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あなたと小倉トースト②
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「高任さーん、お願いだから、辞めないでくださいよー」
俺の腰にしがみついて情けない声で引き留めるのは、同期同僚の男だった。
「いや、もう辞表受理されてるし、社員証も保険証も返却してるし」
きっぱり告げると、腰に巻きつく腕の力が更に強くなった。いたいいたいいたい!
「高任、ちょっと」
「はい」
同僚を必死で引き剥がしてると、上司である課長がミーティングルームの扉を開いて俺を呼ぶ。まだ何か話でもあったか?
同僚の弁慶の泣き所を軽く蹴って、俺は課長が先に入っていったミーティングルームへと向かった。
室内にテーブルと、椅子二脚が向かい合って置かれて、その奥の方に上司が座っていたので、自然と下座である入口近くの椅子に腰掛ける。
まだ会社を出ていないから、彼は俺を部下と見てくれてるんだろう。納得。
「あいつはいつまで経っても騒がしいな」
どこから取り出したのか、ふたつある缶コーヒーのひとつを俺に渡しながら、ポツリと眉をしかめて呟く上司の言葉。一瞬、誰か分からなかったけど、開かれた扉から微かに聞こえる同期同僚の嘆きが耳に入り、ああなる程、と小さく頷き返した。
「ですが、彼がいるだけで、部内も賑やかですから。いいムードメーカーだと思います」
「まあな。もう少し年齢に見合った落ち着きが欲しい所だが。確か、あいつとは同期入社だったよな」
「ええ、彼とはその頃からの付き合いです。部署もずっとここでしたし」
「それなのに、もうちょっと大人な態度にならなかったのか……」
そうですね、と同意すると、課長がところで、と話を切り出した。確実に本題に入ったのだと、俺は背筋を伸ばす。扉が開け放たれたままなのは、俺と課長が密談をしてると疑われないためだろう。
辞める人間と二人きりとか、余計な疑いを与える行為だもんな。
「……もう、次の仕事は見つかったのか?」
「いえ、以前倒れたのもあって、同居人が無理せず体を優先した方がいいと」
実際は涼さんが、自己本位な駄々を捏ねていただけだが、とは言わなかった。涼さんの事をよく知りもしない他人に、わざわざ悪口を言うほど性格は悪くない。
「同居人って……確か」
「ええ、恋人です」
恋人と言っても立派な成人男性だが。しかし嘘は言ってない、嘘は。ただ、涼さんが聞いたら「同居人じゃないです! 同棲してる恋人です!」と自己主張しそうだ。
朝の不機嫌を考えると、無駄にことを荒げたくない。涼さんは意外と地雷が多い。
「そうか。それなら、何かあった時も安心だな」
どこかホッとしたように肩の力を抜いた課長に、俺はほのかに苦笑していた。
課長は、俺が入社して営業部に席を置いたから、課長として俺を指導してくれた。いわゆる恩人にあたる人だ。厳しい人だけど、曲がったことが嫌いな人で、今回俺が退職するのを何度か引き留めてくれた。
「もし、仕事探しが難航してて、同じような営業に就きたい時は、一度相談してくれ。この会社ほどではないが、それなりに顔は広いから、ある程度の相談には乗れるから」
気が緩んでしまった。まさか、課長からそんな言葉が出てくるとは。
「いえ、でも、」
「実はな、うちの会社の副業禁止、去年位から色々意見が出てたんだ」
「は?」
課長の話によれば。
昨年初冬から始まった世界各地に広がるウイルスの影響で、当然ながらこの会社も長期に渡って自宅勤務を強制的に指示された。それは他の会社も一緒で、仕方ない事とはいえ、どの会社も売上がガクンと落ちた。勿論、感染予防で営業できない俺たちの給料にも大きく影響している。
そこで、各部署からその補填で副業を認めてもらえないかと、声があちこちから上がっていたそうだ。そりゃ当然の流れだと思う。実際問題、今の風潮を鑑みて副業を許可している会社が増えつつあるのだ。
ここ最近課長も含め上役が頻繁に会議をしていたのは、副業を認めるか認めないかが議題だったらしい。そんなおりに俺が副業を疑われた。
自分で言うのもアレだけど、営業成績は上の方を常にキープしていた。当然、大手の取引もある。そんな俺が疑いをかけられた上、退職をするものだから、上では結構騒がれたそうだ。
もし副業をしていたのなら、それなりの措置をとらなくてはいけない。しかし、これまでの業績を考えると、安易に解雇にもできない。
そこで監査が聞き取りをし、俺はそれに副業はしていないとの異を唱えた。にも拘らず、俺が退職届を出してしまった。そうなると、俺が監査に嘘をついたのか、とまたも大騒ぎになったと、課長が話してくれた。
本当は副業というか、趣味が高じてそれが収入源となったというか。そもそも副業って意識なかったんだよなぁ。
「まあな、副業禁止っていうのも、昔の風潮を考えてだから、時代遅れだとは思うんだよ。そろそろこの会社も改革が必要な時期に差し掛かってるのかもしれないな」
「はあ……」
実際問題、俺が辞めた後に会社がどうなろうが知ったこっちゃない。ぶっちゃけ、俺もタイミング悪かったと思うんだよな。だから痛い腹を探られる前に自分から身を引く事にした訳で……
「……ところで、お前。実際はどうなんだ?」
「してませんよ? 副業なんて」
俺にとっては派遣が副業で、作家を続けると決めた今、そっちが本業だから。故に、派遣が決まってないから、副業はしていない。うん、俺は嘘ついてない。
だから、お世話になってる編集さん経由で、推理作家協会に加入している先輩作家さんを紹介してもらい、文美の健康保健に加入申請を出しているのだ。派遣もいつ決まるか不透明だし、さすがに涼さんのお店の従業員として保険証発行もどうかと思うし。
「そうか……そうだな」
どこか納得している上司に首を傾げながらも、またご縁が会ったら飲みましょうと、約束を交わしてミーティングルームを出たのだった。
それから涼さんに託された焼き菓子セットを部署内の人に配り、他にもお世話になった部署等へとこちらは購入してきたお菓子を渡し終えた頃には、予想以上に時間が過ぎてしまい、そろそろ昼休憩になるという頃だった。
殆ど配るというより、同情の声を戴くのが大半だったけど。
なんか俺、会社辞めさせられた感じで話が広がってるんだけど、違うからね? 自分で、辞めるって決めたからね!?
頼む、会社に残るみんな。俺への間違いを正しておいてくれ! クビとか不名誉すぎるわ!
最後はバタバタしてしまったけども、飛ぶ鳥跡を濁さず。
緑川にも昼はそっちで取るって連絡してるし、そろそろ会社を出ようとしたんだけど。
「高任さん! これからお昼でしょ? 高任さん好みのお店が先週できたんですよ! 俺たち奢るんで、一緒に行きましょうよ!」
昼休憩のチャイムが鳴った途端、こっちの返事を聞く前に、グイグイ同期同僚に背中を押されて、会社を出た状態に。
……飛ぶ鳥跡を濁さずとは何だったのか……
----------------------------------------------------------------
『飛ぶ鳥跡を濁さず』について
正しくは『立つ鳥跡を濁さず』と使用されており、『飛ぶ鳥~』は状況に寄っては誤用をされますが、この場合は健一が心機一転、別の世界で飛び立つ意味もあるため、使用法としては間違っていません。また、綺麗に立ち去りたかったにも拘らず、わちゃわちゃと会社を出て行く状況になった健一の心情をも表現しました。
こちらは、下記のサイトでも確認ができますので、参照までに。
http://kotowaza-allguide.com/to/tobutoriatowonigosazu.html
俺の腰にしがみついて情けない声で引き留めるのは、同期同僚の男だった。
「いや、もう辞表受理されてるし、社員証も保険証も返却してるし」
きっぱり告げると、腰に巻きつく腕の力が更に強くなった。いたいいたいいたい!
「高任、ちょっと」
「はい」
同僚を必死で引き剥がしてると、上司である課長がミーティングルームの扉を開いて俺を呼ぶ。まだ何か話でもあったか?
同僚の弁慶の泣き所を軽く蹴って、俺は課長が先に入っていったミーティングルームへと向かった。
室内にテーブルと、椅子二脚が向かい合って置かれて、その奥の方に上司が座っていたので、自然と下座である入口近くの椅子に腰掛ける。
まだ会社を出ていないから、彼は俺を部下と見てくれてるんだろう。納得。
「あいつはいつまで経っても騒がしいな」
どこから取り出したのか、ふたつある缶コーヒーのひとつを俺に渡しながら、ポツリと眉をしかめて呟く上司の言葉。一瞬、誰か分からなかったけど、開かれた扉から微かに聞こえる同期同僚の嘆きが耳に入り、ああなる程、と小さく頷き返した。
「ですが、彼がいるだけで、部内も賑やかですから。いいムードメーカーだと思います」
「まあな。もう少し年齢に見合った落ち着きが欲しい所だが。確か、あいつとは同期入社だったよな」
「ええ、彼とはその頃からの付き合いです。部署もずっとここでしたし」
「それなのに、もうちょっと大人な態度にならなかったのか……」
そうですね、と同意すると、課長がところで、と話を切り出した。確実に本題に入ったのだと、俺は背筋を伸ばす。扉が開け放たれたままなのは、俺と課長が密談をしてると疑われないためだろう。
辞める人間と二人きりとか、余計な疑いを与える行為だもんな。
「……もう、次の仕事は見つかったのか?」
「いえ、以前倒れたのもあって、同居人が無理せず体を優先した方がいいと」
実際は涼さんが、自己本位な駄々を捏ねていただけだが、とは言わなかった。涼さんの事をよく知りもしない他人に、わざわざ悪口を言うほど性格は悪くない。
「同居人って……確か」
「ええ、恋人です」
恋人と言っても立派な成人男性だが。しかし嘘は言ってない、嘘は。ただ、涼さんが聞いたら「同居人じゃないです! 同棲してる恋人です!」と自己主張しそうだ。
朝の不機嫌を考えると、無駄にことを荒げたくない。涼さんは意外と地雷が多い。
「そうか。それなら、何かあった時も安心だな」
どこかホッとしたように肩の力を抜いた課長に、俺はほのかに苦笑していた。
課長は、俺が入社して営業部に席を置いたから、課長として俺を指導してくれた。いわゆる恩人にあたる人だ。厳しい人だけど、曲がったことが嫌いな人で、今回俺が退職するのを何度か引き留めてくれた。
「もし、仕事探しが難航してて、同じような営業に就きたい時は、一度相談してくれ。この会社ほどではないが、それなりに顔は広いから、ある程度の相談には乗れるから」
気が緩んでしまった。まさか、課長からそんな言葉が出てくるとは。
「いえ、でも、」
「実はな、うちの会社の副業禁止、去年位から色々意見が出てたんだ」
「は?」
課長の話によれば。
昨年初冬から始まった世界各地に広がるウイルスの影響で、当然ながらこの会社も長期に渡って自宅勤務を強制的に指示された。それは他の会社も一緒で、仕方ない事とはいえ、どの会社も売上がガクンと落ちた。勿論、感染予防で営業できない俺たちの給料にも大きく影響している。
そこで、各部署からその補填で副業を認めてもらえないかと、声があちこちから上がっていたそうだ。そりゃ当然の流れだと思う。実際問題、今の風潮を鑑みて副業を許可している会社が増えつつあるのだ。
ここ最近課長も含め上役が頻繁に会議をしていたのは、副業を認めるか認めないかが議題だったらしい。そんなおりに俺が副業を疑われた。
自分で言うのもアレだけど、営業成績は上の方を常にキープしていた。当然、大手の取引もある。そんな俺が疑いをかけられた上、退職をするものだから、上では結構騒がれたそうだ。
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