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ミーティの母イラダは闇石の魔力を動かす、語り部としての適正持つ者だった。
集落の石授けの儀で能力確定した者たちは、その後自動的に次代語り部候補として養成されていく。
語り部の長アクテ達の次代を担う者たちの中には、イラダと同程度の能力持つ者しか存在しなかった。その為、語り部の長の娘としての血筋を鑑み…闇石内包出来る者でも現れぬ限り…仮の次代の長として…当然のように流れの中に組み込まれた。
語り部の長になると言うことは、集団の代表として闇石を扱い続けなければならないことであり…切っても切れない縁が繋がってしまう。
闇石に対する者は、それに耐えられる精神力を持つことを要求される。
それは、長く接すれば接するほど…闇石が人の心に悪影響及ぼすからだ。
耐性ある者でさえ…表面上の変化なくとも、情に流される事のない人間離れした心持ちへと変化していく。上に立つ者の心持ちとしては望ましい事のようにも思われるが、親族の情さえ薄れていく。
耐性なき者は、言わずと知れた状態…闇へと導かれ…落ちる。
集落に…自身の存在を勝手に扱われ、当然の様に語り部と言う組織に組み込まれていること自体…イラダは承服できなかった。
それにイラダ自身は闇石に耐えられる精神力など持ち合わせていない…と、自身では感じていたのだ。
その切れない繋がりから抜ける手段を探している時、サルトゥス王国より闇石の調査に派遣されたドムスに出会った。関わるうちに思い思われる強い繋がりが生まれ…共に生きる覚悟持ち、集落の繋がりから逃れ家族を持つことになった。
「自分で選択出来る自由を…自分の子には与えてあげたいと思ったのに、…あの…繋がる連鎖から…救い出せないのでは無いかと思うと怖い」
適合する2つめの魔石がなかなか見つからず…弱音吐き出したイラダの思いを、聞き役に回っていたドムスが受け止める。
そして、イラダの重い気持ちを吹き飛ばすべく…お道化た言動で和ませようとする。
「ウチの無敵のミーティくんは強運の持ち主のはずだよ! 何てったって、この僕と君の息子だからね」
無言で見つめるイラダに、お茶目に片目つぶるドムス。
「僕が最強なのは知っての通りだし、運の良さも君と結婚出来たことで証明できているだろ?」
ドムスは堂々と自身の幸運を自慢する。
「それに僕たちは皆、逃げ足は速いだろ? いざとなったら、家族で魔石拾いをしながら旅に出るのも良いと思うんだ。だから、安心して!」
そしてドムスはイラダをミーティごと優しく力強く抱きしめる。
両親の杞憂などお構いなしに、父と母の会話を子守唄にすやすやと寝入っていたミーティ。
父譲りの呑気さは大物に育つ予感たっぷりだった。
ミーティの石授けの儀が差し迫る中、ドムスは100種以上の魔石をせっせと集め運んできた。
だが、その中にミーティが内包出来そうな2種目の内包魔石は…無かった。
「このまま集落で石授けの儀を受ければミーティが組み込まれてしまう…でもそれは嫌だ! 望みもしないものを押し付けられ縛られるような人生を子供に与えたくない!!」
イラダが苦し気にドムスに訴える。
「まだ、もう少し時間はある…最後まで試してみよう。もし時間が無くなったのなら、皆で本当に石拾いになって…ヴェステの砂漠かタラッサの海にでも行こう!」
頼もしくも気軽に…でも本気で言ってのけるドムスだった。
所が、予想外の場所で2種目の魔石に巡り合うことになった。
台所で母イラダの周りをうろついていたミーティの目は、前から気になっていた魔石を捕えていた。
母が調理に使う器具を動かすための大きめの柘榴魔石。
熱を生む力持つ魔石であり、万が一の事故を恐れ触れることを許してもらえなかった。
『あの、黒くて格好良いのは父さんも母さんもお化けが出るから怖いって言うけど…この大きくて強そうなのなら悪いのを追い払ってくれるかな…』
イラダが料理する横の調理台に置いてある魔石を、母の目を盗み首尾良く手にするミーティ。
「ミーティ!!」
その瞬間、母に咎められ…思わず証拠隠滅を図ったミーティは…石榴魔石を内包していた。
2種目は身近にあったのだ。
「…母さん、触って御免なさい…。でも出来たよ!」
「…良かった。良かったね…良くできたよ!」
いつも元気で怒ると超怖い母イラダが、調理台にあった…触れることを禁止されていた柘榴魔石に手を出した事を怒りもせず、涙流しながら心から喜んでいる姿は大きくなってもミーティの記憶に強く残っていた。
その後、ミーティは黒い魔石の恐ろしい話…お化けが入ってる話を、夜お手洗いに行けなくなるぐらい散々聞かされ近付きたくない気持ちになった。
そして、自分の中に少し入ってしまった黒い魔石の事を口にすると、お化けが魔石を狙って押し寄せてくるような気がして…誰にも話さなかったのだ。
知らぬうちに鉱山から黒い…青い魔力含む魔石は消え、時間が経つほどにミーティの中にあるもう一つの魔石の事は忘れてしまったようだった。
勿論、その結果へと導いたのは父と母である。
父母が企てた計画は完遂され、石授けの儀は無事通過した。
その後もミーティの内包魔石は柘榴魔石である…と、ある程度成長するまでには自他共に当然の事実と認識するようになっているように見えた。
ミーティが内包する魔石の真実は、父は墓場まで持ち込み…今は母のみが秘する。
緊急事態であわただしく皆が動き、支度を整える。聖域に繋がる館から浄化の間のある聖域へは転移陣で向かう。
「アクテ様、準備が完了しました」
語り部の補佐が声を掛けてきた。
「浄化の間には、現…語り部のみ…で向かう」
それがアクテの指示だった。
現状…浄化の間にミーティを運び込み処分…するのが一番の策である。
暴走した魔力が周囲を巻き込む危険性を考えたら、それが打倒な選択であろう…語り部の補佐や集落中枢の者はそう考えているはずだ。
「あたしは行くよ! 自分の息子の危機に対処出来ない親なんて有り得ないからね!」
アクテに向かいイラダは啖呵切るように述べ、暗い思惑阻止するために強引に浄化の間へ同行しようとする。
「お前さんは此処に留まりな!」
アクテは語り部の長として厳格に指示を出す。
「あたしはあの子を救う!!」
イラダはアクテをキッと睨み付け、母として譲らない。
「…親である以前に、お前はもう次期語り部の長となっちまっただい。記憶の継承も粗方完了しているお前さんは、残って此処を仕切らにゃならないだい…一度自ら決断下し引き受けたことからは逃れようがないんだよ」
アクテは冷徹にイラダを突き放す。
「それに、お前は未だ次期でしかないんだ…補佐なんだよ。記憶の完全な共有をしてないお前には、進む方向が見えない」
「あの子の…道を…自由を守るために受けた話なのに、あの子自身を救えないなら本末転倒だよ!」
悲痛な思いを乗せてイラダが叫ぶ。
「では、長として問う。次期を拒否するならば、戻った後…あの子を捧げんだね…?」
その言葉にイラダが固まる。
「それに、未だ補佐である今のお前が側にいても役に立たない。そして…既に親と子として繋がる時は過ぎ、隔たれているんだよ…」
集落を去る条件として出され、イラダがしたもう一つの約束。
もしイラダと同等以上の適合する者が現れない限りいずれ集落に戻り長を引き受けること…若しくは、生まれてくる子供を集落へ戻すこと。
アクテは容赦なく現実を突きつけ諭すが反発するイラダ。
「あの人と共に守った子を、こんな場所に捧げてたまるか!」
「それなら尚更…お前は…此処に留まらにゃならない…それが最善だと言うことは分かるはずだ」
同じような強さの思いでぶつかる2人。
「あたしは…あの子を…!!!」
「それならば言うこと聞きな! 今度もワシが救うから大人しく待っとれ!! ワシだって絶対に孫は…ミーティは見捨てんだい!」
強気にアクテが宣言する。
アクテも決してミーティを諦めている訳ではなかったのだ。
イラダも、アクテの祖母としての思いを汲み取り…長としての言葉と力を信じ…従うしかなかった。
アクテはミーティが柘榴魔石と共に黒曜魔石も内包する、魔石の2種持ち…だと言うことに気付いていた。尤も、其の事に気付いたのは、転移で座標失い彷徨いそうなミーティに記憶を移した時だった。
アクテは、転移事故を回避させるためミーティに部分的な記憶の継承を行った。
それにより、自身の回路傷つき瀕死の状態となるが…最終手段として意識下に沈み込み、他者の回路に依存し回復する可能性にかける措置を取る。
非常手段ではあるが規定の措置でもあったため、滞りなく最短距離にいる語り部に…寄生…自ら望み其処の者に回路繋がり人形となった。
『まったく、よくも長々と謀ってくれたものだい…』
アクテは沈みゆく意識下で楽し気に呟いていた。
見事に語り部の長であるアクテを騙し、正当なる継承者となれる者を隠蔽し保護していた。そんな…娘と娘婿に賞賛を送りたくなったのだ。
『確かに集落のためとは言え、我が子や孫に無理強いる苦難の道を歩ませたくは無いものな…』
その時の事を思い出しながら、アクテは決意する。
勿論、あの転移陣で自身を投げ打ち救った孫を見捨てる気は更々無い。
「ワシはお前さんの親でミーティの婆だよ、いくらでも覚悟はきめちゃてるんだから大人しく見守っちゃうだい! 繋げた思いはちゃんと力に変換される…だから、それは連れてっちゃるよ!」
この場に残り支える決意したイラダに向けて、アクテは頼もしく力強い言葉残すのだった。
集落の石授けの儀で能力確定した者たちは、その後自動的に次代語り部候補として養成されていく。
語り部の長アクテ達の次代を担う者たちの中には、イラダと同程度の能力持つ者しか存在しなかった。その為、語り部の長の娘としての血筋を鑑み…闇石内包出来る者でも現れぬ限り…仮の次代の長として…当然のように流れの中に組み込まれた。
語り部の長になると言うことは、集団の代表として闇石を扱い続けなければならないことであり…切っても切れない縁が繋がってしまう。
闇石に対する者は、それに耐えられる精神力を持つことを要求される。
それは、長く接すれば接するほど…闇石が人の心に悪影響及ぼすからだ。
耐性ある者でさえ…表面上の変化なくとも、情に流される事のない人間離れした心持ちへと変化していく。上に立つ者の心持ちとしては望ましい事のようにも思われるが、親族の情さえ薄れていく。
耐性なき者は、言わずと知れた状態…闇へと導かれ…落ちる。
集落に…自身の存在を勝手に扱われ、当然の様に語り部と言う組織に組み込まれていること自体…イラダは承服できなかった。
それにイラダ自身は闇石に耐えられる精神力など持ち合わせていない…と、自身では感じていたのだ。
その切れない繋がりから抜ける手段を探している時、サルトゥス王国より闇石の調査に派遣されたドムスに出会った。関わるうちに思い思われる強い繋がりが生まれ…共に生きる覚悟持ち、集落の繋がりから逃れ家族を持つことになった。
「自分で選択出来る自由を…自分の子には与えてあげたいと思ったのに、…あの…繋がる連鎖から…救い出せないのでは無いかと思うと怖い」
適合する2つめの魔石がなかなか見つからず…弱音吐き出したイラダの思いを、聞き役に回っていたドムスが受け止める。
そして、イラダの重い気持ちを吹き飛ばすべく…お道化た言動で和ませようとする。
「ウチの無敵のミーティくんは強運の持ち主のはずだよ! 何てったって、この僕と君の息子だからね」
無言で見つめるイラダに、お茶目に片目つぶるドムス。
「僕が最強なのは知っての通りだし、運の良さも君と結婚出来たことで証明できているだろ?」
ドムスは堂々と自身の幸運を自慢する。
「それに僕たちは皆、逃げ足は速いだろ? いざとなったら、家族で魔石拾いをしながら旅に出るのも良いと思うんだ。だから、安心して!」
そしてドムスはイラダをミーティごと優しく力強く抱きしめる。
両親の杞憂などお構いなしに、父と母の会話を子守唄にすやすやと寝入っていたミーティ。
父譲りの呑気さは大物に育つ予感たっぷりだった。
ミーティの石授けの儀が差し迫る中、ドムスは100種以上の魔石をせっせと集め運んできた。
だが、その中にミーティが内包出来そうな2種目の内包魔石は…無かった。
「このまま集落で石授けの儀を受ければミーティが組み込まれてしまう…でもそれは嫌だ! 望みもしないものを押し付けられ縛られるような人生を子供に与えたくない!!」
イラダが苦し気にドムスに訴える。
「まだ、もう少し時間はある…最後まで試してみよう。もし時間が無くなったのなら、皆で本当に石拾いになって…ヴェステの砂漠かタラッサの海にでも行こう!」
頼もしくも気軽に…でも本気で言ってのけるドムスだった。
所が、予想外の場所で2種目の魔石に巡り合うことになった。
台所で母イラダの周りをうろついていたミーティの目は、前から気になっていた魔石を捕えていた。
母が調理に使う器具を動かすための大きめの柘榴魔石。
熱を生む力持つ魔石であり、万が一の事故を恐れ触れることを許してもらえなかった。
『あの、黒くて格好良いのは父さんも母さんもお化けが出るから怖いって言うけど…この大きくて強そうなのなら悪いのを追い払ってくれるかな…』
イラダが料理する横の調理台に置いてある魔石を、母の目を盗み首尾良く手にするミーティ。
「ミーティ!!」
その瞬間、母に咎められ…思わず証拠隠滅を図ったミーティは…石榴魔石を内包していた。
2種目は身近にあったのだ。
「…母さん、触って御免なさい…。でも出来たよ!」
「…良かった。良かったね…良くできたよ!」
いつも元気で怒ると超怖い母イラダが、調理台にあった…触れることを禁止されていた柘榴魔石に手を出した事を怒りもせず、涙流しながら心から喜んでいる姿は大きくなってもミーティの記憶に強く残っていた。
その後、ミーティは黒い魔石の恐ろしい話…お化けが入ってる話を、夜お手洗いに行けなくなるぐらい散々聞かされ近付きたくない気持ちになった。
そして、自分の中に少し入ってしまった黒い魔石の事を口にすると、お化けが魔石を狙って押し寄せてくるような気がして…誰にも話さなかったのだ。
知らぬうちに鉱山から黒い…青い魔力含む魔石は消え、時間が経つほどにミーティの中にあるもう一つの魔石の事は忘れてしまったようだった。
勿論、その結果へと導いたのは父と母である。
父母が企てた計画は完遂され、石授けの儀は無事通過した。
その後もミーティの内包魔石は柘榴魔石である…と、ある程度成長するまでには自他共に当然の事実と認識するようになっているように見えた。
ミーティが内包する魔石の真実は、父は墓場まで持ち込み…今は母のみが秘する。
緊急事態であわただしく皆が動き、支度を整える。聖域に繋がる館から浄化の間のある聖域へは転移陣で向かう。
「アクテ様、準備が完了しました」
語り部の補佐が声を掛けてきた。
「浄化の間には、現…語り部のみ…で向かう」
それがアクテの指示だった。
現状…浄化の間にミーティを運び込み処分…するのが一番の策である。
暴走した魔力が周囲を巻き込む危険性を考えたら、それが打倒な選択であろう…語り部の補佐や集落中枢の者はそう考えているはずだ。
「あたしは行くよ! 自分の息子の危機に対処出来ない親なんて有り得ないからね!」
アクテに向かいイラダは啖呵切るように述べ、暗い思惑阻止するために強引に浄化の間へ同行しようとする。
「お前さんは此処に留まりな!」
アクテは語り部の長として厳格に指示を出す。
「あたしはあの子を救う!!」
イラダはアクテをキッと睨み付け、母として譲らない。
「…親である以前に、お前はもう次期語り部の長となっちまっただい。記憶の継承も粗方完了しているお前さんは、残って此処を仕切らにゃならないだい…一度自ら決断下し引き受けたことからは逃れようがないんだよ」
アクテは冷徹にイラダを突き放す。
「それに、お前は未だ次期でしかないんだ…補佐なんだよ。記憶の完全な共有をしてないお前には、進む方向が見えない」
「あの子の…道を…自由を守るために受けた話なのに、あの子自身を救えないなら本末転倒だよ!」
悲痛な思いを乗せてイラダが叫ぶ。
「では、長として問う。次期を拒否するならば、戻った後…あの子を捧げんだね…?」
その言葉にイラダが固まる。
「それに、未だ補佐である今のお前が側にいても役に立たない。そして…既に親と子として繋がる時は過ぎ、隔たれているんだよ…」
集落を去る条件として出され、イラダがしたもう一つの約束。
もしイラダと同等以上の適合する者が現れない限りいずれ集落に戻り長を引き受けること…若しくは、生まれてくる子供を集落へ戻すこと。
アクテは容赦なく現実を突きつけ諭すが反発するイラダ。
「あの人と共に守った子を、こんな場所に捧げてたまるか!」
「それなら尚更…お前は…此処に留まらにゃならない…それが最善だと言うことは分かるはずだ」
同じような強さの思いでぶつかる2人。
「あたしは…あの子を…!!!」
「それならば言うこと聞きな! 今度もワシが救うから大人しく待っとれ!! ワシだって絶対に孫は…ミーティは見捨てんだい!」
強気にアクテが宣言する。
アクテも決してミーティを諦めている訳ではなかったのだ。
イラダも、アクテの祖母としての思いを汲み取り…長としての言葉と力を信じ…従うしかなかった。
アクテはミーティが柘榴魔石と共に黒曜魔石も内包する、魔石の2種持ち…だと言うことに気付いていた。尤も、其の事に気付いたのは、転移で座標失い彷徨いそうなミーティに記憶を移した時だった。
アクテは、転移事故を回避させるためミーティに部分的な記憶の継承を行った。
それにより、自身の回路傷つき瀕死の状態となるが…最終手段として意識下に沈み込み、他者の回路に依存し回復する可能性にかける措置を取る。
非常手段ではあるが規定の措置でもあったため、滞りなく最短距離にいる語り部に…寄生…自ら望み其処の者に回路繋がり人形となった。
『まったく、よくも長々と謀ってくれたものだい…』
アクテは沈みゆく意識下で楽し気に呟いていた。
見事に語り部の長であるアクテを騙し、正当なる継承者となれる者を隠蔽し保護していた。そんな…娘と娘婿に賞賛を送りたくなったのだ。
『確かに集落のためとは言え、我が子や孫に無理強いる苦難の道を歩ませたくは無いものな…』
その時の事を思い出しながら、アクテは決意する。
勿論、あの転移陣で自身を投げ打ち救った孫を見捨てる気は更々無い。
「ワシはお前さんの親でミーティの婆だよ、いくらでも覚悟はきめちゃてるんだから大人しく見守っちゃうだい! 繋げた思いはちゃんと力に変換される…だから、それは連れてっちゃるよ!」
この場に残り支える決意したイラダに向けて、アクテは頼もしく力強い言葉残すのだった。
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