106 / 268
商人への道?
98.みんな幸せが一番
しおりを挟む
建築ギルドでは手間取ることなく店舗への改装を相談できた。
カウンターや壁床、外観の種類を選んだり、どこに何を置くか決めたりするだけで、あんまり考えることがなかったからね。
工房に付属したストレージ機能は、店舗奥に小さな工房を作ることで、そのまま残すことができるみたい。
詳しいことは完成してからのお楽しみに!
「掲示板にお知らせしないとな~」
るんるん、とスキップするように歩きながら呟く。
店舗開業許可が出たら、そのままオープンできそうだ。商品が揃えば、だけどね。
「――あ、写真撮影会の話もしとかないと」
そろそろ日程と場所を決めるべきだよね。タマモに連絡を取るべきなんだけど……と考えながら歩いてたら、ナンバーワン・スイーツフルのお店の前を通りがかった。
店の中はちらほらとプレイヤーがいる。でも、異世界の住人はあまりいない。エリアマネージャーの悪評が広まってるのかも?
「レモンタルト、美味しそう」
季節限定商品として掲示されているポスターを見て頷く。
これはきっと僕が作ったレモンを使ってる。生産者として食べてみないとね!
店内に入って注文すると、さほど待つこともなく届いた。
「うまっ。さっぱりレモンクリームとホワイトチョコが絶妙にマッチしてる~。――ん!? 待って……チョコってどこで手に入るの?」
まじまじとレモンタルトを見つめる。
この街でチョコを目にしたことはないはず。少なくとも、僕が知る形ではチョコは売ってない。
「あ、モモ、来てくれたんだな」
ひょい、とライアンさんが厨房から顔を出した。そのまま近づいてくる。
「やっほー。レモンタルト美味しいよー」
「そりゃ、モモが作ったレモンが最高に美味しいからだな」
「神級栽培スキルがあるからね!」
謙遜せずに胸を張って誇る。
ライアンさんは「うん、そうだな」とにこやかに微笑んでいた。前に会った時より、ちょっと顔色が良くなってるかも?
「――それにしても、チョコがあるなんて知らなかったよ」
「お、チョコレートのこと知ってるのか。それは第三の街の特産だぞ。ただし、購入できる業者が限られてるから、交易品としてもあまり出回らないな」
「へー、それを手に入れられるのすごいね!」
「第三の街の店舗が努力した成果だな」
笑うライアンさんを見ながら、ちょっと考える。
チェーン店を救え、というミッションをクリアしたら交易品を入手できるんだよね。それはチョコもオッケーのはず。……欲しい!
「ライアンさん。桃カフェとコラボ商品作らない? 僕が仲介するからさ」
「は? 桃カフェさんとウチで、か?」
目を丸くしてるライアンさんに、グッと拳を握って見せる。
商業ギルドでふと思いついたアイディアだけど、すごく効果的だと思うんだ。
「ライアンさんは、地元のお店との関係改善をアピールできるでしょ? グルメ大会で優勝した店とのコラボは、全国での販促にも役立つだろうし」
「それは、まぁ、確かに」
「パティエンヌちゃんは、全国の人に美味しいものを届けられて、知名度も上がる。桃カフェってお店が小さいから、食べたいと思っても入れない人多いと思うんだよね」
何度も訪れている桃カフェを思い出しながら呟く。
グルメ大会後、あふれるほどにお客さんが押し寄せて、いつも大変そうだ。その状態はパティエンヌちゃんにとっても、お客さんにとっても快適とはいえない。
ナンバーワン・スイーツフルでも桃カフェのメニューが食べられるってなったら、少しはその状況が緩和されると思うんだ。
ライアンさんとパティエンヌちゃん、双方に利点があるよね。
「……なるほど。すごくいい考えだ。でも、大きな問題があるだろ? 桃カフェさんが、そんなこと許可するもんか」
悔しそうな、それでいて寂しそうに呟くライアンさんを眺め、首を傾げる。
「僕が仲介するのに?」
「……すごい自信だなぁ」
呆れた表情でため息まじりに言われた。
でも、パティエンヌちゃんなら「いい考えですね!」ってすぐに言ってくれそうなんだよね。ライアンさんと同じで、たくさんの人に美味しいものを食べてもらいたいって考える人だから。
「とりあえず、ライアンさんがその気あるなら、パティエンヌちゃんに話してみるよ」
「そうだな……モモがやってくれるって言うなら、頼みたいけど。ほんとにいいのか?」
「うん。もちろん」
交易品っていう報酬が欲しいからだよー、なんて言わない。それ抜きで、ライアンさんを助けてあげたいなって思ってるのも本心だし。
「――あ、そうだ。ここって貸し切りできる?」
ぐるっと店内を見渡して首を傾げる。
桃カフェよりも広いから、写真撮影会をするのに十分だと思うんだ。ついでに、その場でコラボ商品を紹介できたら、さらにお客さんを呼び込めそうな気がするし。
「貸し切りは可能だけど……」
どういうことだ、と言いたげな表情のライアンさんに軽く説明したら、「俺、すごい人と知り合っちゃった……?」と呆然とされた。
僕はすごくないんだよ。たぶん、このアバターが優れてるだけ。もふもふの魅力は絶大だぞ~。
「広いから、ちょっとした出し物とかもできるかな」
ふと、スキル屋さんと披露した大道芸のことを思い出した。
写真撮影会でもスキル屋さんと一緒に披露できたら盛り上がるかも。というか、絶対気に入ってもらえるはず。そうしたら、スキル屋さんも喜ぶかな。
「……声を掛けてみよう。バトル用のスキルも手に入れたいと思ってたんだよね」
うんうん、と頷いてたら、不意に手を握られた。
「モモ」
「なに? すごい真剣な顔してる……」
さっきまでの呆然とした雰囲気はなくなって、強い眼差しで見据えられてドキッとした。僕、変なこと言ってないよね?
「店の貸し切りは大歓迎だ。そこでイベントをしてくれるのも。なによりも、桃カフェとの関係改善方法を提案してもらえて、すごく嬉しい。心から感謝してる」
「おぉ……なんか、照れる……」
こんなに真摯に感謝されることって、普段あんまりないもん。
照れを紛らわせるために、頬をこすりながら、握られている手を揺らした。
「――喜んでもらえて嬉しいよ。一緒にがんばろうね」
「ああ、がんばるよ。お客様に素晴らしいものを提供できるように!」
気合いに満ちた表情を見上げ、にこにこと笑う。
「じゃあ、レモンタルトを食べ終わったら、パティエンヌちゃんに話してくるね」
「よろしく頼むよ。あ、これ以上は邪魔になるな。なにかあったら声を掛けてくれ」
スッとフレンドカードを差し出された。
〈【フレンドカード・『パティシエ』ライアン】が贈られました。フレンド欄が更新されます〉
〈異世界の住人のフレンド数と親密度が基準に達しました。称号【友だちたくさん】とアイテム【銅のトロフィー】が贈られます〉
ふぁ!?
予想外なものをもらったぞ。
称号【友だちたくさん】の効果は『異世界の住人からフレンドカードをもらいやすくなる』だった。さらに友だちを増やせってことかな。
アイテム【銅のトロフィー】は、設置した場所に異世界の住人がやって来やすくなる効果があるらしい。
「――招き猫的な?」
これから店舗で本格的に商売を始めようと思ってるから、ちょうど良かったかも。すごく効果がありそうだもん。ラッキー!
カウンターや壁床、外観の種類を選んだり、どこに何を置くか決めたりするだけで、あんまり考えることがなかったからね。
工房に付属したストレージ機能は、店舗奥に小さな工房を作ることで、そのまま残すことができるみたい。
詳しいことは完成してからのお楽しみに!
「掲示板にお知らせしないとな~」
るんるん、とスキップするように歩きながら呟く。
店舗開業許可が出たら、そのままオープンできそうだ。商品が揃えば、だけどね。
「――あ、写真撮影会の話もしとかないと」
そろそろ日程と場所を決めるべきだよね。タマモに連絡を取るべきなんだけど……と考えながら歩いてたら、ナンバーワン・スイーツフルのお店の前を通りがかった。
店の中はちらほらとプレイヤーがいる。でも、異世界の住人はあまりいない。エリアマネージャーの悪評が広まってるのかも?
「レモンタルト、美味しそう」
季節限定商品として掲示されているポスターを見て頷く。
これはきっと僕が作ったレモンを使ってる。生産者として食べてみないとね!
店内に入って注文すると、さほど待つこともなく届いた。
「うまっ。さっぱりレモンクリームとホワイトチョコが絶妙にマッチしてる~。――ん!? 待って……チョコってどこで手に入るの?」
まじまじとレモンタルトを見つめる。
この街でチョコを目にしたことはないはず。少なくとも、僕が知る形ではチョコは売ってない。
「あ、モモ、来てくれたんだな」
ひょい、とライアンさんが厨房から顔を出した。そのまま近づいてくる。
「やっほー。レモンタルト美味しいよー」
「そりゃ、モモが作ったレモンが最高に美味しいからだな」
「神級栽培スキルがあるからね!」
謙遜せずに胸を張って誇る。
ライアンさんは「うん、そうだな」とにこやかに微笑んでいた。前に会った時より、ちょっと顔色が良くなってるかも?
「――それにしても、チョコがあるなんて知らなかったよ」
「お、チョコレートのこと知ってるのか。それは第三の街の特産だぞ。ただし、購入できる業者が限られてるから、交易品としてもあまり出回らないな」
「へー、それを手に入れられるのすごいね!」
「第三の街の店舗が努力した成果だな」
笑うライアンさんを見ながら、ちょっと考える。
チェーン店を救え、というミッションをクリアしたら交易品を入手できるんだよね。それはチョコもオッケーのはず。……欲しい!
「ライアンさん。桃カフェとコラボ商品作らない? 僕が仲介するからさ」
「は? 桃カフェさんとウチで、か?」
目を丸くしてるライアンさんに、グッと拳を握って見せる。
商業ギルドでふと思いついたアイディアだけど、すごく効果的だと思うんだ。
「ライアンさんは、地元のお店との関係改善をアピールできるでしょ? グルメ大会で優勝した店とのコラボは、全国での販促にも役立つだろうし」
「それは、まぁ、確かに」
「パティエンヌちゃんは、全国の人に美味しいものを届けられて、知名度も上がる。桃カフェってお店が小さいから、食べたいと思っても入れない人多いと思うんだよね」
何度も訪れている桃カフェを思い出しながら呟く。
グルメ大会後、あふれるほどにお客さんが押し寄せて、いつも大変そうだ。その状態はパティエンヌちゃんにとっても、お客さんにとっても快適とはいえない。
ナンバーワン・スイーツフルでも桃カフェのメニューが食べられるってなったら、少しはその状況が緩和されると思うんだ。
ライアンさんとパティエンヌちゃん、双方に利点があるよね。
「……なるほど。すごくいい考えだ。でも、大きな問題があるだろ? 桃カフェさんが、そんなこと許可するもんか」
悔しそうな、それでいて寂しそうに呟くライアンさんを眺め、首を傾げる。
「僕が仲介するのに?」
「……すごい自信だなぁ」
呆れた表情でため息まじりに言われた。
でも、パティエンヌちゃんなら「いい考えですね!」ってすぐに言ってくれそうなんだよね。ライアンさんと同じで、たくさんの人に美味しいものを食べてもらいたいって考える人だから。
「とりあえず、ライアンさんがその気あるなら、パティエンヌちゃんに話してみるよ」
「そうだな……モモがやってくれるって言うなら、頼みたいけど。ほんとにいいのか?」
「うん。もちろん」
交易品っていう報酬が欲しいからだよー、なんて言わない。それ抜きで、ライアンさんを助けてあげたいなって思ってるのも本心だし。
「――あ、そうだ。ここって貸し切りできる?」
ぐるっと店内を見渡して首を傾げる。
桃カフェよりも広いから、写真撮影会をするのに十分だと思うんだ。ついでに、その場でコラボ商品を紹介できたら、さらにお客さんを呼び込めそうな気がするし。
「貸し切りは可能だけど……」
どういうことだ、と言いたげな表情のライアンさんに軽く説明したら、「俺、すごい人と知り合っちゃった……?」と呆然とされた。
僕はすごくないんだよ。たぶん、このアバターが優れてるだけ。もふもふの魅力は絶大だぞ~。
「広いから、ちょっとした出し物とかもできるかな」
ふと、スキル屋さんと披露した大道芸のことを思い出した。
写真撮影会でもスキル屋さんと一緒に披露できたら盛り上がるかも。というか、絶対気に入ってもらえるはず。そうしたら、スキル屋さんも喜ぶかな。
「……声を掛けてみよう。バトル用のスキルも手に入れたいと思ってたんだよね」
うんうん、と頷いてたら、不意に手を握られた。
「モモ」
「なに? すごい真剣な顔してる……」
さっきまでの呆然とした雰囲気はなくなって、強い眼差しで見据えられてドキッとした。僕、変なこと言ってないよね?
「店の貸し切りは大歓迎だ。そこでイベントをしてくれるのも。なによりも、桃カフェとの関係改善方法を提案してもらえて、すごく嬉しい。心から感謝してる」
「おぉ……なんか、照れる……」
こんなに真摯に感謝されることって、普段あんまりないもん。
照れを紛らわせるために、頬をこすりながら、握られている手を揺らした。
「――喜んでもらえて嬉しいよ。一緒にがんばろうね」
「ああ、がんばるよ。お客様に素晴らしいものを提供できるように!」
気合いに満ちた表情を見上げ、にこにこと笑う。
「じゃあ、レモンタルトを食べ終わったら、パティエンヌちゃんに話してくるね」
「よろしく頼むよ。あ、これ以上は邪魔になるな。なにかあったら声を掛けてくれ」
スッとフレンドカードを差し出された。
〈【フレンドカード・『パティシエ』ライアン】が贈られました。フレンド欄が更新されます〉
〈異世界の住人のフレンド数と親密度が基準に達しました。称号【友だちたくさん】とアイテム【銅のトロフィー】が贈られます〉
ふぁ!?
予想外なものをもらったぞ。
称号【友だちたくさん】の効果は『異世界の住人からフレンドカードをもらいやすくなる』だった。さらに友だちを増やせってことかな。
アイテム【銅のトロフィー】は、設置した場所に異世界の住人がやって来やすくなる効果があるらしい。
「――招き猫的な?」
これから店舗で本格的に商売を始めようと思ってるから、ちょうど良かったかも。すごく効果がありそうだもん。ラッキー!
1,467
お気に入りに追加
3,076
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
え?わたくしは通りすがりの元病弱令嬢ですので修羅場に巻き込まないでくたさい。
ネコフク
恋愛
わたくしリィナ=ユグノアは小さな頃から病弱でしたが今は健康になり学園に通えるほどになりました。しかし殆ど屋敷で過ごしていたわたくしには学園は迷路のような場所。入学して半年、未だに迷子になってしまいます。今日も侍従のハルにニヤニヤされながら遠回り(迷子)して出た場所では何やら不穏な集団が・・・
強制的に修羅場に巻き込まれたリィナがちょっとだけざまぁするお話です。そして修羅場とは関係ないトコで婚約者に溺愛されています。
何でも奪っていく妹が森まで押しかけてきた ~今更私の言ったことを理解しても、もう遅い~
秋鷺 照
ファンタジー
「お姉さま、それちょうだい!」
妹のアリアにそう言われ奪われ続け、果ては婚約者まで奪われたロメリアは、首でも吊ろうかと思いながら森の奥深くへ歩いて行く。そうしてたどり着いてしまった森の深層には屋敷があった。
ロメリアは屋敷の主に見初められ、捕らえられてしまう。
どうやって逃げ出そう……悩んでいるところに、妹が押しかけてきた。
今度生まれ変わることがあれば・・・全て忘れて幸せになりたい。・・・なんて思うか!!
れもんぴーる
ファンタジー
冤罪をかけられ、家族にも婚約者にも裏切られたリュカ。
父に送り込まれた刺客に殺されてしまうが、なんと自分を陥れた兄と裏切った婚約者の一人息子として生まれ変わってしまう。5歳になり、前世の記憶を取り戻し自暴自棄になるノエルだったが、一人一人に復讐していくことを決めた。
メイドしてはまだまだなメイドちゃんがそんな悲しみを背負ったノエルの心を支えてくれます。
復讐物を書きたかったのですが、生ぬるかったかもしれません。色々突っ込みどころはありますが、おおらかな気持ちで読んでくださると嬉しいです(*´▽`*)
*なろうにも投稿しています
リストラされた聖女 ~婚約破棄されたので結界維持を解除します
青の雀
恋愛
キャロラインは、王宮でのパーティで婚約者のジークフリク王太子殿下から婚約破棄されてしまい、王宮から追放されてしまう。
キャロラインは、国境を1歩でも出れば、自身が張っていた結界が消えてしまうのだ。
結界が消えた王国はいかに?
女子力の高い僕は異世界でお菓子屋さんになりました
初昔 茶ノ介
ファンタジー
昔から低身長、童顔、お料理上手、家がお菓子屋さん、etc.と女子力満載の高校2年の冬樹 幸(ふゆき ゆき)は男子なのに周りからのヒロインのような扱いに日々悩んでいた。
ある日、学校の帰りに道に悩んでいるおばあさんを助けると、そのおばあさんはただのおばあさんではなく女神様だった。
冗談半分で言ったことを叶えると言い出し、目が覚めた先は見覚えのない森の中で…。
のんびり書いていきたいと思います。
よければ感想等お願いします。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる