[完結]予言のおわり

 薄暗く湿った地下牢に一人の女がつながれていた。
 厳重な警備の元、自由だった頃の面影がないほどやつれていた。艶めく髪はボサボサに、人を魅了した強気なカリスマ性を宿した瞳は落ちくぼんでいる。
――星詠みの一族から生まれた王子が、あなたの首を刎ねるでしょう。
 それをきっかけに、くすんだ金糸のような髪に褐色の肌、薄いはちみつ色の瞳を持つ人々は王国から狩られていった。

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