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あなたと肉じゃがを①
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「健一さん、この案件なんですけど」
「あー、それはまだ期限があるから、先にこっちの決済を出してください」
「健一さーん」
「次はなんですか。おふたり共優秀な社長秘書補佐なんですよね。こんな事くらいひとりで解決してくださいよ」
K出版社長室では、日々秘書補佐たちが臨時の社長秘書に泣きつく光景が日常茶飯事となっている。
今日も面倒臭い書類を前に苦悶していると、周防さんと枳殻さんが俺をあてに飛び込んでくる。
「社長? ニヤニヤ笑ってないで、ふたりを窘めたらいかがなんです?」
「いやぁ、臨時秘書が優秀すぎて、僕からは何も言うことはないかなぁ」
「それ、ただ単に面倒なのと、愛息子の写真を眺めるのに忙しいってだけですよね」
壁一面を硝子窓を背にした博貴社長は、顔は俺たちに向けているものの、その目はデレデレとパソコン画面に注がれている。そこには先日産まれたばかりの男の赤ちゃんが画面いっぱいに映し出されている。しかもその壁紙は毎日変わる。どんだけ親バカだと罵りたい事か。
……俺の本、この会社から出しても大丈夫なのかと不安がつのる。
「あ、そうだ。社長?」
「んー?」
本で思い出した俺が博貴さんに声をかければ、彼は画面から目を離さずに曖昧な返事をかえしてくる。
「このあと、下の編集部で打ち合わせのあと、早退しますので」
あとはよろしく、と言い切る前に、社長秘書補佐の二人が奇声をあげだした。
「え、困ります! ふたりでこの傍若無人を御せる力量はありません!」
「最近、秘書室でも『猛獣遣い』と称される健一さんでしか、無理です!」
「……お前たち、本音がダダ漏れなのに気づこうか?」
「「ひぃっ!!」」
なんなんだこの三人は。いきなりコントを始めたぞ。いや、俺臨時秘書だからね? 余計な称号は不要なんだけども……
「まあ、打ち合わせは社にも関係することなので、今更変更は利きませんし聞くつもりもありませんから」
「「えぇー」」
「不満を言ってもダメですからね。俺は臨時。おふたりは頑張って猛獣を飼い慣らしてください」
不平不満を漏らす補佐ふたりに冷たく言い放ち、俺は椅子から立ち上がり社長へと近づく。
「あと、社長。真面目に仕事をしてくださらないと、大好きな奥様にチクリますからね?」
「うっ」
「あと、涼さんに言って、困ったときのお弁当も今後作らないように進言します」
「それは困る」
ようやく俺の本気を理解してくれたのか、博貴社長は口元をヒクリと引きつらせて、慌ててパソコンを立ち上げた。……やれやれ、ここまで言わないと動かないのか、この人は。
呆れた俺は片手に空の弁当箱が入ったビジネスバッグ、片手にプリントアウトしてずっしり重い紙が詰まった封筒を持って、社長室をあとにした。
「お疲れ様です。猛獣たちの調教は大変でしょう?」
「やめてください、もう」
「ははっ」
社長室を出て、秘書室を通った俺に声をかけてきたのは、長年秘書室長をしている男性だった。スラリとした高身長のイケオジ室長は、秘書室だけでなく社内にファンクラブまであるそうだ。
まさかこっちにまで猛獣遣いの話が届いているとは。
「そう同情するのでしたら、なんとかしてください、あの人たち」
「無理でしょう。社長は元からああですし、補佐のふたりも能力がないにも関わらず、社長の幼馴染という理由で任命されたようですから」
「あの人たち、幼馴染なんですか……」
「そう聞いてますよ」
まあ、周防さんも枳殻さんも社会に適応できなさそうだもんな。ずっと謎だったけど、なるほど幼馴染か。
「それで、今日はお早いお帰りですね」
「実はこれから打ち合わせなんです」
「おやおや、二足のわらじ、大変なようで」
「まさか本出す会社で、仕事するとは思ってませんでした」
「それも良い経験になるのでは?」
「そうなるといいですけどね」
お互い笑って別れると、急いでエレベーターに飛び乗る。余裕かましてたけど、実は時間ギリギリ状態だったりするのだ。あの編集さん、物腰柔らかで誤解しちゃうんだけど、実際は結構スパルタなのである。同じ社内で遅刻とか、笑顔で何悪態つかれるか。
十七階建てのビルは、一番上の十七階が社長室と秘書課、俺がこれから向かう編集部の会議室は三階。しかも今日はBLレーベルの担当さんも同席するとのことで、遅刻なんてもってのほかなのだ。
一角だけ全面ガラス張りの箱の中で、景色を楽しむ余裕もなく「はよ、急げ」とブツブツ文句を垂れながら祈っていると、三階のフロアに到着したとアナウンスが聞こえる。
体をねじ込んでフロアに出ると、早足で指定された会議室へと向かう。
「すいません! 遅くなりました!」
サラリーマン時代に培った五分前行動が完遂できず、俺はドアを蹴飛ばす勢いで開く。
まだ約束の一分前だ。大丈夫、ワンチャンある!
「あ、トータカ先生、お待ちしてましたよ」
顔の半分を覆うマスクをして微笑む担当編集さん。にこやかにしているけども、目の奥が笑っていない。ヤバイ……これは説教案件か?
「す、すみませんっ。自分の仕事が……」
「いえ、大丈夫です。どうせ周防さんと枳殻さんがワガママ言ったんでしょ?」
「……へ?」
編集と社長秘書補佐なんて接点ないと思っていたのに、編集さんの口から出たふたりの名前にキョトンとなる。
「あぁ……僕、社長とあのふたりとは、大学の同期なんです。なので、彼らのバカっぷりは以前から知ってまして」
「え、でも、確か俺よりも年下でしたよね」
「あー、スキップで大学入ったんです。高校までは海外だったので」
「あ……そう、ですか」
ここにも意外な繋がりが! しかも頭脳明晰! ま、まさか身内だから採用してる、とかないよな?
編集さん優秀だし、うん、それはない。
「ちなみにコネ入社ではありませんよ」
ニコリと微笑む編集さんの背後に鬼を見たのは気のせいだ……
その後、BLレーベルの編集さんと三人で新作の打ち合わせに入った。ちなみに、今回出す本は初めて書いたファンタジーBLの続編。
なぜかすごく反応が良くて、俺の想像以上に売れてしまったのだ。
多分に挿絵を描いてくれた絵師さんが、有名な方っていうのもあったんだけど。
続編が出るまでとは思わず、嬉しいやら男性BL作家ってどうなんだとチベスナ顔になったり。
まあ、余韻が残る終わり方したから、それも続編に繋がったのかもしれないな。
和気あいあいと打ち合わせを済ませ、次はファンタジーの編集さんと次作の相談。実はこっちも書籍化のお声をかけていただいたのだ。それも、涼さんがランキング一位を取った時にお祝いしてくれたあの作品。
大幅改稿が必要だけど、ウキウキで必要箇所をメモしていると、ところで、と担当さんが声を掛けてくる。彼が放った言葉に、俺の頭は真っ白になり、手にしていた手帳とペンを落としてしまった。
「あー、それはまだ期限があるから、先にこっちの決済を出してください」
「健一さーん」
「次はなんですか。おふたり共優秀な社長秘書補佐なんですよね。こんな事くらいひとりで解決してくださいよ」
K出版社長室では、日々秘書補佐たちが臨時の社長秘書に泣きつく光景が日常茶飯事となっている。
今日も面倒臭い書類を前に苦悶していると、周防さんと枳殻さんが俺をあてに飛び込んでくる。
「社長? ニヤニヤ笑ってないで、ふたりを窘めたらいかがなんです?」
「いやぁ、臨時秘書が優秀すぎて、僕からは何も言うことはないかなぁ」
「それ、ただ単に面倒なのと、愛息子の写真を眺めるのに忙しいってだけですよね」
壁一面を硝子窓を背にした博貴社長は、顔は俺たちに向けているものの、その目はデレデレとパソコン画面に注がれている。そこには先日産まれたばかりの男の赤ちゃんが画面いっぱいに映し出されている。しかもその壁紙は毎日変わる。どんだけ親バカだと罵りたい事か。
……俺の本、この会社から出しても大丈夫なのかと不安がつのる。
「あ、そうだ。社長?」
「んー?」
本で思い出した俺が博貴さんに声をかければ、彼は画面から目を離さずに曖昧な返事をかえしてくる。
「このあと、下の編集部で打ち合わせのあと、早退しますので」
あとはよろしく、と言い切る前に、社長秘書補佐の二人が奇声をあげだした。
「え、困ります! ふたりでこの傍若無人を御せる力量はありません!」
「最近、秘書室でも『猛獣遣い』と称される健一さんでしか、無理です!」
「……お前たち、本音がダダ漏れなのに気づこうか?」
「「ひぃっ!!」」
なんなんだこの三人は。いきなりコントを始めたぞ。いや、俺臨時秘書だからね? 余計な称号は不要なんだけども……
「まあ、打ち合わせは社にも関係することなので、今更変更は利きませんし聞くつもりもありませんから」
「「えぇー」」
「不満を言ってもダメですからね。俺は臨時。おふたりは頑張って猛獣を飼い慣らしてください」
不平不満を漏らす補佐ふたりに冷たく言い放ち、俺は椅子から立ち上がり社長へと近づく。
「あと、社長。真面目に仕事をしてくださらないと、大好きな奥様にチクリますからね?」
「うっ」
「あと、涼さんに言って、困ったときのお弁当も今後作らないように進言します」
「それは困る」
ようやく俺の本気を理解してくれたのか、博貴社長は口元をヒクリと引きつらせて、慌ててパソコンを立ち上げた。……やれやれ、ここまで言わないと動かないのか、この人は。
呆れた俺は片手に空の弁当箱が入ったビジネスバッグ、片手にプリントアウトしてずっしり重い紙が詰まった封筒を持って、社長室をあとにした。
「お疲れ様です。猛獣たちの調教は大変でしょう?」
「やめてください、もう」
「ははっ」
社長室を出て、秘書室を通った俺に声をかけてきたのは、長年秘書室長をしている男性だった。スラリとした高身長のイケオジ室長は、秘書室だけでなく社内にファンクラブまであるそうだ。
まさかこっちにまで猛獣遣いの話が届いているとは。
「そう同情するのでしたら、なんとかしてください、あの人たち」
「無理でしょう。社長は元からああですし、補佐のふたりも能力がないにも関わらず、社長の幼馴染という理由で任命されたようですから」
「あの人たち、幼馴染なんですか……」
「そう聞いてますよ」
まあ、周防さんも枳殻さんも社会に適応できなさそうだもんな。ずっと謎だったけど、なるほど幼馴染か。
「それで、今日はお早いお帰りですね」
「実はこれから打ち合わせなんです」
「おやおや、二足のわらじ、大変なようで」
「まさか本出す会社で、仕事するとは思ってませんでした」
「それも良い経験になるのでは?」
「そうなるといいですけどね」
お互い笑って別れると、急いでエレベーターに飛び乗る。余裕かましてたけど、実は時間ギリギリ状態だったりするのだ。あの編集さん、物腰柔らかで誤解しちゃうんだけど、実際は結構スパルタなのである。同じ社内で遅刻とか、笑顔で何悪態つかれるか。
十七階建てのビルは、一番上の十七階が社長室と秘書課、俺がこれから向かう編集部の会議室は三階。しかも今日はBLレーベルの担当さんも同席するとのことで、遅刻なんてもってのほかなのだ。
一角だけ全面ガラス張りの箱の中で、景色を楽しむ余裕もなく「はよ、急げ」とブツブツ文句を垂れながら祈っていると、三階のフロアに到着したとアナウンスが聞こえる。
体をねじ込んでフロアに出ると、早足で指定された会議室へと向かう。
「すいません! 遅くなりました!」
サラリーマン時代に培った五分前行動が完遂できず、俺はドアを蹴飛ばす勢いで開く。
まだ約束の一分前だ。大丈夫、ワンチャンある!
「あ、トータカ先生、お待ちしてましたよ」
顔の半分を覆うマスクをして微笑む担当編集さん。にこやかにしているけども、目の奥が笑っていない。ヤバイ……これは説教案件か?
「す、すみませんっ。自分の仕事が……」
「いえ、大丈夫です。どうせ周防さんと枳殻さんがワガママ言ったんでしょ?」
「……へ?」
編集と社長秘書補佐なんて接点ないと思っていたのに、編集さんの口から出たふたりの名前にキョトンとなる。
「あぁ……僕、社長とあのふたりとは、大学の同期なんです。なので、彼らのバカっぷりは以前から知ってまして」
「え、でも、確か俺よりも年下でしたよね」
「あー、スキップで大学入ったんです。高校までは海外だったので」
「あ……そう、ですか」
ここにも意外な繋がりが! しかも頭脳明晰! ま、まさか身内だから採用してる、とかないよな?
編集さん優秀だし、うん、それはない。
「ちなみにコネ入社ではありませんよ」
ニコリと微笑む編集さんの背後に鬼を見たのは気のせいだ……
その後、BLレーベルの編集さんと三人で新作の打ち合わせに入った。ちなみに、今回出す本は初めて書いたファンタジーBLの続編。
なぜかすごく反応が良くて、俺の想像以上に売れてしまったのだ。
多分に挿絵を描いてくれた絵師さんが、有名な方っていうのもあったんだけど。
続編が出るまでとは思わず、嬉しいやら男性BL作家ってどうなんだとチベスナ顔になったり。
まあ、余韻が残る終わり方したから、それも続編に繋がったのかもしれないな。
和気あいあいと打ち合わせを済ませ、次はファンタジーの編集さんと次作の相談。実はこっちも書籍化のお声をかけていただいたのだ。それも、涼さんがランキング一位を取った時にお祝いしてくれたあの作品。
大幅改稿が必要だけど、ウキウキで必要箇所をメモしていると、ところで、と担当さんが声を掛けてくる。彼が放った言葉に、俺の頭は真っ白になり、手にしていた手帳とペンを落としてしまった。
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