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うさぎが全部悪いんだ!!!
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眩い朝日をぼうっと見ていると一睡もしていないからか、だんだんふつふつとした怒りが込み上げてくる。朝日のキラキラとした自然の輝きが、私の今の有様をより惨めに感じさせた。
……あの朝日はあんなにキラキラしている。それに比べて今の私は……。
なんで私こんな寒空の下で暗い中パンツなんて洗ってるんだろう?なんで徹夜なんてしなくちゃいけないんだ。おかげで眠いしだるいし寒いし疲れたし惨めだしイライラが止まらないし最悪だ。こんな最低な気分で自分のパンツを洗う日が来るなんて思わなかった。百歩譲ってパンツを洗う理由があるとすれば生理の時に出る経血がついてしまった時だけだ。それ以外の理由なんて絶対あってはいけないんだ。あってはいけなかったはずなのに。まさか私がその『それ以外の理由』でパンツを洗う日がくるなんて昨日のベッドに入るまでには夢にも思っていなかった。それもこれも全部あのレイの従兄とやらのアーサーのせいだ。頭の中に悪魔?追い出す?ふっざけんじゃねぇ。思い出すだけでムカムカする。そんなわけのわからない理由で私にこんな恐怖を植え付けるなんて。おかげでこんな生き恥を味合う羽目になった。この世界に来てから不愉快だらけのイベントばかりだったけど昨日の夜ほど最低で最悪でマジで死のうと思ったことはない。ああ、気分が悪い。いや、気分が悪いのは今に始まったことではない。昨日も一昨日もその前もその前もその前もだ。この世界に来てから気分が悪いことばっかりだ。ああ、ニート生活満喫できると思いながらこの世界にやってきた直後の浮足立っていた頃が懐かしい……そうだ、そうだよ。なんで忘れてたんだろう。私、本当はニート生活満喫するためだけにこの世界にやってきたんだ。それがいつのまにか働くことになったり何人ものキャラクターと関わることになったり意味不明な理由で襲われたりして、周囲に振り回されっぱなしの毎日を送ることになった。よくよく考えれば、ここは人間の手が作り出した創作物の世界だ。いわば、全部偽物。偽物だらけの創作物の分際で人間様を振り回すなんて絶対おかしい。なんで私、律儀に創作物の世界のルールに従ってたんだ。なんで、たかだか創作物なんかのせいでこんなにしんどい思いをしなくちゃいけないんだ。なんで私、創作物の世界にいなくちゃいけないんだ。なんでなんでなんでなんでなんで!おかしいおかしいおかしいおかしい!そうだよ、全部おかしいんだよ!私がここにいるのは絶対におかしい!一体誰のせいだ。そんなの考えるまでもない。うさぎだ!うさぎのせいだ!!こんな創作物の世界に送り込んだうさぎのせいだ!!!うさぎが全部悪いんだ!!!
あの時ほどうさぎに殺意を抱いたことはない。
「―――ああ、むかつくむかつくむかつく!元々私はうさぎ……ごほごほっ、なんか大っ嫌いなんだよ!その長い耳も……ごほっ……むかつくし、その真っ白い毛の色もむかつくし、そうやってうさぎのくせに、ごほごほっ、ごほっ……しゃべるのもむかつくし、ふよふよと飛ぶのも……ごほっ、むかつく!今こそその鬱憤を晴らす時だ!!」
「ムカつく理由があまりにも意味不明で理不尽!」
ああ、うさぎの何もかもが気に入らない。そもそもなんで、私がうさぎなんかを一睡もせずに待たなければいけなかったんだ。なんかイライラしてきた。
うさぎを一刻も早くぶちのめしたくて仕方がなかった私は片づけが終わった後、うさぎが来るのを待ち構えることに決めた。まさか、この私がうさぎなんかを待つ日が来るなんてな。
うさぎがこの世界にやって来ることができる時間は制約のため朝、7時。
でも、朝は寝ていることが多いことを知っているうさぎは7時ちょうどにこっちにやってくることはほとんどない。そのため、こっちにうさぎがやってくる時間は基本ランダムだ。
何時にやってくるかわからないうさぎを待つことがまさかあれほど私の神経をすり減らせるなんてな。一睡もしていなかったせいか、待っている間貧乏ゆすりが止まらなかった。
そして、待ち尽くしたうさぎが現れた時間は9時。
2日ぶりに姿を見せたうさぎは私が起きていることによっぽど驚いたらしく『ええ!まさか起きてるなんて!ちょっと様子を見に来ただけなのに』と言いながら、長い耳をぴょこぴょこ動かしていた。
私は思った。
あれ?おかしいな。たった2日間会わなかっただけなのに、以前と違って見える。
うさぎの耳ってこんな引きちぎりたくなるような耳だったっけ?
うさぎの白い体ってこんなイライラするような体だったっけ?
うさぎの飛ぶ姿ってこんな蹴り飛ばしたくなるような姿だったっけ?
……いや、うさぎが以前と違うんじゃない。
私がうさぎを見る目が以前と違うんだ。
今までのうさぎに対しての感情の『嫌い』が今では『殺したくなるほど嫌い』にグレードアップしたんだ。
『久方ぶりだね、変わりない?』
人の気も知らないで暢気にうさぎが近寄ってくる。
そんなうさぎを私はぼんやりと見つめながら傍に置いてあった火書き棒に手を伸ばした。
そうしてかれこれうさぎを追いかけて15分後。
「ああもう、ほんと……ごほっ……イライラする!思えばこの世界に来てから、ごほごほっ、ほんとロクなことがない!ロクなことがなさすぎる!不幸続きだ!何にも、ごほっごほっ、いいことがない!!」
「そ、そんなことないでしょう?」
「ああ?」
「一つくらいあるでしょう?心が癒えたりしたこととか、良かったと思えるような出会いとか」
「よかったこと?」
「そうそう」
「…………」
「…………」
「ないわ!何もないわ!!」
「えぇ」
「クソクソクソ、わざわざ足止めさせて、ごほっ……、考えさせやがって!詫び入れろ!十発ぐらい……ごほっごほっ、この棒で殴らせろ!」
「死ぬ死ぬ死ぬって!……って、さっきからなんでそんなにごほごほ咳込んでるの?」
「聞くなって何度言えばわかるんだ!」
ああ、喉が痛くて苦しい。加えて目元も痛い。
昨日予想した通り、泣き喚いたせいで喉を傷めてしまったらしく咳がずっと止まらない。
目元もヒリヒリする。そりゃそうだ。
朝方鏡で見た時、泣きすぎて両瞼が腫れぼったくなっていたんだから。
なんて無様な有様だ。
「私だけ痛い思いをするなんて不公平だ!うさぎも痛い目に遭え!!……っこんのっ」
私は走りながら渾身の力を振り絞り、うさぎ目掛けて火かき棒を振り下ろした。
「うわっ!」
うさぎは間一髪の避け、天高く飛び上がった。
クソっ、なんて卑怯なうさぎだ。
火かき棒を振っても届かない距離まで飛ぶなんて。
私は肩で息をしながらうさぎを睨みつける。
もう私の体力ゲージはもう空になる寸前だ。
「はぁ、はぁ、おい……ごほっごほっ、降りてこい。痛い目に……遭いたくなかったらさっさと……私に殴られろ、はぁはぁ」
「はぁはぁ、言ってる意味が……はぁはぁ、わ、わからないよ」
私は呼吸を落ち着かせるために膝に手を置く。
そして考える。どうやったらあのクソうさぎを捕まえられるかを。
「………………あ」
なんで思いつかなかったんだろう。あるじゃないか。
うさぎを簡単に捕まえられる方法が。
私は右手をうさぎに向かって伸ばした。
「ばかだな私。右手のこのノアがあったじゃんか」
「うわっ、うわっ、うわっ、か、体が!」
右手を掲げながら念じると天高く舞い上がっていたうさぎの体が降りてきた。うさぎはどうにか引き寄せられないようにもがいているが、私のノアのチカラのほうが圧倒的に強いようで、簡単に捕まえられる距離まで降りてくる。
私は降りてきたうさぎの両耳をむんずと掴み上げた。
「いぎっ!」
「やっと、捕まえたぞうさぎ」
さて、どうしてくれようか。
この長い耳を引きちぎって、耳なしうさぎにしてやろうか。
それとも皮を剥いで裸うさぎにしてやろうか。
それとも左手にある火かき棒でかきむしって白いうさぎを赤いうさぎにしてやろうか。
「…………いや、待て待て私。八つ裂きは今はダメだ」
本当に本来言うべきことがうさぎにあるんだった。うさぎを目にした途端、一時的にそれが頭の片隅に追いやられたが息を整えたおかげで幾分が落ち着けることができた。
うさぎをぶちのめすのは言いたいことが全部済んだ後でもいいじゃないか。
「おい、うさぎ」
両耳を掴まれて悶えるうさぎの顔面を引き寄せる。
「ぶちのめされたくなかったら、今すぐ私を家に帰せ」
私がうさぎに心の底から求めていることはこれだ。
……あの朝日はあんなにキラキラしている。それに比べて今の私は……。
なんで私こんな寒空の下で暗い中パンツなんて洗ってるんだろう?なんで徹夜なんてしなくちゃいけないんだ。おかげで眠いしだるいし寒いし疲れたし惨めだしイライラが止まらないし最悪だ。こんな最低な気分で自分のパンツを洗う日が来るなんて思わなかった。百歩譲ってパンツを洗う理由があるとすれば生理の時に出る経血がついてしまった時だけだ。それ以外の理由なんて絶対あってはいけないんだ。あってはいけなかったはずなのに。まさか私がその『それ以外の理由』でパンツを洗う日がくるなんて昨日のベッドに入るまでには夢にも思っていなかった。それもこれも全部あのレイの従兄とやらのアーサーのせいだ。頭の中に悪魔?追い出す?ふっざけんじゃねぇ。思い出すだけでムカムカする。そんなわけのわからない理由で私にこんな恐怖を植え付けるなんて。おかげでこんな生き恥を味合う羽目になった。この世界に来てから不愉快だらけのイベントばかりだったけど昨日の夜ほど最低で最悪でマジで死のうと思ったことはない。ああ、気分が悪い。いや、気分が悪いのは今に始まったことではない。昨日も一昨日もその前もその前もその前もだ。この世界に来てから気分が悪いことばっかりだ。ああ、ニート生活満喫できると思いながらこの世界にやってきた直後の浮足立っていた頃が懐かしい……そうだ、そうだよ。なんで忘れてたんだろう。私、本当はニート生活満喫するためだけにこの世界にやってきたんだ。それがいつのまにか働くことになったり何人ものキャラクターと関わることになったり意味不明な理由で襲われたりして、周囲に振り回されっぱなしの毎日を送ることになった。よくよく考えれば、ここは人間の手が作り出した創作物の世界だ。いわば、全部偽物。偽物だらけの創作物の分際で人間様を振り回すなんて絶対おかしい。なんで私、律儀に創作物の世界のルールに従ってたんだ。なんで、たかだか創作物なんかのせいでこんなにしんどい思いをしなくちゃいけないんだ。なんで私、創作物の世界にいなくちゃいけないんだ。なんでなんでなんでなんでなんで!おかしいおかしいおかしいおかしい!そうだよ、全部おかしいんだよ!私がここにいるのは絶対におかしい!一体誰のせいだ。そんなの考えるまでもない。うさぎだ!うさぎのせいだ!!こんな創作物の世界に送り込んだうさぎのせいだ!!!うさぎが全部悪いんだ!!!
あの時ほどうさぎに殺意を抱いたことはない。
「―――ああ、むかつくむかつくむかつく!元々私はうさぎ……ごほごほっ、なんか大っ嫌いなんだよ!その長い耳も……ごほっ……むかつくし、その真っ白い毛の色もむかつくし、そうやってうさぎのくせに、ごほごほっ、ごほっ……しゃべるのもむかつくし、ふよふよと飛ぶのも……ごほっ、むかつく!今こそその鬱憤を晴らす時だ!!」
「ムカつく理由があまりにも意味不明で理不尽!」
ああ、うさぎの何もかもが気に入らない。そもそもなんで、私がうさぎなんかを一睡もせずに待たなければいけなかったんだ。なんかイライラしてきた。
うさぎを一刻も早くぶちのめしたくて仕方がなかった私は片づけが終わった後、うさぎが来るのを待ち構えることに決めた。まさか、この私がうさぎなんかを待つ日が来るなんてな。
うさぎがこの世界にやって来ることができる時間は制約のため朝、7時。
でも、朝は寝ていることが多いことを知っているうさぎは7時ちょうどにこっちにやってくることはほとんどない。そのため、こっちにうさぎがやってくる時間は基本ランダムだ。
何時にやってくるかわからないうさぎを待つことがまさかあれほど私の神経をすり減らせるなんてな。一睡もしていなかったせいか、待っている間貧乏ゆすりが止まらなかった。
そして、待ち尽くしたうさぎが現れた時間は9時。
2日ぶりに姿を見せたうさぎは私が起きていることによっぽど驚いたらしく『ええ!まさか起きてるなんて!ちょっと様子を見に来ただけなのに』と言いながら、長い耳をぴょこぴょこ動かしていた。
私は思った。
あれ?おかしいな。たった2日間会わなかっただけなのに、以前と違って見える。
うさぎの耳ってこんな引きちぎりたくなるような耳だったっけ?
うさぎの白い体ってこんなイライラするような体だったっけ?
うさぎの飛ぶ姿ってこんな蹴り飛ばしたくなるような姿だったっけ?
……いや、うさぎが以前と違うんじゃない。
私がうさぎを見る目が以前と違うんだ。
今までのうさぎに対しての感情の『嫌い』が今では『殺したくなるほど嫌い』にグレードアップしたんだ。
『久方ぶりだね、変わりない?』
人の気も知らないで暢気にうさぎが近寄ってくる。
そんなうさぎを私はぼんやりと見つめながら傍に置いてあった火書き棒に手を伸ばした。
そうしてかれこれうさぎを追いかけて15分後。
「ああもう、ほんと……ごほっ……イライラする!思えばこの世界に来てから、ごほごほっ、ほんとロクなことがない!ロクなことがなさすぎる!不幸続きだ!何にも、ごほっごほっ、いいことがない!!」
「そ、そんなことないでしょう?」
「ああ?」
「一つくらいあるでしょう?心が癒えたりしたこととか、良かったと思えるような出会いとか」
「よかったこと?」
「そうそう」
「…………」
「…………」
「ないわ!何もないわ!!」
「えぇ」
「クソクソクソ、わざわざ足止めさせて、ごほっ……、考えさせやがって!詫び入れろ!十発ぐらい……ごほっごほっ、この棒で殴らせろ!」
「死ぬ死ぬ死ぬって!……って、さっきからなんでそんなにごほごほ咳込んでるの?」
「聞くなって何度言えばわかるんだ!」
ああ、喉が痛くて苦しい。加えて目元も痛い。
昨日予想した通り、泣き喚いたせいで喉を傷めてしまったらしく咳がずっと止まらない。
目元もヒリヒリする。そりゃそうだ。
朝方鏡で見た時、泣きすぎて両瞼が腫れぼったくなっていたんだから。
なんて無様な有様だ。
「私だけ痛い思いをするなんて不公平だ!うさぎも痛い目に遭え!!……っこんのっ」
私は走りながら渾身の力を振り絞り、うさぎ目掛けて火かき棒を振り下ろした。
「うわっ!」
うさぎは間一髪の避け、天高く飛び上がった。
クソっ、なんて卑怯なうさぎだ。
火かき棒を振っても届かない距離まで飛ぶなんて。
私は肩で息をしながらうさぎを睨みつける。
もう私の体力ゲージはもう空になる寸前だ。
「はぁ、はぁ、おい……ごほっごほっ、降りてこい。痛い目に……遭いたくなかったらさっさと……私に殴られろ、はぁはぁ」
「はぁはぁ、言ってる意味が……はぁはぁ、わ、わからないよ」
私は呼吸を落ち着かせるために膝に手を置く。
そして考える。どうやったらあのクソうさぎを捕まえられるかを。
「………………あ」
なんで思いつかなかったんだろう。あるじゃないか。
うさぎを簡単に捕まえられる方法が。
私は右手をうさぎに向かって伸ばした。
「ばかだな私。右手のこのノアがあったじゃんか」
「うわっ、うわっ、うわっ、か、体が!」
右手を掲げながら念じると天高く舞い上がっていたうさぎの体が降りてきた。うさぎはどうにか引き寄せられないようにもがいているが、私のノアのチカラのほうが圧倒的に強いようで、簡単に捕まえられる距離まで降りてくる。
私は降りてきたうさぎの両耳をむんずと掴み上げた。
「いぎっ!」
「やっと、捕まえたぞうさぎ」
さて、どうしてくれようか。
この長い耳を引きちぎって、耳なしうさぎにしてやろうか。
それとも皮を剥いで裸うさぎにしてやろうか。
それとも左手にある火かき棒でかきむしって白いうさぎを赤いうさぎにしてやろうか。
「…………いや、待て待て私。八つ裂きは今はダメだ」
本当に本来言うべきことがうさぎにあるんだった。うさぎを目にした途端、一時的にそれが頭の片隅に追いやられたが息を整えたおかげで幾分が落ち着けることができた。
うさぎをぶちのめすのは言いたいことが全部済んだ後でもいいじゃないか。
「おい、うさぎ」
両耳を掴まれて悶えるうさぎの顔面を引き寄せる。
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