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第一章 エリミア辺境王国編
4.新たな巻き込まれ予感
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夕時…暮れてはいるがまだ夜は始まったばかりと言う時間帯、まずは自分が運んでいた荷物の状況などを確認をしたかったのでニュールは商会へ赴く。
いくら砦門で対応を説明されても心配だった。
「お疲れ、ニュール。砦門で引っ掛かったんだって? 災難だったねぇ。まぁ、祭り前じゃそんなこともあるさね。気にすんな。王都からは出らんないけど、ちょうど祭りが楽しめると思って楽しく過ごしな」
荷物管理のおっちゃんが気楽に話してたように、皆同じような感じで城門に引っ掛かることは良くある出来事のよう。其の場合、同様に確認が取れるまで待ち合いに拘留されるようだ。
但し、格子付の小部屋に入れられる様なことはあまり無いようだったので…詳細はごまかす。
正面玄関を通らず…搬入搬出を行う入り口横の 砂蜥蜴厩舎から商会内の発注受付窓口のある部屋まで入ると、商会長秘書のルシャがニュールを待ち構えていた。
「お疲れさまですニュールさん。商会長からの伝言がありますが、時間が合う様なら直接連れてくるように申し使っておりますので申し訳ありませんが少しお時間頂きます」
「ありがとうございますルシャさん。是非お願いします」
今回は純粋に巻き込まれ事故のようなものと…自分では思っているが、更に其処から派生する何らかに巻き込んでしまう可能性のある上司へ…報告という名の言い訳をしたかった。
会長室へ行く道すがら…案内役を買って出てくれたルシャに対し、ニュールの抱く気掛かりを確認する。
「あのぉ…、荷物は無事届きましたか?」
「大丈夫でした。砂蜥蜴も無事回収できましたよ」
「王都砦門で待機になり、自分で荷下ろしができなかった事への罰則は…」
「今までもそういった事例がありますがほとんど問題ないようです。今回は城門から使者の方も来てくださいましたし、安心していただいて大丈夫だと思います。この呼び出しも、一応状況を確認したい…と言う会長の意向を反映しての面談となります」
青みがかった砂色の瞳に穏やかな…完璧に調整された笑顔を浮かべ、ルシャは会長室の中へとニュールを案内する。
そこには商会長が、苦い顔をしながら山積みの書類をさばく姿があった。
「やあ、ニュールくん。調子はどうだい?」
会長は書類をめくる手を止めずに話しかけてきた。
ナルキサ商会 商会長サージャ・ナルキッシュ。
その口から紡ぎ出される言葉は相手を包み込むように柔らかく、話し方はとても上品である。典型的なエリミアの人々と同じ色合い、40代に見えるが50歳台前半だと本人が話していた。
厳ついが穏やかそう…と言う、相反する雰囲気を違和感なくひとまとまりにしている不思議な容貌の持ち主である。
体躯は筋骨粒々とし、商人と言うより要塞で盾でも持って矢を弾いていた方が似合いそうな印象の男。
其の瞳は、相対する人々の一挙手一投足を見逃さない。行動の中に見える…心の奥底に秘めた機微を読み取るかの如く、的確に相手の全てを把握する。
ニュールは、一瞬書類から上げられたその瞳を正面から受け止め…報告を始めた。
「お疲れさまです、お久しぶりになります。今回…受けた仕事を完遂できず、大変申し訳ありませんでした」
「うん、ご苦労様。直接は6の月ぶりだね。今回の事は気にしないで、しょうがないよ。それに、あそこから勝手に抜け出しちゃったらそれこそ不味いからねぇ。商会的に君を咎めることはないよ。ただ、微妙なのに関わっちゃったのはちょっと困ったけどね…」
最後の書類を監査しながら一瞬厳しくなった会長の瞳は、書類から離れ、まじまじとニュールを見据える。
厳しさは消え、穏やかな力を抜いたものに変わり柔らかな口調で語りかけた。
「君は国境砦外の砂漠…で遭難してた人だから、王城の人間との接触は避けた方が良いんだよね…」
国境砦外の砂漠、其れは魔力巡るエリミアを囲む境界壁の外…国外。
エリミア辺境王国は、国外からの出入りを厳密に管理する国である。
従って…極一部の例外を除き、身元確かな者を王城関係者…王族の招きで入国させる事以外の国外の者の入国は叶わぬのだ。
7の月前から働き始めたニュールだったが、この会長に9の月前に拾われたのだった。そのまま誰にも会わなければ確実に干からび、命なき者へと変化するだろう砂漠で…。
あの場所を脱出したニュールは、絶対に追っ手のかからない方向かつ商人と出会える可能性のある地帯を目指した。
砂山の影しか影がないような場所を、ありとあらゆる力を駆使し…動けなくなるまで不休で移動する。文字通り手さえ動かせない…と思える状態であり、砂影の中…精魂尽き…うずくまった身体が強制的に時の彼方へと誘われるのを待つしか無い状況。
後悔はなかった。
あの場所に留まるのなら…いずれ心と体をバラバラにされ、滅びの呪文の中に浸され腐らされるような状況が訪れるだろう。其れに比べれば、肉体と心と共に砂になっていくような此の感覚は…健全で幸せなことだとさえ思える。
決断への導きもあった。
行動に移した時、ニュールには今でなければ…と言う賭けに近いが予感めいた確信も持つ。だが、現実として考えるならこの状況は奇跡に近いだろう。
たまたまサージャの隊商の砂蜥蜴が脱走すると言う出来事があった時、砂山の影でうずくまるニュールが偶然発見されたのだから…。
「なぁ君、助けは必要かい? 有料だけど手を貸すのはやぶさかではないよ」
夢の中を漂うような朦朧とした意識の中、サージャにかけられた言葉は酷く現実的で…心強かった。
「?? …お願いします。動けるようになったらお返しします」
ニュールはそう答え、妙な安心感の中で意識を失う。
ニュールが発見されたのは、隣国ヴェステ王国との中間よりこちらの国寄りの場所。隣国との行き来は、砂蜥蜴の隊商で4の月ほどかかる距離だが、今は丁度3の月ほど経過していて後1の月ほどで国に帰れるぐらいだ。
この場所は、人が着の身着のままのでいられるような場所でも、偶然生き延びて行けるような場所でもない。
『間者…って感じでもないし、別の隊商が通る経路でもない。途中ではぐれたり捨てられた訳でも無いだろうし、此の場所に来たのが自分の意思であると言うことは確かそうかな…』
サージャは幌付の砂ぞり型の荷車の中、寝かせてある男の顔を見ながら考えていた。
そして発見した時に回収した、一緒に落ちていた物を手に取り思い馳せる。
『こんな風になるまで、魔石を使い倒せるのって…』
芯から魔力導かれ崩壊しかけた魔石の名残と、倒れている男を見比べ観察する。
「随分と興味をそそる存在だねぇ…」
感慨深げに呟くのだった。
「僕はサージャ・ナルキッシュ。ナルキサ商会の商会長で、今回の隊商を管理する者だよ。君は?」
目覚めはしたが…未だ完全とは言い難い状態であると知りつつ、サージャは見極めるべく問う。
「ニュール…」
「どこから来たんだい? 」
「砂の…国」
「なぜあそこにいた?」
「逃げて…きた」
「捕まってたの? 君は犯罪者? 」
「……労働力として捕まってた」
「何年捕らえられてたの?? そう言えば君はいくつ?」
「17の年の間捕らえられてた…と思う。歳は今は26…ぐらい」
「「……??」」
サージャはルシャを横に控えさせ、尋問…に近い形で話を聞いていた。
連れ去られてからの年数にまず驚くが、ヴェステ王国の政策を一応知るため…痛ましい状況とは言え納得する。
だが真面目に申告しているように見えるニュールの自称年齢の違和感には、二人とも絶句せざるを得なかった。質問に答えるニュールの…状況や話し方に偽りは無いであろうと判断できるのに、実際目にしている容貌は40代後半から50代前半…と思われる状態。
其の時は…唖然としつつも取り敢えず言葉飲み込み、詳しく聞き出せる状態になるのを待つしか出来なかった。
祭り前の喧騒など…外部の音が一切響かぬ商会長室。
ニュールから荒れ地での報告を受けたサージャは、手にした小洒落た茶器に入った香辛料の効いた激甘ミルクティーを味わいながら感慨深げに話した。
「あの場所で発見された君が、同じような状況で助け人をするとはねぇ」
「居たのが子供だったので…」
「…でもその子供、王城関係者だったみたいだよ。一応、君は隣国で募集した臨時雇い入れの者…の設定だからね。くれぐれも必要以上にお近付きにならない方が良いよ」
「わかりました」
ニュールは現在の自分の状況や設定を再度認識させられた。サージャは、体躯に似合わぬ流麗な所作で卓上の菓子をつまみ、穏やかだが厳つい顔でにっこり微笑み無言で退室を促す。
一礼し、退室するため扉に向かって8歩程歩いたニュール。
その時、座っていたサージャは音もなく菓子の包みを持って真後ろに来ていた。
「御褒美…、甘くて美味しいんだよ。この2日間も頑張った褒賞として楽しみなさい。でも変なことに巻き込まれないように。まぁ、変化…それもまた楽しいんじゃないかと思うけどね…」
つかみ所のない笑顔で菓子を手渡し、ひらひらと手を振りながら振り返ることなく執務机へと戻っていった。
いくら砦門で対応を説明されても心配だった。
「お疲れ、ニュール。砦門で引っ掛かったんだって? 災難だったねぇ。まぁ、祭り前じゃそんなこともあるさね。気にすんな。王都からは出らんないけど、ちょうど祭りが楽しめると思って楽しく過ごしな」
荷物管理のおっちゃんが気楽に話してたように、皆同じような感じで城門に引っ掛かることは良くある出来事のよう。其の場合、同様に確認が取れるまで待ち合いに拘留されるようだ。
但し、格子付の小部屋に入れられる様なことはあまり無いようだったので…詳細はごまかす。
正面玄関を通らず…搬入搬出を行う入り口横の 砂蜥蜴厩舎から商会内の発注受付窓口のある部屋まで入ると、商会長秘書のルシャがニュールを待ち構えていた。
「お疲れさまですニュールさん。商会長からの伝言がありますが、時間が合う様なら直接連れてくるように申し使っておりますので申し訳ありませんが少しお時間頂きます」
「ありがとうございますルシャさん。是非お願いします」
今回は純粋に巻き込まれ事故のようなものと…自分では思っているが、更に其処から派生する何らかに巻き込んでしまう可能性のある上司へ…報告という名の言い訳をしたかった。
会長室へ行く道すがら…案内役を買って出てくれたルシャに対し、ニュールの抱く気掛かりを確認する。
「あのぉ…、荷物は無事届きましたか?」
「大丈夫でした。砂蜥蜴も無事回収できましたよ」
「王都砦門で待機になり、自分で荷下ろしができなかった事への罰則は…」
「今までもそういった事例がありますがほとんど問題ないようです。今回は城門から使者の方も来てくださいましたし、安心していただいて大丈夫だと思います。この呼び出しも、一応状況を確認したい…と言う会長の意向を反映しての面談となります」
青みがかった砂色の瞳に穏やかな…完璧に調整された笑顔を浮かべ、ルシャは会長室の中へとニュールを案内する。
そこには商会長が、苦い顔をしながら山積みの書類をさばく姿があった。
「やあ、ニュールくん。調子はどうだい?」
会長は書類をめくる手を止めずに話しかけてきた。
ナルキサ商会 商会長サージャ・ナルキッシュ。
その口から紡ぎ出される言葉は相手を包み込むように柔らかく、話し方はとても上品である。典型的なエリミアの人々と同じ色合い、40代に見えるが50歳台前半だと本人が話していた。
厳ついが穏やかそう…と言う、相反する雰囲気を違和感なくひとまとまりにしている不思議な容貌の持ち主である。
体躯は筋骨粒々とし、商人と言うより要塞で盾でも持って矢を弾いていた方が似合いそうな印象の男。
其の瞳は、相対する人々の一挙手一投足を見逃さない。行動の中に見える…心の奥底に秘めた機微を読み取るかの如く、的確に相手の全てを把握する。
ニュールは、一瞬書類から上げられたその瞳を正面から受け止め…報告を始めた。
「お疲れさまです、お久しぶりになります。今回…受けた仕事を完遂できず、大変申し訳ありませんでした」
「うん、ご苦労様。直接は6の月ぶりだね。今回の事は気にしないで、しょうがないよ。それに、あそこから勝手に抜け出しちゃったらそれこそ不味いからねぇ。商会的に君を咎めることはないよ。ただ、微妙なのに関わっちゃったのはちょっと困ったけどね…」
最後の書類を監査しながら一瞬厳しくなった会長の瞳は、書類から離れ、まじまじとニュールを見据える。
厳しさは消え、穏やかな力を抜いたものに変わり柔らかな口調で語りかけた。
「君は国境砦外の砂漠…で遭難してた人だから、王城の人間との接触は避けた方が良いんだよね…」
国境砦外の砂漠、其れは魔力巡るエリミアを囲む境界壁の外…国外。
エリミア辺境王国は、国外からの出入りを厳密に管理する国である。
従って…極一部の例外を除き、身元確かな者を王城関係者…王族の招きで入国させる事以外の国外の者の入国は叶わぬのだ。
7の月前から働き始めたニュールだったが、この会長に9の月前に拾われたのだった。そのまま誰にも会わなければ確実に干からび、命なき者へと変化するだろう砂漠で…。
あの場所を脱出したニュールは、絶対に追っ手のかからない方向かつ商人と出会える可能性のある地帯を目指した。
砂山の影しか影がないような場所を、ありとあらゆる力を駆使し…動けなくなるまで不休で移動する。文字通り手さえ動かせない…と思える状態であり、砂影の中…精魂尽き…うずくまった身体が強制的に時の彼方へと誘われるのを待つしか無い状況。
後悔はなかった。
あの場所に留まるのなら…いずれ心と体をバラバラにされ、滅びの呪文の中に浸され腐らされるような状況が訪れるだろう。其れに比べれば、肉体と心と共に砂になっていくような此の感覚は…健全で幸せなことだとさえ思える。
決断への導きもあった。
行動に移した時、ニュールには今でなければ…と言う賭けに近いが予感めいた確信も持つ。だが、現実として考えるならこの状況は奇跡に近いだろう。
たまたまサージャの隊商の砂蜥蜴が脱走すると言う出来事があった時、砂山の影でうずくまるニュールが偶然発見されたのだから…。
「なぁ君、助けは必要かい? 有料だけど手を貸すのはやぶさかではないよ」
夢の中を漂うような朦朧とした意識の中、サージャにかけられた言葉は酷く現実的で…心強かった。
「?? …お願いします。動けるようになったらお返しします」
ニュールはそう答え、妙な安心感の中で意識を失う。
ニュールが発見されたのは、隣国ヴェステ王国との中間よりこちらの国寄りの場所。隣国との行き来は、砂蜥蜴の隊商で4の月ほどかかる距離だが、今は丁度3の月ほど経過していて後1の月ほどで国に帰れるぐらいだ。
この場所は、人が着の身着のままのでいられるような場所でも、偶然生き延びて行けるような場所でもない。
『間者…って感じでもないし、別の隊商が通る経路でもない。途中ではぐれたり捨てられた訳でも無いだろうし、此の場所に来たのが自分の意思であると言うことは確かそうかな…』
サージャは幌付の砂ぞり型の荷車の中、寝かせてある男の顔を見ながら考えていた。
そして発見した時に回収した、一緒に落ちていた物を手に取り思い馳せる。
『こんな風になるまで、魔石を使い倒せるのって…』
芯から魔力導かれ崩壊しかけた魔石の名残と、倒れている男を見比べ観察する。
「随分と興味をそそる存在だねぇ…」
感慨深げに呟くのだった。
「僕はサージャ・ナルキッシュ。ナルキサ商会の商会長で、今回の隊商を管理する者だよ。君は?」
目覚めはしたが…未だ完全とは言い難い状態であると知りつつ、サージャは見極めるべく問う。
「ニュール…」
「どこから来たんだい? 」
「砂の…国」
「なぜあそこにいた?」
「逃げて…きた」
「捕まってたの? 君は犯罪者? 」
「……労働力として捕まってた」
「何年捕らえられてたの?? そう言えば君はいくつ?」
「17の年の間捕らえられてた…と思う。歳は今は26…ぐらい」
「「……??」」
サージャはルシャを横に控えさせ、尋問…に近い形で話を聞いていた。
連れ去られてからの年数にまず驚くが、ヴェステ王国の政策を一応知るため…痛ましい状況とは言え納得する。
だが真面目に申告しているように見えるニュールの自称年齢の違和感には、二人とも絶句せざるを得なかった。質問に答えるニュールの…状況や話し方に偽りは無いであろうと判断できるのに、実際目にしている容貌は40代後半から50代前半…と思われる状態。
其の時は…唖然としつつも取り敢えず言葉飲み込み、詳しく聞き出せる状態になるのを待つしか出来なかった。
祭り前の喧騒など…外部の音が一切響かぬ商会長室。
ニュールから荒れ地での報告を受けたサージャは、手にした小洒落た茶器に入った香辛料の効いた激甘ミルクティーを味わいながら感慨深げに話した。
「あの場所で発見された君が、同じような状況で助け人をするとはねぇ」
「居たのが子供だったので…」
「…でもその子供、王城関係者だったみたいだよ。一応、君は隣国で募集した臨時雇い入れの者…の設定だからね。くれぐれも必要以上にお近付きにならない方が良いよ」
「わかりました」
ニュールは現在の自分の状況や設定を再度認識させられた。サージャは、体躯に似合わぬ流麗な所作で卓上の菓子をつまみ、穏やかだが厳つい顔でにっこり微笑み無言で退室を促す。
一礼し、退室するため扉に向かって8歩程歩いたニュール。
その時、座っていたサージャは音もなく菓子の包みを持って真後ろに来ていた。
「御褒美…、甘くて美味しいんだよ。この2日間も頑張った褒賞として楽しみなさい。でも変なことに巻き込まれないように。まぁ、変化…それもまた楽しいんじゃないかと思うけどね…」
つかみ所のない笑顔で菓子を手渡し、ひらひらと手を振りながら振り返ることなく執務机へと戻っていった。
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