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本編
60 王太子vs勇者
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アンジェリカ王女殿下と国王陛下が捕縛され、騒がしかった舞踏会場がようやくシンと静まり返った。泣き崩れていたご夫人も今では落ち着きを取り戻したようで夫である侯爵に支えられながら何とか立っている。
そして他の貴族たちは皆王太子殿下の動向を見守っていた。王太子殿下が何を言うのか、会場にいる全員が彼の言葉を待っていた。
(殿下・・・)
静寂に包まれた会場で王太子殿下が一歩前に出た。そして、貴族たちに向かって口を開く。
「皆の者、よく聞いてほしい。国王ルートヴィヒ、そして王女アンジェリカは今日をもって王族の身分を失うことになるだろう」
「・・・」
驚く者は誰一人としていなかった。二人のやってきたことを考えればそうなって当然だったからだ。それから殿下は言葉を続けた。
「今回の断罪で腐敗していた王家は壊され、王族は私一人となった」
そこまで口にして、殿下は一度目を閉じた。
そんな彼を貴族たちはただただじっと見つめていた。もはや完全にこの場を支配している彼に誰も何も言うことが出来なかった。
それからしばらくして、殿下が目を開けた。再び露になった彼の紫眼には先ほどとは違って力強い何かが秘められていた。
「―私が、次の王になる」
低いけれどよく響く声。一瞬にして会場を緊迫感で包み込んだ。
「異論のある者は前に出ろ」
その言葉にフローレス公爵閣下と第一騎士団長が同時に跪いた。
「「今この時を以て、ランダルト王国の新しい王となるフィリクス陛下にお仕えいたします」」
それから二人を筆頭に、会場の貴族たちが次々に跪いた。王になるという宣言をした殿下は威厳に満ちていて貴族たちにとってもはや跪くこと以外の選択肢は無かった。
(私も・・・そうするべきだよね・・・?)
そう思った私はすぐに跪こうとしたがそんな私の手をギュッと握ってきた人物がいた。
「・・・殿下」
彼は私の方を見ることは無かったが、突然握られたその手は”君は跪くな”という意味のように感じられた。本当はいけないことなのだろうが殿下がそれを望むならと思い、私は一人彼の後ろでそのまま立っていた。
それから会場にいる貴族たちが新しい王の誕生に次々と跪いていく中、一人だけ私と殿下の前に出てきた者がいた。
「ちょっと待ってください!」
「・・・・・・アレックス」
そう、アレックスだった。よくこの状況で前に出れるなと思う。どうやら彼のメンタルは私の想像以上に強かったらしい。アレックスの姿を見た殿下の顔が強張った。
「勇者アレックス、私が王になることに不満があるのか?」
「い、いえそうではなく・・・」
しかしその問いにアレックスは曖昧な回答をした。
(じゃあどうして前に出てきたの・・・?)
そういえばアレックスは何故か王太子殿下を敵視していた。アンジェリカ王女殿下が私を目の敵にしているように。
「ソフィア・・・」
「え・・・?」
驚くことに、彼が視線を向けたのは殿下ではなく私だった。
「お前、何で王太子殿下の隣にいるんだ・・・」
「・・・?」
そう言ったアレックスは本気でショックを受けたかのような顔をしていた。
「ソフィア!」
「ア、アレックス・・・?」
そしてアレックスは前と同じように王太子殿下から私を引き離そうとツカツカと歩いて来て私に手を伸ばした。
そのとき、私の脳裏をよぎったのは前にアレックスに部屋に連れ込まれたときのことだった。
(イヤッ!触らないで!)
私は本能的に彼を拒絶していた。今度は何をされるか分からない。アレックスに触れられたことなど恋人同士だった頃に数えきれないほどあるというのに、今では彼のその手が恐怖にしか思えない。
―ギュッ
恐ろしくて動けなくなっていたそのとき、私は突然王太子殿下に引き寄せられた。そして気付けば彼の腕の中にいた。
(え・・・?)
彼の逞しい胸が頬に当たる。顔を上げた私は、目の前の光景にあ然とした。
―チャキ
王太子殿下がアレックスの隙をついて彼の首に剣を突き付けていたのだ。剣身はアレックスの首筋ギリギリで止まっており、殿下が少しでも剣を動かせばアレックスの命が危なかった。
「動くな」
「ヒッ・・・!」
そしてアレックスはそのまま一歩も動けなくなっていた。動けば自分の命が危ないということを察したのだろう。
「殿下・・・!」
私は彼の腕の中からその光景をじっと見つめていた。
(すごい・・・)
アレックスもかなり強いはずなのに、そんな彼の動きを一瞬で封じ込めてしまう殿下の強さに驚かされた。以前魔物の討伐へ行ったときに第一騎士団長が言っていたことは本当だったようだ。
殿下とアレックスの視線がぶつかった。怯えるような目をしているアレックスと絶対零度の視線を向けている殿下。もはや何も言えなくなっているアレックスに殿下は冷たい声で言った。
「勇者アレックス。これだけは覚えておけ。私は自分が悪く言われるのは別にどうだって良い。そんなのは今に始まったことではないし、ある程度慣れているからだ。だがな―」
殿下はそこまで言ってカッと目を見開いた。かなり近い距離で彼と目が合っているアレックスはその恐ろしい表情にぶるりと震え上がった。
「―私の大事なものを傷付けようとするのならば、そのときは容赦しない」
「ッ・・・」
その言葉にアレックスは体の力が抜けたかのように床にへたり込んだ。それを見た殿下が剣を鞘にしまい、声を張り上げた。
「勇者アレックスと聖女ソフィアの婚約解消について、明らかにしておかなければいけないことがある」
「・・・?」
その声で跪いていた貴族たちがお互いに顔を見合わせた。
「ここにいる勇者アレックスは聖女ソフィアと婚約しておきながら、アンジェリカと不貞をしていた」
それを聞いた貴族たちの間でどよめきが起きた。
「・・・何だって!?」
「じゃあもしかして、聖女様との婚約が突然解消されたのは・・・」
「そうだ、勇者は聖女を捨ててアンジェリカを選んだ」
アンジェリカ王女殿下の罪が明らかになった今、アレックスに批難が殺到するのは当然のことだった。
「浮気するなんて最低!」
「聖女様を裏切ったのか!」
会場の貴族たちがアレックスを侮蔑のこもった目で見つめた。それを見たアレックスは慌てて口を開いた。
「ち、違う・・・俺は・・・ソフィアのことが・・・」
そんなアレックスに殿下はキッパリと言った。
「これ以上邪魔をするな」
そして、彼は再び会場にいた騎士に命じた。
「―勇者を連れ出せ」
王太子殿下のその一言でアレックスは王女殿下や国王陛下と同じように騎士たちに腕を掴まれて会場の外へと連れ出されて行った。そんな彼の姿を見てももう何とも思わない。いや、今はそんなことよりも―
「ソフィア、もう大丈夫だ」
「はい、ありがとうございます。殿下」
こんなにも大勢の貴族たちの前で私を抱きしめる殿下に終始ドキドキしていた。他のことなど考えられないくらいに。それから彼は私を自身の腕から放して再び貴族たちに問いかけた。
「他に異論のある者はいるか」
「・・・」
今度は誰一人として殿下の前に出ることは無かった。それを確認した彼が口の端を上げて言った。
「―いないようだな」
その言葉を聞いた貴族たちの間で小さなざわめきが起こる。これが何を意味するのかなど私にも分かった。
「殿下・・・」
私は隣で満足そうな笑みを浮かべている殿下をじっと見つめた。
この日、ランダルト王国に貴族たちの期待を背負った若き王が誕生した。
そして他の貴族たちは皆王太子殿下の動向を見守っていた。王太子殿下が何を言うのか、会場にいる全員が彼の言葉を待っていた。
(殿下・・・)
静寂に包まれた会場で王太子殿下が一歩前に出た。そして、貴族たちに向かって口を開く。
「皆の者、よく聞いてほしい。国王ルートヴィヒ、そして王女アンジェリカは今日をもって王族の身分を失うことになるだろう」
「・・・」
驚く者は誰一人としていなかった。二人のやってきたことを考えればそうなって当然だったからだ。それから殿下は言葉を続けた。
「今回の断罪で腐敗していた王家は壊され、王族は私一人となった」
そこまで口にして、殿下は一度目を閉じた。
そんな彼を貴族たちはただただじっと見つめていた。もはや完全にこの場を支配している彼に誰も何も言うことが出来なかった。
それからしばらくして、殿下が目を開けた。再び露になった彼の紫眼には先ほどとは違って力強い何かが秘められていた。
「―私が、次の王になる」
低いけれどよく響く声。一瞬にして会場を緊迫感で包み込んだ。
「異論のある者は前に出ろ」
その言葉にフローレス公爵閣下と第一騎士団長が同時に跪いた。
「「今この時を以て、ランダルト王国の新しい王となるフィリクス陛下にお仕えいたします」」
それから二人を筆頭に、会場の貴族たちが次々に跪いた。王になるという宣言をした殿下は威厳に満ちていて貴族たちにとってもはや跪くこと以外の選択肢は無かった。
(私も・・・そうするべきだよね・・・?)
そう思った私はすぐに跪こうとしたがそんな私の手をギュッと握ってきた人物がいた。
「・・・殿下」
彼は私の方を見ることは無かったが、突然握られたその手は”君は跪くな”という意味のように感じられた。本当はいけないことなのだろうが殿下がそれを望むならと思い、私は一人彼の後ろでそのまま立っていた。
それから会場にいる貴族たちが新しい王の誕生に次々と跪いていく中、一人だけ私と殿下の前に出てきた者がいた。
「ちょっと待ってください!」
「・・・・・・アレックス」
そう、アレックスだった。よくこの状況で前に出れるなと思う。どうやら彼のメンタルは私の想像以上に強かったらしい。アレックスの姿を見た殿下の顔が強張った。
「勇者アレックス、私が王になることに不満があるのか?」
「い、いえそうではなく・・・」
しかしその問いにアレックスは曖昧な回答をした。
(じゃあどうして前に出てきたの・・・?)
そういえばアレックスは何故か王太子殿下を敵視していた。アンジェリカ王女殿下が私を目の敵にしているように。
「ソフィア・・・」
「え・・・?」
驚くことに、彼が視線を向けたのは殿下ではなく私だった。
「お前、何で王太子殿下の隣にいるんだ・・・」
「・・・?」
そう言ったアレックスは本気でショックを受けたかのような顔をしていた。
「ソフィア!」
「ア、アレックス・・・?」
そしてアレックスは前と同じように王太子殿下から私を引き離そうとツカツカと歩いて来て私に手を伸ばした。
そのとき、私の脳裏をよぎったのは前にアレックスに部屋に連れ込まれたときのことだった。
(イヤッ!触らないで!)
私は本能的に彼を拒絶していた。今度は何をされるか分からない。アレックスに触れられたことなど恋人同士だった頃に数えきれないほどあるというのに、今では彼のその手が恐怖にしか思えない。
―ギュッ
恐ろしくて動けなくなっていたそのとき、私は突然王太子殿下に引き寄せられた。そして気付けば彼の腕の中にいた。
(え・・・?)
彼の逞しい胸が頬に当たる。顔を上げた私は、目の前の光景にあ然とした。
―チャキ
王太子殿下がアレックスの隙をついて彼の首に剣を突き付けていたのだ。剣身はアレックスの首筋ギリギリで止まっており、殿下が少しでも剣を動かせばアレックスの命が危なかった。
「動くな」
「ヒッ・・・!」
そしてアレックスはそのまま一歩も動けなくなっていた。動けば自分の命が危ないということを察したのだろう。
「殿下・・・!」
私は彼の腕の中からその光景をじっと見つめていた。
(すごい・・・)
アレックスもかなり強いはずなのに、そんな彼の動きを一瞬で封じ込めてしまう殿下の強さに驚かされた。以前魔物の討伐へ行ったときに第一騎士団長が言っていたことは本当だったようだ。
殿下とアレックスの視線がぶつかった。怯えるような目をしているアレックスと絶対零度の視線を向けている殿下。もはや何も言えなくなっているアレックスに殿下は冷たい声で言った。
「勇者アレックス。これだけは覚えておけ。私は自分が悪く言われるのは別にどうだって良い。そんなのは今に始まったことではないし、ある程度慣れているからだ。だがな―」
殿下はそこまで言ってカッと目を見開いた。かなり近い距離で彼と目が合っているアレックスはその恐ろしい表情にぶるりと震え上がった。
「―私の大事なものを傷付けようとするのならば、そのときは容赦しない」
「ッ・・・」
その言葉にアレックスは体の力が抜けたかのように床にへたり込んだ。それを見た殿下が剣を鞘にしまい、声を張り上げた。
「勇者アレックスと聖女ソフィアの婚約解消について、明らかにしておかなければいけないことがある」
「・・・?」
その声で跪いていた貴族たちがお互いに顔を見合わせた。
「ここにいる勇者アレックスは聖女ソフィアと婚約しておきながら、アンジェリカと不貞をしていた」
それを聞いた貴族たちの間でどよめきが起きた。
「・・・何だって!?」
「じゃあもしかして、聖女様との婚約が突然解消されたのは・・・」
「そうだ、勇者は聖女を捨ててアンジェリカを選んだ」
アンジェリカ王女殿下の罪が明らかになった今、アレックスに批難が殺到するのは当然のことだった。
「浮気するなんて最低!」
「聖女様を裏切ったのか!」
会場の貴族たちがアレックスを侮蔑のこもった目で見つめた。それを見たアレックスは慌てて口を開いた。
「ち、違う・・・俺は・・・ソフィアのことが・・・」
そんなアレックスに殿下はキッパリと言った。
「これ以上邪魔をするな」
そして、彼は再び会場にいた騎士に命じた。
「―勇者を連れ出せ」
王太子殿下のその一言でアレックスは王女殿下や国王陛下と同じように騎士たちに腕を掴まれて会場の外へと連れ出されて行った。そんな彼の姿を見てももう何とも思わない。いや、今はそんなことよりも―
「ソフィア、もう大丈夫だ」
「はい、ありがとうございます。殿下」
こんなにも大勢の貴族たちの前で私を抱きしめる殿下に終始ドキドキしていた。他のことなど考えられないくらいに。それから彼は私を自身の腕から放して再び貴族たちに問いかけた。
「他に異論のある者はいるか」
「・・・」
今度は誰一人として殿下の前に出ることは無かった。それを確認した彼が口の端を上げて言った。
「―いないようだな」
その言葉を聞いた貴族たちの間で小さなざわめきが起こる。これが何を意味するのかなど私にも分かった。
「殿下・・・」
私は隣で満足そうな笑みを浮かべている殿下をじっと見つめた。
この日、ランダルト王国に貴族たちの期待を背負った若き王が誕生した。
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