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店内にいながら天に向かって叫んだ
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空を見上げると薄い青が広がっている。今日は昨日と違い、風も強くなく朝の日差しも差しているため比較的過ごしやすい。
「ふぁ~、ねむっ」
歩きながら周囲を見渡す。等間隔にある樹木の葉が半分以上枯れ落ち、葉よりも伸びた枝の部分が目につきやすい。朝からはその地面に落ちた葉をほうきで掃除している人や店の開店準備している人など様々だった。
「リアルだ」
ここがゲームの世界なんて信じられないくらいだ。たまにここがゲームではなく現実世界なんじゃないかって思ってしまうくらい風も木も空も私がいた世界のものと同じだった。
しかし、ここは私のいる世界じゃない。偽者で人の手で創られたプログラム。
私だけが本物。たまにそれを思い返さないと意識が引き込まれそうになって怖くなる。
「うさぎ、ここって本当に未発売の………っていないんだった」
朝、カフェに行くことになったことをうさぎは知らない。何せ、アルフォードから連絡があったのはうさぎが帰った後だったから。今日私が一日中家にいるだろうと思っているはずだからいつも通り午後に顔を出すはずだろう。
念のためうさぎに書置きをしてきた。もし、午前中にこっちにきたとしたらまっすぐカフェに来るだろう。
あれこれ考えているうちにカフェの青いドアが目に入った。
「おはよう、さっさと教えるから私を帰らせろ」
素早く店内に入り、すでに居るであろう二人に向けて言い放った。
「お、来たか」
アルフォードが厨房から出てきた。
あれ?もう一人からの返事も姿がない。
「リーゼロッテは?」
「あ~、リロはちょっと来れないんだ」
「は?来れないって風邪引いたの?」
「いや、風邪を引いたのはリロじゃなくて孤児院の子どもらのほうなんだ。なんでも4人も朝から熱で動けなくなったらしくてな。院では大人の手も足りないみたいだから世話しなくちゃいけないらしくてどうしても来れないってさっき連絡があった」
「4人も?」
「ああ。午後から来れるかもしれないって言ってたけどな。気にするなって言っておいた」
つまり今日はアルフォードと二人っきり?どうしよう、恥ずかしい。
………………………なんてな、おぇ。
くだらないこと考えてないでさっさと教えてさっさと帰ろう。
☆★☆★☆★
「やっぱりミキサーあったほうが便利だよなぁ」
「みきさぁ?なんだそれ」
「なんでもない。そのまま続けて」
アルフォードが鍋の中に入っているにんじんをスプーンで潰しているのを横で立ちながら言った。にんじんジャムはケーキと違ってそれほど手間はかからない。しかし、それは果肉をつぶすミキサーがあればの話。電化製品のないこの世界で作るとすると調理器具も限られる。
今、鍋で煮込んだ柔らかくなったにんじんを台に移動しスプーンを使って潰してるところだった。こういう手間がかかる作業は電化製品というものがどんなに便利だったのかをあらためて痛感する。
「ミキサーはだめでもせめてマッシャーがあれば」
「なんだ?今マッシュルームって言ったのか?」
「なんでもない。いちいち反応しなくていい。にんじん潰したらまた鍋にかける。そのとき、砂糖とレモン汁を入れる。煮詰めすぎるとこげるから注意して」
「わかった」
ボウルの中を覗くとあと3切れほどで終わりそうだ。相変わらず、手際が見事だ。
今回教えたのはケーキではなくジャム。にんじんジャムはかぼちゃのケーキと違い、教えることも少ないので覚えやすいはず。用意する材料も少なく、にんじんでさえ一本あれば十分なのだ。
「それにしてもかぼちゃのケーキといい、にんじんジャムといい、よく知ってるな。俺が言うのもなんだがにんじんジャムなんてほとんど聞かないぞ。誰かに教わったのか?」
「別に」
実はテレビで見たレシピに興味を持ち2、3回実践してみたことがある。
味も気に入り、作り方も簡単だったため覚えていた。
「後はまた煮込めばいいんだよな」
「まぁ、20分くらいかな。ヘラでかき混ぜながら様子見て」
アルフォードはある程度にんじんを潰した後再び鍋に火にかけ砂糖とレモン汁を加え、ゆっくりヘラでかき混ぜた。
「レイ」
綺麗なオレンジ色をじっと眺めていると混ぜながら声をかけてきた。
「昨日、ウィルに何か言ったのか?昨日帰ってきた途端、謝ってきたからさ」
「何も言ってない」
「俺、昨日は久しぶりにウィルを怒鳴ったからさ。しばらく気まずくなるって思ってたんだ。だからもし、謝ってきたきっかけがお前がウィルに何か言ったとしたら―」
「だから何も言ってないって」
昨日、謝ったんだ。
「今、いるの?あの子」
「ああ、今は部屋で絵を描いたり玩具で遊んでいる。昨日ウィルを怒鳴った後、俺どうしようかと思ったんだ」
聞いてもいないのに語り始めた。
「俺が店にかかりっきりな分、色々我慢させている自覚はあるんだ。だからと言って簡単に許したり甘やかせるのはあいつのためにはならないって思ってる。でも、萎縮するような言い方もあいつのためにはならない。考えれば考えるほ自分でもワケわかんなくなってな」
「聞いてもないのに愚痴り始めた」
あ、声にだしてしまった。
「ま、どうせ忘れるだろうけど」
「忘れる?」
「迷子になって叱った叱られたなんて普通いつまでも引きづらないもんだ。オマエは覚えているのか。ウィルくらいの年齢のとき親からそんなことで叱られた言葉や内容」
「………」
「覚えてないだろ?」
「お前って性格悪いのか悪くないのかわからなくなるからめんどくさいな」
「聞かれてもいないのに愚痴り始めてウジウジ悩んで私に迷惑をかけている奴にめんどくさいなんて言われたくないわ」
「やっぱり性格悪いな」
アルフォードと嫌味や皮肉を言い合ったりしているうちに時間が進み、いつのまにかにんじんジャムは完成した。
「冷めたら味見すればいい」
「ああ、これならにんじん嫌いな子どもでも食べられるかもしれないから売れる………ってレイどこ行くんだ?」
「どこって帰るに決まってるだろ」
現在8時45分。予想よりも早めに終わることができた。ジャムは完成したのだからこれ以上ここにいる理由はない。一応、うさぎに書置きをしてきたけど意味なかったな。
「まだ、試作のケーキ食ってないだろ。第一今日はリーゼロッテが来れないんだ。せめて昼まで出てくれないか?」
「試作のケーキは今度な。じゃあ、がんばれよ」
私は元々すぐ帰るそのつもりだった。すぐ帰るつもりだったから着替えもしなかった。私はアルフォードの制止をまったく意に返さず、ドアを半分開けた。
その時、上空からぽつんと水滴が袖口に塗れた。
気のせいかと思う間もなく大きな水玉がぽつんぽつんと乾いていた地上に降り注いできた。地上を見上げると空は雲で覆われ灰色になっており、道すがら見上げていた薄い青がまったく見当たらない。
風がびゅんと鳴りながら横振りに向かって降り注いできたため雨が頬に当たる。頬を濡らしながら私はゆっくりとドアを閉めた。
「はぁぁ!!??」
一瞬、思考停止してしまった。それほどこの雨は私の意表を付いていた。
朝、天気良かったよな?日差してたよな?空だって青かったよな?
それがなんでいきなりこんな土砂降りになるんだ。なんで私が帰ろうとドアを開けた瞬間に雨が降り始めるんだ。まるでタイミングを見計らったようだった。もちろん傘は持ってきていない。ここから家まで30分もかかる。いくらなんでも濡れながら家路に付くなんて嫌に決まっている。
「私に喧嘩売ってるのか!?」
店内にいながら天に向かって叫んだ。
最悪だ。顔についた水滴を手の甲で乱暴に拭き取った。
雨のせいで少し服も濡れてしまった。
「とりあえず、着替えてきたらどうだ」
後ろでアルフォードが声をかけてきた。
「ちっ」
盛大な舌打ちを鳴らした。私に仕事をさせようとしているアルフォードと本来ならここにいるはずのリーゼロッテと私に喧嘩を売っている天気に苛立ちを向けながら、着替えるためにしぶしぶ奥の部屋に向かった。
結局こうなるのかよ。嫌な予感がする。
この雨は面倒事の前兆のような気がしてならなかった。
「ふぁ~、ねむっ」
歩きながら周囲を見渡す。等間隔にある樹木の葉が半分以上枯れ落ち、葉よりも伸びた枝の部分が目につきやすい。朝からはその地面に落ちた葉をほうきで掃除している人や店の開店準備している人など様々だった。
「リアルだ」
ここがゲームの世界なんて信じられないくらいだ。たまにここがゲームではなく現実世界なんじゃないかって思ってしまうくらい風も木も空も私がいた世界のものと同じだった。
しかし、ここは私のいる世界じゃない。偽者で人の手で創られたプログラム。
私だけが本物。たまにそれを思い返さないと意識が引き込まれそうになって怖くなる。
「うさぎ、ここって本当に未発売の………っていないんだった」
朝、カフェに行くことになったことをうさぎは知らない。何せ、アルフォードから連絡があったのはうさぎが帰った後だったから。今日私が一日中家にいるだろうと思っているはずだからいつも通り午後に顔を出すはずだろう。
念のためうさぎに書置きをしてきた。もし、午前中にこっちにきたとしたらまっすぐカフェに来るだろう。
あれこれ考えているうちにカフェの青いドアが目に入った。
「おはよう、さっさと教えるから私を帰らせろ」
素早く店内に入り、すでに居るであろう二人に向けて言い放った。
「お、来たか」
アルフォードが厨房から出てきた。
あれ?もう一人からの返事も姿がない。
「リーゼロッテは?」
「あ~、リロはちょっと来れないんだ」
「は?来れないって風邪引いたの?」
「いや、風邪を引いたのはリロじゃなくて孤児院の子どもらのほうなんだ。なんでも4人も朝から熱で動けなくなったらしくてな。院では大人の手も足りないみたいだから世話しなくちゃいけないらしくてどうしても来れないってさっき連絡があった」
「4人も?」
「ああ。午後から来れるかもしれないって言ってたけどな。気にするなって言っておいた」
つまり今日はアルフォードと二人っきり?どうしよう、恥ずかしい。
………………………なんてな、おぇ。
くだらないこと考えてないでさっさと教えてさっさと帰ろう。
☆★☆★☆★
「やっぱりミキサーあったほうが便利だよなぁ」
「みきさぁ?なんだそれ」
「なんでもない。そのまま続けて」
アルフォードが鍋の中に入っているにんじんをスプーンで潰しているのを横で立ちながら言った。にんじんジャムはケーキと違ってそれほど手間はかからない。しかし、それは果肉をつぶすミキサーがあればの話。電化製品のないこの世界で作るとすると調理器具も限られる。
今、鍋で煮込んだ柔らかくなったにんじんを台に移動しスプーンを使って潰してるところだった。こういう手間がかかる作業は電化製品というものがどんなに便利だったのかをあらためて痛感する。
「ミキサーはだめでもせめてマッシャーがあれば」
「なんだ?今マッシュルームって言ったのか?」
「なんでもない。いちいち反応しなくていい。にんじん潰したらまた鍋にかける。そのとき、砂糖とレモン汁を入れる。煮詰めすぎるとこげるから注意して」
「わかった」
ボウルの中を覗くとあと3切れほどで終わりそうだ。相変わらず、手際が見事だ。
今回教えたのはケーキではなくジャム。にんじんジャムはかぼちゃのケーキと違い、教えることも少ないので覚えやすいはず。用意する材料も少なく、にんじんでさえ一本あれば十分なのだ。
「それにしてもかぼちゃのケーキといい、にんじんジャムといい、よく知ってるな。俺が言うのもなんだがにんじんジャムなんてほとんど聞かないぞ。誰かに教わったのか?」
「別に」
実はテレビで見たレシピに興味を持ち2、3回実践してみたことがある。
味も気に入り、作り方も簡単だったため覚えていた。
「後はまた煮込めばいいんだよな」
「まぁ、20分くらいかな。ヘラでかき混ぜながら様子見て」
アルフォードはある程度にんじんを潰した後再び鍋に火にかけ砂糖とレモン汁を加え、ゆっくりヘラでかき混ぜた。
「レイ」
綺麗なオレンジ色をじっと眺めていると混ぜながら声をかけてきた。
「昨日、ウィルに何か言ったのか?昨日帰ってきた途端、謝ってきたからさ」
「何も言ってない」
「俺、昨日は久しぶりにウィルを怒鳴ったからさ。しばらく気まずくなるって思ってたんだ。だからもし、謝ってきたきっかけがお前がウィルに何か言ったとしたら―」
「だから何も言ってないって」
昨日、謝ったんだ。
「今、いるの?あの子」
「ああ、今は部屋で絵を描いたり玩具で遊んでいる。昨日ウィルを怒鳴った後、俺どうしようかと思ったんだ」
聞いてもいないのに語り始めた。
「俺が店にかかりっきりな分、色々我慢させている自覚はあるんだ。だからと言って簡単に許したり甘やかせるのはあいつのためにはならないって思ってる。でも、萎縮するような言い方もあいつのためにはならない。考えれば考えるほ自分でもワケわかんなくなってな」
「聞いてもないのに愚痴り始めた」
あ、声にだしてしまった。
「ま、どうせ忘れるだろうけど」
「忘れる?」
「迷子になって叱った叱られたなんて普通いつまでも引きづらないもんだ。オマエは覚えているのか。ウィルくらいの年齢のとき親からそんなことで叱られた言葉や内容」
「………」
「覚えてないだろ?」
「お前って性格悪いのか悪くないのかわからなくなるからめんどくさいな」
「聞かれてもいないのに愚痴り始めてウジウジ悩んで私に迷惑をかけている奴にめんどくさいなんて言われたくないわ」
「やっぱり性格悪いな」
アルフォードと嫌味や皮肉を言い合ったりしているうちに時間が進み、いつのまにかにんじんジャムは完成した。
「冷めたら味見すればいい」
「ああ、これならにんじん嫌いな子どもでも食べられるかもしれないから売れる………ってレイどこ行くんだ?」
「どこって帰るに決まってるだろ」
現在8時45分。予想よりも早めに終わることができた。ジャムは完成したのだからこれ以上ここにいる理由はない。一応、うさぎに書置きをしてきたけど意味なかったな。
「まだ、試作のケーキ食ってないだろ。第一今日はリーゼロッテが来れないんだ。せめて昼まで出てくれないか?」
「試作のケーキは今度な。じゃあ、がんばれよ」
私は元々すぐ帰るそのつもりだった。すぐ帰るつもりだったから着替えもしなかった。私はアルフォードの制止をまったく意に返さず、ドアを半分開けた。
その時、上空からぽつんと水滴が袖口に塗れた。
気のせいかと思う間もなく大きな水玉がぽつんぽつんと乾いていた地上に降り注いできた。地上を見上げると空は雲で覆われ灰色になっており、道すがら見上げていた薄い青がまったく見当たらない。
風がびゅんと鳴りながら横振りに向かって降り注いできたため雨が頬に当たる。頬を濡らしながら私はゆっくりとドアを閉めた。
「はぁぁ!!??」
一瞬、思考停止してしまった。それほどこの雨は私の意表を付いていた。
朝、天気良かったよな?日差してたよな?空だって青かったよな?
それがなんでいきなりこんな土砂降りになるんだ。なんで私が帰ろうとドアを開けた瞬間に雨が降り始めるんだ。まるでタイミングを見計らったようだった。もちろん傘は持ってきていない。ここから家まで30分もかかる。いくらなんでも濡れながら家路に付くなんて嫌に決まっている。
「私に喧嘩売ってるのか!?」
店内にいながら天に向かって叫んだ。
最悪だ。顔についた水滴を手の甲で乱暴に拭き取った。
雨のせいで少し服も濡れてしまった。
「とりあえず、着替えてきたらどうだ」
後ろでアルフォードが声をかけてきた。
「ちっ」
盛大な舌打ちを鳴らした。私に仕事をさせようとしているアルフォードと本来ならここにいるはずのリーゼロッテと私に喧嘩を売っている天気に苛立ちを向けながら、着替えるためにしぶしぶ奥の部屋に向かった。
結局こうなるのかよ。嫌な予感がする。
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