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はじまりの街
31.心を込めて作ります
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チェリー花のネックレスを作る素材が揃ったので、いざ錬金じゃー!
ということで、ログアウトして休憩後、レナードさんの工房に移動です。
集中力が関係するかはわからないけど、プレゼントはおざなりな感じで作りたくない。だから、適度な休憩をするのは大切。
「——いや、別に、俺の工房で作らなくて良かったんだけどな?」
「そうなの?」
レナードさんが苦笑してる。
でも、これって初級錬金術士になる試験のようなものなんだよね?
錬金が成功したら錬金術ギルドに推薦状を出してくれるってことは、レナードさんが僕の実力を保証してくれるという形になるはず。
それなら錬金してるところを見せるものだと思ってたんだけどなー。
「一流の錬金術士なら、作られたものを見ただけで製作者の実力がわかるからな」
「なるほど。なんかカッコいい……」
これ、僕の鑑定に示されてる以外にも、なんか要素が隠されてるって暗示されてない? 鑑定スキルも鍛えないとなー。でも鑑定スキルって、ひたすら鑑定しまくれば育つのかな……。
「まぁ、ここに来たんなら錬金してるところを見せてもらおうか」
レナードさんがニヤッと笑った。
すごく試されてる気分。急に緊張してきたぞー?
「お、お手柔らかに……?」
「引くなよ。今のお前ならきっと成功するはずだ」
力強い頷きとともに励まされた。ありがたい。僕らしくいつも通りにがんばればいいってことだね。
「やる気出たよ。ありがと。——それじゃあ、作ります!」
作業台に僕の錬金布と錬金玉を置く。そして素材も。
魚の処理と肥料作りで、だいぶこの作業も慣れたな。ルトのゴミ採集も役に立つね! ……草玉をもっと早く採ってほしかったけど。
「ほう……石炭もシルバーも、結構良い品質のものだな。ノース街道で、まだこのクラスの品質が掘れたのか……」
「でも、普通品質だよ。できたら高品質が良かったけど、これが僕が持ってる中で一番いいやつなんだよね……。鉄のツルハシっていう、モンスターが落とすアイテムで掘ったから、多少スキル以上に高めの品質で採れたかも」
アイテムボックスの中には、これ以上に低い品質のものがごろごろしてます。早く採掘スキルもレベル上げたいなぁ。
「鉄のツルハシか。そういや、モンスターを倒すのが面倒だからって、量産品のツルハシを使い始めた頃から、採れるものの品質が落ちたんだったか……?」
レナードさんがブツブツと呟いてる。「錬金術ギルドに報告しよう」って言ってるから、僕の情報は役に立ったみたい。なんか嬉しいな。
そんなことを考えながら、錬金玉をもふっと触る。
「あ、錬金可能になってる。成功率90%……? むむっ。一発成功したーい」
初めて100%以外を見た。できるまで作るつもりだけど、チェリー花は一個しか採ってないんだよなー。
「自分を信じろ」
「うん。魚の下ごしらえと肥料作りで鍛えた錬金術スキルに期待する!」
「……お前は不思議なものを作ってるな?」
なんか戸惑われた。僕も他人から聞いたらそういう感じになると思うので文句は言えない。
錬金術のレシピみたら、結構武器とかアクセサリーとかあったもん。みんなそういうのを作りたがるよね。
「成り行きってやつですよー」
なにはともあれ、今は錬金に集中! 僕の心くらいじゃ、アリスちゃんが籠めてくれた想いには敵わないだろうけど、一生懸命作るんだ。
錬金布に乗る三つの素材。それをじっと見つめて願う。
アリスちゃんが笑顔になるようなアイテムができますように——。
「——【錬金スタート】!」
唱えた瞬間、錬金布から光が溢れた。
白い光は一瞬で僕の視界を奪う。
——光が消えた後には、錬金布の中央に一つのネックレスが現れていた。
ピンク色の透明感のある石でできた桜の花のようなペンダントトップ。鎖は白く光を反射する繊細な細工のシルバー。
大人っぽさと可愛らしさが両立してるデザインだと思う。
「できた! チェリー花のネックレス!」
鑑定結果もばっちり。嬉しいなー。アリスちゃん、喜んでくれるかな? 僕の錬金玉と違って、特殊な効果はついてないみたいだけど——。
「……ほう? これは良いお守りになりそうだな」
「え、どういうこと?」
レナードさんが感心した雰囲気で頷いてる。でも、僕の鑑定結果だと、ただ可愛いだけのネックレスだと思うんだけどな……?
「モモは鑑定のレベルが足りないようだな。色々なものを鑑定するといいぞ。あまり街中で人に向けては使わない方がいいが」
「あ、鑑定スキルってそうやって鍛えればいいんだね。マナーもりょうかい! それより、レナードさんには何が見えたか教えてー」
有益な情報はありがたいけど、今知りたいのはそれじゃないんです。
レナードさんの手を掴んで揺すってみたら、少し呆れた感じの顔をされた。子どもっぽいって思われてるな? 別にいいですけど。
「鑑定結果には、『製作者の想いにより、装備した者の幸運値が上がりやすくなる効果が秘められている』と書かれてる」
「幸運値……そっか、みんなにもあるんだ」
僕がアリスちゃんに笑顔になってほしいなって願ったからかな?
真心みたいに素材として入り込む余地はなかったはずだけど、錬金術スキルって結構柔軟に対応してくれるんだね。
レナードさん曰く、チェリー花を素材に使うと、製作者の想いが効果として現れやすいんだって。そういう素材は、他にも報告されているとか。
さすが自由度が高いゲームって評判なだけあるな。これからも大切なものは心を籠めて作ろう!
「——なにはともあれ、アリスちゃんが幸せになれるなら、がんばって素材集めて、作って良かった!」
めちゃくちゃテンションが上がってる。すごい達成感だ。
にこにこと笑ってたら、レナードさんが微笑ましげにみつめてきた。
「モモは優しいな」
「そうかなー?」
「そんなモモに、良いものをやろう」
へ?
僕が首を傾げてると、レナードさんが大きな箱を持ってきた。ついでに中身を作業台の上に出してくれる。
「包装用のアイテムだ。俺は受注生産が主なんだが、時々プレゼント用にラッピングしてほしいって頼まれることがある。そのために、こういうのも用意してるんだ」
作業台の上に、ピンク色の小袋やアクセサリーを入れやすそうな小箱、リボン、シールなどがたくさん並べられた。
確かにこれは贈答用の包装だ。
「僕が使っていいの?」
「ああ、弟子への贈り物というほど大層なもんじゃないが。好きなのを選んでくれ」
プレゼントの渡し方は考えてなかったんだけど、包装して渡すのはおしゃれでいいね。しかも女の子が好きそうなものがたくさん!
「んー、ピンクだとくどいかな……。いや、でも、この柄可愛いし……」
ピンクのお花柄の小袋は可愛いし、ネックレスにあっていて良いんだけど。シンプルな白の小箱にピンクゴールドのリボンも捨てがたい。大人っぽい印象があるし——。
「——この小箱とリボンにする!」
「良いのを選んだな」
白の小箱の中にはベルベットのような布が張ってあった。これ、実はお高い箱なのでは? 遠慮なくもらっちゃいますけど。
いそいそと小箱にネックレスをおさめて、リボンを結ぶ——って、難しい! 綺麗に結べないよ……。
「ぐぬぬ……」
「ぐちゃぐちゃになる前に貸せ」
リボンと格闘してたら、レナードさんが代わってくれた。魔法みたいにササッて結んでくれる。しかもただのリボン結びじゃなくて、おしゃれな感じに。
……見た目のワイルドさと全然イメージが違う、っていう感想は言葉にしなかった。失礼すぎるからね。
「わぁ、すごい。ありがとう!」
「アリスに喜んでもらえるといいな」
ポンッと渡されて、じっくりと眺める。
素敵なプレゼントができた気がする。あとは渡すだけだよね。
「——錬金術ギルドへの推薦状も渡しとく。時間がある時にギルドを訪ねてくれ」
「もしかして、あらかじめ準備してた?」
システム的な対応とは思えなくて、思わず聞いていた。
レナードさんは口の端を軽く上げて「さぁな」と思わせぶりに答える。絶対、用意してくれてた感じだ。
……それだけ、僕の錬金術が成功するって信じてくれてたってことだよね? 勝手にそうだと思っちゃうよ。
「——レナードさん、好きー! 包装も、推薦状もありがとー!」
飛翔で飛んで、レナードさんの肩に抱きつく。
今だけ、モフる権利をあげてもいいな、って思ったけど、レナードさんはモフラーではないらしい。「はいはい」ってあやすように背中を叩かれた。
「錬金術ギルドに所属しても、錬金術に関してなにか疑問があれば、いつでも聞きに来ていいからな」
優しいなー。僕はレナードさんの弟子だって、誇りを持つことにしよう。
〈シークレットミッション『錬金術士レナードと仲良くなる』を達成しました。報酬としてフレンドカードを獲得しました〉
あ、フレンドにもなれたみたい。これでいつでも連絡を取れる。やったね。
「はーい、頼りにしてます、師匠! というわけで、アリスちゃんに会いに行ってきます!」
「おう、行ってこい。ひよっこ弟子」
別れ際、弟子として認められた言葉が、胸がくすぐったくなるくらい嬉しかった。
まだ、ひよっこだけどね!
錬金術もしっかり育てて、もっとレナードさんに認められたいなー。
******
◯NEWアイテム
【チェリー花のネックレス】レア度☆☆
淡いピンク色の花をモチーフにしたペンダントトップがついたネックレス。
(製作者の想いにより、幸運値が上がりやすくなる効果が秘められている)
【錬金術ギルドへの推薦状】レア度☆☆
錬金術士としての実力を保証する書状。錬金術ギルドに提出すると、試験・加入金なしで所属できる。
◯NEWフレンド
【錬金術士レナード】
はじまりの街の錬金術士。一級の凄腕。特定の人物からの紹介状があると弟子入りできる。レナードから教えを受けると、錬金術関連のスキル習熟度が上がりやすくなる。
フレンドになると依頼が出されることがある。
******
ということで、ログアウトして休憩後、レナードさんの工房に移動です。
集中力が関係するかはわからないけど、プレゼントはおざなりな感じで作りたくない。だから、適度な休憩をするのは大切。
「——いや、別に、俺の工房で作らなくて良かったんだけどな?」
「そうなの?」
レナードさんが苦笑してる。
でも、これって初級錬金術士になる試験のようなものなんだよね?
錬金が成功したら錬金術ギルドに推薦状を出してくれるってことは、レナードさんが僕の実力を保証してくれるという形になるはず。
それなら錬金してるところを見せるものだと思ってたんだけどなー。
「一流の錬金術士なら、作られたものを見ただけで製作者の実力がわかるからな」
「なるほど。なんかカッコいい……」
これ、僕の鑑定に示されてる以外にも、なんか要素が隠されてるって暗示されてない? 鑑定スキルも鍛えないとなー。でも鑑定スキルって、ひたすら鑑定しまくれば育つのかな……。
「まぁ、ここに来たんなら錬金してるところを見せてもらおうか」
レナードさんがニヤッと笑った。
すごく試されてる気分。急に緊張してきたぞー?
「お、お手柔らかに……?」
「引くなよ。今のお前ならきっと成功するはずだ」
力強い頷きとともに励まされた。ありがたい。僕らしくいつも通りにがんばればいいってことだね。
「やる気出たよ。ありがと。——それじゃあ、作ります!」
作業台に僕の錬金布と錬金玉を置く。そして素材も。
魚の処理と肥料作りで、だいぶこの作業も慣れたな。ルトのゴミ採集も役に立つね! ……草玉をもっと早く採ってほしかったけど。
「ほう……石炭もシルバーも、結構良い品質のものだな。ノース街道で、まだこのクラスの品質が掘れたのか……」
「でも、普通品質だよ。できたら高品質が良かったけど、これが僕が持ってる中で一番いいやつなんだよね……。鉄のツルハシっていう、モンスターが落とすアイテムで掘ったから、多少スキル以上に高めの品質で採れたかも」
アイテムボックスの中には、これ以上に低い品質のものがごろごろしてます。早く採掘スキルもレベル上げたいなぁ。
「鉄のツルハシか。そういや、モンスターを倒すのが面倒だからって、量産品のツルハシを使い始めた頃から、採れるものの品質が落ちたんだったか……?」
レナードさんがブツブツと呟いてる。「錬金術ギルドに報告しよう」って言ってるから、僕の情報は役に立ったみたい。なんか嬉しいな。
そんなことを考えながら、錬金玉をもふっと触る。
「あ、錬金可能になってる。成功率90%……? むむっ。一発成功したーい」
初めて100%以外を見た。できるまで作るつもりだけど、チェリー花は一個しか採ってないんだよなー。
「自分を信じろ」
「うん。魚の下ごしらえと肥料作りで鍛えた錬金術スキルに期待する!」
「……お前は不思議なものを作ってるな?」
なんか戸惑われた。僕も他人から聞いたらそういう感じになると思うので文句は言えない。
錬金術のレシピみたら、結構武器とかアクセサリーとかあったもん。みんなそういうのを作りたがるよね。
「成り行きってやつですよー」
なにはともあれ、今は錬金に集中! 僕の心くらいじゃ、アリスちゃんが籠めてくれた想いには敵わないだろうけど、一生懸命作るんだ。
錬金布に乗る三つの素材。それをじっと見つめて願う。
アリスちゃんが笑顔になるようなアイテムができますように——。
「——【錬金スタート】!」
唱えた瞬間、錬金布から光が溢れた。
白い光は一瞬で僕の視界を奪う。
——光が消えた後には、錬金布の中央に一つのネックレスが現れていた。
ピンク色の透明感のある石でできた桜の花のようなペンダントトップ。鎖は白く光を反射する繊細な細工のシルバー。
大人っぽさと可愛らしさが両立してるデザインだと思う。
「できた! チェリー花のネックレス!」
鑑定結果もばっちり。嬉しいなー。アリスちゃん、喜んでくれるかな? 僕の錬金玉と違って、特殊な効果はついてないみたいだけど——。
「……ほう? これは良いお守りになりそうだな」
「え、どういうこと?」
レナードさんが感心した雰囲気で頷いてる。でも、僕の鑑定結果だと、ただ可愛いだけのネックレスだと思うんだけどな……?
「モモは鑑定のレベルが足りないようだな。色々なものを鑑定するといいぞ。あまり街中で人に向けては使わない方がいいが」
「あ、鑑定スキルってそうやって鍛えればいいんだね。マナーもりょうかい! それより、レナードさんには何が見えたか教えてー」
有益な情報はありがたいけど、今知りたいのはそれじゃないんです。
レナードさんの手を掴んで揺すってみたら、少し呆れた感じの顔をされた。子どもっぽいって思われてるな? 別にいいですけど。
「鑑定結果には、『製作者の想いにより、装備した者の幸運値が上がりやすくなる効果が秘められている』と書かれてる」
「幸運値……そっか、みんなにもあるんだ」
僕がアリスちゃんに笑顔になってほしいなって願ったからかな?
真心みたいに素材として入り込む余地はなかったはずだけど、錬金術スキルって結構柔軟に対応してくれるんだね。
レナードさん曰く、チェリー花を素材に使うと、製作者の想いが効果として現れやすいんだって。そういう素材は、他にも報告されているとか。
さすが自由度が高いゲームって評判なだけあるな。これからも大切なものは心を籠めて作ろう!
「——なにはともあれ、アリスちゃんが幸せになれるなら、がんばって素材集めて、作って良かった!」
めちゃくちゃテンションが上がってる。すごい達成感だ。
にこにこと笑ってたら、レナードさんが微笑ましげにみつめてきた。
「モモは優しいな」
「そうかなー?」
「そんなモモに、良いものをやろう」
へ?
僕が首を傾げてると、レナードさんが大きな箱を持ってきた。ついでに中身を作業台の上に出してくれる。
「包装用のアイテムだ。俺は受注生産が主なんだが、時々プレゼント用にラッピングしてほしいって頼まれることがある。そのために、こういうのも用意してるんだ」
作業台の上に、ピンク色の小袋やアクセサリーを入れやすそうな小箱、リボン、シールなどがたくさん並べられた。
確かにこれは贈答用の包装だ。
「僕が使っていいの?」
「ああ、弟子への贈り物というほど大層なもんじゃないが。好きなのを選んでくれ」
プレゼントの渡し方は考えてなかったんだけど、包装して渡すのはおしゃれでいいね。しかも女の子が好きそうなものがたくさん!
「んー、ピンクだとくどいかな……。いや、でも、この柄可愛いし……」
ピンクのお花柄の小袋は可愛いし、ネックレスにあっていて良いんだけど。シンプルな白の小箱にピンクゴールドのリボンも捨てがたい。大人っぽい印象があるし——。
「——この小箱とリボンにする!」
「良いのを選んだな」
白の小箱の中にはベルベットのような布が張ってあった。これ、実はお高い箱なのでは? 遠慮なくもらっちゃいますけど。
いそいそと小箱にネックレスをおさめて、リボンを結ぶ——って、難しい! 綺麗に結べないよ……。
「ぐぬぬ……」
「ぐちゃぐちゃになる前に貸せ」
リボンと格闘してたら、レナードさんが代わってくれた。魔法みたいにササッて結んでくれる。しかもただのリボン結びじゃなくて、おしゃれな感じに。
……見た目のワイルドさと全然イメージが違う、っていう感想は言葉にしなかった。失礼すぎるからね。
「わぁ、すごい。ありがとう!」
「アリスに喜んでもらえるといいな」
ポンッと渡されて、じっくりと眺める。
素敵なプレゼントができた気がする。あとは渡すだけだよね。
「——錬金術ギルドへの推薦状も渡しとく。時間がある時にギルドを訪ねてくれ」
「もしかして、あらかじめ準備してた?」
システム的な対応とは思えなくて、思わず聞いていた。
レナードさんは口の端を軽く上げて「さぁな」と思わせぶりに答える。絶対、用意してくれてた感じだ。
……それだけ、僕の錬金術が成功するって信じてくれてたってことだよね? 勝手にそうだと思っちゃうよ。
「——レナードさん、好きー! 包装も、推薦状もありがとー!」
飛翔で飛んで、レナードさんの肩に抱きつく。
今だけ、モフる権利をあげてもいいな、って思ったけど、レナードさんはモフラーではないらしい。「はいはい」ってあやすように背中を叩かれた。
「錬金術ギルドに所属しても、錬金術に関してなにか疑問があれば、いつでも聞きに来ていいからな」
優しいなー。僕はレナードさんの弟子だって、誇りを持つことにしよう。
〈シークレットミッション『錬金術士レナードと仲良くなる』を達成しました。報酬としてフレンドカードを獲得しました〉
あ、フレンドにもなれたみたい。これでいつでも連絡を取れる。やったね。
「はーい、頼りにしてます、師匠! というわけで、アリスちゃんに会いに行ってきます!」
「おう、行ってこい。ひよっこ弟子」
別れ際、弟子として認められた言葉が、胸がくすぐったくなるくらい嬉しかった。
まだ、ひよっこだけどね!
錬金術もしっかり育てて、もっとレナードさんに認められたいなー。
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◯NEWアイテム
【チェリー花のネックレス】レア度☆☆
淡いピンク色の花をモチーフにしたペンダントトップがついたネックレス。
(製作者の想いにより、幸運値が上がりやすくなる効果が秘められている)
【錬金術ギルドへの推薦状】レア度☆☆
錬金術士としての実力を保証する書状。錬金術ギルドに提出すると、試験・加入金なしで所属できる。
◯NEWフレンド
【錬金術士レナード】
はじまりの街の錬金術士。一級の凄腕。特定の人物からの紹介状があると弟子入りできる。レナードから教えを受けると、錬金術関連のスキル習熟度が上がりやすくなる。
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