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第五章 ヴェステ王国編

おまけ4 フレイリアルの小さな悩み 6

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膝の上に置いたままのフレイリアルの表情を面白そうに覗き込み、リーシェライルはピオの行動分析を続ける。

「フレイにとっては…彼は、下衆で最低最悪な輩…自分の好き勝手に行動する残忍で冷酷な変人…って印象なんだよね」

今までの…妙に評価が高いピオについての説明と異なり、今度の描写は…フレイリアルの印象と重なっていた。全面的に納得…と言う感じで、コクコクと無言で頷く。

「フレイが嫌悪感抱くような奴なのに…多くの女性からの関心を得ているのは、職業的なものから来る表層をよそおう習性のせいかな。そつのない雰囲気作り出し、周囲に格好良く感じさせるんじゃないかと思う。隠し切れない…猟奇的で酷薄な部分が、味わい深い影を作り…魅惑的に感じさせるのかもしれないね…」

どう考えても極悪さ意味する言葉並ぶのに、褒めているようにも聞こえ…フレイリアルの首が大きく傾ぐ。

「そうして雰囲気の良い魅惑的な青年像作り上げ、優男…演じてるんじゃない?」

「うーん…」

フレイリアルは…ピオの名が、具体例として出てきた時点で、やはり不快で何処までも納得いかない。存在そのものを…全て拒否したい、そんな気分になっていた。
其れでもリーシェライルの説明であり、嫌悪感圧し殺し…何とか理解しようと努めてみる。

「…つまり、見た目がどんなでも…雰囲気でごまかせる…ってこと?」

「其の通り! なりきれば…普通の男でも雰囲気紳士なモテる優男になれるし、子供っぽい顔の作りでも…大人で妖艶な美女にだってなれる。完璧な見た目を持たなくとも、印象で人の見た目は変わるんだ」

「でも…其れって当たり前の事なんじゃ無いの?」

折角のリーシェライルの解説なのだが、何だか納得がいかない。

「確かに普通の事なんだけど、其の当たり前が結構難しかったりするよね」

「…うーん」

「僕らは長い道のりが強いられるモノなんだから、少しぐらい難易度の高い目標を持ってる方が退屈せずに楽しめるよ」

場当たり的説明であり…こじつけでもあり…無理矢理感否めないのだが、大人な対応目指し…納得してみることにした。
そんなフレイリアルに、リーシェライルは大賢者ならではの選択肢も示す。

「まぁ…僕らの場合、実際に視覚と触覚を偽装する魔力纏えば…全くの別人になる事も可能だからね」

"難易度高い目標" に何となくモヤるが、リーシェライルの膝の上で頭を撫で付けられていると…何でもドウでも良くなってくる。

自身の子供っぽい顔の作りなど些末なことだし、具体例で出てくる嫌な奴の事なんてフレイリアルは微塵も考えたくない。
結局…リーシェライルに構われ…あやされ、落ち着いた。

『リーシェの温かい気持ちが入ってる此の手があれば…まぁいいや』

心の中の有耶無耶にして憤り掻き消し、リーシェライルに明確な言葉で伝える。

「もう良いよ…我が儘言ってゴメンね。相手をしてくれてありがとう。アイツの事考えたくないし、納得もした…」

そう言うと…フレイリアルはリーシェライル入るグレイシャムに無意識に抱き付く、すると不安定になった心ごと優しく抱き締め返してくれる腕が…其処にあった。
安心と幸せの実感。

しかし別の事で、再び納得いかぬ思いがフレイリアルの中でムクリと…頭もたげる。
"大好きなリーシェライルが許しがたい奴を理解している…" 其の事実はフレイリアルの本能を刺激し、嫉妬…と言う名の人の性が…無駄な闘争心に火を着ける。

「あんな奴の事…リーシェは何でそんなに分かるの?」

其の疎ましき存在を話題から消したいと願ったフレイリアルであるのに、自分の中に溢れ出す思いを言葉にし…話を蒸し返す。
堂々巡り…不条理の環が出来上がる。

リーシェライルが個として識別するのは、其れに値すると判じた者のみ。
価値無し若しくは害無しと判断下した雑魚…其の他大勢は、十把一からげでの認識。名前の上がらぬミーティなどは、まさしく此れに該当するのだろう。

逆に話題に上るピオは、リーシェライルにとって有用…価値ある存在であると言うこと。フレイリアルとしては納得のいかないものであり、気持ちを逆撫でされる。
其処には…ピオへの嫌悪感と共に…秀逸な判断力や躊躇なき決断力への羨望も紛れ込み、ピオに対する敵意優先でリーシェライルを問い詰めてしまう。

「あんな奴を気に掛けるのは何で?」

「取り立てて気に掛ける…と言う訳でなく、たまたま君やニュールの近くに居る様子を見ていただけだよ」

「ミーティとかもいるのに…」

全く雰囲気被らぬ対象を示す。

「ふふっ…そうだね、ミーティも居るね。だけどピオの方がズット危険で難しいから、要注意…って事で観察しちゃったんだ」

「でも…アルバシェルやキミアに対するより、何だか好意的な気がするもん」

「其れを言うなら、フレイだって随分と気にしているけど…実は好み…」

「絶えぇぇっ対に、違うぅぅ!!!」

言葉尻断ち、強い語気で否定するフレイリアル。
納得いかない…何処までも憤る思いを、盛大に膨らました頬にも示す。
其の不満顔をじっと見つめながら面白そうに…だけど少し困った様な表情浮かべて、リーシェライルはフレイリアルに言葉返す。

「ほらっ、注目するのが好意からだけじゃないって…フレイだって知ってるでしょ?」

「其れはそうだけど…」

「僕の基準はね…フレイに対して粉をかける様な態度が有るか無いかで決まるんだ。彼の場合は違う…と分かるから、ある意味安心感を持つから…好意的に見えるのかな。ニュールに対する感じと一緒だよ」

「???」

フレイリアルはリーシェライルの説明に今一つピンと来ない。

「極端に言えばフレイを異性として襲う事は無いだろうし、どんなに絡んだとしてもフレイは決してアノ者に…許さないでしょ?」

「はいぃ??」

『何を許すってぇ???』

後半の思考は…何とか口にせず飲み込むが…、其の予想外なリーシェライルの回答に…赤面しつつ…フレイリアルは目を丸くして怯んでしまう。

「他の奴らはフレイに対して悪いこと遣りかねないからね!」

あからさまなリーシェライルの "嫉妬しちゃいます" 宣言に、フレイリアルはこそばゆい思いを感じる。

「それに…彼は生存本能が強いから、決してフレイの心ほだす危うき言動は取らないと思うよ。だって僕は勝手に踏み入るものを…決して許さないから…」

リーシェライルの強い思いは、フレイリアルの中のピオとの因縁を吹き飛ばす。

「若干の配慮出来そうな所と…有効利用出来そうな所は、僕の許容範囲に…入ってるのかもね」

『…彼が纏う闇と…ニュールへの執着を見ていると、志し近き者として…無意識に受け入れたくなる衝動が湧いてくる。追い求めて止まぬ者持つことへの哀れみ…と、近付けぬ者へ近付こうとする空虚な努力への…甘い嫌悪感と冷ややかな親近感。お互い道化極めるモノなのかもしれないな…』

フレイリアルへの説明の後、口にも意識下表層にも上らない思いがリーシェライルの奥底で出来上がる。
ピオに対する共感…の様な気持ちが、密かに作り出されていた。
そしてリーシェライルはニンマリと不敵な笑みを浮かべながら、自身にとっての至高の存在であるフレイリアルをジッと見つめる。そして更に激甘な極上の笑みを浮かべ、正直な思いを口にする。

「僕はね、フレイに欲持ち近付く卑しき存在が許せないんだ。凄く焼もち焼きだけど…ごめんね、許して…」

可愛らしく軽い感じで重い思いを告げる。
フレイリアルは、自分へ向けられた甘美で明け透けな嫉妬がイビツな物であると理解しつつ…笑顔で受けとめる。

「私もリーシェが傍に居るだけで幸せだよ…」

少し重いリーシェライルの愛と言う名の執着だが、フレイリアルの持つ…根深い劣等感が作りだす闇を照らす光となる。最適に補完する関係であることにお互いに幸せを感じ、完全に同質の思いでないと知りつつ…偽らぬ心として受け入れ合う。

満面の笑み浮かべたフレイリアルは、スッキリした気分で…改めて自身の力で目一杯リーシェライルを抱きしめていた。
リーシェライルもグレイシャムの器を使い、強く抱き締め返す。
だがフレイリアルとは対照的に…其の抱擁交わすことで、リーシェライルの中…古くて新しい葛藤が存在感増し…蠢き始める。

『此の触れる感覚は僕のものなのに、フレイに直接触れる器はグレイシャムだ…』

抱き締めたい自分は自分なのに、抱き締める器は他人のものである其の事実。

『僕以外の他人がフレイに此れ以上の穢れをもたらすなんて…あり得ない。それが例え僕が操る器であっても…』

相反する思いで心が引きちぎられ…其の二律背反する思いに、少しずつ綻びが…再び狂いが…生みだされる。
意識下深層に葛藤を押し込め浮上し、意識ある世界に現れ…感じる空気。

再び…現実に抱きしめるフレイリアルを感じ、リーシェライルはもどかしい思いに責め苛まれる。

「フレイ、目を瞑って」

「???」

疑問に思いつつも従うフレイリアル。
2人して目を閉じ、リーシェライルはグレイシャムの器でフレイリアルを優しく抱きしめ…そのまま共有する意識下表層へ導く。
更に奥底にある…おどろおどろしい思いには気付かれぬよう、慎重に…慎重を期して…。

「…リーシェ?…んっ?!…ぁ」

其の瞬間…意識下に本来の姿で顕現したリーシェライルは、無言でフレイリアルの口を塞ぎ…渦巻く思いを叩きつける様に激しく深く口付けた。
意識ある世界の感覚のままに、更に深く…本質まで繋げるかのように本能の赴くまま…貪る。
それにより作り出された甘く濃い魔力の循環が、2人の思考を麻痺させる程の混沌を産み出し…満たされた空間に沈む。
だが意識下で思いを共有し…沈みきってしまえば、幸せな思い満たした1つのモノとなり…満足を得ると同時に意識の同一化が進み、孤独へと突き落とされる結果が待つ。

『やはり何処までも繋がり…深く触れ合える実体が…共に歩める肉体が欲しい…』

切実なリーシェライルの思い。
暗い意識の深層…フレイリアルが入り込めない様な…闇広がる場所で、リーシェライルの執着と欲望が広がる。

『意識下だけでなく表層でも触れたい…そして此れ以上は触れさせたくない…たとえ自身が操る人形であっても…』

凄まじい執着が欲を生み…歪みが大きくなっていく。
その欲に駆りだされ、少しずつ思いを繋げるための行動へと移る。

『やはり僕が、フレイに寄り添い共に在るための周到な計画を練るべき…だな』

近くに居るのに、これ以上近付けない。
思いだけが募り、深層に単独で存在するリーシェライルの心が複雑に捻じれていく。

『…欲しい…全てが欲しい…手に入れるためにも欲しい…あの子だけを…』

奥底で過ごした遥か昔から持つ…切実で純粋な願い。

『僕は君だけに好かれてれば満足だ。だが、君を失うぐらいなら…』

今抱く思いは…あの時に持った思いと同じもの。
世界を滅ぼしてでも…自分を犠牲にしてでも、共に在りたいと願った切実な思い。
惑い…道を間違え…自分を捨て去り…かろうじて得た場所であるのに、目の前に望みが在るが故に消えぬ渇望。
希望を目の前にして、縋らずにはいられなかった…。

『何をしても…嫌われてでも…絶対我が手に。たとえ世界を滅ぼそうとも…』

混迷しそうな程の甘く熱い意識下の空間…、リーシェライルは本来の自分自身の姿で…意識ある世界で過ごす以上にピタリとくっつき、寄り添う。

「リーシェ…そう言えば一番上手に雰囲気纏う者って誰なの?」

「この世界を捨てていったモノだよ」

少し嫌そうに答える。

「リオラリオ様?」

「どう思う?」

確実には答えぬのに、意見だけは求める。

「そうだね…何と言うか納得…かな。でも確かに実例として考えるのは難しいかな」

「だから2番目君になってしまったんだ」

「…納得」

フレイリアルが反発せずに同意した。やっと嫌いなピオが実例となった理由に得心した。

「所でフレイが、 "見た目の年齢" が気になり始めた原因は?」

聞かれた瞬間、2人を思い浮かべてしまった。
そして此処は意識下であり、抗わねばフレイリアルの思ったものは共有され…直接リーシェライルに流れ込む。

「…ん-了解。少しだけお仕置きが必要そうかな」

「酷い事はしちゃダメだよ!」

「僕はそんな鬼畜じゃあないよ! ちょっとお茶目な報復を考えついたんだ…だからフレイも付き合って!」

そう言いながらリーシェライルはニンマリと笑むのだった。
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