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♯7【初めての街→スキル発動!】
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西洋風の白を基調とした建物が建ち並んで、道路には赤煉瓦が敷き詰められている。
「こ、これはっ!ドラ○エだ!ファンタジーゲームの街だ!」
「何言ってるんですか、普通の街ですよ」
そうだよね!これが普通の異世界の街なんだよね!
武器屋に薬草屋、随所に見られるファンタジー要素に、僕のテンションは鰻登りだった。何を隠そう、僕はゲームが大好きなんだ。
ワクワクが止まらない!
「そんなことより、その変な服、どうにかならないんですか?」
服?
それは着なれた学生服姿だった。
「これ、どこでも着ていける詰襟の学生服なんだけど…変?」
「変ですよ、そんな学生服見たことないです」
わぁ……まじかぁ、言われてみれば彼女も含めて街中みんなファンタジーな服だもんなぁ……無個性な服が逆に浮くだなんて……恥ずかしい!
「そこらへんのお店で着替えてきてくださいよ、お金なら貸してあげますから」
「わーい!ではお言葉に甘えて!」
僕はスキップしながら人波を縫って歩いた。
陳列された剣に甲冑に魔法陣!
時間が過ぎるのを忘れて満喫していた。
夕日が沈むのもあとどれくらいだろうか。
「ハルヒサ、服は決まりましたか?」
「あ、あともう少し!」
しまった、夢中のあまりつい。
僕は急いで服屋を探した。
服屋、服屋……
看板を見ても、文字は日本語とは違って読むことができない、何て書いてあるかさっぱりだ。
「仕方がない、スキルを使おう。【翻訳】……」
スキル発動を異世界文字に定めようとしたその時だった。
ざわっ……
「え……?」
異様な気配が背後を通り過ぎ、僕は咄嗟に振り返った。
細身の男、全身を真っ黒のローブで纏って、
深々とフードを被って顔は見えない。
「#&/_##uc/&……」
え……?
男は小声で何か呟いている。
しかしそれはアミルやこの街の人たちが話す言葉とは違う言語だった。
偶然発動中だった【翻訳】スキルがそれを読み取った。
「……殺ス……」
「こ、これはっ!ドラ○エだ!ファンタジーゲームの街だ!」
「何言ってるんですか、普通の街ですよ」
そうだよね!これが普通の異世界の街なんだよね!
武器屋に薬草屋、随所に見られるファンタジー要素に、僕のテンションは鰻登りだった。何を隠そう、僕はゲームが大好きなんだ。
ワクワクが止まらない!
「そんなことより、その変な服、どうにかならないんですか?」
服?
それは着なれた学生服姿だった。
「これ、どこでも着ていける詰襟の学生服なんだけど…変?」
「変ですよ、そんな学生服見たことないです」
わぁ……まじかぁ、言われてみれば彼女も含めて街中みんなファンタジーな服だもんなぁ……無個性な服が逆に浮くだなんて……恥ずかしい!
「そこらへんのお店で着替えてきてくださいよ、お金なら貸してあげますから」
「わーい!ではお言葉に甘えて!」
僕はスキップしながら人波を縫って歩いた。
陳列された剣に甲冑に魔法陣!
時間が過ぎるのを忘れて満喫していた。
夕日が沈むのもあとどれくらいだろうか。
「ハルヒサ、服は決まりましたか?」
「あ、あともう少し!」
しまった、夢中のあまりつい。
僕は急いで服屋を探した。
服屋、服屋……
看板を見ても、文字は日本語とは違って読むことができない、何て書いてあるかさっぱりだ。
「仕方がない、スキルを使おう。【翻訳】……」
スキル発動を異世界文字に定めようとしたその時だった。
ざわっ……
「え……?」
異様な気配が背後を通り過ぎ、僕は咄嗟に振り返った。
細身の男、全身を真っ黒のローブで纏って、
深々とフードを被って顔は見えない。
「#&/_##uc/&……」
え……?
男は小声で何か呟いている。
しかしそれはアミルやこの街の人たちが話す言葉とは違う言語だった。
偶然発動中だった【翻訳】スキルがそれを読み取った。
「……殺ス……」
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