54 / 259
美味を求めて
50.美味しいご飯とヤバいブツ
しおりを挟む
ルトとの会話を楽しんでたら、リリがお寿司を見ながら口を開いた。
「ねぇ、もう食べていい?」
「あ、いいよ。食べよう。食後にパンケーキ作るね」
僕も着席。三人で「いただきまーす」と声を合わせて、いざ実食だ。
まずはお寿司。
「……赤目鯛うまっ! 脂が甘いよ~」
「林檎間八も美味しい!」
「シャリが回転寿司っぽいな」
ルトに分析された。
僕、回転寿司以外のにぎり寿司は、スーパーのしか食べたことないんだよねー。つまりほぼ機械で作られたシャリ。そのイメージが反映されてるのかも。
高いお寿司を作ってる動画とか見たら、もっと美味しくなるかな?
「――トンカツの揚げ加減は最高にいい」
「サクッとしてるよね~。我ながら、良い出来! こっちも脂が甘~い」
「白ご飯食べ過ぎちゃうね。食べても太らないのは、ほんと嬉しい」
トンカツはソース派だったけど、茶豚は肉の旨味が強いから、塩でもいける。ツウな人はわさび塩とかわさび醬油で食べることもあるらしい。
お寿司用にわさびを買ったから、挑戦してみる?
「トンカツにわさび醬油つけんのか?」
「うん。お試し。――意外とイケる。でも、ご飯と食べるならソースかなぁ」
ピリッとさっぱりな感じのわさび醬油は、やっぱり大人の味だった。美味しいのは間違いないんだけど。お酒と一緒に食べるのかな。
トンカツの次はトマトの食べ比べ。
「市場で買ったトマトは果汁少なめ? これ、加熱した方が美味しいかも。農地で収穫したミニトマトはやっぱりジューシーで甘い! サラダに使うのはこっちがいいな」
「確かにそうだね。というか、モモが作ったトマト、想像以上に甘いよ。フルーツみたい!」
「だよな。農地補正がある気がする」
ヘルプに説明はされてないけど、プレイヤーメイドの作物や料理に、補正がある気がするのは僕も同意。店で買うより美味しく感じるんだよねぇ。
農地で次はなにを育てよう? いずれは自給自足したい。
「チキンステーキもぷりっぷりジューシーで美味しいよ。トマトソースもいい感じ」
「おい、それ、俺がもらったやつ……」
「あ、ルトも食べる?」
ルトは文句を軽く受け流されてたけど、リリに「はい、あーん」ってされたら黙って食べてた。……僕の前でいちゃつかなくても良くない?
ちょっぴり頬を膨らませてたら、リリが僕にも切り分けたチキンステーキを向けた。
「モモも」
「……あーん」
なんだか割増で美味しい気がします。ルトは僕がリリと絡んでても睨まなくなったな。友だち認定のおかげ?
「モモが作った飯って全部美味いよな。普段市場で安く買える飯食ってるから、さらに美味く感じるのかもしれねぇけど」
「毎回買ってるの?」
「ああ。はじまりの街だと、基本りんごだったけどな。一番安いし、空腹度回復率がいいし」
「こっちの街だと、野菜の串焼きが一番安いよね」
この二人、お金の節約のために食費を切り詰めてる気がする。
「前にモモに飯食わせてもらってから、市場でちゃんとした飯食っても、そこまで美味しく感じないし、空腹度回復目的ならりんごとか野菜の串焼きとかで十分なんだよな」
僕のせいだったのか……!
ちょっと責任を感じちゃうぞ。
「……僕が作った食料アイテム、持ってく?」
「もらう」
「正直すっごくほしい」
二人に真剣な顔で言われた。そこまで望まれると嬉しいな~。
幸い、食材はたくさんあるし、しばらく食料アイテムに困らないくらいあげちゃおう。
「たくさん作っとくね!」
「頼む。代金は払うからな」
「それはあんまり気にしないでいいけど。くれるならもらうね」
引け目を感じさせないように受け入れる。
食後にパンケーキを用意する前に、製作していたものを思い出した。
「おっと、忘れてた。――こちら、僕が作ったヤバいブツです!」
じゃーん、とコップを掲げる。オレンジ色のスムージーだ。
「言い方がひでぇな」
「えっと、ルトが言ってたけど、羽が生えるニンジン?」
「言い方がなんか違う気がするけど、完全に間違ってるわけではない?」
リリの説明の仕方だと、ニンジンに羽が生えるみたいに聞こえる。それはそれでファンタジー感強くてありだと思うけど。
「食べたらアバターに羽が生えて、三十分間飛翔スキルが使えるってやつな」
説明し直してくれたルトに頷く。
僕が製作したヤバいブツ――もとい、ニンジンスムージーの鑑定結果はこちらです。ちなみに、【アイテム名・説明文変更】システムで、僕独自のアイテム名に変更してみたよ。
――――――
【うさぎ印のニンジンスムージー】レア度☆☆☆
空腹度を十回復する。食後三十分間、背中に羽が生えて、飛翔スキルを使えるようになる(滞空可能時間十秒。クールタイム二十秒)。さらに、一時間空腹になりにくくなる効果が付与されている。
レシピ:【天兎の食べかけニンジン】+【天兎の食べかけりんご】+【天兎の食べかけ桃】
――――――
「……付加効果を重ねがけするとは、やるな」
「でしょー! やってみたら、できたんだ。これぞ、一石二鳥!」
説明をしたら、ルトに褒められた。嬉しい。どっちかの効果しか出ないかもって思ったけど、無事完成してホッとした。
「すごーい! 飛翔使うのに慣れたら、もしかしたらボス戦も結構いいところまでいけるんじゃない?」
「そうだな。試してみる価値はある」
目を輝かせてる二人を見て悟った。
僕、このスムージーを量産しないとダメだね。ニンジンの在庫があんまりないし、それに一口齧らないといけないのが、地味につらい……。
「――……無理は、しなくていいぞ?」
気遣われた。ルト、優しいね。
でも、僕、友だちのためなら生のニンジンを齧るくらいがんばれるよ。
「ニンジン、たくさん買ってくる……!」
「あ、それは俺がしてくるから。さすがに全部頼むのは駄目だろ」
「そうそう。他にも、ほしいものあったら言って。私たちで買ってくるから」
二人が真剣な顔で言ってくる。それならそうしてもらおうかな。あ、でも、どうせなら、ニンジンを育てちゃおう。
「ニンジンの種を買ってきてくれたらいいよ。その方が安くなるはずだし」
スキル屋で、ルトは所持金に余裕ないって言ってたよね。
「……お金は気にしないで大丈夫だよ? バトルして、ドロップアイテム売ったらどうにかなるはずだから」
「まぁ、装備とか食料とか生産用の材料とかを買うと、どうしても金が足りなくなるけどな……」
懐事情は厳しそう。僕と違って、装備も結構揃えないと、バトルしにくいみたいだし。
僕は魚で大儲けしたけど、転移スキルが使えない二人だとこの方法でお金を稼ぐのは無理かな。
「……食料アイテムの分も、出世払いでいいよ! というか、バトルフィールドに行くとき、たまにパーティー組んでくれるだけでも助かるし」
「そうか? それくらいなら、予定合わせたら全然問題ねぇけど」
「後からちゃんとお金は渡すからね。あ、服作る? ほしいって言ってたよね?」
「ほしい!」
リリの提案に飛びついた。
僕は服系の装備は効果が発揮されないけど、見た目だけは飾れるのだ。でも、街では絶対に売ってないし、リリが裁縫士ってことを知った時に頼んでたんだよね。
「わかった。じゃあ、製作開始するね!」
なんだか、リリはすごくウキウキしてる感じに見える。
ちょっと首を傾げてたら、ルトが耳元で囁いてきた。
「リリが金欠なのは、裁縫用の材料を買い漁ってるからだ。作るのが楽しいんだと」
「なるほど……。それなら、ちょっと援助しとこうかな」
頷いてからリリにタッチ。ちゃりーんと千リョウをお支払い。
「えっ、いらないよ! 食料アイテムの代金として、服を用意するって話でしょ?」
「技術料だよー。その代わり、バッチリ可愛くなる感じでお願いね!」
グッと拳を向けたら、リリはちょっと戸惑った感じで目を瞬かせた後、控えめに拳を合わせてくれた。
「……もちろん、モモの魅力を引き立てる感じの服を作るから、楽しみにしてて!」
「うん。すっごく楽しみにしてる。服はいくつあってもいいよー。状況ごとに着替えるの楽しそうだし」
僕がそう言うと、リリは早速って感じで紙にデザインを書き始めた。
「モモの行動っていうと……釣り、料理、農業、街探索、バトル……それぞれをイメージするなら……」
なんかたくさんできそうだね?
ルトと顔を見合わせて、同時に肩をすくめた。もっとリリへの資金提供しないと、またすぐに金欠になっちゃうかも。
僕も、着飾るためにさらにお金稼ごうかなー。
******
◯NEWアイテム
【うさぎ印のニンジンスムージー】レア度☆☆☆
空腹度を十回復する。食後三十分間、背中に羽が生えて、飛翔スキルを使えるようになる(滞空可能時間十秒。クールタイム二十秒)。さらに、一時間空腹になりにくくなる効果が付与されている。
レシピ:【天兎の食べかけニンジン】+【天兎の食べかけりんご】+【天兎の食べかけ桃】
◯NEWシステム
【アイテム名・説明文変更】
自作の料理やオリジナルレシピで作った生産品のアイテム名・説明文を変更できる。虚偽説明は自動で不可判定となり、反映されない。
******
「ねぇ、もう食べていい?」
「あ、いいよ。食べよう。食後にパンケーキ作るね」
僕も着席。三人で「いただきまーす」と声を合わせて、いざ実食だ。
まずはお寿司。
「……赤目鯛うまっ! 脂が甘いよ~」
「林檎間八も美味しい!」
「シャリが回転寿司っぽいな」
ルトに分析された。
僕、回転寿司以外のにぎり寿司は、スーパーのしか食べたことないんだよねー。つまりほぼ機械で作られたシャリ。そのイメージが反映されてるのかも。
高いお寿司を作ってる動画とか見たら、もっと美味しくなるかな?
「――トンカツの揚げ加減は最高にいい」
「サクッとしてるよね~。我ながら、良い出来! こっちも脂が甘~い」
「白ご飯食べ過ぎちゃうね。食べても太らないのは、ほんと嬉しい」
トンカツはソース派だったけど、茶豚は肉の旨味が強いから、塩でもいける。ツウな人はわさび塩とかわさび醬油で食べることもあるらしい。
お寿司用にわさびを買ったから、挑戦してみる?
「トンカツにわさび醬油つけんのか?」
「うん。お試し。――意外とイケる。でも、ご飯と食べるならソースかなぁ」
ピリッとさっぱりな感じのわさび醬油は、やっぱり大人の味だった。美味しいのは間違いないんだけど。お酒と一緒に食べるのかな。
トンカツの次はトマトの食べ比べ。
「市場で買ったトマトは果汁少なめ? これ、加熱した方が美味しいかも。農地で収穫したミニトマトはやっぱりジューシーで甘い! サラダに使うのはこっちがいいな」
「確かにそうだね。というか、モモが作ったトマト、想像以上に甘いよ。フルーツみたい!」
「だよな。農地補正がある気がする」
ヘルプに説明はされてないけど、プレイヤーメイドの作物や料理に、補正がある気がするのは僕も同意。店で買うより美味しく感じるんだよねぇ。
農地で次はなにを育てよう? いずれは自給自足したい。
「チキンステーキもぷりっぷりジューシーで美味しいよ。トマトソースもいい感じ」
「おい、それ、俺がもらったやつ……」
「あ、ルトも食べる?」
ルトは文句を軽く受け流されてたけど、リリに「はい、あーん」ってされたら黙って食べてた。……僕の前でいちゃつかなくても良くない?
ちょっぴり頬を膨らませてたら、リリが僕にも切り分けたチキンステーキを向けた。
「モモも」
「……あーん」
なんだか割増で美味しい気がします。ルトは僕がリリと絡んでても睨まなくなったな。友だち認定のおかげ?
「モモが作った飯って全部美味いよな。普段市場で安く買える飯食ってるから、さらに美味く感じるのかもしれねぇけど」
「毎回買ってるの?」
「ああ。はじまりの街だと、基本りんごだったけどな。一番安いし、空腹度回復率がいいし」
「こっちの街だと、野菜の串焼きが一番安いよね」
この二人、お金の節約のために食費を切り詰めてる気がする。
「前にモモに飯食わせてもらってから、市場でちゃんとした飯食っても、そこまで美味しく感じないし、空腹度回復目的ならりんごとか野菜の串焼きとかで十分なんだよな」
僕のせいだったのか……!
ちょっと責任を感じちゃうぞ。
「……僕が作った食料アイテム、持ってく?」
「もらう」
「正直すっごくほしい」
二人に真剣な顔で言われた。そこまで望まれると嬉しいな~。
幸い、食材はたくさんあるし、しばらく食料アイテムに困らないくらいあげちゃおう。
「たくさん作っとくね!」
「頼む。代金は払うからな」
「それはあんまり気にしないでいいけど。くれるならもらうね」
引け目を感じさせないように受け入れる。
食後にパンケーキを用意する前に、製作していたものを思い出した。
「おっと、忘れてた。――こちら、僕が作ったヤバいブツです!」
じゃーん、とコップを掲げる。オレンジ色のスムージーだ。
「言い方がひでぇな」
「えっと、ルトが言ってたけど、羽が生えるニンジン?」
「言い方がなんか違う気がするけど、完全に間違ってるわけではない?」
リリの説明の仕方だと、ニンジンに羽が生えるみたいに聞こえる。それはそれでファンタジー感強くてありだと思うけど。
「食べたらアバターに羽が生えて、三十分間飛翔スキルが使えるってやつな」
説明し直してくれたルトに頷く。
僕が製作したヤバいブツ――もとい、ニンジンスムージーの鑑定結果はこちらです。ちなみに、【アイテム名・説明文変更】システムで、僕独自のアイテム名に変更してみたよ。
――――――
【うさぎ印のニンジンスムージー】レア度☆☆☆
空腹度を十回復する。食後三十分間、背中に羽が生えて、飛翔スキルを使えるようになる(滞空可能時間十秒。クールタイム二十秒)。さらに、一時間空腹になりにくくなる効果が付与されている。
レシピ:【天兎の食べかけニンジン】+【天兎の食べかけりんご】+【天兎の食べかけ桃】
――――――
「……付加効果を重ねがけするとは、やるな」
「でしょー! やってみたら、できたんだ。これぞ、一石二鳥!」
説明をしたら、ルトに褒められた。嬉しい。どっちかの効果しか出ないかもって思ったけど、無事完成してホッとした。
「すごーい! 飛翔使うのに慣れたら、もしかしたらボス戦も結構いいところまでいけるんじゃない?」
「そうだな。試してみる価値はある」
目を輝かせてる二人を見て悟った。
僕、このスムージーを量産しないとダメだね。ニンジンの在庫があんまりないし、それに一口齧らないといけないのが、地味につらい……。
「――……無理は、しなくていいぞ?」
気遣われた。ルト、優しいね。
でも、僕、友だちのためなら生のニンジンを齧るくらいがんばれるよ。
「ニンジン、たくさん買ってくる……!」
「あ、それは俺がしてくるから。さすがに全部頼むのは駄目だろ」
「そうそう。他にも、ほしいものあったら言って。私たちで買ってくるから」
二人が真剣な顔で言ってくる。それならそうしてもらおうかな。あ、でも、どうせなら、ニンジンを育てちゃおう。
「ニンジンの種を買ってきてくれたらいいよ。その方が安くなるはずだし」
スキル屋で、ルトは所持金に余裕ないって言ってたよね。
「……お金は気にしないで大丈夫だよ? バトルして、ドロップアイテム売ったらどうにかなるはずだから」
「まぁ、装備とか食料とか生産用の材料とかを買うと、どうしても金が足りなくなるけどな……」
懐事情は厳しそう。僕と違って、装備も結構揃えないと、バトルしにくいみたいだし。
僕は魚で大儲けしたけど、転移スキルが使えない二人だとこの方法でお金を稼ぐのは無理かな。
「……食料アイテムの分も、出世払いでいいよ! というか、バトルフィールドに行くとき、たまにパーティー組んでくれるだけでも助かるし」
「そうか? それくらいなら、予定合わせたら全然問題ねぇけど」
「後からちゃんとお金は渡すからね。あ、服作る? ほしいって言ってたよね?」
「ほしい!」
リリの提案に飛びついた。
僕は服系の装備は効果が発揮されないけど、見た目だけは飾れるのだ。でも、街では絶対に売ってないし、リリが裁縫士ってことを知った時に頼んでたんだよね。
「わかった。じゃあ、製作開始するね!」
なんだか、リリはすごくウキウキしてる感じに見える。
ちょっと首を傾げてたら、ルトが耳元で囁いてきた。
「リリが金欠なのは、裁縫用の材料を買い漁ってるからだ。作るのが楽しいんだと」
「なるほど……。それなら、ちょっと援助しとこうかな」
頷いてからリリにタッチ。ちゃりーんと千リョウをお支払い。
「えっ、いらないよ! 食料アイテムの代金として、服を用意するって話でしょ?」
「技術料だよー。その代わり、バッチリ可愛くなる感じでお願いね!」
グッと拳を向けたら、リリはちょっと戸惑った感じで目を瞬かせた後、控えめに拳を合わせてくれた。
「……もちろん、モモの魅力を引き立てる感じの服を作るから、楽しみにしてて!」
「うん。すっごく楽しみにしてる。服はいくつあってもいいよー。状況ごとに着替えるの楽しそうだし」
僕がそう言うと、リリは早速って感じで紙にデザインを書き始めた。
「モモの行動っていうと……釣り、料理、農業、街探索、バトル……それぞれをイメージするなら……」
なんかたくさんできそうだね?
ルトと顔を見合わせて、同時に肩をすくめた。もっとリリへの資金提供しないと、またすぐに金欠になっちゃうかも。
僕も、着飾るためにさらにお金稼ごうかなー。
******
◯NEWアイテム
【うさぎ印のニンジンスムージー】レア度☆☆☆
空腹度を十回復する。食後三十分間、背中に羽が生えて、飛翔スキルを使えるようになる(滞空可能時間十秒。クールタイム二十秒)。さらに、一時間空腹になりにくくなる効果が付与されている。
レシピ:【天兎の食べかけニンジン】+【天兎の食べかけりんご】+【天兎の食べかけ桃】
◯NEWシステム
【アイテム名・説明文変更】
自作の料理やオリジナルレシピで作った生産品のアイテム名・説明文を変更できる。虚偽説明は自動で不可判定となり、反映されない。
******
1,446
お気に入りに追加
3,053
あなたにおすすめの小説
気絶した婚約者を置き去りにする男の踏み台になんてならない!
ひづき
恋愛
ヒロインにタックルされて気絶した。しかも婚約者は気絶した私を放置してヒロインと共に去りやがった。
え、コイツらを幸せにする為に私が悪役令嬢!?やってられるか!!
それより気絶した私を運んでくれた恩人は誰だろう?
【短編】復讐すればいいのに〜婚約破棄のその後のお話〜
真辺わ人
恋愛
平民の女性との間に真実の愛を見つけた王太子は、公爵令嬢に婚約破棄を告げる。
しかし、公爵家と国王の不興を買い、彼は廃太子とされてしまった。
これはその後の彼(元王太子)と彼女(平民少女)のお話です。
数年後に彼女が語る真実とは……?
前中後編の三部構成です。
❇︎ざまぁはありません。
❇︎設定は緩いですので、頭のネジを緩めながらお読みください。
最後に、お願いがあります
狂乱の傀儡師
恋愛
三年間、王妃になるためだけに尽くしてきた馬鹿王子から、即位の日の直前に婚約破棄されたエマ。
彼女の最後のお願いには、国を揺るがすほどの罠が仕掛けられていた。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
転生先が意地悪な王妃でした。うちの子が可愛いので今日から優しいママになります! ~陛下、もしかして一緒に遊びたいのですか?
朱音ゆうひ
恋愛
転生したら、我が子に冷たくする酷い王妃になってしまった!
「お母様、謝るわ。お母様、今日から変わる。あなたを一生懸命愛して、優しくして、幸せにするからね……っ」
王子を抱きしめて誓った私は、その日から愛情をたっぷりと注ぐ。
不仲だった夫(国王)は、そんな私と息子にそわそわと近づいてくる。
もしかして一緒に遊びたいのですか、あなた?
他サイトにも掲載しています( https://ncode.syosetu.com/n5296ig/)
婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?
こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。
「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」
そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。
【毒を検知しました】
「え?」
私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。
※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
公爵令嬢はアホ係から卒業する
依智川ゆかり
ファンタジー
『エルメリア・バーンフラウト! お前との婚約を破棄すると、ここに宣言する!!」
婚約相手だったアルフォード王子からそんな宣言を受けたエルメリア。
そんな王子は、数日後バーンフラウト家にて、土下座を披露する事になる。
いや、婚約破棄自体はむしろ願ったり叶ったりだったんですが、あなた本当に分かってます?
何故、私があなたと婚約する事になったのか。そして、何故公爵令嬢である私が『アホ係』と呼ばれるようになったのか。
エルメリアはアルフォード王子……いや、アホ王子に話し始めた。
彼女が『アホ係』となった経緯を、嘘偽りなく。
*『小説家になろう』でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる