11 / 340
はじまりの街
11.ナメプではないよ?
しおりを挟む
木の陰から僕たちを睨む金色の眼差し。
深緑色の体毛が、四肢を動かす度に美しく輝く。筋肉で覆われた立派な体格だ。
「——これが草原狼。草原の覇者……」
思わず呟いた僕を、カミラがちらりと見下ろす。
「すごそうに言ってるけど、あれ、私ならワンパン」
「でしょうね!」
緊張感漂わせてみたけど、Cランクのカミラにとっては楽勝な相手だって、なんとなく分かってたよ。じゃなきゃ、初心者の指南役なんてできないもんね。
「問題なのは、あれが仲間を呼ぶこと」
「仲間?」
「遠吠えしたら注意。次々に草原狼が集まってくる」
「それはキツイ……」
狼に囲まれてる僕って、傍から見たら普通に弱肉強食を象徴した感じの光景だと思う。だって、うさぎと狼だよ? 絶対うさぎが負けるじゃん!
「——うわ~ん、食べられたくないよ~」
「負けることはあっても、食べられることはない。死に戻りするだけ」
「だけじゃないよ。怖いよ」
「旅人は死に戻り無限保証があるって聞いた。でも、アイテム半減と、一時間ステータス半減は、確かに怖い」
「そういう問題じゃなーい!」
それも怖いけどね! 集めた薬草がなくなったら嫌だなー。
「あ、来た。モモがうるさいから」
「最初からロックオンされてましたけど?」
僕がうるさいせいにしないでよね。
近づいてくる草原狼から目を逸らさない。逸らした瞬間に飛びかかって来そうで怖いんだもん。
「モモ、攻撃受けるチャンス」
「軽く言うじゃん」
すっごく嫌です。でも、これもバトルに慣れるためだから……。僕は、自分の防御力を信じる……!
「——よっしゃ、どこからでもかかってこい!」
「ワオーンッ!!」
「やっぱこわいーーっ!」
思わず逃げちゃった。だって、草原狼が牙を剥き出しにして迫ってくるんだもん。ドンと構えてられるわけなくない?
走り回る。さっき素早さ上げて良かったー! 今の状態でも、ちょっとずつ距離が縮まってる気がするのはなんでですかね? 草原狼さん、速すぎやしませんか?
「とても野生的な狩りの光景」
「そんな観察してる余裕、どっかに投げて!」
必死に逃げてる僕を眺めてるカミラが視界に入り、思わず怒鳴る。はやく助けてよー!
「でも、攻撃受けるチャンス」
「あ、そうだった……」
一回攻撃されないと、ここまで来た意味ないんだよね。うぅ、がんばるか……。
諦めて足を止める。心臓がドクドクと早鐘を打ってるのは、走ったからなのか、怯えた心を奮い立たせてるからなのか。
どちらにしても、もう後戻りはできない。
草原狼が迫ってくる。覚悟を決めて、だけど牙で噛まれるのだけは回避しようと、攻撃を見定める。あと、すぐに攻撃に転じられるように魔術の発動準備。
いざ、勝負だ、犬っころめ!
真正面に大きな口が迫ってきたけど、目は閉じなかった。僕の覚悟を見せてやる。
「ガウッ!」
「ほぎゃーっ……あ、う?」
噛みつかれるのは回避できた。奇跡みたいな反射神経。僕、こんな動きできたんだね。
代わりに、勢いよく横から吹っ飛ばされて、宙を飛んだ。でも——?
「——あんまり、痛くない? というか、ダメージが2だけ……」
減った体力がみるみる内に回復して全快になる。
オート回復機能に大感謝。でも一番感謝すべきなのは、たぶん防御力の恩恵だよね? 防御力激高種族ありがとう!
そんで、木に衝突する前に飛翔を発動。へへん、宙を泳いで勢いを殺すことに成功だ! 我ながら最良の判断だった。
木に足を着いて、再び飛翔発動。宙から草原狼を眺めるぞ。届かないだろー、このやろー。
「ヴヴッ」
「めっちゃ唸ってるじゃん。笑」
「急にナメてる」
カミラがなんか呆れてるけど、攻撃を受ける体験をしたら、もう草原狼なんて怖くないんだもん。緑色のカッコイイだけの犬に見えてきた。
「これでもくらえー。ほにゃららこにゃらら——火の玉!」
やっぱり呪文はどうにかなりませんかね?
ちょっと顔を顰めちゃったけど、魔術自体は草原狼にしっかり当たった。「キャインッ」って鳴いてる。
ちょうど飛翔の効果時間が切れそうだったから、地面におりて一旦仕切り直し——。
「ッ、ワオオオォォオン」
「うるさっ!?」
「仲間呼ばれた」
これが遠吠えってやつですね。耳が壊されるかと思いました。聴覚鋭敏のスキル使ってなくてよかった。
「というか、体力あんまり削れてなくない?」
「攻撃力足りなかった」
怒り狂ってる草原狼の体力バーは一割削れたかどうかくらいしか減ってない。そんなぁ……。
「……それなら、学んだ知識を活かすべし!」
というわけで、各属性の魔術を順番に使ってみるよ。草原狼も、属性でのダメージ量に変化はないらしいので、一通りボール系の魔術を投げてやる。
「グル……」
どんどん魔術を投げては、飛翔で逃げて、ノーダメージで一体倒したぜ!
消えていく草原狼の姿に、達成感が湧き上がる。
「……あれ? アナウンス入らないなぁ。戦闘終了し——てないっ!?」
横手から突撃されてびっくり。
目をまんまるにしたまま宙を飛んでます。噛みつき攻撃じゃなくてよかったー。
飛翔でさらに上昇しながら、周囲を見渡す。
……すごい数の草原狼だ。十体以上はいるよね? フルパーティー推奨の意味がわかったよ。これ、無限に湧いてきちゃうの?
「ダメージはくらわなくても、倒すの大変……。魔力が底をついちゃいそう……」
やばーい。どうしよう?
飛翔を使って攻撃を躱しながら悩んでたら、カミラと目が合った。カミラは地面に向けて風魔術を使って、反動と風力で滞空してるみたい。それ、すごい技術だよな?
「もうサポート入る?」
「……お願いしまーす」
目的はもう達成したし。遠慮なく言ったら、「じゃあ、滞空続けてて」と返された。カミラはなにをするつもりだろう?
言われた通りに飛翔を繰り返して眺めること数秒。
「ふあっ!?」
カミラの周囲が陽炎みたいに揺らいだ気がした。
……いや、あれは、空気が動いてるんじゃない。魔力が可視化されてるんだ。
「火炎絨毯」
炎が溢れる。草原を荒立つ波のように炎が這い、草原狼を一瞬で焼き滅ぼす。
まるで火山の噴火で生まれた溶岩のようだった。
「………………こっわ!!」
え、怖すぎない? 魔術ってこんなこともできるんだ。すごいね?
いつか僕にも使える日がくるんだろうか……。
「終わった」
すべての草原狼が倒された後には、あっさりと炎の絨毯が消えた。草原には焼け跡ひとつない。
魔術がフィールドに影響を与えない設定でよかったね!
「お疲れさまです。りんごでもどうですか?」
怖いし機嫌を損ねないようにしよー、と今さらなことを考えておもねってみた。でも、出したりんごがたべかけのやつだったから慌てちゃう。
「ありがとう」
「あ、あ、いや……うん、喜んでくれるなら、いいんだよ……」
カミラが地味に嬉しそうにしてたから回収は諦めた。食べかけだけど、むしろ効果は上乗せされてるみたいなもんだからね。上手く使ってください。
〈草原狼を十三体倒しました。経験値と【草原狼の肉】✕8、【草原狼の皮】✕5、【草原狼の牙】✕2を獲得しました〉
なんかすごいくれた!
もしかしてカミラが倒した分まで報酬を分けてくれてる?
〈種族レベルが7になりました。6SPを獲得しました〉
「レベルが二つも上がった! カミラ様様だー!」
「……モモの成長のために、これでよかったのか悩ましい」
カミラはちょっと眉を顰めてるけど、気にするな。もっと強くなれるよう、これからは自分で頑張るからさ。
******
◯NEWアイテム
【草原狼の肉】レア度☆
筋肉質な肉。調理すると食べられる。歯ごたえがクセになるため、ファンが多い。
【草原狼の皮】レア度☆
鞣して革にするとアイテム製作に使える。魔術への耐性がある。
【草原狼の牙】レア度☆
尖った牙。草原狼討伐の証。アイテム製作に使える。貫通力がある。
******
深緑色の体毛が、四肢を動かす度に美しく輝く。筋肉で覆われた立派な体格だ。
「——これが草原狼。草原の覇者……」
思わず呟いた僕を、カミラがちらりと見下ろす。
「すごそうに言ってるけど、あれ、私ならワンパン」
「でしょうね!」
緊張感漂わせてみたけど、Cランクのカミラにとっては楽勝な相手だって、なんとなく分かってたよ。じゃなきゃ、初心者の指南役なんてできないもんね。
「問題なのは、あれが仲間を呼ぶこと」
「仲間?」
「遠吠えしたら注意。次々に草原狼が集まってくる」
「それはキツイ……」
狼に囲まれてる僕って、傍から見たら普通に弱肉強食を象徴した感じの光景だと思う。だって、うさぎと狼だよ? 絶対うさぎが負けるじゃん!
「——うわ~ん、食べられたくないよ~」
「負けることはあっても、食べられることはない。死に戻りするだけ」
「だけじゃないよ。怖いよ」
「旅人は死に戻り無限保証があるって聞いた。でも、アイテム半減と、一時間ステータス半減は、確かに怖い」
「そういう問題じゃなーい!」
それも怖いけどね! 集めた薬草がなくなったら嫌だなー。
「あ、来た。モモがうるさいから」
「最初からロックオンされてましたけど?」
僕がうるさいせいにしないでよね。
近づいてくる草原狼から目を逸らさない。逸らした瞬間に飛びかかって来そうで怖いんだもん。
「モモ、攻撃受けるチャンス」
「軽く言うじゃん」
すっごく嫌です。でも、これもバトルに慣れるためだから……。僕は、自分の防御力を信じる……!
「——よっしゃ、どこからでもかかってこい!」
「ワオーンッ!!」
「やっぱこわいーーっ!」
思わず逃げちゃった。だって、草原狼が牙を剥き出しにして迫ってくるんだもん。ドンと構えてられるわけなくない?
走り回る。さっき素早さ上げて良かったー! 今の状態でも、ちょっとずつ距離が縮まってる気がするのはなんでですかね? 草原狼さん、速すぎやしませんか?
「とても野生的な狩りの光景」
「そんな観察してる余裕、どっかに投げて!」
必死に逃げてる僕を眺めてるカミラが視界に入り、思わず怒鳴る。はやく助けてよー!
「でも、攻撃受けるチャンス」
「あ、そうだった……」
一回攻撃されないと、ここまで来た意味ないんだよね。うぅ、がんばるか……。
諦めて足を止める。心臓がドクドクと早鐘を打ってるのは、走ったからなのか、怯えた心を奮い立たせてるからなのか。
どちらにしても、もう後戻りはできない。
草原狼が迫ってくる。覚悟を決めて、だけど牙で噛まれるのだけは回避しようと、攻撃を見定める。あと、すぐに攻撃に転じられるように魔術の発動準備。
いざ、勝負だ、犬っころめ!
真正面に大きな口が迫ってきたけど、目は閉じなかった。僕の覚悟を見せてやる。
「ガウッ!」
「ほぎゃーっ……あ、う?」
噛みつかれるのは回避できた。奇跡みたいな反射神経。僕、こんな動きできたんだね。
代わりに、勢いよく横から吹っ飛ばされて、宙を飛んだ。でも——?
「——あんまり、痛くない? というか、ダメージが2だけ……」
減った体力がみるみる内に回復して全快になる。
オート回復機能に大感謝。でも一番感謝すべきなのは、たぶん防御力の恩恵だよね? 防御力激高種族ありがとう!
そんで、木に衝突する前に飛翔を発動。へへん、宙を泳いで勢いを殺すことに成功だ! 我ながら最良の判断だった。
木に足を着いて、再び飛翔発動。宙から草原狼を眺めるぞ。届かないだろー、このやろー。
「ヴヴッ」
「めっちゃ唸ってるじゃん。笑」
「急にナメてる」
カミラがなんか呆れてるけど、攻撃を受ける体験をしたら、もう草原狼なんて怖くないんだもん。緑色のカッコイイだけの犬に見えてきた。
「これでもくらえー。ほにゃららこにゃらら——火の玉!」
やっぱり呪文はどうにかなりませんかね?
ちょっと顔を顰めちゃったけど、魔術自体は草原狼にしっかり当たった。「キャインッ」って鳴いてる。
ちょうど飛翔の効果時間が切れそうだったから、地面におりて一旦仕切り直し——。
「ッ、ワオオオォォオン」
「うるさっ!?」
「仲間呼ばれた」
これが遠吠えってやつですね。耳が壊されるかと思いました。聴覚鋭敏のスキル使ってなくてよかった。
「というか、体力あんまり削れてなくない?」
「攻撃力足りなかった」
怒り狂ってる草原狼の体力バーは一割削れたかどうかくらいしか減ってない。そんなぁ……。
「……それなら、学んだ知識を活かすべし!」
というわけで、各属性の魔術を順番に使ってみるよ。草原狼も、属性でのダメージ量に変化はないらしいので、一通りボール系の魔術を投げてやる。
「グル……」
どんどん魔術を投げては、飛翔で逃げて、ノーダメージで一体倒したぜ!
消えていく草原狼の姿に、達成感が湧き上がる。
「……あれ? アナウンス入らないなぁ。戦闘終了し——てないっ!?」
横手から突撃されてびっくり。
目をまんまるにしたまま宙を飛んでます。噛みつき攻撃じゃなくてよかったー。
飛翔でさらに上昇しながら、周囲を見渡す。
……すごい数の草原狼だ。十体以上はいるよね? フルパーティー推奨の意味がわかったよ。これ、無限に湧いてきちゃうの?
「ダメージはくらわなくても、倒すの大変……。魔力が底をついちゃいそう……」
やばーい。どうしよう?
飛翔を使って攻撃を躱しながら悩んでたら、カミラと目が合った。カミラは地面に向けて風魔術を使って、反動と風力で滞空してるみたい。それ、すごい技術だよな?
「もうサポート入る?」
「……お願いしまーす」
目的はもう達成したし。遠慮なく言ったら、「じゃあ、滞空続けてて」と返された。カミラはなにをするつもりだろう?
言われた通りに飛翔を繰り返して眺めること数秒。
「ふあっ!?」
カミラの周囲が陽炎みたいに揺らいだ気がした。
……いや、あれは、空気が動いてるんじゃない。魔力が可視化されてるんだ。
「火炎絨毯」
炎が溢れる。草原を荒立つ波のように炎が這い、草原狼を一瞬で焼き滅ぼす。
まるで火山の噴火で生まれた溶岩のようだった。
「………………こっわ!!」
え、怖すぎない? 魔術ってこんなこともできるんだ。すごいね?
いつか僕にも使える日がくるんだろうか……。
「終わった」
すべての草原狼が倒された後には、あっさりと炎の絨毯が消えた。草原には焼け跡ひとつない。
魔術がフィールドに影響を与えない設定でよかったね!
「お疲れさまです。りんごでもどうですか?」
怖いし機嫌を損ねないようにしよー、と今さらなことを考えておもねってみた。でも、出したりんごがたべかけのやつだったから慌てちゃう。
「ありがとう」
「あ、あ、いや……うん、喜んでくれるなら、いいんだよ……」
カミラが地味に嬉しそうにしてたから回収は諦めた。食べかけだけど、むしろ効果は上乗せされてるみたいなもんだからね。上手く使ってください。
〈草原狼を十三体倒しました。経験値と【草原狼の肉】✕8、【草原狼の皮】✕5、【草原狼の牙】✕2を獲得しました〉
なんかすごいくれた!
もしかしてカミラが倒した分まで報酬を分けてくれてる?
〈種族レベルが7になりました。6SPを獲得しました〉
「レベルが二つも上がった! カミラ様様だー!」
「……モモの成長のために、これでよかったのか悩ましい」
カミラはちょっと眉を顰めてるけど、気にするな。もっと強くなれるよう、これからは自分で頑張るからさ。
******
◯NEWアイテム
【草原狼の肉】レア度☆
筋肉質な肉。調理すると食べられる。歯ごたえがクセになるため、ファンが多い。
【草原狼の皮】レア度☆
鞣して革にするとアイテム製作に使える。魔術への耐性がある。
【草原狼の牙】レア度☆
尖った牙。草原狼討伐の証。アイテム製作に使える。貫通力がある。
******
1,925
お気に入りに追加
3,731
あなたにおすすめの小説

【完結】私の見る目がない?えーっと…神眼持ってるんですけど、彼の良さがわからないんですか?じゃあ、家を出ていきます。
西東友一
ファンタジー
えっ、彼との結婚がダメ?
なぜです、お父様?
彼はイケメンで、知性があって、性格もいい?のに。
「じゃあ、家を出ていきます」

女子力の高い僕は異世界でお菓子屋さんになりました
初昔 茶ノ介
ファンタジー
昔から低身長、童顔、お料理上手、家がお菓子屋さん、etc.と女子力満載の高校2年の冬樹 幸(ふゆき ゆき)は男子なのに周りからのヒロインのような扱いに日々悩んでいた。
ある日、学校の帰りに道に悩んでいるおばあさんを助けると、そのおばあさんはただのおばあさんではなく女神様だった。
冗談半分で言ったことを叶えると言い出し、目が覚めた先は見覚えのない森の中で…。
のんびり書いていきたいと思います。
よければ感想等お願いします。

最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO
無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。
名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。
小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。
特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。
姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。
ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。
スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。
そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

私はいけにえ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「ねえ姉さん、どうせ生贄になって死ぬのに、どうしてご飯なんて食べるの? そんな良いものを食べたってどうせ無駄じゃない。ねえ、どうして食べてるの?」
ねっとりと息苦しくなるような声で妹が言う。
私はそうして、一緒に泣いてくれた妹がもう存在しないことを知ったのだ。
****リハビリに書いたのですがダークすぎる感じになってしまって、暗いのが好きな方いらっしゃったらどうぞ。

辺境地で冷笑され蔑まれ続けた少女は、実は土地の守護者たる聖女でした。~彼女に冷遇を向けた街人たちは、彼女が追放された後破滅を辿る~
銀灰
ファンタジー
陸の孤島、辺境の地にて、人々から魔女と噂される、薄汚れた少女があった。
少女レイラに対する冷遇の様は酷く、街中などを歩けば陰口ばかりではなく、石を投げられることさえあった。理由無き冷遇である。
ボロ小屋に住み、いつも変らぬ質素な生活を営み続けるレイラだったが、ある日彼女は、住処であるそのボロ小屋までも、開発という名目の理不尽で奪われることになる。
陸の孤島――レイラがどこにも行けぬことを知っていた街人たちは彼女にただ冷笑を向けたが、レイラはその後、誰にも知られずその地を去ることになる。
その結果――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる