40 / 268
美味を求めて
37.いざゆかん、新たな街へ!
しおりを挟む
見渡す限り、岩、岩、岩、そして溶岩……。
「――地獄かな?」
ぽつりと呟いて、首を傾げる。
ワールドミッションに関係するモンスターのところまで、火の古竜イグニスさんに連れてこられた僕ですが、まだ元気です。
置いてきぼりにされたのは、結構恨んでるけどね!
イグニスさんがモンスターを倒してくれてるし、今のところ危険はない……はず。
「さて、どちらに進むかが問題だ……」
右手側に続くのは岩山。左手側に続くのは、ノース・サウス街道。
たぶんどっかで死に戻りしたら、はじまりの街の宿から再スタートできるんだろう。でも、ここでそれをするのはなんかもったいないよなー。
ワールドミッションは、死に戻りしても達成した功績を保持できるんだろうけど。
「――たぶん、こっちが第二の街なんだよね」
右手側を眺める。
岩が邪魔をしてるから、街の姿は見えない。でも、進めば辿り着くはず。
となれば、行ってみるしかない。死に戻りしたら、仕方なかったねって思うだけ。
「いざゆかん、第二の街へ!」
るんるん。
気持ちを切り替えて意気揚々と歩き始める――というより、飛翔スキルを使って飛んだ。岩場って歩きづらいんだもん。
それはそうと、第二の街ってなんて名前だったっけ?
移動し始めてすぐに、モンスターと遭遇して追いかけられることになったから、余計なことを考えている暇はなくなった。
「ふぎゃー! ここのモンスター怖いよー!」
必死に岩場を飛んだ。後ろから、ドドドッと地響きのような音がする。
敵のモンスターは巨大なゴーレムみたいなやつだ。敵の動きが速くて、逃げるのに必死で鑑定できてないから、詳細はわからないんだけど。
――グオオッ!
「なんか、鳴いてるぅ!」
滞空可能時間が来て、一旦着地してすぐ飛翔を発動。着地した瞬間に地面が揺れて、上手く勢いをつけられなかった。痛恨のミス!
ずっと地面が揺れてる気がするのは、モンスターの影響だよね?
しばらく必死に逃げて、ようやく少し距離をとれたので、振り返って全鑑定スキルを発動。
――――――
【苔むした岩ゴーレム】
土属性モンスター。ぼーっとしすぎて苔が生えたゴーレム。テリトリーに侵入した者を追い払う。素早さ・防御力が高く、物理・魔力攻撃どちらも効きにくい。地鳴りと岩落としで攻撃してくる。得意属性【風】苦手属性【木】
――――――
「急に働き者になるの良くなーい! ぼーっとしてて!」
思わず文句を言っちゃった。
僕、いつの間にこのモンスターのテリトリーに入ったのかな? 追いかけられてからこいつに気づいたんだけど……さては、テリトリー広すぎだね?
「すくすくばっさーん――【木の玉】!」
とりあえず木魔術で攻撃してみるけど、あんまり効いてる気がしない。これ、逃げ一択なのでは? テリトリーから出れば、ついて来ない気がする。
――グオオッ!
「なんか怒ってる。ごめんなさーい!」
攻撃したせいですね。うわ、地面の揺れがひどくなってる……! 着地したら、体が揺れるよ。
とにかく逃げましょう。街までは着いてこないでしょ。
――ガアアッ!
「って、なんか増えてるぅ!?」
びっくり仰天。ところどころに苔が生えた人型の岩みたいなモンスターが二体になってた。
ポケット叩いたらビスケットが増えるみたいに、攻撃したらゴーレム増えるとか、そんなこと起こる?
「いや、普通に、別のやつのテリトリー入っただけか……」
最初から追ってきてたゴーレムが立ち止まってるのを見て、ちょっぴり安心。追加の一体にはまだ追いかけられてるけど。
「やっぱ逃げるしかないね!」
僕の攻撃力じゃ、倒すのに時間かかりそうだし。ひたすら飛んで第二の街を目指すのみ!
というわけで、全力で逃走だー。
◇◆◇
岩山が途切れた先に、高い壁が見えた。
ついでに、岩山の谷間から延びてる街道が、壁に開いた門に繋がっているのがわかる。
「おお! あれが第二の街かな!」
結局、街の名前はなんだったっけ? 思い出せないんだけど……まぁいっか。
岩山を飛んでおりて、門の前に到着。さすがに壁を飛び越えるのは駄目な気がするから、ちゃんと門を通る。
「……は?」
「こんにちは、僕冒険者のモモです。ただのモンスターじゃないよ」
門衛さんが目を丸くしてるのを見て、すかさず冒険者ギルド証を差し出す。
僕は天兎っていうモンスターの種族だから、敵に間違われかねないもんね。自衛大切!
うさぎに羽がある感じの見た目は可愛いし、いきなり討伐されそうになるってことはないと思う。というか、そうであってほしい。
「あ、あぁ……あの、異世界から旅してきた人? ですね。モンスター種もいるとは聞いてましたが、初めて会いました」
まじまじと見つめられたけど、問題はなさそう。冒険者資格を確認してすぐに「どうぞお通りください」って言ってもらったし。
「第二の街オースへようこそ。歓迎しますよ」
「あ、オースだった!」
「はい? そうですが……」
なんか困惑させちゃった。ごめんよ。街の名前を思い出せなくて、もやもやしてたのが解消されただけだから。
時々、なんで思い出せないんだろっていうことあるよね? これ、めっちゃ気になっちゃうんだよなー。
「気にしないでー。それじゃ、入らせてもらいまーす」
「あ、ここにいらしたということは、モンスターを避けてこられたんですか?」
街に入った途端、背中に声が掛けられた。
思い出したように聞かれたけど……モンスターってどれのこと?
「ゴーレム?」
振り返って尋ねたら「いえいえ。岩犀というモンスターですよ」と返された。それか!
「……それは火の古竜が倒してたよ」
「は……?」
ぽかんとした顔の門衛さんから目を逸らす。
あれは悲しい事故(?)だったね……。僕が言えることは一つだけ――。
「古竜ってすごく強いから、敵に回しちゃ駄目だよ……」
「そんな予定はそもそも一切ありませんけど……?」
でしょうね。
僕が頷いてたら、情報を理解した様子の門衛さんが「え、でも、岩犀が倒されたというのが事実なら……」と言いながら目を見開く。
「――この街の冒険者による討伐計画はどうなって……?」
「なにそれ?」
初耳の情報だ。ふざけるのをやめて真剣に聞いてみる。
「岩犀が交易の障害になっていたため、近々高ランクの冒険者を集って、討伐を行うことにしていたんですよ。ちょうど異世界の方がたくさん来られるということで、有望そうな方がいたら作戦に協力してもらう予定でもありました」
つまり、僕らが異世界の住人の冒険者と共同で岩犀を倒すというイベントが開催予定だった……?
「……はじまりの街にたくさん冒険者が来てたのは……」
「異世界の方をスカウトするためですね」
今さら、『バトルチュートリアルでの指南役冒険者多すぎじゃね?』話の裏設定がわかったよ! そういうことか!
僕も、指南役だったカミラと仲良くなってたら、一緒に岩犀を討伐するイベントに参加できたのかな。
……なにそれ、すごい楽しそうだったじゃん! すでにイグニスさんの一発で倒されちゃってるけどね!
「報酬の【転移】スキルって、もっとたくさんの人に行き渡る予定だったのでは……?」
恐ろしいことに気づいてしまった。
岩犀が倒れた結果、ワールドミッションを達成したことになったんだけど。それの報酬に転移スキルがあったんだよね。
そのスキルを使うと、街中とかバトルフィールドに転移できるっていうやつ。
めっちゃ便利なスキルだと思うんだけど、僕一人しかもらえてないのはいいのかなーって不安だったんだ。今のところワールドミッションでしかもらえないスキルっぽいし。
本来は大多数に行き渡る予定だったなら、もらえなかったみんな可哀想では? 僕、みんながもらう機会を潰しちゃったのでは?
「――運営さんに言っとこう!」
どっかで補填してくれー! 神頼みならぬ、運営さん頼みです。僕、恨まれたくないから。
メニューから運営さんにお手紙。ついでに、魔術詠唱の文言についての苦情もしとこう。早く文言変更か、無詠唱スキルを準備してください!
「とりあえず、岩犀の情報は上に報告しなくては……!」
門衛さんが慌てて上司が詰めているらしき門衛所に向かう。……ここ、空にしていいです? はじまりの街から来る人は、今ほとんどいない感じとはいえ、ね?
「――あ、モモさん! ぜひご一緒に! 詳しいお話を聞かせてください!」
「えー……」
うっかり心の声が出てしまった。だって面倒くさい。
門衛さんが苦笑してる。
「桃のソルベをお出しできますよ。長旅でお疲れでしょう? 休憩を兼ねて、お願いします」
「桃のソルベ!? 的確に僕の好物を提示してくるの、すごすぎない?」
あっさり釣られますけどー。
僕、桃大好きだから。第二の街は農業が盛んで、果物がたくさんあるって聞いてたから、楽しみだったんだよねー。
るんるんしながら門衛所に向かう。
――情報を話すのは面倒くさかったけど、桃のソルベは冷たくて甘くて、最高に美味しかったから大満足です!
******
◯NEWモンスター
【苔むした岩ゴーレム】
土属性モンスター。ぼーっとしすぎて苔が生えたゴーレム。テリトリーに侵入した者を追い払う。素早さ・防御力が高く、物理・魔力攻撃どちらも効きにくい。地鳴りと岩落としで攻撃してくる。得意属性【風】苦手属性【木】
******
「――地獄かな?」
ぽつりと呟いて、首を傾げる。
ワールドミッションに関係するモンスターのところまで、火の古竜イグニスさんに連れてこられた僕ですが、まだ元気です。
置いてきぼりにされたのは、結構恨んでるけどね!
イグニスさんがモンスターを倒してくれてるし、今のところ危険はない……はず。
「さて、どちらに進むかが問題だ……」
右手側に続くのは岩山。左手側に続くのは、ノース・サウス街道。
たぶんどっかで死に戻りしたら、はじまりの街の宿から再スタートできるんだろう。でも、ここでそれをするのはなんかもったいないよなー。
ワールドミッションは、死に戻りしても達成した功績を保持できるんだろうけど。
「――たぶん、こっちが第二の街なんだよね」
右手側を眺める。
岩が邪魔をしてるから、街の姿は見えない。でも、進めば辿り着くはず。
となれば、行ってみるしかない。死に戻りしたら、仕方なかったねって思うだけ。
「いざゆかん、第二の街へ!」
るんるん。
気持ちを切り替えて意気揚々と歩き始める――というより、飛翔スキルを使って飛んだ。岩場って歩きづらいんだもん。
それはそうと、第二の街ってなんて名前だったっけ?
移動し始めてすぐに、モンスターと遭遇して追いかけられることになったから、余計なことを考えている暇はなくなった。
「ふぎゃー! ここのモンスター怖いよー!」
必死に岩場を飛んだ。後ろから、ドドドッと地響きのような音がする。
敵のモンスターは巨大なゴーレムみたいなやつだ。敵の動きが速くて、逃げるのに必死で鑑定できてないから、詳細はわからないんだけど。
――グオオッ!
「なんか、鳴いてるぅ!」
滞空可能時間が来て、一旦着地してすぐ飛翔を発動。着地した瞬間に地面が揺れて、上手く勢いをつけられなかった。痛恨のミス!
ずっと地面が揺れてる気がするのは、モンスターの影響だよね?
しばらく必死に逃げて、ようやく少し距離をとれたので、振り返って全鑑定スキルを発動。
――――――
【苔むした岩ゴーレム】
土属性モンスター。ぼーっとしすぎて苔が生えたゴーレム。テリトリーに侵入した者を追い払う。素早さ・防御力が高く、物理・魔力攻撃どちらも効きにくい。地鳴りと岩落としで攻撃してくる。得意属性【風】苦手属性【木】
――――――
「急に働き者になるの良くなーい! ぼーっとしてて!」
思わず文句を言っちゃった。
僕、いつの間にこのモンスターのテリトリーに入ったのかな? 追いかけられてからこいつに気づいたんだけど……さては、テリトリー広すぎだね?
「すくすくばっさーん――【木の玉】!」
とりあえず木魔術で攻撃してみるけど、あんまり効いてる気がしない。これ、逃げ一択なのでは? テリトリーから出れば、ついて来ない気がする。
――グオオッ!
「なんか怒ってる。ごめんなさーい!」
攻撃したせいですね。うわ、地面の揺れがひどくなってる……! 着地したら、体が揺れるよ。
とにかく逃げましょう。街までは着いてこないでしょ。
――ガアアッ!
「って、なんか増えてるぅ!?」
びっくり仰天。ところどころに苔が生えた人型の岩みたいなモンスターが二体になってた。
ポケット叩いたらビスケットが増えるみたいに、攻撃したらゴーレム増えるとか、そんなこと起こる?
「いや、普通に、別のやつのテリトリー入っただけか……」
最初から追ってきてたゴーレムが立ち止まってるのを見て、ちょっぴり安心。追加の一体にはまだ追いかけられてるけど。
「やっぱ逃げるしかないね!」
僕の攻撃力じゃ、倒すのに時間かかりそうだし。ひたすら飛んで第二の街を目指すのみ!
というわけで、全力で逃走だー。
◇◆◇
岩山が途切れた先に、高い壁が見えた。
ついでに、岩山の谷間から延びてる街道が、壁に開いた門に繋がっているのがわかる。
「おお! あれが第二の街かな!」
結局、街の名前はなんだったっけ? 思い出せないんだけど……まぁいっか。
岩山を飛んでおりて、門の前に到着。さすがに壁を飛び越えるのは駄目な気がするから、ちゃんと門を通る。
「……は?」
「こんにちは、僕冒険者のモモです。ただのモンスターじゃないよ」
門衛さんが目を丸くしてるのを見て、すかさず冒険者ギルド証を差し出す。
僕は天兎っていうモンスターの種族だから、敵に間違われかねないもんね。自衛大切!
うさぎに羽がある感じの見た目は可愛いし、いきなり討伐されそうになるってことはないと思う。というか、そうであってほしい。
「あ、あぁ……あの、異世界から旅してきた人? ですね。モンスター種もいるとは聞いてましたが、初めて会いました」
まじまじと見つめられたけど、問題はなさそう。冒険者資格を確認してすぐに「どうぞお通りください」って言ってもらったし。
「第二の街オースへようこそ。歓迎しますよ」
「あ、オースだった!」
「はい? そうですが……」
なんか困惑させちゃった。ごめんよ。街の名前を思い出せなくて、もやもやしてたのが解消されただけだから。
時々、なんで思い出せないんだろっていうことあるよね? これ、めっちゃ気になっちゃうんだよなー。
「気にしないでー。それじゃ、入らせてもらいまーす」
「あ、ここにいらしたということは、モンスターを避けてこられたんですか?」
街に入った途端、背中に声が掛けられた。
思い出したように聞かれたけど……モンスターってどれのこと?
「ゴーレム?」
振り返って尋ねたら「いえいえ。岩犀というモンスターですよ」と返された。それか!
「……それは火の古竜が倒してたよ」
「は……?」
ぽかんとした顔の門衛さんから目を逸らす。
あれは悲しい事故(?)だったね……。僕が言えることは一つだけ――。
「古竜ってすごく強いから、敵に回しちゃ駄目だよ……」
「そんな予定はそもそも一切ありませんけど……?」
でしょうね。
僕が頷いてたら、情報を理解した様子の門衛さんが「え、でも、岩犀が倒されたというのが事実なら……」と言いながら目を見開く。
「――この街の冒険者による討伐計画はどうなって……?」
「なにそれ?」
初耳の情報だ。ふざけるのをやめて真剣に聞いてみる。
「岩犀が交易の障害になっていたため、近々高ランクの冒険者を集って、討伐を行うことにしていたんですよ。ちょうど異世界の方がたくさん来られるということで、有望そうな方がいたら作戦に協力してもらう予定でもありました」
つまり、僕らが異世界の住人の冒険者と共同で岩犀を倒すというイベントが開催予定だった……?
「……はじまりの街にたくさん冒険者が来てたのは……」
「異世界の方をスカウトするためですね」
今さら、『バトルチュートリアルでの指南役冒険者多すぎじゃね?』話の裏設定がわかったよ! そういうことか!
僕も、指南役だったカミラと仲良くなってたら、一緒に岩犀を討伐するイベントに参加できたのかな。
……なにそれ、すごい楽しそうだったじゃん! すでにイグニスさんの一発で倒されちゃってるけどね!
「報酬の【転移】スキルって、もっとたくさんの人に行き渡る予定だったのでは……?」
恐ろしいことに気づいてしまった。
岩犀が倒れた結果、ワールドミッションを達成したことになったんだけど。それの報酬に転移スキルがあったんだよね。
そのスキルを使うと、街中とかバトルフィールドに転移できるっていうやつ。
めっちゃ便利なスキルだと思うんだけど、僕一人しかもらえてないのはいいのかなーって不安だったんだ。今のところワールドミッションでしかもらえないスキルっぽいし。
本来は大多数に行き渡る予定だったなら、もらえなかったみんな可哀想では? 僕、みんながもらう機会を潰しちゃったのでは?
「――運営さんに言っとこう!」
どっかで補填してくれー! 神頼みならぬ、運営さん頼みです。僕、恨まれたくないから。
メニューから運営さんにお手紙。ついでに、魔術詠唱の文言についての苦情もしとこう。早く文言変更か、無詠唱スキルを準備してください!
「とりあえず、岩犀の情報は上に報告しなくては……!」
門衛さんが慌てて上司が詰めているらしき門衛所に向かう。……ここ、空にしていいです? はじまりの街から来る人は、今ほとんどいない感じとはいえ、ね?
「――あ、モモさん! ぜひご一緒に! 詳しいお話を聞かせてください!」
「えー……」
うっかり心の声が出てしまった。だって面倒くさい。
門衛さんが苦笑してる。
「桃のソルベをお出しできますよ。長旅でお疲れでしょう? 休憩を兼ねて、お願いします」
「桃のソルベ!? 的確に僕の好物を提示してくるの、すごすぎない?」
あっさり釣られますけどー。
僕、桃大好きだから。第二の街は農業が盛んで、果物がたくさんあるって聞いてたから、楽しみだったんだよねー。
るんるんしながら門衛所に向かう。
――情報を話すのは面倒くさかったけど、桃のソルベは冷たくて甘くて、最高に美味しかったから大満足です!
******
◯NEWモンスター
【苔むした岩ゴーレム】
土属性モンスター。ぼーっとしすぎて苔が生えたゴーレム。テリトリーに侵入した者を追い払う。素早さ・防御力が高く、物理・魔力攻撃どちらも効きにくい。地鳴りと岩落としで攻撃してくる。得意属性【風】苦手属性【木】
******
1,530
お気に入りに追加
3,076
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
え?わたくしは通りすがりの元病弱令嬢ですので修羅場に巻き込まないでくたさい。
ネコフク
恋愛
わたくしリィナ=ユグノアは小さな頃から病弱でしたが今は健康になり学園に通えるほどになりました。しかし殆ど屋敷で過ごしていたわたくしには学園は迷路のような場所。入学して半年、未だに迷子になってしまいます。今日も侍従のハルにニヤニヤされながら遠回り(迷子)して出た場所では何やら不穏な集団が・・・
強制的に修羅場に巻き込まれたリィナがちょっとだけざまぁするお話です。そして修羅場とは関係ないトコで婚約者に溺愛されています。
何でも奪っていく妹が森まで押しかけてきた ~今更私の言ったことを理解しても、もう遅い~
秋鷺 照
ファンタジー
「お姉さま、それちょうだい!」
妹のアリアにそう言われ奪われ続け、果ては婚約者まで奪われたロメリアは、首でも吊ろうかと思いながら森の奥深くへ歩いて行く。そうしてたどり着いてしまった森の深層には屋敷があった。
ロメリアは屋敷の主に見初められ、捕らえられてしまう。
どうやって逃げ出そう……悩んでいるところに、妹が押しかけてきた。
今度生まれ変わることがあれば・・・全て忘れて幸せになりたい。・・・なんて思うか!!
れもんぴーる
ファンタジー
冤罪をかけられ、家族にも婚約者にも裏切られたリュカ。
父に送り込まれた刺客に殺されてしまうが、なんと自分を陥れた兄と裏切った婚約者の一人息子として生まれ変わってしまう。5歳になり、前世の記憶を取り戻し自暴自棄になるノエルだったが、一人一人に復讐していくことを決めた。
メイドしてはまだまだなメイドちゃんがそんな悲しみを背負ったノエルの心を支えてくれます。
復讐物を書きたかったのですが、生ぬるかったかもしれません。色々突っ込みどころはありますが、おおらかな気持ちで読んでくださると嬉しいです(*´▽`*)
*なろうにも投稿しています
リストラされた聖女 ~婚約破棄されたので結界維持を解除します
青の雀
恋愛
キャロラインは、王宮でのパーティで婚約者のジークフリク王太子殿下から婚約破棄されてしまい、王宮から追放されてしまう。
キャロラインは、国境を1歩でも出れば、自身が張っていた結界が消えてしまうのだ。
結界が消えた王国はいかに?
女子力の高い僕は異世界でお菓子屋さんになりました
初昔 茶ノ介
ファンタジー
昔から低身長、童顔、お料理上手、家がお菓子屋さん、etc.と女子力満載の高校2年の冬樹 幸(ふゆき ゆき)は男子なのに周りからのヒロインのような扱いに日々悩んでいた。
ある日、学校の帰りに道に悩んでいるおばあさんを助けると、そのおばあさんはただのおばあさんではなく女神様だった。
冗談半分で言ったことを叶えると言い出し、目が覚めた先は見覚えのない森の中で…。
のんびり書いていきたいと思います。
よければ感想等お願いします。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる