20 / 195
はじまりの街
19.満員御礼どころかノーセンキュー
しおりを挟む
フィールドに出るために、回復薬を作りたいなって思ったんだけど、レナードさんに「初級錬金術士になってからだな」って言われちゃった。たぶん錬金術のスキルの習熟度も足りてないんだと思う。
というわけで、工房を出て真っ先に向かったのはランドさんのところ。回復薬を買えないかなーって思ったんだけど、売り切れだった……。
「悪いな。店を開けた途端、売り切れちまったんだ」
ランドさんは申し訳なさそうにしてる。でも、しかたないよね。僕が来るのが遅かったんだし。
最初にもらった回復薬でしばらく凌げるかなぁ。東の草原は、草原狼にさえ気をつければ大丈夫だと思うけど、新しいフィールドは未知数だ。正直不安しかない。
「——あ、そうだ。また薬草を採ってきてくれたら、回復薬を取り置きしておくぞ。今日はもう材料がないから無理だが」
「ほんと!? じゃあ、採ってくるよ!」
飛び上がって喜んじゃう。ランドさんもニコニコしてる。一番ネックだった回復薬問題の解決に目処がついた。
「——アリスちゃんはいないの?」
薬草の納品に来た時にいなかったけど、今日も姿が見えない。家にいるのかな?
「アリスは友だちのところに遊びに行ったぞ」
「そっかぁ。光魔石のお礼を言いたかったんだけど」
いないなら仕方ないか。また今度会った時に言おう。プレゼントの準備にどれくらい時間がかかるかわからないし、お礼は先に伝えないと。
「どっかで見かけたら声をかけてやってくれ」
「うん、わかった。それじゃあ、僕行ってくるね」
手を振って、ランドさんとお別れ。いざ、フィールドへ!
——と思ってたんだけど、街の市場の誘惑が強すぎた。
通りがかったら良いにおいがしてくるんだもん。これをスルーするのは無理だ。ちょうど、空腹度回復アイテムがなくなったところだったし。
「美味しそー」
市場は食材が主だけど、屋台も並んでた。昼に近いからか、人混みがすごい。
蹴られないように気をつけながら観察。装備の効果で転がらないかもしれないけど、そもそも衝撃を受けたくないからね。
「お肉と海鮮の串焼きはお安い。でも、それにパンがつくと一気に高くなるのか。お野菜も高め?」
観察した結果、この近くには農場がないのかもという考えに辿り着いた。
とりあえず、市場でりんごを五個買う。自分で生産できるレアアイテム狙いだ。
他の果物も挑戦してみたいけど、高いんだよ。りんごは一個十リョウで、どうしてそんなにお安いのって聞きたくなるレベル。他の果物は百リョウ超えてる……。
「まいどあり」
「りんごだけお安いんだね」
買い物ついでに果物を売ってる店主のおばさまに聞いてみる。
「りんごは街の一画に農場があるんだよ。でも、他の果物はねぇ……。前まではオースから運ばれて来てたんだけど、最近はモンスターの影響で滞ってるんだ」
「モンスター?」
初めて本気でモンスターの被害を受けてる人を見た気がする。
詳しく聞くと、どうやらこの街とオースの間に、強いモンスターが居座ってしまったらしい。そこを通り抜けるには高ランクの冒険者に護衛してもらわないといけないから、流通が滞って、値上げもされてるみたい。
「——それはしんどい状況だね」
「本当にそうなんだよ。オースは農業が盛んな街だから、そこと近いこの街は、ずっと農産物を頼ってきたんだ。まさかこんなことになるなんてねぇ」
おばさまは頬を押さえてため息をついてる。本当に困ってるんだなぁ。
「でも、冒険者が増えたから、近いうちに問題は解決するかもよ?」
ゲーム的に、これってオースの街に行くためのミッションだと思うんだ。そうなると、攻略重視なプレイヤーとかが、すぐさま動き出してくれそうな気がする。
居座ってる強いモンスターっていうのが、どれくらいのレベルなのかはわからないけど……序盤なんだし、そこまで大変じゃないよね? そうであってほしいな。
「そうなるといいんだけどね。あんたも小さいが冒険者なんだろう? がんばっておくれよ」
ニコッと笑ったおばさまに、りんごを一個追加でもらった。これ、前報酬? 僕が解決できる問題かな? 僕ががんばるより先に、解決される気がするけど。
〈ミッション『果物店の困りごと』が開始しました。流通の問題を解決するとクリアになります〉
……わぁお。こういう形でもミッションがあるんだ。
それにしても、解決するのは流通の問題で良いんだ? 強いモンスターを倒さなくていいの? 流通だけなら、他の方法もありそうだよね……。
ちょっと考えてみるか。
「まぁ、ほどほどにがんばるよ。あんまり期待しないでね」
「ははっ、わかってるよ。死なないように気張りなさいな」
おばさまに見送られて、ようやくフィールドに出発。向かうのは東の草原だ。いきなり新しいフィールドは無理だからね。
途中、屋台でイカ焼きを買ってしまった。だって、すごく美味しそうなにおいがしてたんだもん。
イカは海烏賊っていうモンスターらしい。
ちょっと焦げた醤油の香ばしさとイカの旨味が最高に美味でした。歯ごたえはすごかったけど。お米食べたくなる。
……ここってパン食文化なのかな。お米見ないや。どこかで入手できるかなー?
◇
そんなこんなでやって来ました、東の草原。
「……すごいプレイヤーの数」
モンスターより多いのでは、と言いたくなるくらい、視界を埋め尽くすほどの人の姿があった。たまに僕が敵に間違われそうになるのが地味に面倒くさい。今のところトラブルにはなってないけどさ。
「薬草もない……」
一番のお目当てだった薬草がまったくみつからない。もう取り尽くされてしまったのか。カミラも、街の近くで薬草を採れるのはラッキーって感じのこと言ってたもんね。
「どーしよ?」
トボトボと歩く。モンスターは湧いた途端にプレイヤーに狩られるからか、僕のところには一切近づいてこなかった。
これは、草原狼がいるエリアまでいかないと、薬草を採れないのかも。でも、今の僕が一人で草原狼と戦うのは無理だよ。
「——あ、スラリンを召喚する?」
使ってなかったスキルを思い出した。確かバトル一回に五分間召喚できるんだよね。でも、その後一時間は再召喚できないもんなぁ。草原狼との戦いには、あまり使えなそう。そもそもスライムって強くないし。
「モモ?」
「え——リリとルト!」
声をかけられて驚いた。フレンドになったばかりの二人とここで偶然会うなんて。まぁ、二人はレベリングしたいみたいだし、ここにいるのは不思議じゃないか。
「モモもレベリング?」
「ううん。薬草採集のつもりだったんだけど……」
「ここ、全然ないよね……」
リリも肩を落として悄然としてる。もしかして、薬草採集の依頼を受けてるのかな。
「街の生産施設でも欠品みたいだぜ。掲示板が荒れてた。回復薬も買えないしよ。草原狼に挑むには回復薬が必須って話を聞いたんだけどな」
ルトが苦い顔で言う。レベリングが進まないみたい。ここは混雑しすぎていて、モンスターとバトルするのが難しい感じだもんね。
「私の回復スキルがもっと高ければよかったんだけど……。攻撃力も足りないし」
「他のフィールドには行かないの?」
二人パーティーなら試してみてもいいんでは?
そう思って聞いたけど、残念そうに首を振られた。
「北と南の門を出るのって、草原狼の牙を冒険者ギルドに納品するのが条件らしいんだ。すでにその条件をクリアしてるプレイヤーとパーティーを組めば、一緒に出られるって話だけどな」
「へぇ、そうなんだ。草原狼の牙ね。……ん?」
言われて思い出した。僕、カミラと一緒に戦って、そういうアイテムをもらった気がする。
アイテムボックスを探したら、確かに二個入ってた。
「——これ、あげようか?」
取り出して二人に見せたら、目を丸くされた。
「え、もう草原狼倒したの?」
「そんな強かったのか?」
ほぼカミラのおかげです。
前回話してなかったチュートリアルのことを説明したら、戸惑った表情をされた。
「なんか変?」
「いや、俺のチュートリアルは普通に跳兎倒して終わったから」
「そうそう。私もスライム倒して、『終わりにする?』って聞かれたから、頷いちゃったんだよね。ルトを待たせてたし」
「……あの強いおっさんと一緒に、草原狼と戦うこともできたのかよ」
ルトがあからさまに落ち込んでる。盲点だったね。指南役と一緒だったら、わりと安全に草原狼を倒せてた可能性高いもん。
「それで、これいる?」
出したままだった草原狼の牙を差し出す。
パーティー内で一人条件をクリアしてたらいいのなら、これ一個で足りるはずだよね。
「……本当にいいのか?」
「うん。まだ一個あるから」
袖振り合うも多生の縁、っていうしね。プレイヤーの初フレンドは大切にしよう。
にこにこと笑ったら、ルトが嬉しそうにしながら受け取ってくれた。
「もらうだけなのは悪いよ! モモも薬草がなくて困ってるんでしょ? 一緒に新しいフィールド行ってみない? 三人で行けば、安全性増すかもしれないよ」
リリが閃いたと言いたげな表情で提案してくる。
新しいフィールドか。確かにここにいてもどうしようもないしなぁ。リリたちがいるなら、一人で行くより心強いし——。
「僕と、パーティー組んでくれるの?」
「うん。一緒に行こう!」
「俺も、別にいいぜ」
ルトも肩をすくめながら頷いてくれた。アイテム贈呈の効果か、ちょっと態度が優しくなった気がする。
パーティーでの冒険かぁ。楽しくなりそうだね!
******
◯継続中ミッション
『果物店の困りごと』
第二の街オースとの間に強いモンスターが居座っている。そのせいで流通が滞って、農産物が入ってこない! 流通の問題を解決しよう。
******
というわけで、工房を出て真っ先に向かったのはランドさんのところ。回復薬を買えないかなーって思ったんだけど、売り切れだった……。
「悪いな。店を開けた途端、売り切れちまったんだ」
ランドさんは申し訳なさそうにしてる。でも、しかたないよね。僕が来るのが遅かったんだし。
最初にもらった回復薬でしばらく凌げるかなぁ。東の草原は、草原狼にさえ気をつければ大丈夫だと思うけど、新しいフィールドは未知数だ。正直不安しかない。
「——あ、そうだ。また薬草を採ってきてくれたら、回復薬を取り置きしておくぞ。今日はもう材料がないから無理だが」
「ほんと!? じゃあ、採ってくるよ!」
飛び上がって喜んじゃう。ランドさんもニコニコしてる。一番ネックだった回復薬問題の解決に目処がついた。
「——アリスちゃんはいないの?」
薬草の納品に来た時にいなかったけど、今日も姿が見えない。家にいるのかな?
「アリスは友だちのところに遊びに行ったぞ」
「そっかぁ。光魔石のお礼を言いたかったんだけど」
いないなら仕方ないか。また今度会った時に言おう。プレゼントの準備にどれくらい時間がかかるかわからないし、お礼は先に伝えないと。
「どっかで見かけたら声をかけてやってくれ」
「うん、わかった。それじゃあ、僕行ってくるね」
手を振って、ランドさんとお別れ。いざ、フィールドへ!
——と思ってたんだけど、街の市場の誘惑が強すぎた。
通りがかったら良いにおいがしてくるんだもん。これをスルーするのは無理だ。ちょうど、空腹度回復アイテムがなくなったところだったし。
「美味しそー」
市場は食材が主だけど、屋台も並んでた。昼に近いからか、人混みがすごい。
蹴られないように気をつけながら観察。装備の効果で転がらないかもしれないけど、そもそも衝撃を受けたくないからね。
「お肉と海鮮の串焼きはお安い。でも、それにパンがつくと一気に高くなるのか。お野菜も高め?」
観察した結果、この近くには農場がないのかもという考えに辿り着いた。
とりあえず、市場でりんごを五個買う。自分で生産できるレアアイテム狙いだ。
他の果物も挑戦してみたいけど、高いんだよ。りんごは一個十リョウで、どうしてそんなにお安いのって聞きたくなるレベル。他の果物は百リョウ超えてる……。
「まいどあり」
「りんごだけお安いんだね」
買い物ついでに果物を売ってる店主のおばさまに聞いてみる。
「りんごは街の一画に農場があるんだよ。でも、他の果物はねぇ……。前まではオースから運ばれて来てたんだけど、最近はモンスターの影響で滞ってるんだ」
「モンスター?」
初めて本気でモンスターの被害を受けてる人を見た気がする。
詳しく聞くと、どうやらこの街とオースの間に、強いモンスターが居座ってしまったらしい。そこを通り抜けるには高ランクの冒険者に護衛してもらわないといけないから、流通が滞って、値上げもされてるみたい。
「——それはしんどい状況だね」
「本当にそうなんだよ。オースは農業が盛んな街だから、そこと近いこの街は、ずっと農産物を頼ってきたんだ。まさかこんなことになるなんてねぇ」
おばさまは頬を押さえてため息をついてる。本当に困ってるんだなぁ。
「でも、冒険者が増えたから、近いうちに問題は解決するかもよ?」
ゲーム的に、これってオースの街に行くためのミッションだと思うんだ。そうなると、攻略重視なプレイヤーとかが、すぐさま動き出してくれそうな気がする。
居座ってる強いモンスターっていうのが、どれくらいのレベルなのかはわからないけど……序盤なんだし、そこまで大変じゃないよね? そうであってほしいな。
「そうなるといいんだけどね。あんたも小さいが冒険者なんだろう? がんばっておくれよ」
ニコッと笑ったおばさまに、りんごを一個追加でもらった。これ、前報酬? 僕が解決できる問題かな? 僕ががんばるより先に、解決される気がするけど。
〈ミッション『果物店の困りごと』が開始しました。流通の問題を解決するとクリアになります〉
……わぁお。こういう形でもミッションがあるんだ。
それにしても、解決するのは流通の問題で良いんだ? 強いモンスターを倒さなくていいの? 流通だけなら、他の方法もありそうだよね……。
ちょっと考えてみるか。
「まぁ、ほどほどにがんばるよ。あんまり期待しないでね」
「ははっ、わかってるよ。死なないように気張りなさいな」
おばさまに見送られて、ようやくフィールドに出発。向かうのは東の草原だ。いきなり新しいフィールドは無理だからね。
途中、屋台でイカ焼きを買ってしまった。だって、すごく美味しそうなにおいがしてたんだもん。
イカは海烏賊っていうモンスターらしい。
ちょっと焦げた醤油の香ばしさとイカの旨味が最高に美味でした。歯ごたえはすごかったけど。お米食べたくなる。
……ここってパン食文化なのかな。お米見ないや。どこかで入手できるかなー?
◇
そんなこんなでやって来ました、東の草原。
「……すごいプレイヤーの数」
モンスターより多いのでは、と言いたくなるくらい、視界を埋め尽くすほどの人の姿があった。たまに僕が敵に間違われそうになるのが地味に面倒くさい。今のところトラブルにはなってないけどさ。
「薬草もない……」
一番のお目当てだった薬草がまったくみつからない。もう取り尽くされてしまったのか。カミラも、街の近くで薬草を採れるのはラッキーって感じのこと言ってたもんね。
「どーしよ?」
トボトボと歩く。モンスターは湧いた途端にプレイヤーに狩られるからか、僕のところには一切近づいてこなかった。
これは、草原狼がいるエリアまでいかないと、薬草を採れないのかも。でも、今の僕が一人で草原狼と戦うのは無理だよ。
「——あ、スラリンを召喚する?」
使ってなかったスキルを思い出した。確かバトル一回に五分間召喚できるんだよね。でも、その後一時間は再召喚できないもんなぁ。草原狼との戦いには、あまり使えなそう。そもそもスライムって強くないし。
「モモ?」
「え——リリとルト!」
声をかけられて驚いた。フレンドになったばかりの二人とここで偶然会うなんて。まぁ、二人はレベリングしたいみたいだし、ここにいるのは不思議じゃないか。
「モモもレベリング?」
「ううん。薬草採集のつもりだったんだけど……」
「ここ、全然ないよね……」
リリも肩を落として悄然としてる。もしかして、薬草採集の依頼を受けてるのかな。
「街の生産施設でも欠品みたいだぜ。掲示板が荒れてた。回復薬も買えないしよ。草原狼に挑むには回復薬が必須って話を聞いたんだけどな」
ルトが苦い顔で言う。レベリングが進まないみたい。ここは混雑しすぎていて、モンスターとバトルするのが難しい感じだもんね。
「私の回復スキルがもっと高ければよかったんだけど……。攻撃力も足りないし」
「他のフィールドには行かないの?」
二人パーティーなら試してみてもいいんでは?
そう思って聞いたけど、残念そうに首を振られた。
「北と南の門を出るのって、草原狼の牙を冒険者ギルドに納品するのが条件らしいんだ。すでにその条件をクリアしてるプレイヤーとパーティーを組めば、一緒に出られるって話だけどな」
「へぇ、そうなんだ。草原狼の牙ね。……ん?」
言われて思い出した。僕、カミラと一緒に戦って、そういうアイテムをもらった気がする。
アイテムボックスを探したら、確かに二個入ってた。
「——これ、あげようか?」
取り出して二人に見せたら、目を丸くされた。
「え、もう草原狼倒したの?」
「そんな強かったのか?」
ほぼカミラのおかげです。
前回話してなかったチュートリアルのことを説明したら、戸惑った表情をされた。
「なんか変?」
「いや、俺のチュートリアルは普通に跳兎倒して終わったから」
「そうそう。私もスライム倒して、『終わりにする?』って聞かれたから、頷いちゃったんだよね。ルトを待たせてたし」
「……あの強いおっさんと一緒に、草原狼と戦うこともできたのかよ」
ルトがあからさまに落ち込んでる。盲点だったね。指南役と一緒だったら、わりと安全に草原狼を倒せてた可能性高いもん。
「それで、これいる?」
出したままだった草原狼の牙を差し出す。
パーティー内で一人条件をクリアしてたらいいのなら、これ一個で足りるはずだよね。
「……本当にいいのか?」
「うん。まだ一個あるから」
袖振り合うも多生の縁、っていうしね。プレイヤーの初フレンドは大切にしよう。
にこにこと笑ったら、ルトが嬉しそうにしながら受け取ってくれた。
「もらうだけなのは悪いよ! モモも薬草がなくて困ってるんでしょ? 一緒に新しいフィールド行ってみない? 三人で行けば、安全性増すかもしれないよ」
リリが閃いたと言いたげな表情で提案してくる。
新しいフィールドか。確かにここにいてもどうしようもないしなぁ。リリたちがいるなら、一人で行くより心強いし——。
「僕と、パーティー組んでくれるの?」
「うん。一緒に行こう!」
「俺も、別にいいぜ」
ルトも肩をすくめながら頷いてくれた。アイテム贈呈の効果か、ちょっと態度が優しくなった気がする。
パーティーでの冒険かぁ。楽しくなりそうだね!
******
◯継続中ミッション
『果物店の困りごと』
第二の街オースとの間に強いモンスターが居座っている。そのせいで流通が滞って、農産物が入ってこない! 流通の問題を解決しよう。
******
1,453
お気に入りに追加
2,779
あなたにおすすめの小説
【完結】妖精を十年間放置していた為SSSランクになっていて、何でもあり状態で助かります
すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》五歳の時に両親を失い施設に預けられたスラゼは、十五歳の時に王国騎士団の魔導士によって、見えていた妖精の声が聞こえる様になった。
なんと十年間放置していたせいでSSSランクになった名をラスと言う妖精だった!
冒険者になったスラゼは、施設で一緒だった仲間レンカとサツナと共に冒険者協会で借りたミニリアカーを引いて旅立つ。
ラスは、リアカーやスラゼのナイフにも加護を与え、軽くしたりのこぎりとして使えるようにしてくれた。そこでスラゼは、得意なDIYでリアカーの改造、テーブルやイス、入れ物などを作って冒険を快適に変えていく。
そして何故か三人は、可愛いモモンガ風モンスターの加護まで貰うのだった。
大好きな母と縁を切りました。
むう子
ファンタジー
7歳までは家族円満愛情たっぷりの幸せな家庭で育ったナーシャ。
領地争いで父が戦死。
それを聞いたお母様は寝込み支えてくれたカルノス・シャンドラに親子共々心を開き再婚。
けれど妹が生まれて義父からの虐待を受けることに。
毎日母を想い部屋に閉じこもるナーシャに2年後の政略結婚が決定した。
けれどこの婚約はとても酷いものだった。
そんな時、ナーシャの生まれる前に亡くなった父方のおばあさまと契約していた精霊と出会う。
そこで今までずっと近くに居てくれたメイドの裏切りを知り……
戦闘職をしたくてVRMMOを始めましたが、意図せずユニークテイマーという職業になったので全力でスローライフを目指します
地球
ファンタジー
「え?何この職業?」
初めてVRMMOを始めようとしていた主人公滝沢賢治。
やろうと決めた瞬間、戦闘職を選んでいた矢先に突然出てきた職業は【ユニークテイマー】だった。
そのゲームの名はFree Infinity Online
世界初であるフルダイブ型のVRゲームであり、AIがプレイヤーの様子や行動を把握しイベントなどを考えられるゲームであった。
そこで出会った職業【ユニークテイマー】
この職業で、戦闘ではなくてスローライフを!!
しかし、スローライフをすぐにはできるわけもなく…?
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
【完結】嫌われている...母様の命を奪った私を
紫宛
ファンタジー
※素人作品です。ご都合主義。R15は保険です※
3話構成、ネリス視点、父・兄視点、未亡人視点。
2話、おまけを追加します(ᴗ͈ˬᴗ͈⸝⸝)
いつも無言で、私に一切の興味が無いお父様。
いつも無言で、私に一切の興味が無いお兄様。
いつも暴言と暴力で、私を嫌っているお義母様
いつも暴言と暴力で、私の物を奪っていく義妹。
私は、血の繋がった父と兄に嫌われている……そう思っていたのに、違ったの?
引退した元生産職のトッププレイヤーが、また生産を始めるようです
こばやん2号
ファンタジー
とあるVRMMOで生産職最高峰の称号であるグランドマスター【神匠】を手に入れた七五三俊介(なごみしゅんすけ)は、やることはすべてやりつくしたと満足しそのまま引退する。
大学を卒業後、内定をもらっている会社から呼び出しがあり行ってみると「我が社で配信予定のVRMMOを、プレイヤー兼チェック係としてプレイしてくれないか?」と言われた。
生産職のトップまで上り詰めた男が、再び生産職でトップを目指す!
更新頻度は不定期です。
思いついた内容を書き殴っているだけの垂れ流しですのでその点をご理解ご了承いただければ幸いです。
※この小説は【アルファポリス】及び【小説家になろう】の同時配信で投稿しています。
妹とそんなに比べるのでしたら、婚約を交代したらどうですか?
慶光
ファンタジー
ローラはいつも婚約者のホルムズから、妹のレイラと比較されて来た。婚約してからずっとだ。
頭にきたローラは、そんなに妹のことが好きなら、そちらと婚約したらどうかと彼に告げる。
画してローラは自由の身になった。
ただし……ホルムズと妹レイラとの婚約が上手くいくわけはなかったのだが……。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる