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はじまりの街
5.寄り道? 人助けだよ!
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ぱちぱちと瞬きしてる女の子。
僕の可愛さが通用してないのかな? 現実世界だったら無理だけど、今のフォルムは子どもウケすると思うんだけどなー?
「……こんにちは。わたし、アリスよ」
「お、アリスちゃんかー」
やったー。自己紹介してくれた。
アリスちゃんはボブヘアを揺らして、首を傾げてる。その目は『これ、なんだろう?』って言ってるみたいだった。
僕、天兎っていうらしいよ。覚えてね。怪しくないよー。
「モモかわいいね」
「ありがとー。アリスちゃんも可愛いよ!」
えへへ、と照れたように笑う幼女はいいですなー。
おまわりさんに通報はしなくていいからね! ただの感想です。
「アリスちゃんは猫ちゃんが木からおりられなくなって泣いてたの?」
「っ、そうなの……にゃんちゃん……」
現状を思い出させちゃったみたい。また泣きそうになってるアリスちゃんを見て慌てる。
子どものあやし方とか僕知らないんだよ。泣かないでー。
「大丈夫だよ! 僕が連れてきてあげるからね」
「モモが?」
きょとんとするアリスちゃんに向かって、胸を張った。
僕におまかせあれ。飛翔を使えば、高いところにある細い枝だって楽勝だよ!
「うん、行ってくるから、ここで待っててね」
羽をパタパタ。別にこの動作は必要ないけど、アリスちゃんに今から飛ぶよって知らせるためにやってみた。
よし、行くぞ。
「——飛翔!」
詠唱して、小さく泣いてる子猫のところまでひとっとび。子猫が「みゃっ!?」と驚いてる。逃げないでよ?
「おいでー、大丈夫だよー。アリスちゃんのとこまで連れてくからね」
シャー、と唸られたし、猫パンチが襲ってきたけど、僕の防御力をナメないでほしい。子猫に引っかかれたくらいじゃ怪我しないぞ。
というわけで、気にせずがっちり捕まえて、首元を掴む。
猫ちゃんって、ここ掴まれると四肢の力が抜けちゃうんだって。途中で落ちたら危ないから、しばらくこの体勢で我慢ね。
「にゃんちゃん!」
アリスちゃんのところまで戻って子猫を引き渡したら、感激された。
ニコニコしてて可愛いです。幼女からしか得られない栄養がある……いや、通報はいらないですよ? 微笑ましいってだけだから!
「助かって良かったね」
「うん、ありがとう、モモ。あのね……」
急にもじもじしだしたアリスちゃん。どうしたの? 僕に言ってみ?
「——わたしと、お友だちになってほしいな……」
「お! お友だち! いいよいいよー」
思わず小躍りしちゃう。やったね。可愛いお友だちができました。今の僕の見た目なら、アリスちゃんとお友だちでもご近所でコソコソ噂されないよね。
「じゃあ、お友だちのあかしにこれあげる!」
「なにー?」
ポケットから取り出されたのは綺麗な石。これなんだろ? 首を傾げながら受け取ってみる。
〈シークレットミッション『アリスの子猫を救え』をクリアしました。報酬として【フレンドカード・幼女アリス】と【光魔石】が贈られます〉
「——ふぁっ!?」
シークレットミッション……だと……!?
慌ててゲームメニューからミッションを確認したら、完了したミッションとして、通知された内容が書かれてた。
まさか、アリスちゃんとのこれが隠されたミッションだったとは……。こんな感じで、ゲーム内にミッションが散りばめられてるのかな。——それ探すのおもしろそう!
「モモ、どうしたの?」
「にゃー?」
「いや、なんでもないよ。アリスちゃんとお友だちになれて嬉しいなって思っただけ!」
「わたしもモモとお友だちになれてうれしい!」
にこにこ。可愛い子と微笑み合う時間は平和です。
それはさておき、報酬ってなんぞや? アリスちゃんから受け取ったこの石が光魔石なんだよね? あと、フレンドカードってなんだっけ?
ヘルプ確認。
——ほーう……魔石はアイテムを作るときに使うみたい。火・水・風・木・地・光・闇の属性があって、それぞれ作れるアイテムが違うんだ。光魔石で何が作れるんだろうな?
あ、フレンドカードは、異世界の国の住人と仲良くなったらもらえるものらしい。
もらうとフレンド欄に表示されて、連絡ができるようになるんだって。時々フレンドから依頼が来ることもあるっぽい。
フレンド欄を確認したら、NPCカテゴリーに一人だけ登録されてる。
ふはは! 僕のフレンド第一号は幼女アリスだよ! ……幼女って公式の称号なの?
〈最初のフレンドが異世界の住人だったため、称号【あなたと仲良し】が与えられました〉
称号!? 急に来た。
ヘルプ活躍しまくりだなー。えっと、称号っていうのは、ゲーム内の行動に対して運営側が与えるもの。時々付加効果がある——か。
ステータスを確認してみたら、しっかり称号が明記されてた。
よくわかんない称号だけどちゃんと効果があるみたい。【あなたと仲良し】の効果は、異世界の住人との親密度が上がりやすくなることらしい。地味に嬉しいかも。
寄り道して正解だったなー。アリスちゃんの笑顔を見れたし、称号と報酬もらったし。
「モモはこれからなにするの?」
「これから? 冒険者ギルドに行く予定だよ。僕、旅人だから。身分証作ってもらうんだ」
「ぼうけんしゃ! パパのところによく来るよ」
「パパ? なんのお仕事してる人なの?」
アリスちゃんのお家は、冒険者相手に商売してるのかな。もしかして、良い縁がつながるかも?
「あのね……おくすり作って売ってるの」
「お薬! 薬士さんってことかー。いいね、仲良くなりたいな」
僕は錬金術士だけど、オールマイティーに生産活動できるみたいだから、薬士さんに作り方教えてもらえたら役に立ちそうだな。
「じゃあ、いっしょにおうち帰る?」
アリスちゃんがキラキラした目でみつめてくる。
そんな期待してる目を向けられたら、断れないよ。というわけで、答えはもちろん——。
「いいよ! でも、身分証作ってから……」
「アリスのおうち、ぼうけんしゃギルドのとなりだよ」
「ほんとに? じゃあ、ついでに行けるね」
アリスちゃんのパパのとこ行ってからでも、身分証作るのは遅くないか。今はちゃんとアリスちゃんを送り届けなきゃ。
さて、アリスちゃんのパパってどんな人かなー。友だちになれたらいいな。
……なんか、正規の攻略ルートを外れてるような感じがするけど、気にしなーい。楽しいんだからいいよね。
このゲーム、自由度高くてなんでもできるみたいだし最高。バトル目当てでゲームしてるわけじゃないし、マイペースに脇道を突っ走ろうかな。
******
◯NEW称号
【あなたと仲良し】
異世界の住人との親密度が上がりやすくなる。
取得条件は、ゲームを開始して最初にフレンドになった相手が異世界の住人であること。
◯NEWアイテム
【光魔石】レア度☆☆
光属性の魔石。アイテムの製作に用いる。
◯NEWフレンド
【幼女アリス】
シークレットミッションを達成すると、フレンドカードをもらえる。はじまりの街の薬店の主の一人娘。
******
僕の可愛さが通用してないのかな? 現実世界だったら無理だけど、今のフォルムは子どもウケすると思うんだけどなー?
「……こんにちは。わたし、アリスよ」
「お、アリスちゃんかー」
やったー。自己紹介してくれた。
アリスちゃんはボブヘアを揺らして、首を傾げてる。その目は『これ、なんだろう?』って言ってるみたいだった。
僕、天兎っていうらしいよ。覚えてね。怪しくないよー。
「モモかわいいね」
「ありがとー。アリスちゃんも可愛いよ!」
えへへ、と照れたように笑う幼女はいいですなー。
おまわりさんに通報はしなくていいからね! ただの感想です。
「アリスちゃんは猫ちゃんが木からおりられなくなって泣いてたの?」
「っ、そうなの……にゃんちゃん……」
現状を思い出させちゃったみたい。また泣きそうになってるアリスちゃんを見て慌てる。
子どものあやし方とか僕知らないんだよ。泣かないでー。
「大丈夫だよ! 僕が連れてきてあげるからね」
「モモが?」
きょとんとするアリスちゃんに向かって、胸を張った。
僕におまかせあれ。飛翔を使えば、高いところにある細い枝だって楽勝だよ!
「うん、行ってくるから、ここで待っててね」
羽をパタパタ。別にこの動作は必要ないけど、アリスちゃんに今から飛ぶよって知らせるためにやってみた。
よし、行くぞ。
「——飛翔!」
詠唱して、小さく泣いてる子猫のところまでひとっとび。子猫が「みゃっ!?」と驚いてる。逃げないでよ?
「おいでー、大丈夫だよー。アリスちゃんのとこまで連れてくからね」
シャー、と唸られたし、猫パンチが襲ってきたけど、僕の防御力をナメないでほしい。子猫に引っかかれたくらいじゃ怪我しないぞ。
というわけで、気にせずがっちり捕まえて、首元を掴む。
猫ちゃんって、ここ掴まれると四肢の力が抜けちゃうんだって。途中で落ちたら危ないから、しばらくこの体勢で我慢ね。
「にゃんちゃん!」
アリスちゃんのところまで戻って子猫を引き渡したら、感激された。
ニコニコしてて可愛いです。幼女からしか得られない栄養がある……いや、通報はいらないですよ? 微笑ましいってだけだから!
「助かって良かったね」
「うん、ありがとう、モモ。あのね……」
急にもじもじしだしたアリスちゃん。どうしたの? 僕に言ってみ?
「——わたしと、お友だちになってほしいな……」
「お! お友だち! いいよいいよー」
思わず小躍りしちゃう。やったね。可愛いお友だちができました。今の僕の見た目なら、アリスちゃんとお友だちでもご近所でコソコソ噂されないよね。
「じゃあ、お友だちのあかしにこれあげる!」
「なにー?」
ポケットから取り出されたのは綺麗な石。これなんだろ? 首を傾げながら受け取ってみる。
〈シークレットミッション『アリスの子猫を救え』をクリアしました。報酬として【フレンドカード・幼女アリス】と【光魔石】が贈られます〉
「——ふぁっ!?」
シークレットミッション……だと……!?
慌ててゲームメニューからミッションを確認したら、完了したミッションとして、通知された内容が書かれてた。
まさか、アリスちゃんとのこれが隠されたミッションだったとは……。こんな感じで、ゲーム内にミッションが散りばめられてるのかな。——それ探すのおもしろそう!
「モモ、どうしたの?」
「にゃー?」
「いや、なんでもないよ。アリスちゃんとお友だちになれて嬉しいなって思っただけ!」
「わたしもモモとお友だちになれてうれしい!」
にこにこ。可愛い子と微笑み合う時間は平和です。
それはさておき、報酬ってなんぞや? アリスちゃんから受け取ったこの石が光魔石なんだよね? あと、フレンドカードってなんだっけ?
ヘルプ確認。
——ほーう……魔石はアイテムを作るときに使うみたい。火・水・風・木・地・光・闇の属性があって、それぞれ作れるアイテムが違うんだ。光魔石で何が作れるんだろうな?
あ、フレンドカードは、異世界の国の住人と仲良くなったらもらえるものらしい。
もらうとフレンド欄に表示されて、連絡ができるようになるんだって。時々フレンドから依頼が来ることもあるっぽい。
フレンド欄を確認したら、NPCカテゴリーに一人だけ登録されてる。
ふはは! 僕のフレンド第一号は幼女アリスだよ! ……幼女って公式の称号なの?
〈最初のフレンドが異世界の住人だったため、称号【あなたと仲良し】が与えられました〉
称号!? 急に来た。
ヘルプ活躍しまくりだなー。えっと、称号っていうのは、ゲーム内の行動に対して運営側が与えるもの。時々付加効果がある——か。
ステータスを確認してみたら、しっかり称号が明記されてた。
よくわかんない称号だけどちゃんと効果があるみたい。【あなたと仲良し】の効果は、異世界の住人との親密度が上がりやすくなることらしい。地味に嬉しいかも。
寄り道して正解だったなー。アリスちゃんの笑顔を見れたし、称号と報酬もらったし。
「モモはこれからなにするの?」
「これから? 冒険者ギルドに行く予定だよ。僕、旅人だから。身分証作ってもらうんだ」
「ぼうけんしゃ! パパのところによく来るよ」
「パパ? なんのお仕事してる人なの?」
アリスちゃんのお家は、冒険者相手に商売してるのかな。もしかして、良い縁がつながるかも?
「あのね……おくすり作って売ってるの」
「お薬! 薬士さんってことかー。いいね、仲良くなりたいな」
僕は錬金術士だけど、オールマイティーに生産活動できるみたいだから、薬士さんに作り方教えてもらえたら役に立ちそうだな。
「じゃあ、いっしょにおうち帰る?」
アリスちゃんがキラキラした目でみつめてくる。
そんな期待してる目を向けられたら、断れないよ。というわけで、答えはもちろん——。
「いいよ! でも、身分証作ってから……」
「アリスのおうち、ぼうけんしゃギルドのとなりだよ」
「ほんとに? じゃあ、ついでに行けるね」
アリスちゃんのパパのとこ行ってからでも、身分証作るのは遅くないか。今はちゃんとアリスちゃんを送り届けなきゃ。
さて、アリスちゃんのパパってどんな人かなー。友だちになれたらいいな。
……なんか、正規の攻略ルートを外れてるような感じがするけど、気にしなーい。楽しいんだからいいよね。
このゲーム、自由度高くてなんでもできるみたいだし最高。バトル目当てでゲームしてるわけじゃないし、マイペースに脇道を突っ走ろうかな。
******
◯NEW称号
【あなたと仲良し】
異世界の住人との親密度が上がりやすくなる。
取得条件は、ゲームを開始して最初にフレンドになった相手が異世界の住人であること。
◯NEWアイテム
【光魔石】レア度☆☆
光属性の魔石。アイテムの製作に用いる。
◯NEWフレンド
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