21 / 268
はじまりの街
20.意見のすり合わせは大切だよね
しおりを挟む
〈フレンド・ルトからパーティー申請がきています。加入しますか?〉
お、パーティーってこういう風に組むんだ? 答えはもちろんイエスだよ。
〈パーティーに加入しました。リーダーはルト(剣士・鍛冶士)です〉
「パーティーに入ったの初めてだ」
「私もルトとしか組んだことないよ。まだ初日——ゲーム時間で言うと二日目だしね」
ニコニコと笑うリリに、僕も微笑み返す。……うさぎの顔だと、どんな感じで笑顔が見えてるんだろう?
「俺がリーダーだけど、問題ないよな?」
「うん。ルトは剣士で前衛だよね。僕は魔術士で後衛になるけど——」
これ、僕が防御力強い種族って話、した方がいいかな? 普通に考えて、僕が二人に代わって攻撃受けるのが良いはずだよね。
とりあえず、人がいないとこ行ってから考えるか。
「わかってる。俺も剣術のスキル鍛えたいから、前衛は任せろ。それより、冒険者ギルドに草原狼の牙を納品したし、フィールドを移ろうぜ」
「行動早い……」
冒険者ギルドに行かずに、メニューから納品したらしい。僕も忘れない内にしとこう。
街に戻りながら作業しつつ、二人の話を聞く。
「北と南、どっち行く?」
「攻略組がなにか情報出してないの?」
「んー、確認する。ちょっと待ってろ」
ルトがなんかを眺めてる。
納品し終えて【北門・南門の通行証】というものを受け取ってから、ルトの様子を眺めて首を傾げる。
ちなみに納品の結果、千リョウのお金ももらった。やったね。
「ルトはなにしてんの?」
「掲示板を見てるんだよ。攻略情報とか、プレイヤーが報告し合ってるの」
「へぇ、そういうのがあるんだ」
僕も探してみる。確かにメニューに掲示板っていうのがあった。
なんか色んな名前がついた掲示板があるなぁ。敵のモンスターとか、アイテムとか、とにかく情報を出し合ってるみたい。雑談してるのもある。これ見てたら、時間を忘れちゃいそうだ。たまに確認するくらいにしようかな。
「北門から出たとこは、土属性のモンスターが多いらしい。防御力高めで、攻略組も苦労してるみたいだぜ」
「えー、私の攻撃は通用しないかも」
「リリはしばらく回復専門でいいんじゃないか? 攻撃はモモもいけるし」
視線を向けられたので、力強く頷く。魔術は任せろ。
「ほんと? でも、魔術も訓練したいから、タイミング見て攻撃するね」
「りょ」
……返答、それでいいんだ。僕の身の周りにはいないタイプだなぁ。おもしろい。
「南の方は強いの? 木属性モンスターだよね?」
「あ? モモは知ってたのか?」
本当に木属性タイプのモンスターが出るらしい。
僕のこれは、レナードさんの情報からの推測。レナードさん、この街の周辺だと、モンスターが木魔石と土魔石、水魔石を落とすことがあるって言ってたから。
水魔石は海のモンスターだと思ってたし、北が土属性なら、南は木属性しかないでしょ。
そのことを教えたら、ルトが「へぇ」と頷きながら目を輝かせた。
「モンスターが魔石を落とすって情報はまだなかったと思う。生産に使えるんだな?」
「うん。僕もなにに使えるか、全部把握してるわけじゃないけど」
「十分だろ。これ、掲示板に書いとく」
ルトは随分と掲示板を使いこなしてるみたいだ。早速作業しようとしてる。
でも、それを見たリリが眉を顰めた。
「ルト。それは情報をくれたモモに許可をもらってからでしょ」
「あ、わりぃ。……モモ、いいか?」
ちょっと申し訳なさそう。そういうマナー、ゲームの中でも結構大切だよね。リリもしっかりしてるとこあるんだなぁ。
「僕の名前とか出さないならいいよー」
「そのくらいのネットリテラシーはある」
ルトが憮然としながらもホッとした感じで作業再開。みなさんのお役に立てたらいいなー。
「それで、南のモンスターは強いの?」
リリが改めて聞くと、ルトは難しい顔をした。
「木属性のモンスターはデバフを掛けてくるらしい。麻痺とか睡眠とか毒とか。効果自体は弱いらしいけど、そのせいでなかなか倒せねぇって」
「うわ。私、まだ状態異常回復のスキル使えないや……」
序盤でいきなりデバフ使ってくるモンスター? 難度高いなぁ。
僕の天からの祝福も体力にしか効果ないから、難しそう。毒とかで体力減る分は回復できるけどさ。
たぶん東の草原で草原狼相手に普通に戦えるくらいレベリングしてるプレイヤーが行くべきフィールドなんだろうな。
「何度も状態異常くらってたら、耐性スキルが入手できるらしい。それでも多少くらっちまうみたいだけどな」
「んー、次の街以降のために、耐性を持つためのフィールドってことかなぁ」
「だろうな」
あ、そういう考え方あるのか。二人ともゲーム詳しそう。
「結局、どうすんの? 二つともやめて海に行く?」
それだと薬草採れないだろうから、パーティー解散かなぁ。
そんなことを考えてたら、二人から不思議そうに見下ろされた。
「なんで海? 釣りすんのか」
「え、海にもモンスターいるんじゃないの?」
きょとんとした顔を見合わせる。
これ、僕の誤解? でも、水魔石といえば海じゃない? それに、こんだけ陸にモンスターがいて、海にモンスターがいないわけないよね。
「……そういやそうだな。まだ、海に釣りしに行ったって報告を見たことねぇし、あり得るかも」
「海のモンスターって、戦いにくくないの? 釣り上げてバトルするのかな」
確かに。潜って戦うってなったら、難度が急激に上がるもんね。
よくわかんないけど、今は避けるべきか。
二人も同じ結論になったみたいで、パーティー解散の危機はなくなった。一回もバトルしないで解散は嫌だし、良かったー。
「北と南、多数決にするか」
「賛成!」
「僕もそれでいいよー」
というわけで、一斉に言うことにする。ちょうど街に戻ったところだったから、立ち止まっても大丈夫そう。
せーの!
「「「北!」」」
声が揃った。僕たち、どんだけデバフが嫌なの。なんか笑っちゃう。
ルトもちょっと口元が緩んでたし、リリは「だよねー」と朗らかに頷いてた。
「んじゃ、北行くか」
「うん。南は状態異常回復覚えてからにしようね」
僕は自力で行けるようにすべき? オートで体力回復しながらゴリ押しするしかないかな。……できたらいいな。
とことこ歩いて街を進む。
また市場を通ることになって、すごく心惹かれちゃった。うぅ、空腹度はまだあんまり減ってないけど、美味しいもの食べたい……。
「モモは空腹度対策は十分か?」
「一応。りんご持ってるよ」
まだレアアイテム化はしてないけど。あとでちょっと齧っとくかな。
このことを二人に教えるのは……まぁ、この二人なら無闇矢鱈にねだってきたり、たくさんの人にバラしたりしないだろうし、いいかも?
あ、防御力のことも伝えとかなきゃ。やっぱり、パーティーで戦うってなったら、役に立つ情報は共有しないとね。
「バトルの時の話だけど。僕の種族、防御力のステータス高いから、盾役してもいいよ?」
「そうなんだ? 希少種なんだもんね。モモは運がいいね」
「高いってどんくらい?」
二人とも反応がフラットな感じ。大げさに受け止められなくてありがたい。
この二人と仲良くなったのは幸運だったかも。
「30ある」
「つよ」
「え、私の三倍ある。すごーい」
三倍って考えると、確かにすごいね。リリの言い方軽いけど。そんで、ルトはちょっと引いてない?
「……ゲームバランス崩壊してねぇか?」
「八割でスライムっていう難関を潜り抜けたんだから、これくらいは許されたい」
真剣に呟いたら、ルトも「そうだな」って即座に納得してくれた。
やっぱりあのガチャ率がひどいのは、共通の思いらしい。
でも、改めて「なんでモモはそんなリスキーなことしたんだ?」って引かれるのは解せぬぅ!
******
◯NEWアイテム
【北門・南門の通行証】
東の草原の次に進むべきフィールドへ行くための許可証。冒険者ギルドに草原狼の牙を納品するともらえる。
******
お、パーティーってこういう風に組むんだ? 答えはもちろんイエスだよ。
〈パーティーに加入しました。リーダーはルト(剣士・鍛冶士)です〉
「パーティーに入ったの初めてだ」
「私もルトとしか組んだことないよ。まだ初日——ゲーム時間で言うと二日目だしね」
ニコニコと笑うリリに、僕も微笑み返す。……うさぎの顔だと、どんな感じで笑顔が見えてるんだろう?
「俺がリーダーだけど、問題ないよな?」
「うん。ルトは剣士で前衛だよね。僕は魔術士で後衛になるけど——」
これ、僕が防御力強い種族って話、した方がいいかな? 普通に考えて、僕が二人に代わって攻撃受けるのが良いはずだよね。
とりあえず、人がいないとこ行ってから考えるか。
「わかってる。俺も剣術のスキル鍛えたいから、前衛は任せろ。それより、冒険者ギルドに草原狼の牙を納品したし、フィールドを移ろうぜ」
「行動早い……」
冒険者ギルドに行かずに、メニューから納品したらしい。僕も忘れない内にしとこう。
街に戻りながら作業しつつ、二人の話を聞く。
「北と南、どっち行く?」
「攻略組がなにか情報出してないの?」
「んー、確認する。ちょっと待ってろ」
ルトがなんかを眺めてる。
納品し終えて【北門・南門の通行証】というものを受け取ってから、ルトの様子を眺めて首を傾げる。
ちなみに納品の結果、千リョウのお金ももらった。やったね。
「ルトはなにしてんの?」
「掲示板を見てるんだよ。攻略情報とか、プレイヤーが報告し合ってるの」
「へぇ、そういうのがあるんだ」
僕も探してみる。確かにメニューに掲示板っていうのがあった。
なんか色んな名前がついた掲示板があるなぁ。敵のモンスターとか、アイテムとか、とにかく情報を出し合ってるみたい。雑談してるのもある。これ見てたら、時間を忘れちゃいそうだ。たまに確認するくらいにしようかな。
「北門から出たとこは、土属性のモンスターが多いらしい。防御力高めで、攻略組も苦労してるみたいだぜ」
「えー、私の攻撃は通用しないかも」
「リリはしばらく回復専門でいいんじゃないか? 攻撃はモモもいけるし」
視線を向けられたので、力強く頷く。魔術は任せろ。
「ほんと? でも、魔術も訓練したいから、タイミング見て攻撃するね」
「りょ」
……返答、それでいいんだ。僕の身の周りにはいないタイプだなぁ。おもしろい。
「南の方は強いの? 木属性モンスターだよね?」
「あ? モモは知ってたのか?」
本当に木属性タイプのモンスターが出るらしい。
僕のこれは、レナードさんの情報からの推測。レナードさん、この街の周辺だと、モンスターが木魔石と土魔石、水魔石を落とすことがあるって言ってたから。
水魔石は海のモンスターだと思ってたし、北が土属性なら、南は木属性しかないでしょ。
そのことを教えたら、ルトが「へぇ」と頷きながら目を輝かせた。
「モンスターが魔石を落とすって情報はまだなかったと思う。生産に使えるんだな?」
「うん。僕もなにに使えるか、全部把握してるわけじゃないけど」
「十分だろ。これ、掲示板に書いとく」
ルトは随分と掲示板を使いこなしてるみたいだ。早速作業しようとしてる。
でも、それを見たリリが眉を顰めた。
「ルト。それは情報をくれたモモに許可をもらってからでしょ」
「あ、わりぃ。……モモ、いいか?」
ちょっと申し訳なさそう。そういうマナー、ゲームの中でも結構大切だよね。リリもしっかりしてるとこあるんだなぁ。
「僕の名前とか出さないならいいよー」
「そのくらいのネットリテラシーはある」
ルトが憮然としながらもホッとした感じで作業再開。みなさんのお役に立てたらいいなー。
「それで、南のモンスターは強いの?」
リリが改めて聞くと、ルトは難しい顔をした。
「木属性のモンスターはデバフを掛けてくるらしい。麻痺とか睡眠とか毒とか。効果自体は弱いらしいけど、そのせいでなかなか倒せねぇって」
「うわ。私、まだ状態異常回復のスキル使えないや……」
序盤でいきなりデバフ使ってくるモンスター? 難度高いなぁ。
僕の天からの祝福も体力にしか効果ないから、難しそう。毒とかで体力減る分は回復できるけどさ。
たぶん東の草原で草原狼相手に普通に戦えるくらいレベリングしてるプレイヤーが行くべきフィールドなんだろうな。
「何度も状態異常くらってたら、耐性スキルが入手できるらしい。それでも多少くらっちまうみたいだけどな」
「んー、次の街以降のために、耐性を持つためのフィールドってことかなぁ」
「だろうな」
あ、そういう考え方あるのか。二人ともゲーム詳しそう。
「結局、どうすんの? 二つともやめて海に行く?」
それだと薬草採れないだろうから、パーティー解散かなぁ。
そんなことを考えてたら、二人から不思議そうに見下ろされた。
「なんで海? 釣りすんのか」
「え、海にもモンスターいるんじゃないの?」
きょとんとした顔を見合わせる。
これ、僕の誤解? でも、水魔石といえば海じゃない? それに、こんだけ陸にモンスターがいて、海にモンスターがいないわけないよね。
「……そういやそうだな。まだ、海に釣りしに行ったって報告を見たことねぇし、あり得るかも」
「海のモンスターって、戦いにくくないの? 釣り上げてバトルするのかな」
確かに。潜って戦うってなったら、難度が急激に上がるもんね。
よくわかんないけど、今は避けるべきか。
二人も同じ結論になったみたいで、パーティー解散の危機はなくなった。一回もバトルしないで解散は嫌だし、良かったー。
「北と南、多数決にするか」
「賛成!」
「僕もそれでいいよー」
というわけで、一斉に言うことにする。ちょうど街に戻ったところだったから、立ち止まっても大丈夫そう。
せーの!
「「「北!」」」
声が揃った。僕たち、どんだけデバフが嫌なの。なんか笑っちゃう。
ルトもちょっと口元が緩んでたし、リリは「だよねー」と朗らかに頷いてた。
「んじゃ、北行くか」
「うん。南は状態異常回復覚えてからにしようね」
僕は自力で行けるようにすべき? オートで体力回復しながらゴリ押しするしかないかな。……できたらいいな。
とことこ歩いて街を進む。
また市場を通ることになって、すごく心惹かれちゃった。うぅ、空腹度はまだあんまり減ってないけど、美味しいもの食べたい……。
「モモは空腹度対策は十分か?」
「一応。りんご持ってるよ」
まだレアアイテム化はしてないけど。あとでちょっと齧っとくかな。
このことを二人に教えるのは……まぁ、この二人なら無闇矢鱈にねだってきたり、たくさんの人にバラしたりしないだろうし、いいかも?
あ、防御力のことも伝えとかなきゃ。やっぱり、パーティーで戦うってなったら、役に立つ情報は共有しないとね。
「バトルの時の話だけど。僕の種族、防御力のステータス高いから、盾役してもいいよ?」
「そうなんだ? 希少種なんだもんね。モモは運がいいね」
「高いってどんくらい?」
二人とも反応がフラットな感じ。大げさに受け止められなくてありがたい。
この二人と仲良くなったのは幸運だったかも。
「30ある」
「つよ」
「え、私の三倍ある。すごーい」
三倍って考えると、確かにすごいね。リリの言い方軽いけど。そんで、ルトはちょっと引いてない?
「……ゲームバランス崩壊してねぇか?」
「八割でスライムっていう難関を潜り抜けたんだから、これくらいは許されたい」
真剣に呟いたら、ルトも「そうだな」って即座に納得してくれた。
やっぱりあのガチャ率がひどいのは、共通の思いらしい。
でも、改めて「なんでモモはそんなリスキーなことしたんだ?」って引かれるのは解せぬぅ!
******
◯NEWアイテム
【北門・南門の通行証】
東の草原の次に進むべきフィールドへ行くための許可証。冒険者ギルドに草原狼の牙を納品するともらえる。
******
1,554
お気に入りに追加
3,076
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
え?わたくしは通りすがりの元病弱令嬢ですので修羅場に巻き込まないでくたさい。
ネコフク
恋愛
わたくしリィナ=ユグノアは小さな頃から病弱でしたが今は健康になり学園に通えるほどになりました。しかし殆ど屋敷で過ごしていたわたくしには学園は迷路のような場所。入学して半年、未だに迷子になってしまいます。今日も侍従のハルにニヤニヤされながら遠回り(迷子)して出た場所では何やら不穏な集団が・・・
強制的に修羅場に巻き込まれたリィナがちょっとだけざまぁするお話です。そして修羅場とは関係ないトコで婚約者に溺愛されています。
何でも奪っていく妹が森まで押しかけてきた ~今更私の言ったことを理解しても、もう遅い~
秋鷺 照
ファンタジー
「お姉さま、それちょうだい!」
妹のアリアにそう言われ奪われ続け、果ては婚約者まで奪われたロメリアは、首でも吊ろうかと思いながら森の奥深くへ歩いて行く。そうしてたどり着いてしまった森の深層には屋敷があった。
ロメリアは屋敷の主に見初められ、捕らえられてしまう。
どうやって逃げ出そう……悩んでいるところに、妹が押しかけてきた。
今度生まれ変わることがあれば・・・全て忘れて幸せになりたい。・・・なんて思うか!!
れもんぴーる
ファンタジー
冤罪をかけられ、家族にも婚約者にも裏切られたリュカ。
父に送り込まれた刺客に殺されてしまうが、なんと自分を陥れた兄と裏切った婚約者の一人息子として生まれ変わってしまう。5歳になり、前世の記憶を取り戻し自暴自棄になるノエルだったが、一人一人に復讐していくことを決めた。
メイドしてはまだまだなメイドちゃんがそんな悲しみを背負ったノエルの心を支えてくれます。
復讐物を書きたかったのですが、生ぬるかったかもしれません。色々突っ込みどころはありますが、おおらかな気持ちで読んでくださると嬉しいです(*´▽`*)
*なろうにも投稿しています
リストラされた聖女 ~婚約破棄されたので結界維持を解除します
青の雀
恋愛
キャロラインは、王宮でのパーティで婚約者のジークフリク王太子殿下から婚約破棄されてしまい、王宮から追放されてしまう。
キャロラインは、国境を1歩でも出れば、自身が張っていた結界が消えてしまうのだ。
結界が消えた王国はいかに?
女子力の高い僕は異世界でお菓子屋さんになりました
初昔 茶ノ介
ファンタジー
昔から低身長、童顔、お料理上手、家がお菓子屋さん、etc.と女子力満載の高校2年の冬樹 幸(ふゆき ゆき)は男子なのに周りからのヒロインのような扱いに日々悩んでいた。
ある日、学校の帰りに道に悩んでいるおばあさんを助けると、そのおばあさんはただのおばあさんではなく女神様だった。
冗談半分で言ったことを叶えると言い出し、目が覚めた先は見覚えのない森の中で…。
のんびり書いていきたいと思います。
よければ感想等お願いします。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる