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じゃあ、ちゅうしながらやろうか
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「苦しかったら言うんだよ」
「……は、はい」
柚希は浴室の壁に正面から凭れ、軽く腰を嵯峨に突き出している格好で、羞恥に真っ赤に染まった顔を嵯峨に向けて頷く。
嵯峨の手にはどこから持ってきたのか、淡いピンク色をしたローションを手指に絡め、そろりと柚希の秘部へと伸ばしていく。
ぴちゅり。
「んっ」
緊張できつく窄まる蕾に冷たい指が触れた途端、柚希はビクリと体を震わせて息を噛む。
「いや?」
「ちが……。ちょっと、つめたくて」
「ああ。じゃあ、ちゅうしながらやろうか」
柚希が説明すると、嵯峨は納得の声を漏らし「それなら続けてもいいよね」と宣言して、ゆっくりと柚希の唇に吸い付きながら、秘蕾へと長い指が入っていった。
何度か自分を慰める為に指を挿入した事があるも、そろりそろりと入ってくる指が、普段は痛覚も愉悦も感じない粘膜であるにも拘らず、濡れた内壁を逆撫でる感覚に、柚希の体はビクビクと震える。
喉からは悲鳴にも似た声が溢れるものの、それは嵯峨との口接で飲み込まれてしまう。
「んっ、ふ、ぅ、んぐ、ふんっ」
嵯峨の舌が柚希の舌を捕らえ、にちゃにちゃと唾液を捏ねていく。まるでねっとりと性器をねぶられる感覚を憶え、緊張に垂れていた筈の逸物はゆるゆると勃ち上がり、トロリと透明な蜜が滴っていく。
その間にも嵯峨の指は柚希の蜜道を進む。一瞬、ある一点を指が掠めた途端、えも言われぬ快感が襲い、腰が砕けそうになった。
「ここが、柚希の弱点、かな」
ちゅ、と唇音をさせて離れた嵯峨の唇を、柚希は視線で追う。その瞳は情欲に濡れきっており、トロンと涙の蜜で覆われていた。
もっとキスして欲しい。触れられない胸の飾りも期待に赤く尖がり、喘ぐ口はうっすらと開かれたまま紅色の舌を覗かせる。
「えっちな顔してるね、柚希。俺にどうして欲しいの?」
そう言う嵯峨だって愉悦に蕩け切った顔をしているが、恋愛フィルターのせいで、柚希の目にはただただ素敵な人という認識しかできていない。
「はや、く……せんむ、の欲しい……」
キスと嵯峨の魅力に支配された柚希は、舌足らずの言葉で懇願する。
「専務、じゃなく、零一って呼んで。ずっとそう呼んで欲しかったんだ」
「れいいち、さん?」
「さん、は要らない。柚希は俺の恋人になったんだから。上司も部下も関係ない。ただの俺と柚希は、立ち位置は一緒だからね」
うっすらと口のあわいから出た柚希の舌をペロリと舐め、嵯峨はほっそりとした肩に口づけを落とし告げる。その間も柚希の内に埋めた指は一本から二本、そして三本を難なく飲み込んでいた。
可憐な蕾がぱっくりと哀れな程に引き伸ばされながらも、健気に嵯峨の指を受け入れている姿は扇情的だ。背中のラインから薄く肉のついた臀部の間から覗く卑猥な光景に、嵯峨の喉はコクリと鳴った。
「れいいち。オレ、れいいちのがほしい」
欲情に烟る瞳を嵯峨に向け、柚希は自然と腰を揺らめかせ嵯峨を誘う。
これは、もう二度と他人に見せちゃダメだな、と嵯峨は心に決め、ぐっ、と束ねた指を深く突き刺した。
「あぁっ! ゃらあ……っ!」
違う、そうじゃない、と柚希は瞳に溜まった涙を散らし首を振る。
「少し我慢して。ちゃんと慣らさないと、柚希のココが壊れちゃうからね」
「やだっ、れいいちの、れいいちのほしいっ! あ、あんっ、は、あぁ!」
「だーめ。もうちょっと指で我慢して」
嵯峨は諭すように穏やかに囁きながら、手首を返して細い肉洞を拡げていく。初々しい襞も前立腺の塊も、嵯峨に誂えたように絡み付いてくる。
初めは硬く粘ついた音も、柚希のナカから染み出した愛液によって泡立つ程に薄まって、抽出が楽になった気がする。
じゅぷっ、じゅごっ、と嵯峨の指が往来する度、ローションと混じった蜜が卑猥な音色を奏で、柚希の雄茎は先端をぷっくりと膨らませ涙を流す。
胸も小振りながらも先端が梅の蕾のように染まり、花開くその時を待っているかのようだった。
「ひ、あっ、あ、あぁっ、あんっ、ぁ、も、イく、れい、ち、あぁんっ」
「ふふ、柚希。お尻だけでイってみようか。後でちゃんと、こっちもイかせてあげるからね」
嵯峨は肉襞を割広げるように抽送しながら、涙を零す先端を軽く指で弾くと。
「あ、あ、イく、っ、あぁっ!」
歪みのない背中をしならせ、法悦に叫びながら、柚希は白濁を弾けさせタイルを白く染めたのだった。
「苦しかったら言うんだよ」
「……は、はい」
柚希は浴室の壁に正面から凭れ、軽く腰を嵯峨に突き出している格好で、羞恥に真っ赤に染まった顔を嵯峨に向けて頷く。
嵯峨の手にはどこから持ってきたのか、淡いピンク色をしたローションを手指に絡め、そろりと柚希の秘部へと伸ばしていく。
ぴちゅり。
「んっ」
緊張できつく窄まる蕾に冷たい指が触れた途端、柚希はビクリと体を震わせて息を噛む。
「いや?」
「ちが……。ちょっと、つめたくて」
「ああ。じゃあ、ちゅうしながらやろうか」
柚希が説明すると、嵯峨は納得の声を漏らし「それなら続けてもいいよね」と宣言して、ゆっくりと柚希の唇に吸い付きながら、秘蕾へと長い指が入っていった。
何度か自分を慰める為に指を挿入した事があるも、そろりそろりと入ってくる指が、普段は痛覚も愉悦も感じない粘膜であるにも拘らず、濡れた内壁を逆撫でる感覚に、柚希の体はビクビクと震える。
喉からは悲鳴にも似た声が溢れるものの、それは嵯峨との口接で飲み込まれてしまう。
「んっ、ふ、ぅ、んぐ、ふんっ」
嵯峨の舌が柚希の舌を捕らえ、にちゃにちゃと唾液を捏ねていく。まるでねっとりと性器をねぶられる感覚を憶え、緊張に垂れていた筈の逸物はゆるゆると勃ち上がり、トロリと透明な蜜が滴っていく。
その間にも嵯峨の指は柚希の蜜道を進む。一瞬、ある一点を指が掠めた途端、えも言われぬ快感が襲い、腰が砕けそうになった。
「ここが、柚希の弱点、かな」
ちゅ、と唇音をさせて離れた嵯峨の唇を、柚希は視線で追う。その瞳は情欲に濡れきっており、トロンと涙の蜜で覆われていた。
もっとキスして欲しい。触れられない胸の飾りも期待に赤く尖がり、喘ぐ口はうっすらと開かれたまま紅色の舌を覗かせる。
「えっちな顔してるね、柚希。俺にどうして欲しいの?」
そう言う嵯峨だって愉悦に蕩け切った顔をしているが、恋愛フィルターのせいで、柚希の目にはただただ素敵な人という認識しかできていない。
「はや、く……せんむ、の欲しい……」
キスと嵯峨の魅力に支配された柚希は、舌足らずの言葉で懇願する。
「専務、じゃなく、零一って呼んで。ずっとそう呼んで欲しかったんだ」
「れいいち、さん?」
「さん、は要らない。柚希は俺の恋人になったんだから。上司も部下も関係ない。ただの俺と柚希は、立ち位置は一緒だからね」
うっすらと口のあわいから出た柚希の舌をペロリと舐め、嵯峨はほっそりとした肩に口づけを落とし告げる。その間も柚希の内に埋めた指は一本から二本、そして三本を難なく飲み込んでいた。
可憐な蕾がぱっくりと哀れな程に引き伸ばされながらも、健気に嵯峨の指を受け入れている姿は扇情的だ。背中のラインから薄く肉のついた臀部の間から覗く卑猥な光景に、嵯峨の喉はコクリと鳴った。
「れいいち。オレ、れいいちのがほしい」
欲情に烟る瞳を嵯峨に向け、柚希は自然と腰を揺らめかせ嵯峨を誘う。
これは、もう二度と他人に見せちゃダメだな、と嵯峨は心に決め、ぐっ、と束ねた指を深く突き刺した。
「あぁっ! ゃらあ……っ!」
違う、そうじゃない、と柚希は瞳に溜まった涙を散らし首を振る。
「少し我慢して。ちゃんと慣らさないと、柚希のココが壊れちゃうからね」
「やだっ、れいいちの、れいいちのほしいっ! あ、あんっ、は、あぁ!」
「だーめ。もうちょっと指で我慢して」
嵯峨は諭すように穏やかに囁きながら、手首を返して細い肉洞を拡げていく。初々しい襞も前立腺の塊も、嵯峨に誂えたように絡み付いてくる。
初めは硬く粘ついた音も、柚希のナカから染み出した愛液によって泡立つ程に薄まって、抽出が楽になった気がする。
じゅぷっ、じゅごっ、と嵯峨の指が往来する度、ローションと混じった蜜が卑猥な音色を奏で、柚希の雄茎は先端をぷっくりと膨らませ涙を流す。
胸も小振りながらも先端が梅の蕾のように染まり、花開くその時を待っているかのようだった。
「ひ、あっ、あ、あぁっ、あんっ、ぁ、も、イく、れい、ち、あぁんっ」
「ふふ、柚希。お尻だけでイってみようか。後でちゃんと、こっちもイかせてあげるからね」
嵯峨は肉襞を割広げるように抽送しながら、涙を零す先端を軽く指で弾くと。
「あ、あ、イく、っ、あぁっ!」
歪みのない背中をしならせ、法悦に叫びながら、柚希は白濁を弾けさせタイルを白く染めたのだった。
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