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3.若者は旅立ってみることにした
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プラーデラ王国の賢者の塔は一瞬とは言え大賢者持ちの塔となり、往古の流れが完全に復活した。
その後、大賢者達の再契約により条件は変更されたが、ある程度の機能は維持されたままである。
そのため広大な荒野広がる国土全域にも、隅々まで魔力が行き渡った。
魔力を介した水の機構などが使えるようになった反面、蓄えられた魔力によって獣しか存在しなかった荒野に魔物が見られるようになった。
新たに満ち始めたプラーデラの魔力溢れる大地は、獣から魔物生み出し…更に他の土地より魔物を呼び寄せる。
資源として魔物を考えた時、今まで魔物が居なかったが故に得られなかった魔石を手に入れる機会。
だが、魔物は獣以上に積極的に人を襲う。
荒野には時々大々的な魔物の襲来や魔物の強者が現れるようになり、王都からも兵士が派遣される事があった。
ミーティは頻繁に…好んで参加していた。
モーイは意思が戻った後も、魔石より魔力導き出し戦うような手合わせは誰ともしていなかったし、魔石の導き出しが必要になりそうな魔物討伐にも参加することはなかった。
「一緒に行こうぜ!」
ミーティが明るく気軽にモーイを魔物狩りに誘う。
「…あぁ、もっと調子取り戻して足手纏いにならなくなってからな」
モーイも、軽い感じで答える。
言葉通りに受け取るミーティは断る理由を言葉通りにしか受け取っていない。
だが回復してから時が経過しても、モーイから帰ってくる答えは変わらなかった。
モーイは密かに独りで色々試していたが、やはり魔力の導き出しが上手くいかない。
ひたすら1人で鍛練行い繋がり取り戻す努力をしていた。
それでも、自分の意思が身体に戻ってからも、自分自身と…体内魔石と…力の根源とも言える場所との繋がりが遠くなってしまっていることをモーイは感じる。
鍛錬の成果が無かった訳ではない。
少しずつ回路の繋がりを回復させ、魔力を流す感覚は蘇ってきた。
探索魔力など非戦闘系の魔力の導き出しは可能になってきたが、それでも一気に動かす必要のある攻撃系魔石からの魔力の導き出しや、自身の体内魔石の魔力を動かすことは難しく…出来なくなっていた。
「モーイは心を取り戻せたが、魔力回路が半分以上破壊されている状態なんだ。内側の均衡が崩れていて、回路の繋がりが不十分になっている…だから魔力操る事が難しくなっているようだ。オレが持つ情報で導けるのは此処までなんだ…」
与り知らなかった予想外のモーイの置かれている状態について…ミーティは真剣に耳を傾ける。
ニュールから伝えられて初めて、モーイが返事をするときに表情が曇る理由を理解した。
「樹海の語り部に関する記録の中に、調整する技術があるはずだ。大賢者が持つ記憶の記録で確認したが、詳細についての情報が得られなかった。調整を実践できるのは、語り部達が受け継ぐ記憶の中にある知識…若しくは樹海の民が持つ記録の中にあるんじゃないかと思う。だが樹海の集落…語り部の儀式行う領域は血族のみが受け入れられる場所…助けてやってくれないか?」
ここから先の治療が…ニュールの持つ情報礎石の中には存在しないのは事実。
情報得るのに適した場所や知識持つ者の存在を仄めかし、ミーティの伝手を頼らざるを得ないことを伝え…決断を促す。
「仲間であるモーイの為なら…」
そう答えつつ、ミーティは珍しく一瞬 "嫌悪" の表情を浮かべた。
それでもモーイと共に集落へ行く話しを受け入れ、その複雑な心境のまま…母の故郷である樹海の集落を目指すことになるのだった。
「これから繋ぐぞ…」
ニュールがミーティとモーイに声を掛けた。
プラーデラの城の中の一室にて、今までプラーデラ国内には無かった…新たに築かれた転移陣の青い輝きが漏れ出ている。
転移陣を継続的に使用できる状態で保有するには、かなりの金額が掛かる。
魔物魔石を使用しないで魔法陣作り上げていた頃のような国家予算的金額ではないが、相当な負担となる価格。
魔法陣を描く為に使用するのは、希少で高額な蒼玉魔石である。更に転移陣を描くに当たって、高位の賢者が4~5名程度は必要であった。
転移陣を他国同様に運用するには常時2名の賢者が必要であり、保有管理に掛かる費用まで考えると…以前よりはマシとは言え莫大な費用と維持する経済力が必要になるのだ。
元々困窮していたプラーデラ王国にとって、その金額は転移陣を手の届かないものにしていた。
しかし、それ以上にプラーデラ王国で陣を維持するのには問題があった。
此の国の空間に広がる魔力が大変薄く…枯渇しそうな状態であり、大掛かりな魔法陣を常に利用出来る状態で維持管理するのは難しかったのだ。
往古の機構が作動し攻撃魔力が大都市に向けられた、後に大事変と呼ぶようになった日。
その膨大な魔力を、ニュールが防御結界陣を築いて弾き…プラーデラ王国の王都ポタミを守りきった。
防御により拡散した降り注ぐ魔力は、天輝の如く大地に恵みの魔力を与えた。
更にニュールが塔と一度繋がった事で途絶えた地下の機構が甦り、プラーデラ王国は今や魔力が枯渇した場所ではなくなっている。
今は他国同様、普通の賢者でも魔力扱いやすい場所となった。
しかも、今プラーデラには大賢者が存在するのだ。
それにより削減できる費用で金銭的余裕まで生まれた。
ニュールが組み上げた魔法陣やニュールの存在そのものが、プラーデラ王国に今までと異なる道を開くであろう。
大賢者の存在は枠を超え、あらゆる所へ影響を及ぼす…それだけの異質な…一線を画す力を持つ存在であった。
「ニュールは行ったこと無い場所でも繋げるのか?」
陣の組み換えを行うために必要なのは、必要な技術と能力持つ事と組み換え繋げる者が陣の到達点を知っていることである。樹海の転移陣を知らないニュールが空間を繋げることに、ミーティは素朴な疑問を持ったのだ。
ニュールはその質問に淡々と答える。
「ヴェステの錠口で座標を読み取っておいたから大丈夫だ…本当は、樹海にある転移陣を使ってるお前が導ければ手間はないんだけどな」
「そんな事言ったってオレ賢者でも大賢者でも無いもん」
「賢者も大賢者も生まれた時から遣ってるわけじゃない…出来るか出来ないかは可能性と機会の問題だ。目の前に現れた分岐点で選択した先に…望むと望まぬに関わらず結果は現れる。通りすぎてからじゃ同じ選択は出来ないがな…」
あっけらかんと他人事の様に逃げるミーティに、少しだけ言葉に苦々しさを含め告げるニュール。
「ニュールってば爺臭い説教ばっかしてると、見た目通りの本物のジジイになっちまうぞ」
神妙に聞いているモーイとは正反対に、ミーティはへろっと軽口言いながら気楽に聞き流す。
思わず後ろから小突きたくなってしまうニュールだが、魔物な心情のまま行動に移すと遣り過ぎてしまうので自制する。
ミーティはニュールに付いていくと何となく決めた日から、ピオの訓練を受け続けている。おかげで武力や魔力操作が格段に上達したが、それ以上に何故か調子良さと打たれ強さが倍増していた。
元々スルリと懐に入り込むような愛想の良さを持っていたが、対人対応が更に磨かれ警戒心抱かせること無く口先で転がし心開かせる。
自身でも色々と成長しているのを感じるせいか、自負と自尊で耳が塞がれた今のミーティは人の言葉を聞き入れない。
「……まぁ確かに、結局は自分自身の判断だな」
「だろ? オレの周りは皆、勝手言う奴ばっかだからなぁ」
ニュールへの皮肉の様にも聞こえる。
ミーティの軽く言い返す様な言葉をニュールはさらりと受け止め、頂点に立つ魔物入るモノとして弟子を可愛がるかの様に微笑み返す。
其れはミーティを心酔させる強者の余裕持つ笑みであり、圧なき圧を与え自然と跪き姿勢を正したくなるようなものだった。
「良い経験が積める旅になる事を願っている」
転移陣の行き先を軽く変更すると見送りの言葉だけ残し、最後まで見送らず足早に静かに立ち去るニュール。
その後ろ姿に対し陣を管理する者や部屋を警備する者…其処にいた他の者と同様、無言で自然に敬うように礼をとってしまった。
そんな自分自身に何となく納得出来ないミーティであった。
集落への事前連絡は、ニュールが繋がっている鳥形魔物である扇鳥を人形化したものによって親書を送り返事を受け取っている。
ミーティやモーイを、プラーデラ王国からの正式な友好使節と言う形で送り込む事への同意も得られていた。
「公式…ではないが、一応国家として使者を送る形にしてある事を忘れるな…」
主にミーティの言動に対して釘を刺すように聞こえる言葉を、ニュールは行くことが決まった時に告げた。勿論ミーティの出身一族の住む場であるのは分かっているし、モーイに対する願い事についての個人的な相談依頼についても記し、承諾を得ている。
油断するな…と言う意味は勿論込められていたが、その注意…以上に背後に守りがある事を示す言葉であったのだ。
その後、大賢者達の再契約により条件は変更されたが、ある程度の機能は維持されたままである。
そのため広大な荒野広がる国土全域にも、隅々まで魔力が行き渡った。
魔力を介した水の機構などが使えるようになった反面、蓄えられた魔力によって獣しか存在しなかった荒野に魔物が見られるようになった。
新たに満ち始めたプラーデラの魔力溢れる大地は、獣から魔物生み出し…更に他の土地より魔物を呼び寄せる。
資源として魔物を考えた時、今まで魔物が居なかったが故に得られなかった魔石を手に入れる機会。
だが、魔物は獣以上に積極的に人を襲う。
荒野には時々大々的な魔物の襲来や魔物の強者が現れるようになり、王都からも兵士が派遣される事があった。
ミーティは頻繁に…好んで参加していた。
モーイは意思が戻った後も、魔石より魔力導き出し戦うような手合わせは誰ともしていなかったし、魔石の導き出しが必要になりそうな魔物討伐にも参加することはなかった。
「一緒に行こうぜ!」
ミーティが明るく気軽にモーイを魔物狩りに誘う。
「…あぁ、もっと調子取り戻して足手纏いにならなくなってからな」
モーイも、軽い感じで答える。
言葉通りに受け取るミーティは断る理由を言葉通りにしか受け取っていない。
だが回復してから時が経過しても、モーイから帰ってくる答えは変わらなかった。
モーイは密かに独りで色々試していたが、やはり魔力の導き出しが上手くいかない。
ひたすら1人で鍛練行い繋がり取り戻す努力をしていた。
それでも、自分の意思が身体に戻ってからも、自分自身と…体内魔石と…力の根源とも言える場所との繋がりが遠くなってしまっていることをモーイは感じる。
鍛錬の成果が無かった訳ではない。
少しずつ回路の繋がりを回復させ、魔力を流す感覚は蘇ってきた。
探索魔力など非戦闘系の魔力の導き出しは可能になってきたが、それでも一気に動かす必要のある攻撃系魔石からの魔力の導き出しや、自身の体内魔石の魔力を動かすことは難しく…出来なくなっていた。
「モーイは心を取り戻せたが、魔力回路が半分以上破壊されている状態なんだ。内側の均衡が崩れていて、回路の繋がりが不十分になっている…だから魔力操る事が難しくなっているようだ。オレが持つ情報で導けるのは此処までなんだ…」
与り知らなかった予想外のモーイの置かれている状態について…ミーティは真剣に耳を傾ける。
ニュールから伝えられて初めて、モーイが返事をするときに表情が曇る理由を理解した。
「樹海の語り部に関する記録の中に、調整する技術があるはずだ。大賢者が持つ記憶の記録で確認したが、詳細についての情報が得られなかった。調整を実践できるのは、語り部達が受け継ぐ記憶の中にある知識…若しくは樹海の民が持つ記録の中にあるんじゃないかと思う。だが樹海の集落…語り部の儀式行う領域は血族のみが受け入れられる場所…助けてやってくれないか?」
ここから先の治療が…ニュールの持つ情報礎石の中には存在しないのは事実。
情報得るのに適した場所や知識持つ者の存在を仄めかし、ミーティの伝手を頼らざるを得ないことを伝え…決断を促す。
「仲間であるモーイの為なら…」
そう答えつつ、ミーティは珍しく一瞬 "嫌悪" の表情を浮かべた。
それでもモーイと共に集落へ行く話しを受け入れ、その複雑な心境のまま…母の故郷である樹海の集落を目指すことになるのだった。
「これから繋ぐぞ…」
ニュールがミーティとモーイに声を掛けた。
プラーデラの城の中の一室にて、今までプラーデラ国内には無かった…新たに築かれた転移陣の青い輝きが漏れ出ている。
転移陣を継続的に使用できる状態で保有するには、かなりの金額が掛かる。
魔物魔石を使用しないで魔法陣作り上げていた頃のような国家予算的金額ではないが、相当な負担となる価格。
魔法陣を描く為に使用するのは、希少で高額な蒼玉魔石である。更に転移陣を描くに当たって、高位の賢者が4~5名程度は必要であった。
転移陣を他国同様に運用するには常時2名の賢者が必要であり、保有管理に掛かる費用まで考えると…以前よりはマシとは言え莫大な費用と維持する経済力が必要になるのだ。
元々困窮していたプラーデラ王国にとって、その金額は転移陣を手の届かないものにしていた。
しかし、それ以上にプラーデラ王国で陣を維持するのには問題があった。
此の国の空間に広がる魔力が大変薄く…枯渇しそうな状態であり、大掛かりな魔法陣を常に利用出来る状態で維持管理するのは難しかったのだ。
往古の機構が作動し攻撃魔力が大都市に向けられた、後に大事変と呼ぶようになった日。
その膨大な魔力を、ニュールが防御結界陣を築いて弾き…プラーデラ王国の王都ポタミを守りきった。
防御により拡散した降り注ぐ魔力は、天輝の如く大地に恵みの魔力を与えた。
更にニュールが塔と一度繋がった事で途絶えた地下の機構が甦り、プラーデラ王国は今や魔力が枯渇した場所ではなくなっている。
今は他国同様、普通の賢者でも魔力扱いやすい場所となった。
しかも、今プラーデラには大賢者が存在するのだ。
それにより削減できる費用で金銭的余裕まで生まれた。
ニュールが組み上げた魔法陣やニュールの存在そのものが、プラーデラ王国に今までと異なる道を開くであろう。
大賢者の存在は枠を超え、あらゆる所へ影響を及ぼす…それだけの異質な…一線を画す力を持つ存在であった。
「ニュールは行ったこと無い場所でも繋げるのか?」
陣の組み換えを行うために必要なのは、必要な技術と能力持つ事と組み換え繋げる者が陣の到達点を知っていることである。樹海の転移陣を知らないニュールが空間を繋げることに、ミーティは素朴な疑問を持ったのだ。
ニュールはその質問に淡々と答える。
「ヴェステの錠口で座標を読み取っておいたから大丈夫だ…本当は、樹海にある転移陣を使ってるお前が導ければ手間はないんだけどな」
「そんな事言ったってオレ賢者でも大賢者でも無いもん」
「賢者も大賢者も生まれた時から遣ってるわけじゃない…出来るか出来ないかは可能性と機会の問題だ。目の前に現れた分岐点で選択した先に…望むと望まぬに関わらず結果は現れる。通りすぎてからじゃ同じ選択は出来ないがな…」
あっけらかんと他人事の様に逃げるミーティに、少しだけ言葉に苦々しさを含め告げるニュール。
「ニュールってば爺臭い説教ばっかしてると、見た目通りの本物のジジイになっちまうぞ」
神妙に聞いているモーイとは正反対に、ミーティはへろっと軽口言いながら気楽に聞き流す。
思わず後ろから小突きたくなってしまうニュールだが、魔物な心情のまま行動に移すと遣り過ぎてしまうので自制する。
ミーティはニュールに付いていくと何となく決めた日から、ピオの訓練を受け続けている。おかげで武力や魔力操作が格段に上達したが、それ以上に何故か調子良さと打たれ強さが倍増していた。
元々スルリと懐に入り込むような愛想の良さを持っていたが、対人対応が更に磨かれ警戒心抱かせること無く口先で転がし心開かせる。
自身でも色々と成長しているのを感じるせいか、自負と自尊で耳が塞がれた今のミーティは人の言葉を聞き入れない。
「……まぁ確かに、結局は自分自身の判断だな」
「だろ? オレの周りは皆、勝手言う奴ばっかだからなぁ」
ニュールへの皮肉の様にも聞こえる。
ミーティの軽く言い返す様な言葉をニュールはさらりと受け止め、頂点に立つ魔物入るモノとして弟子を可愛がるかの様に微笑み返す。
其れはミーティを心酔させる強者の余裕持つ笑みであり、圧なき圧を与え自然と跪き姿勢を正したくなるようなものだった。
「良い経験が積める旅になる事を願っている」
転移陣の行き先を軽く変更すると見送りの言葉だけ残し、最後まで見送らず足早に静かに立ち去るニュール。
その後ろ姿に対し陣を管理する者や部屋を警備する者…其処にいた他の者と同様、無言で自然に敬うように礼をとってしまった。
そんな自分自身に何となく納得出来ないミーティであった。
集落への事前連絡は、ニュールが繋がっている鳥形魔物である扇鳥を人形化したものによって親書を送り返事を受け取っている。
ミーティやモーイを、プラーデラ王国からの正式な友好使節と言う形で送り込む事への同意も得られていた。
「公式…ではないが、一応国家として使者を送る形にしてある事を忘れるな…」
主にミーティの言動に対して釘を刺すように聞こえる言葉を、ニュールは行くことが決まった時に告げた。勿論ミーティの出身一族の住む場であるのは分かっているし、モーイに対する願い事についての個人的な相談依頼についても記し、承諾を得ている。
油断するな…と言う意味は勿論込められていたが、その注意…以上に背後に守りがある事を示す言葉であったのだ。
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