42 / 54
運命の人 リサside
しおりを挟む
それからあたしは馬車で王都へと向かった。
お貴族様が言っていた。
王都にはよくお忍びでお貴族様たちが訪れるのだと。
その中には高位貴族もいるらしい。
あたしはそれを狙った。
しばらくして、王都に辿り着いた。
「ここが王都・・・!」
あたしが住んでいた村とは比べ物にならないほど華やかなところだった。
ここであたしは成り上がるんだ。
そう心に誓い、さっそく準備に取り掛かった。
あたしは男爵家から宝石をいくつか持ってきていた。
それを換金し、王都での生活費に充てる。
家を借りて、そこに住み始める。
それから仕事を探す必要がある。
あたしは王都の中心にあるカフェに向かった。
ここはお貴族様もよく訪れると噂のカフェだった。
本当は仕事なんてしたくなかったが、仕事をしていない平民は貴族たちにとっては受けが悪いらしい。
だから仕方なくするのだ。
あたしはすぐにそのカフェの店主に働きたいと言い、即採用された。
このカフェは顔採用だという噂は本当だったようだ。
それからはそのカフェで必死に頑張って働いてますアピールをした。
そしたらあたしはいつしか看板娘になっていた。
あたし目当てにこのカフェに訪れる客も多い。
何人かにデートに誘われたり告白されたりしたがあたしは平民に興味はない。
全て断った。
噂通りこのカフェにはお貴族様がよく訪れた。
お貴族様は変装していてもオーラで分かる。
あたしはそういう客の前ではいつもより気合いを入れていた。
そうすると大体のお貴族様のお客さんはあたしを見て頬を染めた。
それからはお貴族様の常連がかなり増えた。
そしてその時はやってきた。
「君、この後空いてるかい?」
一人のお貴族様と思わしき男性があたしに声をかけてきたのだ。
嬉しさで舞い上がりそうだった。
声をかけてきた男性はあの男爵令息よりイケメンで、お金を持っていそうだ。
あたしはすぐその誘いに乗り、お貴族様とデートした。
その時分かったことだが、そのお貴族様は伯爵家のご令息だった。
伯爵家のご令息とのデートは最高だった。
欲しいものは何でも買ってもらえる。
相手はあたしのことを本気で好きになったようだった。
しかしそれ以上に嬉しいことがあった。
その伯爵家のご令息には婚約者がいたのだ。
それも侯爵家のご令嬢だった。
あたし、高貴な貴族のお嬢様に勝ったんだ。
そのことが嬉しかった。
その婚約者は冷たい方らしく、一緒にいて疲れるらしい。
それで、あたしをデートに誘ったわけね。
あたしは伯爵令息に「その婚約者様と婚約破棄してあたしをお嫁さんにして」と言った。
すると伯爵令息は驚いた顔をして「ははは・・・考えておくよ」と言っていた。
やった!これでもしかしたらあたしは伯爵夫人になれるかもしれない!
それからあたしは伯爵令息だけではなく他のお貴族様とも関係を持つようになった。
色んな貴族があたしの虜になったが・・・その中でもお気に入りは侯爵家のご令息だ。
彼の家門は本当に名門中の名門。
見目麗しく、地位も財力も申し分ない。
あたしはすぐに彼と関係を持った。
しかしそんな彼もまた婚約者がいた。
彼の幼馴染の侯爵家の令嬢だそうだ。
つい最近、その婚約者と喧嘩してしまったらしい。
だからあたしに話しかけたんだって。
この時あたしは人の婚約者と関係を持つことに優越感を感じていた。
相手の令嬢が高位貴族であればあるほどよかった。
あたしの魅力は高位貴族の令嬢より上なんだって言われているような気がしたから。
そんなある日のことだった。
あたしは運命の人に出会ってしまった。
店にやってきたとんでもなく美しい人。
サラサラした金髪に透き通った青い瞳。
あたしの視線はその人にくぎ付けになった。
なんて綺麗なの・・・。
それからあたしはその人に猛アタックを開始した。
その人の前で転んでか弱い女を演じたり、必死に頑張ってますアピールをしたりした。
そしたらその人も次第にあたしに心を開くようになった。
そしてあたしたちはすぐに親しくなった。
他の貴族令息と違ってその人だけはあたしになかなか手を出そうとしなかったけど。
そしてある日、あたしはその人がこの国の王太子エイドリアン殿下だということを知った。
その時、あたしの頭にはある考えがよぎった。
もしこの人を篭絡することが出来たら・・・
エイドリアン様は第一王子なのだから時期国王よね?
あたし、まさか王妃になれる・・・?
王妃になればあたしを馬鹿にしていたジャック、忌々しかった男爵家のやつらを見返すことが出来るかもしれない!
あたしはその時そう思った。
いや、それ以上に・・・
私の憧れの存在である王妃フィオナ様のようになれるかもしれない・・・!
王妃フィオナ様はエイドリアン様のお母様だ。
あたしは王妃フィオナ様に関してエイドリアン様に色々聞いたが、エイドリアン様はどうやらあまりお母様の話をしたくないらしい。
聞いてもあまり答えてくれなかった。
今ではエイドリアン様もあたしの店の常連だ。
よし、今日も気合入れて働くわよ!
そう思っていた時、あたしは店主に呼び出された。
「申し訳ないが、君には今日限りでここをやめてもらう。」
え・・・?
あたしは突然仕事をクビになってしまったのだ。
「ど、どうしてですか!?あたしはこの店の看板娘ですよ!?そんなあたしを追い出すだなんて・・・!」
あたしは必死で訴えた。
しかし店主の表情は変わらない。
「理由は君自身が一番知っていると思うが?」
・・・っ!?
あたしはギクリとした。
まさか、バレているの?
「うちの店でそういうことをしている子をこれ以上置いておくわけにはいかない。」
店主は冷たい声で言い放った。
あたしは何とか誤魔化そうとした。
「わ、私はそんなことしていません!誰から聞いたのかわかりませんが誤解です!」
しかし店主はあたしの言葉を信じなかった。
「・・・君が関係を持った貴族のうちの一人の婚約者の方が文句を言いに来たんだ。もちろん私も最初は普段真面目な君がそんなことをしているだなんて信じられなかった。しかし素行調査をしてみると君の本性が次々に出てきたんだ。これ以上君を置いておくわけにはいかない。」
な、なんですって―!?
自分が婚約者に愛されないからって・・・!
あたしは結局店を追い出された。
あたしはこれからどうすればいい・・・?
もう貴族令息たちと会えなくなるだなんて耐えられそうになかった。
誰か、誰か助けてよ!
途方に暮れていたその時―
「・・・リサッ!!!」
誰かに呼び止められた。
「・・・?」
後ろを振り返るとそこには・・・
「・・・エイドリアン様・・・?」
エイドリアン様が息切れしながら私の元へ走ってきていた。
「エイドリアン様・・・どうしてここに・・・?」
あたしは不思議に思い、尋ねた。
「君が・・・店を辞めたと聞いて・・・」
それで追いかけてきたわけ?
まあ何だっていいわ。
とにかく今はエイドリアン様しか頼れる人がいない。
「エイドリアン様ぁ~」
あたしはエイドリアン様に泣きついた。
貴族令息と関係を持っていたという冤罪でお店をクビになったと話した。
エイドリアン様は泣いて縋るあたしを見て簡単にその話を信じてくれた。
「・・・そうか。そうだったのか・・・。」
エイドリアン様はあたしに同情しているようだった。
「・・・リサ。よかったら王宮へ来ないか?」
「・・・え?」
驚くことにエイドリアン様はあたしを王宮へ連れて行ってくれるというのだ。
あの煌びやかな場所へ行けるの・・・?
あたしは舞い上がった。
「行きたいです!!!連れてってください!」
そうして私はエイドリアン殿下と共に王宮へと向かったのだった。
お貴族様が言っていた。
王都にはよくお忍びでお貴族様たちが訪れるのだと。
その中には高位貴族もいるらしい。
あたしはそれを狙った。
しばらくして、王都に辿り着いた。
「ここが王都・・・!」
あたしが住んでいた村とは比べ物にならないほど華やかなところだった。
ここであたしは成り上がるんだ。
そう心に誓い、さっそく準備に取り掛かった。
あたしは男爵家から宝石をいくつか持ってきていた。
それを換金し、王都での生活費に充てる。
家を借りて、そこに住み始める。
それから仕事を探す必要がある。
あたしは王都の中心にあるカフェに向かった。
ここはお貴族様もよく訪れると噂のカフェだった。
本当は仕事なんてしたくなかったが、仕事をしていない平民は貴族たちにとっては受けが悪いらしい。
だから仕方なくするのだ。
あたしはすぐにそのカフェの店主に働きたいと言い、即採用された。
このカフェは顔採用だという噂は本当だったようだ。
それからはそのカフェで必死に頑張って働いてますアピールをした。
そしたらあたしはいつしか看板娘になっていた。
あたし目当てにこのカフェに訪れる客も多い。
何人かにデートに誘われたり告白されたりしたがあたしは平民に興味はない。
全て断った。
噂通りこのカフェにはお貴族様がよく訪れた。
お貴族様は変装していてもオーラで分かる。
あたしはそういう客の前ではいつもより気合いを入れていた。
そうすると大体のお貴族様のお客さんはあたしを見て頬を染めた。
それからはお貴族様の常連がかなり増えた。
そしてその時はやってきた。
「君、この後空いてるかい?」
一人のお貴族様と思わしき男性があたしに声をかけてきたのだ。
嬉しさで舞い上がりそうだった。
声をかけてきた男性はあの男爵令息よりイケメンで、お金を持っていそうだ。
あたしはすぐその誘いに乗り、お貴族様とデートした。
その時分かったことだが、そのお貴族様は伯爵家のご令息だった。
伯爵家のご令息とのデートは最高だった。
欲しいものは何でも買ってもらえる。
相手はあたしのことを本気で好きになったようだった。
しかしそれ以上に嬉しいことがあった。
その伯爵家のご令息には婚約者がいたのだ。
それも侯爵家のご令嬢だった。
あたし、高貴な貴族のお嬢様に勝ったんだ。
そのことが嬉しかった。
その婚約者は冷たい方らしく、一緒にいて疲れるらしい。
それで、あたしをデートに誘ったわけね。
あたしは伯爵令息に「その婚約者様と婚約破棄してあたしをお嫁さんにして」と言った。
すると伯爵令息は驚いた顔をして「ははは・・・考えておくよ」と言っていた。
やった!これでもしかしたらあたしは伯爵夫人になれるかもしれない!
それからあたしは伯爵令息だけではなく他のお貴族様とも関係を持つようになった。
色んな貴族があたしの虜になったが・・・その中でもお気に入りは侯爵家のご令息だ。
彼の家門は本当に名門中の名門。
見目麗しく、地位も財力も申し分ない。
あたしはすぐに彼と関係を持った。
しかしそんな彼もまた婚約者がいた。
彼の幼馴染の侯爵家の令嬢だそうだ。
つい最近、その婚約者と喧嘩してしまったらしい。
だからあたしに話しかけたんだって。
この時あたしは人の婚約者と関係を持つことに優越感を感じていた。
相手の令嬢が高位貴族であればあるほどよかった。
あたしの魅力は高位貴族の令嬢より上なんだって言われているような気がしたから。
そんなある日のことだった。
あたしは運命の人に出会ってしまった。
店にやってきたとんでもなく美しい人。
サラサラした金髪に透き通った青い瞳。
あたしの視線はその人にくぎ付けになった。
なんて綺麗なの・・・。
それからあたしはその人に猛アタックを開始した。
その人の前で転んでか弱い女を演じたり、必死に頑張ってますアピールをしたりした。
そしたらその人も次第にあたしに心を開くようになった。
そしてあたしたちはすぐに親しくなった。
他の貴族令息と違ってその人だけはあたしになかなか手を出そうとしなかったけど。
そしてある日、あたしはその人がこの国の王太子エイドリアン殿下だということを知った。
その時、あたしの頭にはある考えがよぎった。
もしこの人を篭絡することが出来たら・・・
エイドリアン様は第一王子なのだから時期国王よね?
あたし、まさか王妃になれる・・・?
王妃になればあたしを馬鹿にしていたジャック、忌々しかった男爵家のやつらを見返すことが出来るかもしれない!
あたしはその時そう思った。
いや、それ以上に・・・
私の憧れの存在である王妃フィオナ様のようになれるかもしれない・・・!
王妃フィオナ様はエイドリアン様のお母様だ。
あたしは王妃フィオナ様に関してエイドリアン様に色々聞いたが、エイドリアン様はどうやらあまりお母様の話をしたくないらしい。
聞いてもあまり答えてくれなかった。
今ではエイドリアン様もあたしの店の常連だ。
よし、今日も気合入れて働くわよ!
そう思っていた時、あたしは店主に呼び出された。
「申し訳ないが、君には今日限りでここをやめてもらう。」
え・・・?
あたしは突然仕事をクビになってしまったのだ。
「ど、どうしてですか!?あたしはこの店の看板娘ですよ!?そんなあたしを追い出すだなんて・・・!」
あたしは必死で訴えた。
しかし店主の表情は変わらない。
「理由は君自身が一番知っていると思うが?」
・・・っ!?
あたしはギクリとした。
まさか、バレているの?
「うちの店でそういうことをしている子をこれ以上置いておくわけにはいかない。」
店主は冷たい声で言い放った。
あたしは何とか誤魔化そうとした。
「わ、私はそんなことしていません!誰から聞いたのかわかりませんが誤解です!」
しかし店主はあたしの言葉を信じなかった。
「・・・君が関係を持った貴族のうちの一人の婚約者の方が文句を言いに来たんだ。もちろん私も最初は普段真面目な君がそんなことをしているだなんて信じられなかった。しかし素行調査をしてみると君の本性が次々に出てきたんだ。これ以上君を置いておくわけにはいかない。」
な、なんですって―!?
自分が婚約者に愛されないからって・・・!
あたしは結局店を追い出された。
あたしはこれからどうすればいい・・・?
もう貴族令息たちと会えなくなるだなんて耐えられそうになかった。
誰か、誰か助けてよ!
途方に暮れていたその時―
「・・・リサッ!!!」
誰かに呼び止められた。
「・・・?」
後ろを振り返るとそこには・・・
「・・・エイドリアン様・・・?」
エイドリアン様が息切れしながら私の元へ走ってきていた。
「エイドリアン様・・・どうしてここに・・・?」
あたしは不思議に思い、尋ねた。
「君が・・・店を辞めたと聞いて・・・」
それで追いかけてきたわけ?
まあ何だっていいわ。
とにかく今はエイドリアン様しか頼れる人がいない。
「エイドリアン様ぁ~」
あたしはエイドリアン様に泣きついた。
貴族令息と関係を持っていたという冤罪でお店をクビになったと話した。
エイドリアン様は泣いて縋るあたしを見て簡単にその話を信じてくれた。
「・・・そうか。そうだったのか・・・。」
エイドリアン様はあたしに同情しているようだった。
「・・・リサ。よかったら王宮へ来ないか?」
「・・・え?」
驚くことにエイドリアン様はあたしを王宮へ連れて行ってくれるというのだ。
あの煌びやかな場所へ行けるの・・・?
あたしは舞い上がった。
「行きたいです!!!連れてってください!」
そうして私はエイドリアン殿下と共に王宮へと向かったのだった。
88
お気に入りに追加
3,981
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約破棄はしたいけれど傍にいてほしいなんて言われましても、私は貴方の母親ではありません
すだもみぢ
恋愛
「彼女は私のことを好きなんだって。だから君とは婚約解消しようと思う」
他の女性に言い寄られて舞い上がり、10年続いた婚約を一方的に解消してきた王太子。
今まで婚約者だと思うからこそ、彼のフォローもアドバイスもしていたけれど、まだそれを当たり前のように求めてくる彼に驚けば。
「君とは結婚しないけれど、ずっと私の側にいて助けてくれるんだろう?」
貴方は私を母親だとでも思っているのでしょうか。正直気持ち悪いんですけれど。
王妃様も「あの子のためを思って我慢して」としか言わないし。
あんな男となんてもう結婚したくないから我慢するのも嫌だし、非難されるのもイヤ。なんとかうまいこと立ち回って幸せになるんだから!
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
酷い扱いを受けていたと気付いたので黙って家を出たら、家族が大変なことになったみたいです
柚木ゆず
恋愛
――わたしは、家族に尽くすために生まれてきた存在――。
子爵家の次女ベネディクトは幼い頃から家族にそう思い込まされていて、父と母と姉の幸せのために身を削る日々を送っていました。
ですがひょんなことからベネディクトは『思い込まれている』と気付き、こんな場所に居てはいけないとコッソリお屋敷を去りました。
それによって、ベネディクトは幸せな人生を歩み始めることになり――反対に3人は、不幸に満ちた人生を歩み始めることとなるのでした。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
私との婚約は政略ですか?恋人とどうぞ仲良くしてください
稲垣桜
恋愛
リンデン伯爵家はこの王国でも有数な貿易港を領地内に持つ、王家からの信頼も厚い家門で、その娘の私、エリザベスはコゼルス侯爵家の二男のルカ様との婚約が10歳の時に決まっていました。
王都で暮らすルカ様は私より4歳年上で、その時にはレイフォール学園の2年に在籍中。
そして『学園でルカには親密な令嬢がいる』と兄から聞かされた私。
学園に入学した私は仲良さそうな二人の姿を見て、自分との婚約は政略だったんだって。
私はサラサラの黒髪に海のような濃紺の瞳を持つルカ様に一目惚れをしたけれど、よく言っても中の上の容姿の私が婚約者に選ばれたことが不思議だったのよね。
でも、リンデン伯爵家の領地には交易港があるから、侯爵家の家業から考えて、領地内の港の使用料を抑える為の政略結婚だったのかな。
でも、実際にはルカ様にはルカ様の悩みがあるみたい……なんだけどね。
※ 誤字・脱字が多いと思います。ごめんなさい。
※ あくまでもフィクションです。
※ ゆるふわ設定のご都合主義です。
※ 実在の人物や団体とは一切関係はありません。
アリシアの恋は終わったのです【完結】
ことりちゃん
恋愛
昼休みの廊下で、アリシアはずっとずっと大好きだったマークから、いきなり頬を引っ叩かれた。
その瞬間、アリシアの恋は終わりを迎えた。
そこから長年の虚しい片想いに別れを告げ、新しい道へと歩き出すアリシア。
反対に、後になってアリシアの想いに触れ、遅すぎる行動に出るマーク。
案外吹っ切れて楽しく過ごす女子と、どうしようもなく後悔する残念な男子のお話です。
ーーーーー
12話で完結します。
よろしくお願いします(´∀`)
婚約「解消」ではなく「破棄」ですか? いいでしょう、お受けしますよ?
ピコっぴ
恋愛
7歳の時から婚姻契約にある我が婚約者は、どんな努力をしても私に全く関心を見せなかった。
13歳の時、寄り添った夫婦になる事を諦めた。夜会のエスコートすらしてくれなくなったから。
16歳の現在、シャンパンゴールドの人形のような可愛らしい令嬢を伴って夜会に現れ、婚約破棄すると宣う婚約者。
そちらが歩み寄ろうともせず、無視を決め込んだ挙句に、王命での婚姻契約を一方的に「破棄」ですか?
ただ素直に「解消」すればいいものを⋯⋯
婚約者との関係を諦めていた私はともかく、まわりが怒り心頭、許してはくれないようです。
恋愛らしい恋愛小説が上手く書けず、試行錯誤中なのですが、一話あたり短めにしてあるので、サクッと読めるはず? デス🙇
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる