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兄と罪、罪と弟
【65】一秒でも長く
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「どうして?」
「どうしてって?」
きょとんと聞き返す捷羅に悪気はない。
哀萩の顔に嫌いなものを噛んだかのような表情が浮かぶ。渋々、哀萩は更に言いにくい言葉をなんとか発していく。
「その……相性があると言うし。捷羅はそういうの、大事にしそうって……思っているから、その……」
「相性、か」
捷羅は天井を見上げる。ぼんやりと空でも見上げているかのような、どこか遠くに視線を投げる。
ぼんやりしている捷羅を哀萩は見つめた。すると、しばらくしてクスクスと捷羅は笑う。
そうかと思えば、今度は哀萩を見て──にっこりと微笑む。
「哀萩以上に相性のいい人はいないと思うよ?」
「もう」
意味深に言う捷羅に、哀萩は頬を膨らませる。その頬は苺のように赤い。
「あはは……でも、哀萩はどうだろうね? 一度くらい羅凍に抱かれてみたら?」
「悪趣味ね」
「だって、哀萩は……」
「私は、捷羅のことが好きよ」
まっすぐな視線を向けて哀萩はキッパリ言うと、捷羅の唇を唇で塞ぐ。強引な行動は無味だが、無意味ではない。
脈が二拍打ったころ、哀萩はスッと唇を離す。そうして、再び捷羅をまっすぐと見て、問う。
「信じてないの?」
「信じているよ」
悪びれる様子もなく捷羅は微笑み、哀萩の頬に唇をソッと落とす。──単にあいさつだ。
『またね』と行動で示し、捷羅はそっけなく出て行く。
扉が空間を区切る。廊下に出れば、これまでいた場所と一切を遮断しかたのように──捷羅はまるで何事もなかったかのように、平然と羅暁城の廊下を歩く。
自室に戻れば凪裟に電話をして、また数日経てば哀萩と一夜を過ごして。また凪裟に電話をする。
射止めたい人に電話をしても、結果を伝えるに至らず。いや、射止めたいからこそ、言えずにいて。
消化できない思いを、哀萩の肌で汗とともに流し、繰り返す。──そんな月日が過ぎて。また黒いカーテンが光を拒むかのような部屋にいた捷羅は、唐突な言葉を聞く。
「え?」
それは、父、貊羅が倒れたという知らせで。捷羅も羅凍も父から呼ばれなければ部屋には入れないが、哀萩は別だ。
養女と言えども、貊羅にとって哀萩は特別。それも、段違いに。そう、哀萩だけが自由にいつでも貊羅の部屋に出入りができる。
「母上は……知っているの?」
「さあ? え、まさか、私からは言えないわよ」
捷羅が愬羅のことを言っただけで、哀萩はたじろぐ。──それはそうだ。哀萩は、愬羅を恐れているのだから。
哀萩の返答をそうだねと言うように、捷羅は二度うなずく。そうして哀萩の頬に唇と落とし、黒いカーテンに背を向けた。
哀萩の部屋を出て向かったのは、貊羅の部屋。倒れているのが本当ならば、貊羅は捷羅を拒みたくても拒めないだろう。
哀萩の言葉を信じないわけではない。けれど、母に報告するならば、捷羅は自らの目で確認する必要がある。
重厚な扉の前に立ち、ノックをする。
返答を待つが、辺りには静寂が流れたまま。もし、貊羅が倒れているならば、寝込んでいて返答できる状態ではないのだろう。
もし、寝込んでいるなら──世話をする使用人が出入りしやすいように、鍵は開いているはず。
ドクン──捷羅の胸が高鳴る。
父と、いい思い出などない。
念願が叶って、羅凍と二度目に会えたとき──貊羅は悠畝の質問に曖昧に答えていた。
『ねぇ、貊羅くんの息子は、六歳……だっけ?』
『え? あぁ、そう……かな』
こんな、息子の年齢すら覚えていない父親が、他にどこにいるだろうか。
忘れもしない──結局、あの日も貊羅は捷羅とも、羅凍とも目を合わせなかった。
ドアノブに手を伸ばす。鼓動を強く感じながら。
あれは、禾葩がこの世を去って、しばらくしてからのことだ。母の期待にも応えられなかったと窒息しそうになりながらもなんとか呼吸をして生きながらえて。それでも、どうにかして母の期待に今後応え、城を継げば──貊羅も振り向いてくれるのではないかと、心の奥深くに持っていた期待を、たったいくつかの言葉で打ち砕かれた。
耳を疑いながら脳裏に通過した貊羅の言葉は、これまでの貊羅の言動を理解するのに妙に納得がいって。腑に落ちて。
初めて、貊羅をしっかりと見つめた。あふれ出た憎しみを瞳にためて──。
『貴男が、俺たちのことを愛してくれていない理由が……ようやくわかりました』
捷羅は自身で言いながら、どこか他人が言っているような気がしていた。そのあとは、どこかプツリと切れてしまったかのように──戻れなくなってしまった。
犯した罪は、重罪だったと自覚はあった。けれど、思ってもいなかった加重が降ってきて──苦しみが増した。
だから、捷羅は繰り返す。貊羅が一番大事にしているものを、壊すのを。羅凍が愛しているものを、奪うのを。母が憎しんでいるものを、憎しむことを。──存在するものを存在しなければと望み、家族が『家族』と再生できるような幻に囚われてしまって、実態を幻影であればいいと願って切り刻む。
見えない鮮血は、聞こえない悲鳴は、上がり続けているのに──やめられず、近頃では加速している。
ドクンドクンと高鳴る鼓動を抑えきれないまま、捷羅はドアノブを押す。すると、重い扉はずっしりとしながら開いていく。
尚も高鳴り続ける鼓動。
呼吸がしにくくても、窒息しそうだったあの日々に比べたらなんてことはない。
室内には、かすかな光が灯っている。
一歩一歩と歩けば、視界が一歩また一歩と広がってくる。
やがて、大きなベッドの前に辿り着く。
聞こえてくるのは安らかな眠りではなく、呼吸しにくそうなザワザワとした吐息。
捷羅は吐息の聞こえる間近まで足を伸ばし、醜いものを見るように見下す。
「苦しいですか? 母上も、俺たちも、長く長く苦しんだんです」
人は、最後に聴覚が残るという。それを知っていて、捷羅はわざわざ言葉を紡ぐ。
「一秒でも長く、苦しんでくださいね」
苦しみに耐える貊羅のまぶたが、かすかに動いた気がした。
翌日、捷羅は母の部屋を訪ね、報告をする。直後、愬羅は顔面蒼白にし、慌ただしく走って行った。
愬羅は、やはり貊羅が倒れたことを知らなかったのだろう。
貊羅が愬羅を見たがるとは思えない。あんな状態になっても、きちんと使用人に愬羅に言わないようにと告げていたに違いない。
愬羅は、貊羅の面倒を甲斐甲斐しくみるだろう。捷羅は、今度は哀萩にそれを報告しにいく。
愬羅と哀萩が鉢合わせをしたら、展開するのは地獄絵図。ただし、この期に及んでも捷羅が庇いたいのは愬羅だ。
一週間が経ち、二週間が経ち──捷羅から見て、愬羅はやつれていった。
父の状態は思わしくないのだろう。だが、捷羅にとっては、どうでもいい。ただ、母のやつれていく姿を見たまま放置は──できない。
父を助けたくはない。苦しみ、苦しみに沈んでいけばいい──これは、捷羅の本心だ。けれど、母を苦しみ続けさせたくはない。
共倒れか、救うかしかない二者択一で、捷羅の出した結論は──。
捷羅は城内を走る。もしかしたら、宮城研究施設の辺りにいるかもしれないと願いながら。その人物は──。
「羅凍」
案の定、愛しの人物に会いに行こうとしているところだった。
「どうしてって?」
きょとんと聞き返す捷羅に悪気はない。
哀萩の顔に嫌いなものを噛んだかのような表情が浮かぶ。渋々、哀萩は更に言いにくい言葉をなんとか発していく。
「その……相性があると言うし。捷羅はそういうの、大事にしそうって……思っているから、その……」
「相性、か」
捷羅は天井を見上げる。ぼんやりと空でも見上げているかのような、どこか遠くに視線を投げる。
ぼんやりしている捷羅を哀萩は見つめた。すると、しばらくしてクスクスと捷羅は笑う。
そうかと思えば、今度は哀萩を見て──にっこりと微笑む。
「哀萩以上に相性のいい人はいないと思うよ?」
「もう」
意味深に言う捷羅に、哀萩は頬を膨らませる。その頬は苺のように赤い。
「あはは……でも、哀萩はどうだろうね? 一度くらい羅凍に抱かれてみたら?」
「悪趣味ね」
「だって、哀萩は……」
「私は、捷羅のことが好きよ」
まっすぐな視線を向けて哀萩はキッパリ言うと、捷羅の唇を唇で塞ぐ。強引な行動は無味だが、無意味ではない。
脈が二拍打ったころ、哀萩はスッと唇を離す。そうして、再び捷羅をまっすぐと見て、問う。
「信じてないの?」
「信じているよ」
悪びれる様子もなく捷羅は微笑み、哀萩の頬に唇をソッと落とす。──単にあいさつだ。
『またね』と行動で示し、捷羅はそっけなく出て行く。
扉が空間を区切る。廊下に出れば、これまでいた場所と一切を遮断しかたのように──捷羅はまるで何事もなかったかのように、平然と羅暁城の廊下を歩く。
自室に戻れば凪裟に電話をして、また数日経てば哀萩と一夜を過ごして。また凪裟に電話をする。
射止めたい人に電話をしても、結果を伝えるに至らず。いや、射止めたいからこそ、言えずにいて。
消化できない思いを、哀萩の肌で汗とともに流し、繰り返す。──そんな月日が過ぎて。また黒いカーテンが光を拒むかのような部屋にいた捷羅は、唐突な言葉を聞く。
「え?」
それは、父、貊羅が倒れたという知らせで。捷羅も羅凍も父から呼ばれなければ部屋には入れないが、哀萩は別だ。
養女と言えども、貊羅にとって哀萩は特別。それも、段違いに。そう、哀萩だけが自由にいつでも貊羅の部屋に出入りができる。
「母上は……知っているの?」
「さあ? え、まさか、私からは言えないわよ」
捷羅が愬羅のことを言っただけで、哀萩はたじろぐ。──それはそうだ。哀萩は、愬羅を恐れているのだから。
哀萩の返答をそうだねと言うように、捷羅は二度うなずく。そうして哀萩の頬に唇と落とし、黒いカーテンに背を向けた。
哀萩の部屋を出て向かったのは、貊羅の部屋。倒れているのが本当ならば、貊羅は捷羅を拒みたくても拒めないだろう。
哀萩の言葉を信じないわけではない。けれど、母に報告するならば、捷羅は自らの目で確認する必要がある。
重厚な扉の前に立ち、ノックをする。
返答を待つが、辺りには静寂が流れたまま。もし、貊羅が倒れているならば、寝込んでいて返答できる状態ではないのだろう。
もし、寝込んでいるなら──世話をする使用人が出入りしやすいように、鍵は開いているはず。
ドクン──捷羅の胸が高鳴る。
父と、いい思い出などない。
念願が叶って、羅凍と二度目に会えたとき──貊羅は悠畝の質問に曖昧に答えていた。
『ねぇ、貊羅くんの息子は、六歳……だっけ?』
『え? あぁ、そう……かな』
こんな、息子の年齢すら覚えていない父親が、他にどこにいるだろうか。
忘れもしない──結局、あの日も貊羅は捷羅とも、羅凍とも目を合わせなかった。
ドアノブに手を伸ばす。鼓動を強く感じながら。
あれは、禾葩がこの世を去って、しばらくしてからのことだ。母の期待にも応えられなかったと窒息しそうになりながらもなんとか呼吸をして生きながらえて。それでも、どうにかして母の期待に今後応え、城を継げば──貊羅も振り向いてくれるのではないかと、心の奥深くに持っていた期待を、たったいくつかの言葉で打ち砕かれた。
耳を疑いながら脳裏に通過した貊羅の言葉は、これまでの貊羅の言動を理解するのに妙に納得がいって。腑に落ちて。
初めて、貊羅をしっかりと見つめた。あふれ出た憎しみを瞳にためて──。
『貴男が、俺たちのことを愛してくれていない理由が……ようやくわかりました』
捷羅は自身で言いながら、どこか他人が言っているような気がしていた。そのあとは、どこかプツリと切れてしまったかのように──戻れなくなってしまった。
犯した罪は、重罪だったと自覚はあった。けれど、思ってもいなかった加重が降ってきて──苦しみが増した。
だから、捷羅は繰り返す。貊羅が一番大事にしているものを、壊すのを。羅凍が愛しているものを、奪うのを。母が憎しんでいるものを、憎しむことを。──存在するものを存在しなければと望み、家族が『家族』と再生できるような幻に囚われてしまって、実態を幻影であればいいと願って切り刻む。
見えない鮮血は、聞こえない悲鳴は、上がり続けているのに──やめられず、近頃では加速している。
ドクンドクンと高鳴る鼓動を抑えきれないまま、捷羅はドアノブを押す。すると、重い扉はずっしりとしながら開いていく。
尚も高鳴り続ける鼓動。
呼吸がしにくくても、窒息しそうだったあの日々に比べたらなんてことはない。
室内には、かすかな光が灯っている。
一歩一歩と歩けば、視界が一歩また一歩と広がってくる。
やがて、大きなベッドの前に辿り着く。
聞こえてくるのは安らかな眠りではなく、呼吸しにくそうなザワザワとした吐息。
捷羅は吐息の聞こえる間近まで足を伸ばし、醜いものを見るように見下す。
「苦しいですか? 母上も、俺たちも、長く長く苦しんだんです」
人は、最後に聴覚が残るという。それを知っていて、捷羅はわざわざ言葉を紡ぐ。
「一秒でも長く、苦しんでくださいね」
苦しみに耐える貊羅のまぶたが、かすかに動いた気がした。
翌日、捷羅は母の部屋を訪ね、報告をする。直後、愬羅は顔面蒼白にし、慌ただしく走って行った。
愬羅は、やはり貊羅が倒れたことを知らなかったのだろう。
貊羅が愬羅を見たがるとは思えない。あんな状態になっても、きちんと使用人に愬羅に言わないようにと告げていたに違いない。
愬羅は、貊羅の面倒を甲斐甲斐しくみるだろう。捷羅は、今度は哀萩にそれを報告しにいく。
愬羅と哀萩が鉢合わせをしたら、展開するのは地獄絵図。ただし、この期に及んでも捷羅が庇いたいのは愬羅だ。
一週間が経ち、二週間が経ち──捷羅から見て、愬羅はやつれていった。
父の状態は思わしくないのだろう。だが、捷羅にとっては、どうでもいい。ただ、母のやつれていく姿を見たまま放置は──できない。
父を助けたくはない。苦しみ、苦しみに沈んでいけばいい──これは、捷羅の本心だ。けれど、母を苦しみ続けさせたくはない。
共倒れか、救うかしかない二者択一で、捷羅の出した結論は──。
捷羅は城内を走る。もしかしたら、宮城研究施設の辺りにいるかもしれないと願いながら。その人物は──。
「羅凍」
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