機械仕掛けの悲劇

ウグイスだ!

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人間

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城之内の母「そうだ!一誠も新世界党の講習いかない?」
城之内「やめとくよ、その機械どうするの?」
さきほど壊した機械に目をやる
城之内の母「もちろん、役所の前に投げ捨てるのよ。私たちの意見に耳を傾けない人たちの目を覚まさせるのよ」
城之内「そっかじゃあ俺がやっとくよ。病院に行くついでに」
城之内の母「どうしたの急に、もしかして機械の陰謀に気づいてくれたの?」
城之内「そういうわけじゃないけど、家の周りの周回するこの地域自治ドローンはプライバシーの侵害かなって」
城之内の母「そうだ、入院している友達にもよろしくね」
そういって自分の部屋に上がっていった

さっきの話で俺は二つ嘘をついている
一つはこのドローンは自分でつくったものということだ 
地域を見回るドローンを数か月前に廃止された、母のような人がいるからだ。
俺がこのドローンを作っているのは、母を抑制するためだ
母はこのドローンにずっと気を取られていれば、これ以上行動がエスカレートすることはない
俺は机に座り、右下の棚のカギを開けた
中にはたくさんの機材に工具が入っていた
俺はさっきのドローンの修理に取り掛かった

二つ目は入院している友達なんていないことだ
俺が病院に行く理由は目を覚まさない父のお見舞いだ
母が壊れたのは、父が目を覚まさないことを受け入れきれなかったからだ

数時間後 時刻は午後7時になった
母の声がしたから聞こえた
城之内の母「一誠~これから新世界の党の講習にいくけどホントにいかないの?」
城之内「いかない、これからお見舞いにいくんだって」
城之内の母「そっか」
そういって玄関が閉まる音がした
城之内「やっと終わった~」
大きなカバンを持って玄関に向かった
玄関を開けるとなぜか出かけたはずの母がドアの前で待っていた
城之内「なんでいるの?出かけたんじゃ」
城之内の母「いやね、一誠がいつも大きなカバンを持ってるからなんでかなーって」
城之内「いや、これ母さんが壊したやつだよ、今から役所に捨ててくるの」
城之内「嘘」
背筋が凍った
城之内の母「役所の人に聞いたけど、そんな例一度もないって、ほんとに捨ててるの?」
城之内の母「もしかして、私に内緒で直してるんじゃないでしょうね」
城之内「そんな、なんでそんなかこと」
図星、ゆえに焦ってしまった
その瞬間
城之内の母がバックを強引に奪い中を開けた
城之内の母「あら、ホントだ。ごめんね疑って」
中には壊れたドローンが入っていた
城之内の母「でもいつも2階からなにか機械をいじる音がするからついね」
城之内「そうなんだ、聞き間違いじゃないw」
城之内「(まさか聞こえてたなんて)」
城之内の母「じゃあ集会始まっちゃうから」
といってそそくさにいなくなった

実はさっきのドローンは3機ある
俺が修理してたのは以前に母が壊したものだ
ドローン修理には時間が掛かる。そのため3つのドローンを交互に直して破壊させている
ちなみに母が出かけていないのは知っていた。なぜなら父の贈り物にはすべてGPSをつけているからだ
じゃなきゃ壊れたドローンを持ち歩く理由がないからね
母には父と同じ道をたどってほしくない。それゆえに危ない宗教のこともなにも言わないでいる
城之内「そういえば、あの機械も父がいないんだっけ」
城之内は期待していた。政宗を自分と同じように大変な思いをしているのではないかと
淡い浅い期待を---
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