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file1:古アパートの怪
2.霊能者との出会い
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怪異現象対策課に配属された日の午後。智輝は都内のマンションの前で上階を見上げた。
木宮から渡された資料に載っていた協力者が、ここに住んでいるはずなのだ。
「挨拶ついでに、最初の案件に取り組んでみなさいって言われたけどな。……もうちょっと、教えることがあるんじゃないか?」
配属早々、指導を投げ出されてしまった気分だ。警察官として全く経験のない業務だというのに、この状態できちんと全うできるか甚だ疑問に思う。
「……はあ、愚痴を言っていても仕方がないか」
とぼとぼと足を進め、マンションのインターホンを鳴らした。このマンションは、一階のエントランスで住人の部屋のインターホンを鳴らし、鍵を開けてもらわなければ、居住区内に入ることさえできないのだ。
おそらく家賃はセキュリティ相応に高いだろう。安月給の公務員である智輝には、家賃の予想さえできなかった。
『――はい?』
不意に、若い男の訝しげな声が応答した。慌ててカメラに警察手帳を掲げて名乗る。
「お忙しいところ恐縮です。警視庁怪異現象対策課の神田智輝と申します。課長の木宮から連絡がいっていると思うのですが」
『ああ、はい。新しい人ね。……四階に上がって右奥だよ』
ぷつりとマイクが途切れた。それと同時にエントランスの扉が開かれる。第一関門は突破したらしい。
智輝は安堵の息をつきながら、扉の向こうに進んだ。
相手が少々不愛想な感じだったのが気にかかるが、警察が時に煩わしい目で見られることは分かっている。気合いを入れて臨むしかないだろう。
エレベーターで四階に上がって奥に進み、部屋番号を確認してからインターホンに手を伸ばす。
だが、それを押す前に、ガチャリと扉が開かれた。まるで智輝が部屋の前に来るのを、どこかで見ていたようなタイミングだ。
「――どうぞ」
「っあ、はい、ありがとうございます」
開けたのは淡い髪色をした男だった。声から予想した通り若い。でも、モデルのように整った容姿だったのは予想外で戸惑った。智輝が抱いていた、いわゆる霊能者のイメージからはかけ離れている。
詐欺師としてなら、その甘いマスクは使えそうだな、と考えてしまいながら、促されるままに部屋に入った。
「……君、スポーツでもしていたの?」
「え、あ、はい。学生の頃から剣道を……」
「……ふ~ん、だからかな。すごく姿勢が良くていいね」
「あ、ありがとうございます……?」
男がふわりと笑った。先ほどまでの不愛想な印象はどこへやら、非常に柔らかい雰囲気だ。
普通に話してしまったが、まだきちんと挨拶ができていない。
智輝をリビングに通し、「コーヒーか紅茶か緑茶か麦茶、他にはハーブティーなら――」と言いながらキッチンに向かう男を呼び止めた。
「あの、先にご挨拶を。……この度、榊本さんとタッグを組むことになりました、神田智輝と申します。まだ警察官としても経験が浅く、ご迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします」
「うん。よろしく。知っているだろうけど、僕は榊本葵。本職は小説家。……ああいう本を書いている」
智輝の名刺を受け取った葵が、自身の名刺を差し出してから、リビングの一角を指さす。そこにはずらりと本が並んでいた。どれもオカルトやミステリーの小説だ。
葵が小説家であることは情報として知っていたものの、本職の小説家に会ったのは初めてである。つい興味津々で棚を眺めてしまった。
「興味がある? いいよ、コーヒーを準備するから、暫く見ていてよ」
飲み物はコーヒーに決まったらしい。
挨拶がきちんとできたことで少し気が抜けた智輝は、葵の気安げな様子にホッとしながら頷いた。キッチンに向かう葵を見送り、早速とばかりに棚に向かう。
怪しげな、あるいは謎めいたタイトルが並んでいた。
「……へぇ、ちょっと面白そうだな」
智輝は普段あまり小説を読まない。というのも、本を読むと眠くなってしまうという、読書好きが聞いたら呆れてしまう性分だからだ。
だが、なぜか葵が書いた小説のタイトルに心惹かれた。
「面白そうだと思ってもらえたなら嬉しいよ」
「あ、すみません!」
慌てて振り返る。コーヒーカップをのせたトレイを手にした葵が微笑んでいた。智輝の独り言が聞こえていたらしい。書いた本人に対して、失礼な感想だった気がした。
「ねえ、もっと砕けた話し方でいいよ。僕もこんなんだし。これから長い付き合いになるかもしれないんだしさ」
「いえ、でも、榊本さんの方が年上ですし……」
ローテーブルにコーヒーカップが並べられるのに合わせるように、智輝はソファに腰を下ろした。
床に膝をついていた葵の目が智輝を見上げる。
「智輝はいくつ?」
「……二十三です」
いきなり名前を呼び捨てされたことに驚きながら答えた。葵が僅かに目を細める。
「ひとつしか違わないじゃないか。それで上も下もないだろう」
「……ひとつという差はあると思いますが」
「僕は気にしないね。葵って呼んで。言葉も崩して。正直、敬語って聞いていると肩が凝るんだ。締め切り明けだとさらにしんどい」
葵が肩を揉みながら向かいのソファに座った。コーヒーを飲む仕草は優雅なものだが、その目元にうっすらと隈があることに気づく。
「もしかして、今日、締め切り明けでしたか……?」
「午前中に原稿を編集くんに送ったところだよ。おかげで徹夜さ。コーヒーは目が覚めていいねぇ」
衝撃の事実だった。インターホンで不愛想に対応された理由が分かった気がする。人間誰しも、寝不足の状態で愛想よく振る舞えないものだ。
なんと返すべきかと視線を彷徨わせる智輝に、葵がくすりと笑んだ。
「気にしなくていいよ。よくあることだからね。木宮さん、ほんと無遠慮に連絡してくるし、人使い荒いから……智輝に変わってよかったよ」
「え、そうなんですか……?」
木宮がそんな人物だとは初めて知った。とはいえ、智輝自身、木宮と会ったのは今日が初めてな上に、早々に放り出されている。正直、さもありなんと納得してしまう。
「ほら、敬語。名前は敬称つけてもいいから、葵ね。僕、あまり名字が好きじゃないんだ」
「えぇっと……葵さん。よろ、しく……」
ここまで言われては、変えなければずっと言い続けられそうだと諦めた。
ぎこちなく言葉を区切る智輝に、葵が満足げに微笑みかける。その笑みを見ていて、ふと智輝は先ほどの言葉が気になった。
「どうして、名字が好きじゃないん、だ? 榊本って、変じゃないと思うが……」
尋ねた途端、葵の表情が変わった。目を細めたかと思うと、どこか遠くを見据えるように視線がずれる。
「――榊ってなにか知っているかな。神事で供えられる木のことだよ。ほんと最悪。僕はそんなモノに捧げられる覚えはないんだけどね……」
葵がなにを言いたいのか全く分からない。だが、その言葉に深い嫌悪が籠められている気がして、智輝は言葉を失って、ただ葵を見つめるしかなかった。
「あの……」
「いや、これはただの僕の愚痴さ。それで? 智輝は挨拶をしに来ただけじゃないんでしょう? どんな案件を抱えてきたの?」
一瞬で表情が切り替わる。そこには負の感情は一切残っていない。興味津々の目が、智輝の傍に置かれたバッグに向けられていた。
こうまで完璧に感情を隠されてしまっては、今日会ったばかりの智輝が追求するなんて無理だった。
こっそりとため息をついて、バッグから書類を取り出す。警視庁で一度内容は確認しているものの、智輝はこの案件を葵がどう判断するか気になった。
「……騒音被害について、だ」
「騒音被害? って、あの、ご近所トラブルとかになるやつ?」
「ああ。……このマンションには無縁そうだな」
外から一切音が聞こえてこないことに気づいて、思わず呟いた。だが、金持ちへの僻みかと、気を悪くされるかもしれないと思い至り、そっと葵の様子を窺う。
「おかげさまで。防音って大切だよね。特に僕みたいに時間が不規則な生活をしている者にとっては」
軽く肩をすくめる葵は全く気にした様子がなかった。それに内心でホッとしながら、智輝は説明を続ける。
「アパートの住人の女性からの相談だ。隣室からいつも不快な音がするが、大家が対応してくれない。しかも、その音は心霊現象だから仕方ないと言われたのだ、と――」
「へぇ……」
葵の目がきらりと輝いた。
木宮から渡された資料に載っていた協力者が、ここに住んでいるはずなのだ。
「挨拶ついでに、最初の案件に取り組んでみなさいって言われたけどな。……もうちょっと、教えることがあるんじゃないか?」
配属早々、指導を投げ出されてしまった気分だ。警察官として全く経験のない業務だというのに、この状態できちんと全うできるか甚だ疑問に思う。
「……はあ、愚痴を言っていても仕方がないか」
とぼとぼと足を進め、マンションのインターホンを鳴らした。このマンションは、一階のエントランスで住人の部屋のインターホンを鳴らし、鍵を開けてもらわなければ、居住区内に入ることさえできないのだ。
おそらく家賃はセキュリティ相応に高いだろう。安月給の公務員である智輝には、家賃の予想さえできなかった。
『――はい?』
不意に、若い男の訝しげな声が応答した。慌ててカメラに警察手帳を掲げて名乗る。
「お忙しいところ恐縮です。警視庁怪異現象対策課の神田智輝と申します。課長の木宮から連絡がいっていると思うのですが」
『ああ、はい。新しい人ね。……四階に上がって右奥だよ』
ぷつりとマイクが途切れた。それと同時にエントランスの扉が開かれる。第一関門は突破したらしい。
智輝は安堵の息をつきながら、扉の向こうに進んだ。
相手が少々不愛想な感じだったのが気にかかるが、警察が時に煩わしい目で見られることは分かっている。気合いを入れて臨むしかないだろう。
エレベーターで四階に上がって奥に進み、部屋番号を確認してからインターホンに手を伸ばす。
だが、それを押す前に、ガチャリと扉が開かれた。まるで智輝が部屋の前に来るのを、どこかで見ていたようなタイミングだ。
「――どうぞ」
「っあ、はい、ありがとうございます」
開けたのは淡い髪色をした男だった。声から予想した通り若い。でも、モデルのように整った容姿だったのは予想外で戸惑った。智輝が抱いていた、いわゆる霊能者のイメージからはかけ離れている。
詐欺師としてなら、その甘いマスクは使えそうだな、と考えてしまいながら、促されるままに部屋に入った。
「……君、スポーツでもしていたの?」
「え、あ、はい。学生の頃から剣道を……」
「……ふ~ん、だからかな。すごく姿勢が良くていいね」
「あ、ありがとうございます……?」
男がふわりと笑った。先ほどまでの不愛想な印象はどこへやら、非常に柔らかい雰囲気だ。
普通に話してしまったが、まだきちんと挨拶ができていない。
智輝をリビングに通し、「コーヒーか紅茶か緑茶か麦茶、他にはハーブティーなら――」と言いながらキッチンに向かう男を呼び止めた。
「あの、先にご挨拶を。……この度、榊本さんとタッグを組むことになりました、神田智輝と申します。まだ警察官としても経験が浅く、ご迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします」
「うん。よろしく。知っているだろうけど、僕は榊本葵。本職は小説家。……ああいう本を書いている」
智輝の名刺を受け取った葵が、自身の名刺を差し出してから、リビングの一角を指さす。そこにはずらりと本が並んでいた。どれもオカルトやミステリーの小説だ。
葵が小説家であることは情報として知っていたものの、本職の小説家に会ったのは初めてである。つい興味津々で棚を眺めてしまった。
「興味がある? いいよ、コーヒーを準備するから、暫く見ていてよ」
飲み物はコーヒーに決まったらしい。
挨拶がきちんとできたことで少し気が抜けた智輝は、葵の気安げな様子にホッとしながら頷いた。キッチンに向かう葵を見送り、早速とばかりに棚に向かう。
怪しげな、あるいは謎めいたタイトルが並んでいた。
「……へぇ、ちょっと面白そうだな」
智輝は普段あまり小説を読まない。というのも、本を読むと眠くなってしまうという、読書好きが聞いたら呆れてしまう性分だからだ。
だが、なぜか葵が書いた小説のタイトルに心惹かれた。
「面白そうだと思ってもらえたなら嬉しいよ」
「あ、すみません!」
慌てて振り返る。コーヒーカップをのせたトレイを手にした葵が微笑んでいた。智輝の独り言が聞こえていたらしい。書いた本人に対して、失礼な感想だった気がした。
「ねえ、もっと砕けた話し方でいいよ。僕もこんなんだし。これから長い付き合いになるかもしれないんだしさ」
「いえ、でも、榊本さんの方が年上ですし……」
ローテーブルにコーヒーカップが並べられるのに合わせるように、智輝はソファに腰を下ろした。
床に膝をついていた葵の目が智輝を見上げる。
「智輝はいくつ?」
「……二十三です」
いきなり名前を呼び捨てされたことに驚きながら答えた。葵が僅かに目を細める。
「ひとつしか違わないじゃないか。それで上も下もないだろう」
「……ひとつという差はあると思いますが」
「僕は気にしないね。葵って呼んで。言葉も崩して。正直、敬語って聞いていると肩が凝るんだ。締め切り明けだとさらにしんどい」
葵が肩を揉みながら向かいのソファに座った。コーヒーを飲む仕草は優雅なものだが、その目元にうっすらと隈があることに気づく。
「もしかして、今日、締め切り明けでしたか……?」
「午前中に原稿を編集くんに送ったところだよ。おかげで徹夜さ。コーヒーは目が覚めていいねぇ」
衝撃の事実だった。インターホンで不愛想に対応された理由が分かった気がする。人間誰しも、寝不足の状態で愛想よく振る舞えないものだ。
なんと返すべきかと視線を彷徨わせる智輝に、葵がくすりと笑んだ。
「気にしなくていいよ。よくあることだからね。木宮さん、ほんと無遠慮に連絡してくるし、人使い荒いから……智輝に変わってよかったよ」
「え、そうなんですか……?」
木宮がそんな人物だとは初めて知った。とはいえ、智輝自身、木宮と会ったのは今日が初めてな上に、早々に放り出されている。正直、さもありなんと納得してしまう。
「ほら、敬語。名前は敬称つけてもいいから、葵ね。僕、あまり名字が好きじゃないんだ」
「えぇっと……葵さん。よろ、しく……」
ここまで言われては、変えなければずっと言い続けられそうだと諦めた。
ぎこちなく言葉を区切る智輝に、葵が満足げに微笑みかける。その笑みを見ていて、ふと智輝は先ほどの言葉が気になった。
「どうして、名字が好きじゃないん、だ? 榊本って、変じゃないと思うが……」
尋ねた途端、葵の表情が変わった。目を細めたかと思うと、どこか遠くを見据えるように視線がずれる。
「――榊ってなにか知っているかな。神事で供えられる木のことだよ。ほんと最悪。僕はそんなモノに捧げられる覚えはないんだけどね……」
葵がなにを言いたいのか全く分からない。だが、その言葉に深い嫌悪が籠められている気がして、智輝は言葉を失って、ただ葵を見つめるしかなかった。
「あの……」
「いや、これはただの僕の愚痴さ。それで? 智輝は挨拶をしに来ただけじゃないんでしょう? どんな案件を抱えてきたの?」
一瞬で表情が切り替わる。そこには負の感情は一切残っていない。興味津々の目が、智輝の傍に置かれたバッグに向けられていた。
こうまで完璧に感情を隠されてしまっては、今日会ったばかりの智輝が追求するなんて無理だった。
こっそりとため息をついて、バッグから書類を取り出す。警視庁で一度内容は確認しているものの、智輝はこの案件を葵がどう判断するか気になった。
「……騒音被害について、だ」
「騒音被害? って、あの、ご近所トラブルとかになるやつ?」
「ああ。……このマンションには無縁そうだな」
外から一切音が聞こえてこないことに気づいて、思わず呟いた。だが、金持ちへの僻みかと、気を悪くされるかもしれないと思い至り、そっと葵の様子を窺う。
「おかげさまで。防音って大切だよね。特に僕みたいに時間が不規則な生活をしている者にとっては」
軽く肩をすくめる葵は全く気にした様子がなかった。それに内心でホッとしながら、智輝は説明を続ける。
「アパートの住人の女性からの相談だ。隣室からいつも不快な音がするが、大家が対応してくれない。しかも、その音は心霊現象だから仕方ないと言われたのだ、と――」
「へぇ……」
葵の目がきらりと輝いた。
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