17 / 52
破滅 オーガストside
しおりを挟む
私はある日、学園内を歩いていた。
ん・・・?なんだ・・・?
教室の中から誰かの話し声が聞こえて足を止めた。
何を話しているんだ・・・?
私は気になってその場にとどまった。
「王都に新しく出来たカフェのケーキがとっても美味しいんですのよ。」
「まぁ、それは素敵ですわ!私も今度行ってみようかしら。」
どうやら話しているのは貴族令嬢二人のようだった。
ただの貴族令嬢の世間話・・・のはずだが何故か私は気になってしまったのだ。
「それで・・・あの方・・・何といったかしら・・・。」
「オーガスト・コール侯爵令息様よ!」
!?
私の名前が出てきたことに驚いた。
はぁ・・・困ったな・・・。
私がかっこいいだの素敵だの言うつもりだろう。
私が愛しているのはララだけだというのに。
もしこの女たちが私に付きまとってきたらどうしようか。
私がそんなことを考えていた、そのとき
貴族令嬢の口から驚愕の言葉が発せられたのだ。
「ホンット気持ち悪いわよね!」
・・・・・・・・・・・・・・・・え?
「あぁ~わかるわ!私もあの方昔から気に食わないのよ。この世の女は皆自分のことが好きだと思っていそうで。無理無理。」
な・・・なんだと・・・!?
「私はあの方の外見が無理だわ。髪の毛を後ろで結ってるの似合わなすぎるわ。」
「あぁ~分かるわ!」
私はその場に呆然と立ち尽くした。
これは幻聴だ。
私が気持ち悪いだなんてそんなことあるはずがない。
私は爵位は少しだけ劣るが全てにおいて完璧な男・・・のはずなんだ・・・。
それなのに何故・・・こんな風に言われている・・・?
私はしばらくその場から動くことが出来なかった。
令嬢たちの言葉が信じられなくて。
「―お坊ちゃま。」
不意に後ろから声がかかった。
「お前・・・なんでここに!?」
後ろを振り返ると侯爵邸の執事がいた。
「旦那様が今すぐ侯爵邸に戻るようにと。」
「え・・・父上が・・・?」
執事は険しい顔をしてそう言った。
私はそれを聞いてルパートを思い出した。
あいつは確か父であるオブライト公爵に呼ばれて公爵邸に行った。
そこで、廃嫡を言い渡された・・・。
私は薄々気づいていた。
学園での自分の評価があまり良くないことに。
それに私は今までララに物凄い額を貢いでいる・・・。
私はその瞬間、自分の未来が想像できた。
あぁ、私もきっと廃嫡されるんだろうな・・・。
私は黙って執事について侯爵邸へと向かった。
しかし、侯爵邸で私に言い渡されたのは廃嫡以上に厳しい罰だった・・・。
ん・・・?なんだ・・・?
教室の中から誰かの話し声が聞こえて足を止めた。
何を話しているんだ・・・?
私は気になってその場にとどまった。
「王都に新しく出来たカフェのケーキがとっても美味しいんですのよ。」
「まぁ、それは素敵ですわ!私も今度行ってみようかしら。」
どうやら話しているのは貴族令嬢二人のようだった。
ただの貴族令嬢の世間話・・・のはずだが何故か私は気になってしまったのだ。
「それで・・・あの方・・・何といったかしら・・・。」
「オーガスト・コール侯爵令息様よ!」
!?
私の名前が出てきたことに驚いた。
はぁ・・・困ったな・・・。
私がかっこいいだの素敵だの言うつもりだろう。
私が愛しているのはララだけだというのに。
もしこの女たちが私に付きまとってきたらどうしようか。
私がそんなことを考えていた、そのとき
貴族令嬢の口から驚愕の言葉が発せられたのだ。
「ホンット気持ち悪いわよね!」
・・・・・・・・・・・・・・・・え?
「あぁ~わかるわ!私もあの方昔から気に食わないのよ。この世の女は皆自分のことが好きだと思っていそうで。無理無理。」
な・・・なんだと・・・!?
「私はあの方の外見が無理だわ。髪の毛を後ろで結ってるの似合わなすぎるわ。」
「あぁ~分かるわ!」
私はその場に呆然と立ち尽くした。
これは幻聴だ。
私が気持ち悪いだなんてそんなことあるはずがない。
私は爵位は少しだけ劣るが全てにおいて完璧な男・・・のはずなんだ・・・。
それなのに何故・・・こんな風に言われている・・・?
私はしばらくその場から動くことが出来なかった。
令嬢たちの言葉が信じられなくて。
「―お坊ちゃま。」
不意に後ろから声がかかった。
「お前・・・なんでここに!?」
後ろを振り返ると侯爵邸の執事がいた。
「旦那様が今すぐ侯爵邸に戻るようにと。」
「え・・・父上が・・・?」
執事は険しい顔をしてそう言った。
私はそれを聞いてルパートを思い出した。
あいつは確か父であるオブライト公爵に呼ばれて公爵邸に行った。
そこで、廃嫡を言い渡された・・・。
私は薄々気づいていた。
学園での自分の評価があまり良くないことに。
それに私は今までララに物凄い額を貢いでいる・・・。
私はその瞬間、自分の未来が想像できた。
あぁ、私もきっと廃嫡されるんだろうな・・・。
私は黙って執事について侯爵邸へと向かった。
しかし、侯爵邸で私に言い渡されたのは廃嫡以上に厳しい罰だった・・・。
応援ありがとうございます!
20
お気に入りに追加
4,149
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる