか、てことよね?』
「ああ」
その時のクロの声は何故か震えていた。その声の震えは緊張から来たものなのか。或いは、何かに対しての恐怖や憎悪の感情から来たものなのか。
アスカの中にいるので顔の表情こそ確認できない。しかし、アスカの体の中にいるからなのか、アスカ自身には何となくだがクロの感じる様々な感情がわかる。そしてその感情はたった1つではなく、恐怖や憎悪、怒りなど様々な感情が混じっていた。
そして、アスカにだけ自身のことを語った。
──あれはお姉ちゃんと出会う数ヶ月前のこと。
私は自分の住処でゆっくりと眠っていた。私の理想の過ごし方は、誰とも争わずに平和に過ごすこと。だから人間達を見ても戦わず、変な理由で討伐しに来た時には痕跡を残さずに逃げてた。
そしてある日。幾度となく移動して疲れた私は新たな住処で疲れを癒すために眠ったの。特に何も起きない普通の睡眠だった。
私が十分に睡眠をとって目を覚ますと、ローブを着た1人の男が歩いて来たの。初めはいつも通りの討伐目的の冒険者かと思った。
しかし、その男は少し雰囲気が違った。他の冒険者とは違う何かを感じたの。
「見つけたぞ」
その男はそう言った。その時は長年私を探してやっと見つけることができた冒険者かと思った。だから私はいつもの様に軽く攻撃をして逃げようかと思った。
だけど、その男は既にその行動は読んでいたようで見たこともない結界が張られていたの。
いつも逃げ方は変えていたから冒険者側には悟られてないと思ってたんだけど、どうやら共通点を見つけられていたみたい。
そして結界にぶつかった私はバランスを崩して地面に落ちた。すぐに飛び立とうとしたけれど、何故か体が動かなかった。
恐らく、あの結界は体の昨日を一時的に麻痺させる効果があったのでしょうね。
そして、動けない私にその男が近づいてきて心臓辺りに手を当てて、こう言ったの──
「──その力、いただくぞ」
すると、私の体から何かが抜けていくような感覚がした。それと同時に麻痺して動けなかった体に力を入れられなくなって行った。
流石にこのままではいけないと思って、自身を人間の姿に変化させて何とかその何かを吸い取る手からは逃れることができた。それと同時に麻痺も解けて走ってその場を離れた。
でも、結界があったから逃げられずにまた追いつかれてまた何かを抜かれた。その時くらいね、抜かれているのは己が持つ古の龍の力だと気付いたのは。
「……その男は一体何者なんだ?」
『わからない。ローブで顔は隠れてたから……』
「それなら、どうやって逃げたんだ? 結界を張られていたんだろ?」
『そこの男……確か、シロウとか言ったっけ。彼に結界を斬ってもらって助けてもらったわ』
「シロウが?」
クロの話に出たシロウ。恐らく、クロの事情を知っているのはシロウの世界でも同じようなことがあったからだろう。でないと、クロが襲われている場所に的確に行けるはずがない。偶然、という可能性もあるかもしれないが、それだとシロウがそこにいた理由はなんなのだろうか。
『とにかく、私の力のほとんどはそいつに取られた。もしも全力だったら、シロウの刀なんて折れたんだけどね』
「……話は終わったか?」
「あ、ああ。それで、クロの言ってたことは本当なのか?」
「何の話をしていたかは知らないが、そいつを助けたという話ならば本当だ」
「それも、未来に関わる事だったのか?」
「本来ならば、あの時間にあの男は来ない。つまり、イレギュラーな存在だ。言っておくが、お前も俺と出会うということ自体が既にイレギュラーだ」
本来ならば、この世界は魔獣が出現しそれを討伐して人の住処を守るという、この世界において進むべき未来に動いていただろう。
しかし、シロウやクロの言う謎の男のようなイレギュラーな存在がこの世界を狂わせて行った。
もしかすると、今回の変異種の件もそれが原因だったりするのかもしれない。
「それよりも、そろそろ森を抜けるぞ」
「……また今度、話は聞かせてもらうからな」
「お前が生きていたのなら話してやろう。白野飛鳥」
そして、2人は暴風雨の中で森の出口に向かって進んで行った。
感じる不吉な予感。不穏な空気。近頃何か大きなことが起きる。そうアスカは思った。
そしてその予感が、アスカの想像よりも遥かにスケールが大きく、この世界が危機になるほどのものだと言うことを、シロウも含めアスカ達はまだ知らない。
中に入るとすぐに割れていた空間は閉じ、辺りは暗闇に包まれた。
「ここは?」
「世界の狭間だ。簡単に言えば、俺の世界とお前の世界の間にできたほんの少しの隙間と言ったところだ」
「その剣を使って空間を斬ったのか……。じゃあ、あの刀は?」
「この剣と融合した。勿論解除はできる。空間を斬ること自体の能力は刀の方にあるんだが、何故かこういう風に融合してから使わないと成功しない」
「融合武器を融合できる時点でもうおかしい」
ちょいちょい質問をしながら歩いて行く。アスカにはどこに向かっているのかはまったくわかっていないので、行き先はシロウのみが知る。
ここでは自分を殺さないのかとアスカが質問すると、シロウ曰く、ここで下手に暴れると道がわからなくなるらしい。それに加え、この世界の狭間で両世界へ繋がる道を作ってしまった場合、片方の世界の物が別の世界に渡ってしまうとのこと。
「それと、お前にはまだ生かさなければならない理由ができた」
「殺すか殺さないのか、結局どっちなんだよ」
「まだ殺さん。変異種とかいう問題が片付くまではな」
変異種──その言葉を聞いた途端、アスカは気持ちを切り替える。
シロウのせいで後々に考えていた変異種のことだが、先程のシロウの攻撃から変異種にまともに戦えるのは現状アスカとシロウだけだ。ここで戦力を削るのはまずいと思ったシロウは、アスカを変異種の件が一段落付いてからでもいいだろうと考える。
アスカから目を離さなければ、シロウの知る最悪の未来に至る選択が来てもなんとか対応できる。
「……この辺りか」
しばらく歩いているとシロウが立ち止まり、ここに入る時と同じように剣を振るい空間を斬る。
スパッと開いた空間の先には、先程アスカ達がいた洞窟の中ではなく、洞窟とは少し離れた森の中にいた。しかし、時間自体はあまり経っていないようで、未だに暴風雨は降り続けていた。
「言っておくが、世界の狭間では時間や流れが違う。向こうの5分はこっちで言う5秒だ」
「1時間でやっと1分か……」
「確か、森の出口はこっちだったはずだ」
森の外に続くであろう道をシロウの案内で向かっていく。
普通に歩いているように見えるが、アスカはこれでも警戒している。油断していれば、ふと隙ができた時に首をスパッと斬られるかもしれない。流石のクロでも切断された部位を繋げるのは無理だ。
一応殺さないとは言っているが、本当はそう言っておいて油断させる作戦なのかもしれない。
「…………」
「……そこまで警戒するな。今は殺す気は無い」
「ハァ……どうしてこうなった……」
「知るか」
「知るかって、9割お前が悪いだろ」
雨が降る中、アスカはシロウと距離を開けて歩く。
この森には少なくとも魔獣がいるはずだ。しかし、この暴風雨では流石に晴れている時よりかは行動する魔獣が少ないようだ。
しかし、この場合にとってはありがたい。もしも魔獣と遭遇すれば、ただでさえどちらかと言うと敵寄りに中立しているシロウがいるのだ。魔獣に気を取られれば、それこそシロウの思う壷だ。
──瞬間、2人の近くに落雷が発生する。
「うわっ!」
「……傘が欲しい」
「反応薄いな!?」
「落雷よりも雨を凌ぎたい。しかし、この辺りには木しかない。こういう時は木が1番危ない」
「森の中は木しかないけど?」
「……モグラになりたい」
「シロウも結局は雷が怖いんだな」
「怖くはない。うるさいだけだ、それと、急に呼び捨てにしたな」
「1度殺されかけた相手に敬語なんて使う必要ある?」
そんなことを話しているうちにどんどん落雷が降るまでの間が短くなってくる。
何故ここまで発達した積乱雲が直撃したのだろうか。わかっていたのならば、態々こんな日にクエストなんてやらなかった。全くツイてない。
「……そう言えば、クロの力が本来の半分以下ってどういうことだ?」
先程の戦闘時から気になっていた疑問だ。何故クロの力が半分以下なのか。それと、何故そのことをシロウが知っているのか。
いや、シロウについては少し先の未来を知っているからという理由で大抵は片付く。重要なのはクロの方だ。
「そういうのは直接本人に聞いてみる方がいい」
「……クロ、聞こえているか?」
『聞こえてる。それで、どうして本来の力を出せないか、てことよね?』
「ああ」
その時のクロの声は何故か震えていた。その声の震えは緊張から来たものなのか。或いは、何かに対しての恐怖や憎悪の感情から来たものなのか。
アスカの中にいるので顔の表情こそ確認できない。しかし、アスカの体の中にいるからなのか、アスカ自身には何となくだがクロの感じる様々な感情がわかる。そしてその感情はたった1つではなく、恐怖や憎悪、怒りなど様々な感情が混じっていた。
そして、アスカにだけ自身のことを語った。
──あれはお姉ちゃんと出会う数ヶ月前のこと。
私は自分の住処でゆっくりと眠っていた。私の理想の過ごし方は、誰とも争わずに平和に過ごすこと。だから人間達を見ても戦わず、変な理由で討伐しに来た時には痕跡を残さずに逃げてた。
そしてある日。幾度となく移動して疲れた私は新たな住処で疲れを癒すために眠ったの。特に何も起きない普通の睡眠だった。
私が十分に睡眠をとって目を覚ますと、ローブを着た1人の男が歩いて来たの。初めはいつも通りの討伐目的の冒険者かと思った。
しかし、その男は少し雰囲気が違った。他の冒険者とは違う何かを感じたの。
「見つけたぞ」
その男はそう言った。その時は長年私を探してやっと見つけることができた冒険者かと思った。だから私はいつもの様に軽く攻撃をして逃げようかと思った。
だけど、その男は既にその行動は読んでいたようで見たこともない結界が張られていたの。
いつも逃げ方は変えていたから冒険者側には悟られてないと思ってたんだけど、どうやら共通点を見つけられていたみたい。
そして結界にぶつかった私はバランスを崩して地面に落ちた。すぐに飛び立とうとしたけれど、何故か体が動かなかった。
恐らく、あの結界は体の昨日を一時的に麻痺させる効果があったのでしょうね。
そして、動けない私にその男が近づいてきて心臓辺りに手を当てて、こう言ったの──
「──その力、いただくぞ」
すると、私の体から何かが抜けていくような感覚がした。それと同時に麻痺して動けなかった体に力を入れられなくなって行った。
流石にこのままではいけないと思って、自身を人間の姿に変化させて何とかその何かを吸い取る手からは逃れることができた。それと同時に麻痺も解けて走ってその場を離れた。
でも、結界があったから逃げられずにまた追いつかれてまた何かを抜かれた。その時くらいね、抜かれているのは己が持つ古の龍の力だと気付いたのは。
「……その男は一体何者なんだ?」
『わからない。ローブで顔は隠れてたから……』
「それなら、どうやって逃げたんだ? 結界を張られていたんだろ?」
『そこの男……確か、シロウとか言ったっけ。彼に結界を斬ってもらって助けてもらったわ』
「シロウが?」
クロの話に出たシロウ。恐らく、クロの事情を知っているのはシロウの世界でも同じようなことがあったからだろう。でないと、クロが襲われている場所に的確に行けるはずがない。偶然、という可能性もあるかもしれないが、それだとシロウがそこにいた理由はなんなのだろうか。
『とにかく、私の力のほとんどはそいつに取られた。もしも全力だったら、シロウの刀なんて折れたんだけどね』
「……話は終わったか?」
「あ、ああ。それで、クロの言ってたことは本当なのか?」
「何の話をしていたかは知らないが、そいつを助けたという話ならば本当だ」
「それも、未来に関わる事だったのか?」
「本来ならば、あの時間にあの男は来ない。つまり、イレギュラーな存在だ。言っておくが、お前も俺と出会うということ自体が既にイレギュラーだ」
本来ならば、この世界は魔獣が出現しそれを討伐して人の住処を守るという、この世界において進むべき未来に動いていただろう。
しかし、シロウやクロの言う謎の男のようなイレギュラーな存在がこの世界を狂わせて行った。
もしかすると、今回の変異種の件もそれが原因だったりするのかもしれない。
「それよりも、そろそろ森を抜けるぞ」
「……また今度、話は聞かせてもらうからな」
「お前が生きていたのなら話してやろう。白野飛鳥」
そして、2人は暴風雨の中で森の出口に向かって進んで行った。
感じる不吉な予感。不穏な空気。近頃何か大きなことが起きる。そうアスカは思った。
そしてその予感が、アスカの想像よりも遥かにスケールが大きく、この世界が危機になるほどのものだと言うことを、シロウも含めアスカ達はまだ知らない。
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