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『第二部【後半】幻想と真実』 未来と過去に向かって
【11】発言(2)
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父は、母と結婚をする前に世話になっていた人の娘と付き合っていて、その人が留の母だと言っていた。過去に『色々あった』とだけ父は言ったが、轢にとっては処理が追いついていない。
だからと言って、留からは話しかけられないだろうと気にかける。留は瑠既を『父』と認識し、育ってきた様子。『父の家族』として轢たちを知っているのなら、事情を理解している分、余計に気まずいかもしれない。
「おめでとうございます」
轢は深々と頭を下げた。庾月の婚約者への対応として、無難だと選んで。──しかし。
「ありがとう……ございます」
聞こえてきた言葉は戸惑いを過分に含んでいる。
一度途切れ、続いた声に轢は奥歯を噛む。
「やめてください、俺に敬語なんて使うの」
「いや、でも……」
留の挙動があからさまに身分の差を表し、轢の心は乱れそうになる。けれど、轢はグッと呑み込む。
留が悪いのでもない。父が悪いのでもない。当然、庾月のせいでもない。
認められていない轢自身が悪いと自戒する。
「俺は……貴男の、弟にあたります……」
留は持つはずの色彩を持っていない。だが、轢はそれをあえて指摘しようとは思えなかった。
本来持つべき色彩だけで血縁を否定することは、沙稀を否定することと同様と感じたのだ。
『色々あった』──父がその一言で過去の説明を終わらせたのは、そういう意図もあったのだろう。詮索してすべてを知っても、きっと結果は『聞かなければよかった』と後悔する。
本当は、轢の抱えるモヤモヤはもっと違うところにあったと、己の気持ちを知ることとなる。轢はどちらかといえば母似で、昔から父よりも母の方が話しやすかった。そのせいか、気持ちも母と少し似たのかもしれない。父を少し遠くに感じ、憧れのように見ていた。
その父の、ひとり息子だと自負している気持ちが、心の片隅にあったのだ。
それが、壊されたような──大事なものすべてを奪われたような、そんな気持ちが抱えた思いの正体だった。
「すみません」
留が謝り、轢は妙に腹が立つ。
ただし、原因は轢自身にあると気づいた以上、留に怒りをぶつけたら八つ当たりになってしまう。
轢は深呼吸をし、冷静になろうと心がける。
「いいんです。……いや、貴男でよかったです」
父の『もうひとりの息子』であるなら、他の誰よりもよかったと本心で思える。いや、何よりも庾月が選んだ相手なのだから、『留でよかった』のだ。
何とか轢が気持ちの整理をつけようとしていると、ふいに意外な言葉が聞こえた。
「もしかして……庾月のことを?」
弱々しい声に、ギクリとする。
一度はケリをつけた想い。けれど、消えていないとも自覚していた。庾月が『婚約者』を連れて来ると聞いて、気持ちが大きく揺れたから。
ただ、奪う気は毛頭ない。
何よりも願うのは、庾月の幸せ。──だから、留にはどうしても伝えておきたいと、願った。たとえ、想い人に伝わってはいけない気持ちを交えても。
轢は、おもむに口を開く。
「俺は、幼いころから『鴻嫗城』に関して深い知識を与えられて育ちました。……叶わないと知っていました。願ってはいけないと思っていました。俺の身分では、庾月は届かないと……想ってはいけない存在だったのです。俺からは言ってはいけない……そんな、遠い存在の人です。庾月は」
いつになく声は沈んでいる。言葉に出せば、こんなにも悔しいと思い知る。
轢は涙を瞳に留め、悔しさを受け入れる。
「幸せにしてください」
身分では庾月に届かないと、ずっと想いを伝えずに過ごしてきた。それなのに、庾月が選んだ相手は、『身分』を意識しないで過ごしてきた人物だった。生きる世界そのものが違う、俗世間の──。
「約束します」
父が同じで、本妻の子ではないと世間から存在を隠して生きてきたような──いいや、育ての親にはたくさん愛されて育ってきたのだろう。だからこそ、城でもない生家を捨てられないと、逆に庾月が行くとまで言い出した。
轢は誠心誠意、深く頭を下げる。
「お願いします」
庾月が選んだ人物だから――それだけで。轢の望みをかんたんに叶える人物だったから。
夜空にかすかな光が混ざり始める。
颯唏の疑問への正解は、轢には答えられない。その当時は庾月がなるべく元気でいられるようにと、轢は気を張りつめているのが精一杯だった。
轢がその場に立ち会っていない以上、父と大臣の発言でしか判断がつけられない。だからといって、父に颯唏の疑問を問うことはできないし、安易に颯唏に現状が正しいとも言ってあげられない。
留が庾月と結ばれてよかったと心底思う。颯唏が望むように、義兄にはなれた。多少、形は違っていても。
「四、五日離れるって知ったら、颯唏は寂しがるかなぁ……」
かわいい義弟を想像して笑う。
颯唏に言ったことは本音だ。今は颯唏が一番の気がかりで、恋愛に回せる意識がない。
轢はベッドに戻り身を横たえると、そのまま幸せそうに眠った。
翌日も鴻嫗城へと稽古に行った轢は、颯唏に数日の不在を告げる。
「ふ~ん……」
無関心な返事をする颯唏を『強がっている』と轢は判断したが、若干の寂しさを覚えた。颯唏の手をいつかは離さないといけないが、今すぐと言われれば轢が離したくないと気づかされる。
轢も十六歳。ひとり立ちのできる年齢が近づいていると、そろそろしっかりしなくてはと腹を括る。
そうして一週間が過ぎ、鴻嫗城の正面の入り口には二台の馬車が用意される。
「お気をつけて」
大臣がそう言えば、瑠既は軽く手を上げ馬車へと向かう。皆が一礼して続き、轢も同様に足を踏み出せば、背後から甘える声が聞こえた。
「轢兄まで行っちゃうの?」
振り返れば、未だ子どもの表情を見せる颯唏がいる。つい、轢の頬がゆるむ。
「一週間も会えないわけじゃないから」
「でも……」
うつむく颯唏に、轢は冗談を言う。
「じゃあ颯唏も、俺たち家族と一緒に行く?」
颯唏は『ん~』と声にならぬ声でうなる。自分では判断できないのだろう。すぐ右側にいる護衛に視線を移す。
視線の合った羅凍は『どうするんですか?』と表情で呼びかけた。そこへ、瑠既の声が飛ぶ。
「こら、颯唏。羅凍を困らせるな。……轢も、颯唏を甘やかしてばかりいるな」
轢の背筋がピッと伸びる。
「ごめんね、行ってくるね」
咄嗟に轢は謝ったが、颯唏はムッとした視線を瑠既へと向ける。それにも瑠既は気づいたのか、『それに』と続け、
「俺たちは『家族』の話をしてくるんだ。颯唏は大人しく恭良のそばにいろ」
と、突き放す。
颯唏はしょんぼりというよりも、すっかりふてくされていて、
「行ってらっしゃい、轢兄」
と、強がり片手で別れを告げる。
轢は苦笑いだ。やはりまだまだ、颯唏がかわいらしい。
「行ってきます。羅凍、頼んだよ」
手を振り返し、後ろ髪をひかれながらも馬車に乗り込む。
颯唏が気になるが、轢は振り返らない。颯唏は羅凍にもそれなりに懐いている。
きちんと颯唏が寂しがってくれることに喜びを覚えつつ、轢は浮かれる姉たちとの談笑を楽しんだ。
だからと言って、留からは話しかけられないだろうと気にかける。留は瑠既を『父』と認識し、育ってきた様子。『父の家族』として轢たちを知っているのなら、事情を理解している分、余計に気まずいかもしれない。
「おめでとうございます」
轢は深々と頭を下げた。庾月の婚約者への対応として、無難だと選んで。──しかし。
「ありがとう……ございます」
聞こえてきた言葉は戸惑いを過分に含んでいる。
一度途切れ、続いた声に轢は奥歯を噛む。
「やめてください、俺に敬語なんて使うの」
「いや、でも……」
留の挙動があからさまに身分の差を表し、轢の心は乱れそうになる。けれど、轢はグッと呑み込む。
留が悪いのでもない。父が悪いのでもない。当然、庾月のせいでもない。
認められていない轢自身が悪いと自戒する。
「俺は……貴男の、弟にあたります……」
留は持つはずの色彩を持っていない。だが、轢はそれをあえて指摘しようとは思えなかった。
本来持つべき色彩だけで血縁を否定することは、沙稀を否定することと同様と感じたのだ。
『色々あった』──父がその一言で過去の説明を終わらせたのは、そういう意図もあったのだろう。詮索してすべてを知っても、きっと結果は『聞かなければよかった』と後悔する。
本当は、轢の抱えるモヤモヤはもっと違うところにあったと、己の気持ちを知ることとなる。轢はどちらかといえば母似で、昔から父よりも母の方が話しやすかった。そのせいか、気持ちも母と少し似たのかもしれない。父を少し遠くに感じ、憧れのように見ていた。
その父の、ひとり息子だと自負している気持ちが、心の片隅にあったのだ。
それが、壊されたような──大事なものすべてを奪われたような、そんな気持ちが抱えた思いの正体だった。
「すみません」
留が謝り、轢は妙に腹が立つ。
ただし、原因は轢自身にあると気づいた以上、留に怒りをぶつけたら八つ当たりになってしまう。
轢は深呼吸をし、冷静になろうと心がける。
「いいんです。……いや、貴男でよかったです」
父の『もうひとりの息子』であるなら、他の誰よりもよかったと本心で思える。いや、何よりも庾月が選んだ相手なのだから、『留でよかった』のだ。
何とか轢が気持ちの整理をつけようとしていると、ふいに意外な言葉が聞こえた。
「もしかして……庾月のことを?」
弱々しい声に、ギクリとする。
一度はケリをつけた想い。けれど、消えていないとも自覚していた。庾月が『婚約者』を連れて来ると聞いて、気持ちが大きく揺れたから。
ただ、奪う気は毛頭ない。
何よりも願うのは、庾月の幸せ。──だから、留にはどうしても伝えておきたいと、願った。たとえ、想い人に伝わってはいけない気持ちを交えても。
轢は、おもむに口を開く。
「俺は、幼いころから『鴻嫗城』に関して深い知識を与えられて育ちました。……叶わないと知っていました。願ってはいけないと思っていました。俺の身分では、庾月は届かないと……想ってはいけない存在だったのです。俺からは言ってはいけない……そんな、遠い存在の人です。庾月は」
いつになく声は沈んでいる。言葉に出せば、こんなにも悔しいと思い知る。
轢は涙を瞳に留め、悔しさを受け入れる。
「幸せにしてください」
身分では庾月に届かないと、ずっと想いを伝えずに過ごしてきた。それなのに、庾月が選んだ相手は、『身分』を意識しないで過ごしてきた人物だった。生きる世界そのものが違う、俗世間の──。
「約束します」
父が同じで、本妻の子ではないと世間から存在を隠して生きてきたような──いいや、育ての親にはたくさん愛されて育ってきたのだろう。だからこそ、城でもない生家を捨てられないと、逆に庾月が行くとまで言い出した。
轢は誠心誠意、深く頭を下げる。
「お願いします」
庾月が選んだ人物だから――それだけで。轢の望みをかんたんに叶える人物だったから。
夜空にかすかな光が混ざり始める。
颯唏の疑問への正解は、轢には答えられない。その当時は庾月がなるべく元気でいられるようにと、轢は気を張りつめているのが精一杯だった。
轢がその場に立ち会っていない以上、父と大臣の発言でしか判断がつけられない。だからといって、父に颯唏の疑問を問うことはできないし、安易に颯唏に現状が正しいとも言ってあげられない。
留が庾月と結ばれてよかったと心底思う。颯唏が望むように、義兄にはなれた。多少、形は違っていても。
「四、五日離れるって知ったら、颯唏は寂しがるかなぁ……」
かわいい義弟を想像して笑う。
颯唏に言ったことは本音だ。今は颯唏が一番の気がかりで、恋愛に回せる意識がない。
轢はベッドに戻り身を横たえると、そのまま幸せそうに眠った。
翌日も鴻嫗城へと稽古に行った轢は、颯唏に数日の不在を告げる。
「ふ~ん……」
無関心な返事をする颯唏を『強がっている』と轢は判断したが、若干の寂しさを覚えた。颯唏の手をいつかは離さないといけないが、今すぐと言われれば轢が離したくないと気づかされる。
轢も十六歳。ひとり立ちのできる年齢が近づいていると、そろそろしっかりしなくてはと腹を括る。
そうして一週間が過ぎ、鴻嫗城の正面の入り口には二台の馬車が用意される。
「お気をつけて」
大臣がそう言えば、瑠既は軽く手を上げ馬車へと向かう。皆が一礼して続き、轢も同様に足を踏み出せば、背後から甘える声が聞こえた。
「轢兄まで行っちゃうの?」
振り返れば、未だ子どもの表情を見せる颯唏がいる。つい、轢の頬がゆるむ。
「一週間も会えないわけじゃないから」
「でも……」
うつむく颯唏に、轢は冗談を言う。
「じゃあ颯唏も、俺たち家族と一緒に行く?」
颯唏は『ん~』と声にならぬ声でうなる。自分では判断できないのだろう。すぐ右側にいる護衛に視線を移す。
視線の合った羅凍は『どうするんですか?』と表情で呼びかけた。そこへ、瑠既の声が飛ぶ。
「こら、颯唏。羅凍を困らせるな。……轢も、颯唏を甘やかしてばかりいるな」
轢の背筋がピッと伸びる。
「ごめんね、行ってくるね」
咄嗟に轢は謝ったが、颯唏はムッとした視線を瑠既へと向ける。それにも瑠既は気づいたのか、『それに』と続け、
「俺たちは『家族』の話をしてくるんだ。颯唏は大人しく恭良のそばにいろ」
と、突き放す。
颯唏はしょんぼりというよりも、すっかりふてくされていて、
「行ってらっしゃい、轢兄」
と、強がり片手で別れを告げる。
轢は苦笑いだ。やはりまだまだ、颯唏がかわいらしい。
「行ってきます。羅凍、頼んだよ」
手を振り返し、後ろ髪をひかれながらも馬車に乗り込む。
颯唏が気になるが、轢は振り返らない。颯唏は羅凍にもそれなりに懐いている。
きちんと颯唏が寂しがってくれることに喜びを覚えつつ、轢は浮かれる姉たちとの談笑を楽しんだ。
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