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腐女子とバノフィーパイ⑦
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従業員が小さく固まってる中でも、涼さんはなんていうか、いつもどおりだった。
「健一さん、フィッシュパイ食べますか?」
「うん」
「はい、あーん」
「あー……んっ、これ、鰯じゃないんだな」
「もしかして、パイの表面から鰯の頭が出てるのを、何かで見ました?」
「うん、SNSで。あれは衝撃的だった」
以前、誰かから回ってきたソレは、一瞬加工画像なのか悩んだほどだ。でも実際調べてみたら、一部の地域ではあのような形状で作ってるとあって、世界は広いなと感じたものである。
「実はフィッシュパイって、白身魚のようなタンパクな魚と、マッシュポテトとホワイトソースを合わせたものなんですよね。あれは見た目にインパクトがあって、みんなそれのみをフィッシュパイって呼ぶようになったんですけど、実は違うんですよ」
「へー」
「「そうなんですかー」」
脂の乗った鮭とオレンジの脂を吸ったマッシュポテトと、ホワイトソースとチーズという、旨味たっぷりなパイを咀嚼していると、前から驚いたような声が重なって聞こえた。言わずもがな周防さんと枳殻さんのふたりである。
あ、俺が涼さんに給餌されてるのは、もういつものことなので、自然とやってしまってた。守秘義務あるって言ってたし、そうそうこのふたりが言いふらしたりもしないだろうと、開き直ることにしたのだ。
「はい、涼さんも俺のヨークシャープティングにローストビーフを乗せたのを……あーん」
「あーん」
「俺、ヨークシャープティングって小説で読んで知識としては知ってたんだけど、ずっとパンみたいな食感だと思ってたんだ。でも、どっちかというと、もっちりとしたシュークリームのシューぽいよな」
「そうですね。ちょっと固めで脂感の強いシューですね。ただ、これにカスタードを合わせる気分にはなれませんけども。あ、でも、ラードじゃなくてバターにすればワンチャンあるかも」
「でもそれだと普通にシュー生地を揚げ焼きするようなもんじゃないのか?」
「うーん、アメリカのポップオーバーみたいなのなら、アレンジがききそうですけど」
「そうなんだよな。パンにしては軽いし、多分これだけ脂感があると女性もあんまり好きじゃないかもなぁ。涼さんの新しいレシピの参考になればって思ったんだけど……」
ふと、しょんぼりする俺の体を、涼さんの長い腕がぎゅっと巻き付き抱きしめてくる。
「あー、もう、本当健一さんが健気すぎて、今すぐ押し倒したいです」
「そ、それはアウトだから! ここ、涼さんの従兄弟さんもいるんだろ!?」
「いいんですよ。あのバカのことなんて」
「えぇ……」
蛇蝎のごとく毒を吐く涼さんというのは、なかなかに珍しい。実のお姉さんである文さんにだって、ここまで悪態つくことなんてしないから。
うーん、さっきの博貴さんに話が聞ければいいんだけど、この様子じゃ涼さんが俺を離す気もなさそうだ。
しかし「白井戸」って、文さんの嫁ぎ先の名前と一緒だったよな……もしかして、文さんの旦那さんの関係者かな。涼さんに聞いても教えてくれなさそうだけど。
俺たちはひたすら総評しながら、イギリス料理を平らげていく。
あんまり日本人の口に合わない的な話を聞くけど、俺は割と好きかもしれない。地元が味付け濃いのとか、油っぽいものが多いせいかもしれないな。
「涼さん、今度鱈を使ったフィッシュパイ食べてみたい」
「ふふ、いいですよ。その時には、このバノフィーパイも作ってみましょうね。どっちも地味に時間かかるので」
「え? このパイそんなに手間がかかってるのか?」
涼さんの前に置かれたパイは、こってり生クリームを塗られている以外には、普通のパイにしか見えない。
「これ、中に入ってるコンデンスミルクを、ひたすら焦がさないように煮詰めるんですよね。それ以外はそんなに大したことないんですけど」
「へぇ。それじゃあ、コレ結構甘い?」
「……食べてみます?」
そう言って、フォークで削った欠片を差し出してくるので、俺は疑いもせずにパクリと口に入れた……んだけど。
「っ! な、に、これ、あっっっっま!!」
なんていうか、日本で食べるケーキを凝縮させて、更に砂糖とはちみつぶっかけて、固めたような。甘味って暴力にもなるんだな、と驚愕する。
普通、バナナってねっちょり甘いって感じるんだけど、他が死ぬほど甘いせいでバナナの酸味が際立ってる。
あー、唾液が溢れてきて、舌の付け根がめっちゃ痛い。
「ね、すっごく甘いでしょ。健一さん、紅茶にお砂糖入れてないので、そのまま飲んでみてください」
「ん、これはキツイ」
涼さんが寄越してくれたカップを受け取り、適温になった紅茶を飲み込む。渋みが甘さを洗い流してくれて、ようやく一息つけることができた。
横目に隣を見れば、涼しい顔で涼さんが甘味の暴力を食べている。しかも味わってるとかおかしい。
「んー、前にイギリスで食べたものよりかは、甘味が抑えられてますね」
「これで抑えてるの!?」
「アレを平然と食べてるとか、勇者かよ」
「勇者というより魔王じゃないのか」
感想を述べる涼さんに、俺は舌が壊れると心配する俺、それから訳のわからないことを言ってる周防さんと枳殻さん。彼らは完全に仕事を放棄してるのでは。口調も素になってるし。
結局、彼らにも紅茶を分けてあげて、俺の注文したこちらも頭が痺れる位甘いスティッキートッフィープティングを食べ、口直しに涼さんとハムのマフィンを半分こで胃の中に収め、不思議な昼食が終わったのだった。
「おや、あのパイを完食とか。相変わらず涼ちゃんは人前ではええかっこしいだね」
ココンとノックが聞こえ、枳殻さんが対応に扉を開けると、そこにいたのは涼さんとは従兄弟関係の博貴さん。
「なにしに来たんです」
「なにしに……って、挨拶だよ、挨拶。可愛い義弟君にね」
「義弟!?」
え、さっきは従兄弟って言ってたよな。義弟? それってつまり。
「あぁ、もしかして彼は知らなかったのかな。僕が文の旦那だってことを」
なるほど! 謎は解けた!
「健一さん、フィッシュパイ食べますか?」
「うん」
「はい、あーん」
「あー……んっ、これ、鰯じゃないんだな」
「もしかして、パイの表面から鰯の頭が出てるのを、何かで見ました?」
「うん、SNSで。あれは衝撃的だった」
以前、誰かから回ってきたソレは、一瞬加工画像なのか悩んだほどだ。でも実際調べてみたら、一部の地域ではあのような形状で作ってるとあって、世界は広いなと感じたものである。
「実はフィッシュパイって、白身魚のようなタンパクな魚と、マッシュポテトとホワイトソースを合わせたものなんですよね。あれは見た目にインパクトがあって、みんなそれのみをフィッシュパイって呼ぶようになったんですけど、実は違うんですよ」
「へー」
「「そうなんですかー」」
脂の乗った鮭とオレンジの脂を吸ったマッシュポテトと、ホワイトソースとチーズという、旨味たっぷりなパイを咀嚼していると、前から驚いたような声が重なって聞こえた。言わずもがな周防さんと枳殻さんのふたりである。
あ、俺が涼さんに給餌されてるのは、もういつものことなので、自然とやってしまってた。守秘義務あるって言ってたし、そうそうこのふたりが言いふらしたりもしないだろうと、開き直ることにしたのだ。
「はい、涼さんも俺のヨークシャープティングにローストビーフを乗せたのを……あーん」
「あーん」
「俺、ヨークシャープティングって小説で読んで知識としては知ってたんだけど、ずっとパンみたいな食感だと思ってたんだ。でも、どっちかというと、もっちりとしたシュークリームのシューぽいよな」
「そうですね。ちょっと固めで脂感の強いシューですね。ただ、これにカスタードを合わせる気分にはなれませんけども。あ、でも、ラードじゃなくてバターにすればワンチャンあるかも」
「でもそれだと普通にシュー生地を揚げ焼きするようなもんじゃないのか?」
「うーん、アメリカのポップオーバーみたいなのなら、アレンジがききそうですけど」
「そうなんだよな。パンにしては軽いし、多分これだけ脂感があると女性もあんまり好きじゃないかもなぁ。涼さんの新しいレシピの参考になればって思ったんだけど……」
ふと、しょんぼりする俺の体を、涼さんの長い腕がぎゅっと巻き付き抱きしめてくる。
「あー、もう、本当健一さんが健気すぎて、今すぐ押し倒したいです」
「そ、それはアウトだから! ここ、涼さんの従兄弟さんもいるんだろ!?」
「いいんですよ。あのバカのことなんて」
「えぇ……」
蛇蝎のごとく毒を吐く涼さんというのは、なかなかに珍しい。実のお姉さんである文さんにだって、ここまで悪態つくことなんてしないから。
うーん、さっきの博貴さんに話が聞ければいいんだけど、この様子じゃ涼さんが俺を離す気もなさそうだ。
しかし「白井戸」って、文さんの嫁ぎ先の名前と一緒だったよな……もしかして、文さんの旦那さんの関係者かな。涼さんに聞いても教えてくれなさそうだけど。
俺たちはひたすら総評しながら、イギリス料理を平らげていく。
あんまり日本人の口に合わない的な話を聞くけど、俺は割と好きかもしれない。地元が味付け濃いのとか、油っぽいものが多いせいかもしれないな。
「涼さん、今度鱈を使ったフィッシュパイ食べてみたい」
「ふふ、いいですよ。その時には、このバノフィーパイも作ってみましょうね。どっちも地味に時間かかるので」
「え? このパイそんなに手間がかかってるのか?」
涼さんの前に置かれたパイは、こってり生クリームを塗られている以外には、普通のパイにしか見えない。
「これ、中に入ってるコンデンスミルクを、ひたすら焦がさないように煮詰めるんですよね。それ以外はそんなに大したことないんですけど」
「へぇ。それじゃあ、コレ結構甘い?」
「……食べてみます?」
そう言って、フォークで削った欠片を差し出してくるので、俺は疑いもせずにパクリと口に入れた……んだけど。
「っ! な、に、これ、あっっっっま!!」
なんていうか、日本で食べるケーキを凝縮させて、更に砂糖とはちみつぶっかけて、固めたような。甘味って暴力にもなるんだな、と驚愕する。
普通、バナナってねっちょり甘いって感じるんだけど、他が死ぬほど甘いせいでバナナの酸味が際立ってる。
あー、唾液が溢れてきて、舌の付け根がめっちゃ痛い。
「ね、すっごく甘いでしょ。健一さん、紅茶にお砂糖入れてないので、そのまま飲んでみてください」
「ん、これはキツイ」
涼さんが寄越してくれたカップを受け取り、適温になった紅茶を飲み込む。渋みが甘さを洗い流してくれて、ようやく一息つけることができた。
横目に隣を見れば、涼しい顔で涼さんが甘味の暴力を食べている。しかも味わってるとかおかしい。
「んー、前にイギリスで食べたものよりかは、甘味が抑えられてますね」
「これで抑えてるの!?」
「アレを平然と食べてるとか、勇者かよ」
「勇者というより魔王じゃないのか」
感想を述べる涼さんに、俺は舌が壊れると心配する俺、それから訳のわからないことを言ってる周防さんと枳殻さん。彼らは完全に仕事を放棄してるのでは。口調も素になってるし。
結局、彼らにも紅茶を分けてあげて、俺の注文したこちらも頭が痺れる位甘いスティッキートッフィープティングを食べ、口直しに涼さんとハムのマフィンを半分こで胃の中に収め、不思議な昼食が終わったのだった。
「おや、あのパイを完食とか。相変わらず涼ちゃんは人前ではええかっこしいだね」
ココンとノックが聞こえ、枳殻さんが対応に扉を開けると、そこにいたのは涼さんとは従兄弟関係の博貴さん。
「なにしに来たんです」
「なにしに……って、挨拶だよ、挨拶。可愛い義弟君にね」
「義弟!?」
え、さっきは従兄弟って言ってたよな。義弟? それってつまり。
「あぁ、もしかして彼は知らなかったのかな。僕が文の旦那だってことを」
なるほど! 謎は解けた!
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